著者
木村 大治
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 日本文化人類学会第47回研究大会 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
pp.141, 2013 (Released:2013-05-27)

この発表では,SFの一ジャンルである「ファースト・コンタクト」,すなわち,異星人との最初の接触の「事例」を梃子として,出会いとコミュニケーションにおける「理解」の成立について論じる。
著者
大村 敬一 木村 大治 磯部 洋明 佐藤 知久
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 日本文化人類学会第47回研究大会 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
pp.140, 2013 (Released:2013-05-27)

人類の宇宙への飛躍が目前に迫っているかもしれない今日の状況下、人類学に何が求められ、人類学に何ができるのだろうか。本分科会の目的は、宇宙空間への人類の進出が同時代的な課題となりつつある今日の世界にあって、「地球」という限定された空間を超えて、「宇宙」 という新たなフロンティアから人類を見つめ直す宇宙人類学の可能性を示し、問題提起を行うことにある。
著者
木村 大治 亀井 伸孝 森田 真生
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 日本文化人類学会第46回研究大会 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
pp.51, 2012 (Released:2012-03-28)

この研究は「数学することとは,きわめて身体的な行為であろう」という予想のもとに,数学研究者たちの会話・身体動作から,彼らが数学的対象をどのように扱って研究を進めているかを明らかにしようとするものである。分析からは,現実世界には具体的な対応物のない概念に対しても,身体的と呼びうる操作がおこなわれているさまを見ることができた。
著者
菅原 和孝 木村 大治 舟橋 美保 細馬 宏通 大村 敬一 岩谷 洋史 亀井 伸孝 岩谷 彩子 坊農 真弓 古山 宣洋
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は、身ぶりと手話を微視的に分析し、対面相互行為の構造を身体性の基盤から照射した。また、通文化的な視野から、映像人類学、コミュニケーション科学、生態心理学の思考を交叉させ、マルティ-モーダルな民族誌記述の土台を作った。とくに、アフリカ狩猟採集民サン、カナダ・イヌイト、インドの憑依儀礼と舞踊、日本の伝統的な祭礼、日本酒の醸造、ろう者コミュニティ、数学者の討議といった多様な文脈における発話と動作の連関を解明し、記憶の身体化を明らかにした。さらに、過去の出来事が語られるプロセスを、表情をおびた身ぶりとして了解することにより、表象と知覚の二項対立を乗り超える理論枠を提示した。
著者
菅原 和孝 松田 素二 水谷 雅彦 木村 大治 舟橋 美保 内堀 基光 青木 恵里子 河合 香吏 大村 敬一 藤田 隆則 定延 利之 高木 光太郎 鈴木 貴之
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

「身体化された心」を軸に、フィールドワークと理論的探究とを統合することによって、社会の構造と実践の様態を解明することを目的とした。フィールドワークでは「心/身体」「文化/自然」といった二元論を克服する記述と分析を徹底し、理論探究では表象主義を乗り超える新しいパラダイムを樹立した。「身体化」に着目することによって、認知と言語活動を新しい視角から照射し、民族誌的な文脈に埋めこまれた行為と実践の様態を明らかにした。
著者
木村 大治 Kimura Daiji
出版者
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
雑誌
宇宙航空研究開発機構研究開発資料 = JAXA Research and Development Memorandum (ISSN:13491121)
巻号頁・発行日
vol.JAXA-RM-14-012E, pp.45-49, 2015-03-27

This study considers human contact with extraterrestrial intelligence, the so-called "first contact" in science fiction, from the perspective of anthropology and communication theory. Science fiction has performed various thought experiments regarding whether and how mutual understanding is realized in such human-alien interaction circumstances. First contact can be classified into two categories: the scaffold for understanding based on rationality and objective truth, or on embodiment and internal understanding. Finally, we discuss the existence of another layer that we call the "stance of understanding," namely, the belief that "they must be trying to communicate."
著者
田代 靖子 伊谷 原一 ボンゴリ リンゴモ 木村 大治
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement
巻号頁・発行日
vol.21, pp.67, 2005

コンゴ民主共和国ルオー学術保護区ワンバ地区におけるボノボの研究は、1996年から続いた内戦後、2002年に再開された。内戦の前後でワンバにおけるボノボの生息状況に変化が生じたか、またもし変化したならその原因は何かを明らかにすることを目的として調査をおこなった。<br> 2005年1月から2月(約40日間)ワンバにおいて現地調査をおこなった。内戦前にワンバ地区に生息していた6集団の生息状況を調べるとともに、森林における人間活動について資料を収集した。また、ランドサットデータを用いて、内戦前後の二次林の分布を比較した。その結果、以下のようなことが明らかになった。(1)主な調査対象集団であるE1群は依然村に近いところを遊動しているが、個体数は変化していないのにも関わらずその遊動域が拡大し、過去に利用しなかった場所も利用している。(2)E2集団、P集団は遊動域を大きく変え、ワンバ地区とは異なる地域を主な遊動域としている。(3)他のB, K, Sといった3集団の生息状況は不明。(4)多くの一次林が伐採されて畑になっている。<br> 1973年の調査開始時から内戦開始前まで、各集団の遊動域が大きく変化することはなかったことを考えると、内戦による人為的な影響によってボノボの遊動域が大きく変化した可能性が高い。銃や罠を用いた密猟という直接的な影響以外にも、戦争中村人の多くが森に逃げ込んで生活したことや、戦後の貧困から一次林を伐採した焼畑が急速に拡大したことなどによる植生の変化が、ボノボの生息数を減少させ、各集団の遊動域に影響を与えたと考えられる。ワンバの村人はボノボを食べないが、他の地域からの密猟者の侵入という直接的影響に加え、生息環境の変化という間接的な影響によって、ボノボの生息数が急激に減少していることが予想される。コンゴ民主共和国全体のボノボの詳しい生息状況は不明だが、かなり危機的な状況にあると考えられる。
著者
木村 大治 藪田 慎司
出版者
京都大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2016-04-01

本年度は以下のように,5回の研究会をおこなった。■通算第7回目:2017年5月29日・藤田翔 産業社会における人と動物(豚)との関係 ・花村俊吉 合宿のまとめと報告:「規則性=ありえなさ」のアブダクションとしての挨拶から制度化されたヒトの挨拶まで ・藪田慎司 「挨拶」研究は何を目指すか:何に答えたいか ・参加者全員によるブレインストーミング 合宿(2017年3月19-20日)の議論の整理と展開 ■通算第8回目:2017年7月31日 ・坂井田瑠衣 相互行為基盤としての身体 ・幸田瑞希 共在状態における相互行為のダイナミズム ・居關友里子 別れの場面における言語的な挨拶 ■通算第9回目:2017年11月26日 ・参加者全員によるブレインストーミング KJ法を用いて成果本の構想を練る ■通算第10回目(第2回出会い×宇宙人類合同研究会):2018年2月15日 ・岩谷洋史 「見えないもの」をなんとかして見えるようにするための工夫:日本酒の製造現場における事例から■通算第11回目:2018年2月22日 ・木村大治 ヒト・動物・地球外生命体の出会いと挨拶:成果本に向けて ・花村俊吉 KJ法のまとめと報告:二つの時間軸からみた出会いと挨拶の初発と反復 ・参加者全員によるブレインストーミング 成果本の構想を詰めるこれらの研究会で,出会いと挨拶に関する具体的な事例をもとに,それをどのように分析,解釈するかについての討論をおこない,成果本のまとめに向けて構想を練った。
著者
木村 大治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.317, pp.1-6, 2008-11-16

今日,インタラクションの概念は諸学の中でますます重要になりつつあるが,一方で,この概念によって否定しようとしたものたちが,しばしば亡霊の如く,秘密裏に研究の中にあらわれてきているように思われる.本講演では,私のアフリカでの観察を参照しつつ,そういった「亡霊」たちの出現の機序を,双対図式というフレームワークを用いて考えてみたい.