著者
江島 明男 寺沢 弘文 杉森 正道 大薄 悟 松本 建介 川戸 康義 安岡 周美 田川 博昭
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.683-688, 1992-03-25 (Released:2008-03-31)
参考文献数
15
被引用文献数
13 21

Several E-ring-modified analogues of (RS)-camptothecin were synthesized by total synthesis via Friedlander condensation and evaluated for cytotoxicity and antitumor activity against P388 mouse leukemia cells. Among them, (RS)-20-deoxyamino-7-ethyl-10-methoxycamptothecin (25c) was found to be more active than (RS)-camptothecin (1) in the in vivo assay.
著者
武本 真治 春山 亜貴子 松本 倫彦 服部 雅之 吉成 正雄 河田 英司 小田 豊
出版者
一般社団法人 日本歯科理工学会
雑誌
日本歯科理工学会誌 (ISSN:18844421)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.41-46, 2011-01-25 (Released:2017-05-08)
参考文献数
16

次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)を含有した根管清掃剤で処理した牛歯歯冠象牙質への4-META/MMA-TBB系レジンセメントの接着強さに及ぼす還元剤処理の影響を検討した.根管清掃剤で処理した牛歯歯冠象牙質の接着強さは,根管清掃剤の処理時間が長くなるにしたがって低下した.一方で,根管清掃剤処理後に還元剤を応用するとその接着強さは,根管清掃剤で処理していない牛歯歯冠象牙質の接着強さと同等であることが明らかとなった.また,エッチングと還元剤での処理の順序は接着強さに影響しないことが明らかになった.さらに,根管清掃剤で処理することにより,レジンタグの伸長が抑制されるものの,還元剤を応用するとレジンタグの伸長が抑制されないことが明らかになった.
著者
松本 芳之 湯田 彰夫
出版者
信州大学教養部
雑誌
信州大学教養部紀要.
巻号頁・発行日
vol.28, pp.285-300, 1994-03-25

This study examined the integration of inconsistent behavioral descriptions. Three hundred and forty-one college students were asked to read the discrepant behavioral statements and to answer the questionnaires. In the integration condition, subjects were also asked to write freely the accounts which were supposed to exist between the discrepant statements. It was shown that when the sequence of the statements was extrovert-introvert, the subjects who succeeded in the integration explained that some negative events had happened to the stimulus person and changed his behavior. But when the sequence was introvert-extrovert, more than half the subjects who succeeded in the integration explained the discrepancy in more complicated ways, that is, negative events caused introvert behavior and then positive events caused extrovert bihavior. When the sequence was extrovert-introvert, the discrepancy was high, and subjects succeeded in the integration, the disposition of the stimulus person was judged to be extrovert. These results were explained in terms of schema and social norms for sociable behaviors.
著者
吉丸 博志 勝木 俊雄 岩本 宏二郎 松本 麻子 加藤 珠理
出版者
独立行政法人森林総合研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

全国の主要なサクラ集植機関で保存されている重要な伝統的栽培品種について、形態解析とDNA解析によって正確な識別と分類を行った。先行研究の3集植機関の栽培品種と一致するものについては正確な名称を確定し、一致しないものについては保存の重要性を指摘した。栽培品種と野生種の遺伝的変異の比較を行い、各栽培品種の成立に関与した野生種を推定する系統解析を行った。多くの栽培品種が複数の野生種による雑種起源と推定された。この成果は多数の伝統的栽培品種を有するわが国のサクラ遺伝資源の管理と利用に役立つ情報である。
著者
松本 範裕 畠山 武 橋本 良一 中谷 治夫 田淵 志良 中田 俊彦 北野 弘
出版者
北陸作物・育種学会
雑誌
北陸作物学会報 (ISSN:03888061)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.43-44, 1986-03-31 (Released:2016-10-03)
参考文献数
3

石川県の奨励品種の中で早生種は加賀ひかり, 越路早生, ホウネンワセ, ハツニシキがある。加賀ひかり, 越路早生は平坦部, ホウネンワセ, ハツニシキは山間部の主要早生種として作付されている。県内の山間部は標高500m以下にあるものの平坦部に比べて環境条件, 土壌条件が厳しく, もともと低収地帯であることに加えて冷害年の時には大きな被害を被る。山間部の主要早生品種であるハツニシキ・ホウネンワセとも倒伏し易く, 生産力が低く, 品質の年次変動が大きいなど生産・流通の両面で問題点が指摘されている。ここに紹介する新品種「能登ひかり」は大粒で腹白粒が出易いものの食味が良く, 強稈, 多収でいもち耐病性が強く, 搗精歩合が高いなど生産・流通両面にわたって長所が多く, 立地条件の悪い山間・山麓地帯向けの早生品種として今後の普及が期待されるものである。
著者
松本 文夫
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.19, no.8, pp.1743-1752, 1986-08-01

閉塞性黄疸27例につき PTCD 後の胆汁中胆汁酸を測定し, 10例につき胆汁酸 (CDCA) 負荷試験を行って, 減黄効果や臨床経過と比較検討した. 胆汁中総胆汁酸排泄量は, 黄疸例は非黄疸例にくらべ低値をとり, また, 減黄効果および胆汁中ビリルビン量と正の相関がみられた. 胆汁中胆汁酸が 0.5mg/ml以下, 300mg/day 以下では予後不良で, 重篤な肝障害が示唆された. 胆汁酸負荷による血中消失曲線をみると, 非黄疸例, 減黄良好例, 減黄不良例の相違が的確にとらえられ, 減黄不良では抱合型胆汁酸の直線的増加が特徴で, 肝からの排泄障害の残存が推測された, PTCD 後の減黄効果を早期に予測するうえで, 胆汁酸負荷試験の成績は良い指標となること考えられた.
著者
今村 文彦 杉浦 康平 齊木 崇人 大田 尚作 松本 美保子 山之内 誠 黄 國賓 佐久間 華 曽和 英子 Fumihiko IMAMURA Kohei SUGIURA Takahito SAIKI Syosaku OTA Mihoko MATSUMOTO Makoto YAMANOUCHI Kuo-pin HUANG Hana SAKUMA Eiko SOWA
雑誌
芸術工学2013
巻号頁・発行日
2013-11-25

本報告は、アジアンデザイン研究所の活動としてアジアの山車文化についてデザイン的視点から調査、研究を進めるものである。研究所では開設以来、アジア各地域でみられる祭礼の多様な山車の造形的特徴、象徴性、世界観、その仕組みと社会や環境との関係性などについて、継続的に取り組んできた。本年度は、開催を予定していた国際シンポジウムを都合でとりやめ、そのための準備などを中心に活動を行なった。アジアの舟形の山車についてその造形的な特徴として鳥や龍(蛇)などが多用されるが、そのための研究会を開催した。またタイ南部のチャプクラ祭の現地調査を実施し、ナーガ(蛇)のモチーフで飾られた舟形山車、ミャンマーのインレー湖でのパウンドーウー祭にでる伝説の鳥「カラウェイ」を模した鳥形の黄金船など現地での取材も実施した。また、国内の太鼓台調査(岡山県倉敷市乙島の千歳楽)、中国浙江省前童鎮の鼓亭調査も継続して行ない、さらに理解を深めた。これらの一連の活動により、アジアのデザインについていくつかの重要な知見を得ることができた。これらの成果をもとにさらに継続的な調査を続け、社会構造、空間構造とも関連づけて、総体的に祭礼の仕組みと山車の造形を把握していく予定である。This report deals with the main research theme of Research Institute of Asian Design (RIAD), focusing the cultures of mountain floats in Asia from design-centered approach. We want to make clear design technique (language) of mountain floats from their wide variety of forms, symbolic meanings, cosmology and their relationship of society and natural environments.We made some preparations for 2nd international symposium, because the symposium was postponed next year. We could find frequently characteristic motifs of sacred bird and dragon (or snake) in mountain floats of Asia. So, overseas researches are made at southern region of Thailand and central district of Myanmar in order to certificate the symbolic meanings and structures of float.We had also investigations of new year festival in Qiantong, Ninbo city, China and Senzairaku in Okayama Prefecture, which is another type of mountain floats in Japan.
著者
笹田 耕一 松本 行弘
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.16-16, 2017-06-16

マルチスレッドプログラミングは,共有するデータに対して,複数のスレッドから同時に読み込み,書き込みを行うとデータレースなどの問題を発生させるため,排他制御などの同期を適切に行わねばならず,難しい.この問題は,スレッドが変更可能なデータを簡単に共有できるため生じるので,そのような共有を制限する方法が必要である.プログラミング言語Rubyの次期メジャーバージョンであるRuby 3では,マルチスレッドプログラミングの持つ難しさを緩和するため,“Guild” というRuby向けの新しい並行実行モデルを検討している.インタプリタは1つ以上のGuildを持つ.変更可能なすべてのオブジェクトはある1つのGuildに所属し,Guild間では,変更可能なオブジェクトを共有しない.ただし,不変オブジェクトや,クラスやモジュールは共有する.Guildは1つ以上のスレッドを持ち,異なるGuildは並列に実行する.Guild間の通信はチャネルを通して行い,変更可能なオブジェクトをGuild間で通信するにはコピーと移籍という2つの方式を提供する.移籍は,所属するGuildを変更する操作であり,単なるコピーより軽量となる.性能などの観点から,変更可能なオブジェクトを共有しなければならない場合,特別なデータ構造を提供することができる.本提案は,既存のアイデアの「いいとこどり」を狙ったものである.本発表では,この並行実行モデルの目論見について議論する.
著者
武田 由比子 天野 立爾 内山 充 松本 清司 降矢 強 戸部 満寿夫 本田 喜善 中村 幸男
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.50-57_1, 1980-02-20 (Released:2009-12-11)
参考文献数
5
被引用文献数
2 2

1976年から1978年まで宮崎, 佐賀, 鹿児島において17件の鯉摂取によるとみられる食中毒が発生し患者125名に達した. 中毒症状は嘔吐, 痙れん, 麻痺などで, 疫学調査により共通食品に鯉があげられ, 食べ残りの鯉をイヌに与えたところ, 人の場合と同様に発症した. この有毒鯉からの熱エタノール抽出物をエーテルに転溶しTLCを行った結果Rf値0.5~0.7 (展開溶媒ベンゼン, アセトン, 酢酸, 90+5+5)で硫酸噴霧後加熱により特異な青緑色を呈するスポットに毒性を認めた. この物質をさらに精製しUVλEtOHmax 220, 282nm, MSより分子量575を得たが化学構造などについてはなお検討中である.
著者
道辻 洋平 石井 翔 長澤 研介 松本 陽 大野 寛之 佐藤 安弘 緒方 正剛 谷本 益久 岩本 厚 福島 知樹 品川 大輔
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.856, pp.17-00283-17-00283, 2017 (Released:2017-12-25)
参考文献数
15
被引用文献数
5

It is important to secure running safety of railway vehicles against wheel-climb derailment accidents. The safety is often discussed according to the value of derailment coefficients for the leading outside wheel of a railway bogie running on sharp curves. Therefore, the detailed force induced mechanism which influences the value of derailment coefficients should be clarified. One of the most dominant factors affecting the value of derailment coefficients is magnitudes of the coefficient of friction (COF) between wheel and rail. Since the gauge corner of the outer rail and the top of the inner rail are lubricated at some sharp curves, COF of wheels of a bogie are different from each other and show complicated variation. In this study, the effect of lubrication for the running safety of the railway bogie is investigated while considering the detailed force induced mechanism of the derailment coefficient increase utilizing both multibody dynamics simulations and experiments. Experiments and simulations are conducted with a roller-rig test equipment under various conditions of wheel/rail lubrication. In this research, a method to identify whether the bogie is in suitably lubricated condition in terms of running safety is discussed. The proposed method making use of the longitudinal force measurement with mono-link type axle supporting device is mentioned.