著者
松浦 隆文 Takafumi Matsuura
雑誌
日本工業大学研究報告 = Report of researches, Nippon Institute of Technology (ISSN:21895449)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.62-65, 2017-09

The quadratic assignment problem (QAP) is one of the most famous combinatorial optimization problems which belong to NP-hard. To solve the QAP, a method which uses mutually-connected chaotic neural network (CNN) has already been proposed. In the method, chaotic dynamics of the CNN effectively controls to avoid the local minima and to search optimal or near-optimal solutions. However, it is not so easy to generate feasible solutions from the CNN, because an output of a chaotic neuron takes an analog value. To generate a feasible solution from the CNN, a solution decision method has already been proposed. In this paper, to generate a better solution from the CNN, we analyze an inter spike interval of the chaotic neurons by using statistical measures such as a coefficient of variation and a local variation, which are frequently used in the field of neuroscience.
著者
原田 和生 黒野 友理香 長澤 沙弥 小田 知佳 那須 雄大 若林 孝俊 杉本 幸裕 松浦 秀幸 村中 聡 平田 收正 岡澤 敦司
出版者
日本農薬学会
雑誌
Journal of Pesticide Science (ISSN:1348589X)
巻号頁・発行日
pp.D17-036, (Released:2017-10-26)
参考文献数
16
被引用文献数
5

根寄生植物は重要農作物に寄生し収量を低下させるため,世界の食糧生産に深刻な被害を及ぼしている.近年,我々は放線菌Streptomyces ficellusの生産するノジリマイシン(NJ)が根寄生植物種子の発芽を阻害することを見出した.本研究ではS. ficellusのNJ生産性向上を目指した培地改良,および未精製培養物の根寄生植物防除剤としての適用可能性について検討した.従来のNJ生産培地に使用されていたPharmamedia™を他の汎用的な培地成分に置換したところ,マリンブロスによりNJ生産量が向上した.4日間培養を行ったところ,培地中のNJ含量は710 mg/Lに達し,従来の17倍まで向上した.得られた培養液を各寄生植物種子に処理したところ,NJ 標準溶液と同等の発芽阻害活性を示した.本研究で示した当該培養法は根寄生植物防除剤生産開発につながると期待される.
著者
松浦 智之 大野 浩之 當仲 寛哲
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.352-360, 2017-10-15

ソフトウェアは,より高度な要求,あるいは時代とともに変化する要求に応えるべく,絶え間なくバージョンアップを繰り返している.しかし,多くのソフトウェアは,今自分の置かれた環境において求められる性能や機能を満たすことばかり偏重し,ほかの環境や将来の環境における互換性をあまり考慮していない.そこで筆者らは,UNIX系OSが最低限満たすべきとした仕様をまとめた国際規格であるPOSIX(Portable Operating System Interface)に着目した.POSIXは現状で多くのUNIX系OSが準拠している上に,1988年の初出以来,その仕様はほとんど維持されている.このような性質を持つ規格に極力準拠しながらプログラミングすることで,ソフトウェアは高い互換性と長い持続性を得られる可能性がある.そして,筆者らはこのようにしてPOSIXの仕様に極力準拠しながらプログラミングをする指針を具体的にまとめ,POSIX中心主義と名付けた.本稿では,POSIX中心主義としてまとめたプログラミング指針を提案するとともに,現在行っている互換性と長期持続性の検証について報告する.
著者
高橋 徹三 松浦 義行 大沢 清二 深谷 澄 仲原 弘司 増子 和子 岩井 瑞枝
出版者
The Japanese Society of Nutrition and Dietetics
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.21-29, 1983
被引用文献数
1

茨城県における児童, 生徒の食物摂取の実態を把握し, 栄養指導の基礎資料を得ることを目的として, 昭和52年5月と11月の2回, 小学校89校, 中学校30校の児童・生徒計7,961名を対象に, 金, 土, 日曜日の3日間食事調査を実施し, 合わせて食品摂取と体位, 体力との関連についても検討した。牛乳, 乳製品, 緑黄色野菜に関する結果は次のとおりである。<br>(1) 家庭における1人1日当たり摂取量を5月, 11月のそれぞれ土, 日曜日の計4日の平均値でみると, 牛乳は児童55.8g, 生徒73.3g, 乳製品は児童4.9g, 生徒5.6g, 緑黄色野菜は児童23.4g, 生徒23.0gであった。<br>(2) 学校給食 (金曜日昼) を除く3日間の家庭食についてみてみる。<br>1) 食事別では, 牛乳は間食で最も多くとられ, 夕食で最も少なく, 緑黄色野菜は夕食で最も多く, 間食で最も少なかった。乳製品は間食で2/3が占められ, 朝, 昼, 夕食の摂取量は極めて少量であった。<br>2) 生徒と児童の比較では, 牛乳は生徒のほうが摂取量が多かったが, 乳製品, 緑黄色野菜は有意差がなかった。<br>3) 男子と女子の比較では, 牛乳は男子のほうが, 乳製品は女子のほうが摂取量が多かった。緑黄色野菜は有意差がなかった。<br>4) 5月と11月の比較では, 緑黄色野菜は11月のほうが多く摂取されていた。牛乳, 乳製品は有意差がなかった。<br>5) 牛乳, 乳製品および緑黄色野菜の摂取量にかなりの地域差がみられた。<br>6)摂取量の分布をみると, 3日間家庭で全く摂取しなかったものの割合は, 牛乳は児童53.7%, 生徒45.6%, 乳製品は児童79.6%, 生徒77.8%, 緑黄色野菜は児童16.7%, 生徒13.7%であった (5月)。<br>7) 各食品群の種類別では, 乳製品はヨーグルト類とアイスクリームが, 緑黄色野菜はにんじん, ほうれん草, ピーマンが約2/3を占めていた。<br>(3) 学校給食は家庭での昼 (土, 日曜日の平均) に比べ, 摂取量は, 牛乳は児童16.3倍, 生徒13.6倍, 乳製品は児童14.8倍, 生徒15.1倍, 緑黄色野菜は児童, 生徒ともに3.6倍であり, 金曜日の1日総摂取量のうち学校給食に由来する摂取量の割合は, 牛乳は児童79.0%, 生徒72.6%, 乳製品は児童62.5%, 生徒73.2%, 緑黄色野菜は児童41.8%, 生徒42.3%であった (5月, 11月の平均)。<br>(4) 牛乳, 乳製品, 緑黄色野菜の摂取量はそれぞれ独立して体位, 体力に関連するというよりはむしろこれらの総合的な摂取状況が他の因子とともに体位, 体力に影響することが示唆された。

1 0 0 0 OA 東蝦夷日誌

著者
松浦武四郎
出版者
巻号頁・発行日
vol.3編,
著者
由利 伸治 松浦 充徳 白井 治夫
出版者
The Japan Institute of Electronics Packaging
雑誌
回路実装学会誌 (ISSN:13410571)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.123-127, 1995

プリント配線板に常温硬化型の導電性ペーストをコートすることにより, EMI対策プリント配線板と同様の効果を表現することが可能かどうかを検討した。部品実装完了後の回路板の上から簡易的に導電層を形成する限りでは, 部品の下やICのピン間にペースト処理を施すことができないため, 十分なEMI低減効果は表現できないことがわかった。一方, 部品実装前のベアボード状態からであれば, 常温硬化型導電性ペーストをコートすることにより, EMI対策効果が熱硬化型と同様の結果となり, EMI対策プリント配線板試作を容易にすることができることがわかった。
著者
松浦 良充
出版者
教育思想史学会
雑誌
近代教育フォーラム (ISSN:09196560)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.63-71, 2005

「教育」の捉え直しを徹底するために、「学び」論へ迂回する戦略がある。私たちの学会でも、近年そうした観点からの議論が一つの水脈をつくってきた。今回の松下氏のフォーラム報告はそれをより確実なものにすることに貢献している。松下氏と筆者は、ともにこの流れにおける問題意識を共有している。ただし議論のアプローチや方向においては、かなりの距離を見出せる。この水脈を継承し、いずれは松下氏と共同戦線を組み、今後の議論を豊かにしてゆきたい。そのためまず、筆者の「Learningの思想史」構想への松下氏によるコメントに対して応答した後、松下報告への問題提起を行う。論点は、大きく2つ。第1は、松下氏の議論の立て方に関して。具体的には、まずその二律背反的な枠組みの問題であり、さらに主張の歴史(思想史)的検証性の問題である。第2の論点は、松下氏の「生としての学び」という展望について。具体的には、表象にとらわれずに「学ぶ」ということ、そしてその「学び」を認知するメカニズムについて。さらに、「生としての学び」をどのように学校教育システムのなかに実現するのか、という問題である。
著者
松浦 宏之 吉田 幾久子
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
農産加工技術研究會誌 (ISSN:03695174)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.99-102, 1957

1. 常備食の保存性を検討するため,ねりみそ,食酢,醤油を利用し,ねりみそ類7種,調味酢液漬け2種,醤油漬け1種を試作し,牛乳瓶,蓋付かめに肉詰めし,牛乳瓶は沸騰水中,かめは蒸気中で20~30分間加熱殺菌した。<BR>2. 牛乳瓶詰め試料は17ケ月蓋付かめ詰め試料は7ケ月室温に貯蔵したが,各試料とも五感的に腐敗は認められなかつた。<BR>3. ねりみそ類の組成分析,調味液汁中の細菌測定の結果から,各試料ともかなり強力な保存力を有することが認められた。<BR>4. 以上の結果は,各試料に類する食品にライフアンの使用が可能なことを示しているものと考えられる。
著者
松浦徳一 著述
出版者
松浦徳一
巻号頁・発行日
1933
著者
丸山 伸 大平 健司 佐野 雅彦 谷岡 広樹 松浦 健二 上田 哲史
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2017-IOT-39, no.14, pp.1-6, 2017-09-22

端末教室における環境統一にはネットブート技術が適している.このネットブート技術を利用すると端末の一斉起動や一斉操作でサーバーやネットワークに負荷集中が生じるが,端末側にディスクイメージの複製を持つことで負荷集中を回避できる.しかしながら,各端末にディスクイメージの複製を持つように設計すると,ディスクイメージを更新した際に各端末が持つ複製が同期されるまでは負荷集中が生じがちとなり端末の高速性が失われることが課題となっていた.そこで本研究では,端末の高速化に必要最小限の領域のみを複製することでディスクイメージ更新後における端末側への同期処理を最小化し,ネットブートによる環境統一と端末の高速性を常に両立する手法を提案する.また,徳島大学の端末教室において提案手法の評価をおこない,本提案が有効であることを確認した.
著者
横田 朗 深沢 元晴 中世古 知昭 石井 昭広 池上 智康 木暮 勝広 西村 美樹 松浦 康弘 森尾 聡子 中村 博敏 王 伯銘 比留間 潔 浅井 隆善 田辺 恵美子
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.35-39, 1996 (Released:2009-04-28)
参考文献数
12

症例は36歳男性。12歳時より尋常性乾癬を発症し,ステロイド外用剤およびPUVA療法を行ったが,改善は軽度であった。1987年再生不良性貧血を発症。各種治療が無効のため,1993年同種骨髄移植を行った。移植前処置はtotal lymphoid irradiation 7.5 Gyとcyclophosphamide 200 mg/kgで行い,GVHD予防はcyclosporin A + short term methotrexateで行った。移植前の乾癬の活動性は高く,全身性に融合傾向の強い紅斑が多発し,著しい爪の変形も認められた。移植後十分な造血の回復とともに,皮疹は消失し,爪の変形も改善した。乾癬の発症には免疫学的機序の関与が知られているが,同種骨髄移植による細胞性免疫の再構築により乾癬の消失が得られたと考えられた。難治性の免疫異常による疾患に対して,同種骨髄移植が一つの治療法となり得ることが示唆された。
著者
中野 治郎 石井 瞬 福島 卓矢 夏迫 歩美 田中 浩二 橋爪 可織 上野 和美 松浦 江美 楠葉 洋子
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.277-284, 2017 (Released:2017-09-08)
参考文献数
21
被引用文献数
1

【目的】本研究の目的は,化学療法実施中に低強度の運動療法を適用した造血器悪性腫瘍患者における運動機能,倦怠感,精神症状の状況を把握することである.【方法】対象は化学療法実施中に低強度の運動療法を適用した入院中の造血器悪性腫瘍患者 62名とし,運動療法の介入時と退院時の握力,膝伸展筋力,歩行速度,日常生活動作能力,全身状態,倦怠感,痛み,不安,抑うつを評価した.そして,各項目の介入時から退院時への推移を検討した.【結果】介入時と退院時を比較すると,膝伸展筋力は一部の患者では低下していたが,歩行速度,ADL能力,全身状態は9割以上の患者で維持・改善されていた.また,女性では倦怠感,不安,抑うつの改善傾向が認められたが,男性では認められなかった.【結論】化学療法実施中に低強度の運動療法を適用した造血器悪性腫瘍患者の運動機能は維持・改善しており,倦怠感,不安,抑うつの変化には性差が認められた.
著者
中島 一敏 谷川 英夫 松浦 茂
出版者
The Optical Society of Japan An Affiliate of Japan Society of Applied Physics
雑誌
光学 (ISSN:03896625)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.174-183, 1981

A common-path interferometer with a modified zone plate for testing aspheric optical elements is given. The interferometer described here is the generalization of a conventional Fresnel zone plate interferometer developed by Smartt and is suited to test aspheric refracting elements as well as reflecting ones. Formulas to compute modified zone plates, especially for the conic sections of revolution, are presented. Error analysis for the setting of the zone plate is given and the inter ference pattern in the presence of three dimensional displacement of the zone plate is discussed. It is pointed out that one can set the zone plate by making use of the interferogram itself and thus test the performance of the elements easily. Some experimental examples are presented.

1 0 0 0 OA 武功雑記

著者
松浦鎮信 著
出版者
青山清吉
巻号頁・発行日
vol.2, 1903