著者
林 知行
出版者
公益社団法人 日本材料学会
雑誌
材料 (ISSN:05145163)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.345-350, 2004-03-15 (Released:2009-06-03)
参考文献数
19
著者
林田 真梨子 鎌田 由佳 大田 智子 児島 沙由梨 増見 恭子 村田 成範 木下 健司
出版者
一般社団法人日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.134-138, 2015 (Released:2015-05-21)
参考文献数
15
被引用文献数
2 7

Objectives: The purpose of this study was to identify associations between ALDH2 and ADH1B genotypes and ethanol-induced cutaneous erythema and assess the accuracy of an ethanol patch test in young Japanese women. Methods: The subjects were 942 female Japanese university students. They were given an ethanol patch test and examined for ethanol-induced cutaneous erythema both immediately after removing the patch and 10 minutes after removing the patch. A saliva sample was used to determine the ALDH2 and ADH1B genotype of each subject by realtime PCR. Results: The sensitivity and specificity of erythema immediately after removing the patch as the marker for the presence of inactive ALDH2 were 69.6% and 87.7%, respectively, and the sensitivity and specificity of erythema 10 minutes after removing the patch were 85.2% and 85.1%, respectively. The sensitivity of erythema after 10 minutes was markedly lower in the ADH1B*1/*1 carriers than in the ADH1B*2 carriers (8.3% vs. 89.7%, p<0.0001), and the specificity was significantly higher in the ADH1B*1/*1 carriers than in the ADH1B*2 carriers (96.9% vs. 84.3%, p<0.05). Conclusions: Overall, both sensitivity and specificity were satisfactorily high, but having the ADH1B*1/*1 genotype prevented a positive reaction for inactive ALDH2 and caused false-negative results. The data also suggested that having the ADH1B*2/*2 genotype caused a positive reaction in subjects with the ALDH2*1/*1 genotype. Despite these exceptions, the ethanol patch test has enough accuracy and can be used easily to subjects who don’t drink alcohol. This is a valuable tool for improving the health literacy of younger generation subjects.
著者
林 信也
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学 (ISSN:03759253)
巻号頁・発行日
vol.33, no.9, pp.862-866, 1969-09-05 (Released:2010-10-07)
参考文献数
4
著者
林真理子著
出版者
講談社
巻号頁・発行日
2013
著者
小林 将太
出版者
日本教育方法学会
雑誌
教育方法学研究 (ISSN:03859746)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.93-103, 2010-03-31 (Released:2017-04-22)

本稿は,L.コールバーグのジャスト・コミュニティにおける現実生活の意味を解明することを目的とした。コールバーグ理論における道徳性の捉え方を解釈し直すために彼の自我発達の理論を検討し,そのうえで自我発達の観点からジャスト・コミュニティの授業について考察した。その結果,第一に,コールバーグ理論における道徳性の捉え方が,彼が初期から仮定として与える自我発達の観点から包括的に解釈されることを示した。道徳性発達が他の社会的認知の変容とともに社会性発達の一部として自我発達のなかに包摂されること,加えて道徳性それ自体も自我の他の領域との関係のなかで捉えられていることを明らかにした。第二に,自我発達の理論の強調に伴い,コールバーグにおける教育の目的観が道徳性発達から自我発達へと変容したことを示した。これは,コールバーグ道徳教育論を解釈する際に自我発達の観点に立つ必要性を意味する。第三に,ジャスト・コミュニティの授業において社会の現実生活が提示されること,そしてそれが学校の現実生活について議論することと行為変容とを結びつけることに寄与すると考えられることを解明した。授業は元来,学校の現実生活の議論を通した生徒の学習と社会の現実生活とを結びつける場として構想されていた。授業は,学校と社会に関する社会的認知を結びつけることで,生徒の自己を社会に向けて再構築させることを可能にすると考えられていたといえる。
著者
小林 哲夫 早川 由紀夫 荒牧 重雄
出版者
The Volcanological Society of Japan
雑誌
火山.第2集 (ISSN:24330590)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.129-139, 1983-07-01 (Released:2018-01-15)

大隅降下軽石堆積物は, 約22, 000年前に鹿児島湾最奥部で起こった一連の巨大噴火の最初期のプリニアン噴火の産物である.灰白色の軽石と遊離結晶および少量の石質岩片からなる本堆積物は, 全層にわたってほぼ均質な見かけを呈するが, 多くの場合, 上方に向かって粒径がやや大きくなる逆級化層理を示す.層厚分布図(Fig.3)と3種の粒径分布図(軽石の平均最大粒径・石質岩片の平均最大粒径・堆積物の中央粒径;Figs.5, 6, 7)は, いずれも本堆積物の噴出火口が姶良カルデラの南縁, 現在桜島火山の位置する地点付近にあったことを示している.分布軸は火口からN120°E方向に伸びるが, 分布軸から60 km以上離れた地点にも厚く堆積している.又, 堆積物は分布軸の逆方向すなわち風上側にも20 km以上追跡できる.分布軸上で火口から30 km離れた地点での層厚は10 mに達するが, 40 km地点より遠方は海域のため層厚値は得られない.そのため噴出量の見積もりには多くの困難が伴うが, すでに知られている他のプリニアン軽石堆積物の層厚-面積曲線(Fig.4)にあてはめて計算すると, 総体積98 km3(総重量7×1016g)が得られ, 本堆積物は支笏-1軽石堆積物(116 km3)に次ぐ最大規模のプリニアン軽石堆積物であることがわかる.3種の粒径分布図から得られる粒径-面積曲線(Fig.8)は, 噴出速度・噴煙柱の高さ・噴出率などで示される噴火の「強さ」を比較する上で有効である.それにより, 大隅降下軽石噴火の「強さ」はけっして例外的なものではなく, プリニアン噴火の平均あるいはそれをやや上回る程度であったことが判明した.
著者
花里 孝幸 柳町 晴美 平林 公男 宮原 裕一 朴 虎東 豊田 政史 山本 雅道 武居 薫
出版者
信州大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2005

水質汚濁問題を抱えていた諏訪湖の水質が近年になって改善されはじめ、それに伴って生態系が大きく変化し始めた。本研究では、その生態系変化の様子とメカニズムの解明を試みた。諏訪湖では、アオコ減少、不快昆虫ユスリカの減少、水草の増加、大型ミジンコの増加がほぼ同時期に起きた。生態系のレジームシフトが起きたといえる。植物プランクトンの生産力低下が生物間相互作用を介して生態系全体に波及したと考えられた。
著者
石 磊 宮尾 泰助 小林 潔司
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D (ISSN:18806058)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.414-430, 2010 (Released:2010-10-20)
参考文献数
23

本研究では,開発途上国における建設プロジェクト契約を不完備契約モデルとして定式化し,発注者・受注者双方が関与するダブルモラルハザードの発生メカニズムを分析する.その際,発注者・受注者の努力水準が第3者に対して立証不可能であり,プロジェクト費用リスクに対して互いに正の外部性(補完性)を有する場合に着目する.発注者が努力義務を怠り発生した超過費用を受注者へ移転しようとするモラルハザードが発生すれば,受注者によるモラルハザードが発生し,プロジェクトの効率性が低下するというダブルモラルハザードが発生する.本研究では,開発金融機関の立場から,現地政府と事業者の間で発生するダブルモラルハザードを抑制し,プロジェクトの効率性を担保できるような望ましい融資契約スキームに関して理論的なアプローチを試みる.
著者
東海林 洋子 水島 裕 嶋田 甚五郎
出版者
聖マリアンナ医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1996

我々はこれまで、単純ヘルペスウイルスI型(HSV-I)をターゲットとして、アンチセンスDNAを合成してきて、スプライシングのある限局した部分をターゲットとした場合にのみ、高い抗ヘルペス活性を認めてきた。そのメカニズムとして、スプライシングに必要な高次構造を崩すことにより高い抗ヘルペス活性を示すことを認めている。しかしながら、例外として、配列の中にGXGGG (X=A,T,C,G)を含む時には、アンチセンス配列を含まない場合にも、高い抗ヘルペス活性を認めた。ひとつの要因として、フォスフォロチオエート型オリゴヌクレオチド(S-ODN)の有する蛋白結合性に着目した。フォスフォロチオエート型オリゴヌクレオチドは血清蛋白との結合率は86.6%と天然型ODN(D-ODN)が21.6%に比べ高かった。また、ウイルスそのものとの結合率も、D-ODNが5%以下であるのに比べ、S-ODNは約50%がウイルスと結合した。そこで、S-ODNの抗ヘルペス活性のメカニズムの一つにウイルスの吸着阻害が考えれらた。ウイルス吸着阻害を検討すると、S-ODNでは、感染の初期にウイルスの吸着阻害が認められた。この吸着阻害がS-ODNの高次構造と関連があるものとみられ、CDスペクトラムを検討したところ、4重鎖構造を示唆するパターンが得られたが明確ではなかった。さらに、カチオン性リポソームによる活性増強を試みたところ、D-ODNによる活性増強は認められたものの、S-ODNでは活性の増強は認められなかった。この一因として、S-ODNの蛋白結合性、高次構造がむしろ、カチオン性リポソームの効果を阻害しているものと思われた。アンチセンス医薬品の第1号が発売されたのは、画期的なことであるが、連続したG配列を含む場合には、アンチセンス以外のメカニズムが存在することにも留意すべきであろう。
著者
林 和弘
出版者
研究・イノベーション学会
雑誌
年次学術大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.32, pp.247-249, 2017-10-28

一般講演要旨