著者
森田 英輔 新津 善弘
出版者
公益社団法人 日本工学教育協会
雑誌
工学教育 (ISSN:13412167)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.4_18-4_23, 2013 (Released:2013-08-07)
参考文献数
3

This study proposes a system in which learners can find targeted learning contents efficiently and clarifies the improvement of the efficiency by using the system through simulation and learning in practice. In this system, learning support information managed by a database is defined as information to link learners and learning contents. Learning support information consists of keywords of learning contents, location and ordering information for learning contents. By using this system learners can find not only targeted learning contents but also related additional learning contents efficiently. Moreover it is possible to generate new curriculums using keywords and learning support information.
著者
森下 奈美 永井 由佳里 森田 純哉 ゲオルギエフ ゲオルギ V.
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.56, 2012 (Released:2012-06-11)

本研究では触感を通じてガラスから抱く印象を探ることを目的とし,より詳細にガラスから抱く印象を探るため2つの実験を行った.実験1はガラスの表面加工,見た目による印象の変化を探るものである.ここでは,被験者に5種類のガラスサンプルに触らせ,抱いた印象や想像したことを発話してもらった.収集した発話を元に発話内容の分類,潜在イメージを抽出しサンプルごとに比較した.実験2ではタッチパネルを使用し,同一素材上での触り方や操作感による印象の変化を分析した.利き手(利き手・非利き手),触り方(指先・3本指・母指球・関節・親指)を変えて課題に取り組ませ,タスク前後に印象評価を行った.タスクの成績とアンケートの結果を総合し,被験者の抱いた印象を探った.結果,実験1からは,表面加工により幅広い印象を与え,曲線・曲面の加工により硬いガラスからも柔らかさを感じさせる可能性があることが確認された.実験2から,同一素材でも状況によって印象が変わることが確認された.今後,サンプルにより細かな加工を施したり,タスクを変更させて,触覚的な印象を詳細に分析することで,触り心地に影響を与える要因の解明につながると考えられる.
著者
土谷 敏雄 堀内 哲郎 森谷 太郎
出版者
公益社団法人日本セラミックス協会
雑誌
窯業協會誌 (ISSN:18842127)
巻号頁・発行日
vol.85, no.979, pp.127-133, 1977-03-01

Ag<sub>2</sub>O-P<sub>2</sub>O<sub>5</sub>系ガラスは60mol% Ag<sub>2</sub>Oまでガラス化出来た. 赤外吸収の比較から, Ag<sub>2</sub>O-P<sub>2</sub>O<sub>5</sub>とNa<sub>2</sub>O-P<sub>2</sub>O<sub>5</sub>は同じ様な構造を持つが, Ag<sub>2</sub>O含有ガラスの1280, 1100cm<sup>-1</sup>の低波数へのshiftは, Ag-O-Pボンドが共有結合的性格を持つことが示唆された. 電気伝導の結果から, logσはAg<sub>2</sub>O量の増大と共に増加し, 熔融温度と時間の増加と共に増加した. Ag<sub>2</sub>O-P<sub>2</sub>O<sub>5</sub>はNa<sub>2</sub>O-P<sub>2</sub>O<sub>5</sub>にくらべ, logσが非常に高く, 低い温度係数を示した. 一方, 誘電測定からのε', ε''は, Ag<sub>2</sub>O量の増加と共に急激に増加し, Na<sub>2</sub>O-P<sub>2</sub>O<sub>5</sub>よりも非常に大きな値を示し, 誘電緩和の大きさ<i>Δ</i>εは約50mol% Ag<sub>2</sub>Oで極大が観察された. Ag<sub>2</sub>O-P<sub>2</sub>O<sub>5</sub>ガラスの誘電緩和は, 40mol% Ag<sub>2</sub>Oより少ない組成ではmigration loss, 50mol% Ag<sub>2</sub>O以上の組成ではMaxwell-Wagner lossにもとづく. 銀を含むガラスの特異性は, 他のアルカリイオンの様に, Ag<sup>+</sup>を単なる1価のイオンと見なして電気的性質を理解する事は, 困難である事が示唆された.
著者
栗原 伸一 霜浦 森平
出版者
Japanese Society of Agricultural Informatics
雑誌
農業情報研究 (ISSN:09169482)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.15-24, 2006
被引用文献数
3

多くの農村では, 急速に進む高齢化や過疎化によって, 多面的機能を有する地域資源の維持管理が難しくなってきている. また, 地域を問わず, 子供に対する犯罪や高齢者の孤独死の増加なども危惧されている. しかしながら, こうした地域の問題は, 本来, コミュニティが正常に機能していれば, その多くは防げる性質のものである. 本研究では, そうした問題意識のもと, コミュニティに関する意識調査を千葉県の住民に対して実施し, その実態と評価の要因を都市・農村間で比較分析した. その結果, 農村では現在でも高齢者などによって伝統的な文化・行事が守られ, 比較的地域住民のまとまりが強いが, 都市ではコミュニティでの共同活動は環境美化作業など限定的であることが確認された. そして何れの地域でも, そうした活動への参加は, 町内会や自治会行事であるためという, ネガティブな理由であった. また, コミュニティに対する満足度評価の要因分析を通して, 婦人や若者の意見を反映したり, 新旧住民の交流の機会を創造することによってコミュニティを再評価させることや, 既に様々な面で地域の柱の一つとなっている町内会・自治会を上手く利用することも, コミュニティ活動の促進には有効であることが示唆された.
著者
前防 昭男 松森 正温 森脇 優司 中野 孝司 山出 渉 安室 芳樹 鍋島 健治 波田 寿一 東野 一彌
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.74, no.4, pp.457-461, 1985

ビルハルツ住血吸虫症は,血尿を主訴とする寄生虫疾患で,アフリカや中近東などの熱帯地方がその流行地である.今回,我々は,世界旅行中,熱帯地方滞在の際に感染したと考えられるビルハルツ住血吸虫症を経験したので報告する.患者は33才の日本人男性. 1976年より世界旅行に出発,アフリカ,東南アジア,アメリカ大陸などを旅行していた. 1983年1月,メキシコ滞在中に血尿に気づくも放置していた.同年5月,日本へ帰国後も血尿持続し,精査のため入院.尿沈渣にて多数の赤血球および寄生虫卵を認め,その虫卵よりビルハルツ住血吸虫症と診断した.血液学的には好酸球増加および血清IgEの高値を認めた.また,膀胱粘膜の生検にて粘膜内にも虫卵を認めた.治療として酒石酸アンチモン剤を投与し尿中の虫卵が陰性化し退院した.本症は,流行地では2000万~3000万人もの患者が存在してるにもかかわらず,本邦ではほとんど認めることのできないまれな輸入寄生虫疾患であるが,海外渡航が頻繁に行なわれるようになつた現在,特に本疾患流行地に滞在していた場合には,血尿を認めた時には鑑別すべき疾患の一つになりえる.
著者
西森 拓
出版者
日本鉱物科学会
雑誌
鉱物学雜誌 (ISSN:04541146)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.77-81, 1995-04-30 (Released:2009-08-11)
参考文献数
14

With the increasing interest on nonlinear complex phenomena which are lack of explicit symmetry and are not treatable with established methods of physics, new methodology is now required.Here, using a recent computational method with a new point of view, the global pattern dynamics of dunes is discussed. The present procedure of study is expected to give a new prototype for searching complex systems and to give a way to make collaboration between researchers on different fields.
著者
末吉 広貴 小西 宗生 森住 俊美 大矢 智之
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.36, no.42, pp.15-18, 2012-10-11
被引用文献数
1

NOTTV(ノッティーヴィー)のコンテンツ保護・アクセス制御技術は,V-high帯における携帯端末向けマルチメディア放送サービス(以降,「モバキャス」と記載)において,リアルタイム型放送,および,ダウンロード型放送で実現される様々なサービスを有料放送として提供するうえで重要な技術である.本稿では,コンテンツ保護・アクセス制御技術のうち,放送と通信を連携させたライセンス配信について述べる.
著者
熊谷 秋三 右田 孝志 花村 茂美 日高 己喜 森山 善彦 佐々木 悠
出版者
一般社団法人日本体力医学会
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.415-421, 1997-08-01 (Released:2010-09-30)
参考文献数
34
被引用文献数
1 2

本研究は, 男子大学生の陸上長距離選手 (n=12) のHDL-cと性ホルモン, SHBG及びOBLA-SPで測定された体力との関連性を横断的に検討ことが目的である.陸上長距離選手のHDL-c水準は高水準 (平均67.8mg/dl) にあったが, 大きな個体差 (44~93mg/d1) が認められた.血中エストラディオール (E2) は, Apo AIとの間に有意な正相関を認めた.遊離テストステロンは, HDL3-c及びApo AIIとの間に有意な正相関を認めた.また, SHBGはHDL-c及びHDL2-cとの間に有意な正の相関を認めた.年令, 体脂肪率, 体脂肪分布尺度および体力と脂質代謝指標との間には, 有意な相関は認めなかった.これらの成績より, トレーニングされた陸上長距離選手においても, 男性ホルモンおよびSHBGのみでなく女性ホルモンもHDL-c代謝に深く関与しており, 有酸素トレーニング状態におけるHDL-c水準の個体間変動に性ホルモンの関与が示唆された.
著者
森 順子
出版者
人間環境大学
雑誌
こころとことば = Mind and language (ISSN:13472895)
巻号頁・発行日
no.8, pp.47-60, 2009-03-31

シェイクスピアが作品の中で主要人物に国有の名前をつけないということは稀である。 マクベスの妻は始めから終わりまで、マクベス夫人と呼ばれる。これはマクベスとマクベス夫人との緊密な関係を象徴するものである。二人は独自の方法で愛し合う。マクベスとマクベス夫人に特有な夫婦愛の実体を心理的な側面から分析解明する。
著者
中嶋 宏 森島 泰則 山田 亮太 Scott Brave Heidy Maldonado Clifford Nass 川路 茂保
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.184-196, 2004 (Released:2004-04-06)
参考文献数
29
被引用文献数
4 15

In this information society of today, it is often argued that it is necessary to create a new way of human-machine interaction. In this paper, an agent with social response capabilities has been developed to achieve this goal. There are two kinds of information that is exchanged by two entities: objective and functional information (e.g., facts, requests, states of matters, etc.) and subjective information (e.g., feelings, sense of relationship, etc.). Traditional interactive systems have been designed to handle the former kind of information. In contrast, in this study social agents handling the latter type of information are presented. The current study focuses on sociality of the agent from the view point of Media Equation theory. This article discusses the definition, importance, and benefits of social intelligence as agent technology and argues that social intelligence has a potential to enhance the user's perception of the system, which in turn can lead to improvements of the system's performance. In order to implement social intelligence in the agent, a mind model has been developed to render affective expressions and personality of the agent. The mind model has been implemented in a human-machine collaborative learning system. One differentiating feature of the collaborative learning system is that it has an agent that performs as a co-learner with which the user interacts during the learning session. The mind model controls the social behaviors of the agent, thus making it possible for the user to have more social interactions with the agent. The experiment with the system suggested that a greater degree of learning was achieved when the students worked with the co-learner agent and that the co-learner agent with the mind model that expressed emotions resulted in a more positive attitude toward the system.
著者
森村 進
出版者
日米法学会
雑誌
アメリカ法 (ISSN:05699215)
巻号頁・発行日
vol.1988, no.2, pp.p256-263, 1988