著者
西村 武 森本 一成
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.39, no.8, pp.726-730, 1985-08-20
被引用文献数
5

VDU作業による視覚疲労はCFF(臨界融合周波数)や眼の焦点調節機能の測定値から推定される場合が多い.CFF測定値のばらつきの程度は測定方法の違いにより異なると思われる.ここではCFFの測定方法および測定条件に関して, 疲労の検出力や測定の精度の面から検討した.検出力および精度については, それぞれ測定値の変動率の大きさおよび分散の大きさが調べられた.測定方法としては調節法, 極限法および恒常法について, 測定条件としては検査光光源の輝度(120cd/m^2と530cd/m^2), 視角(1°と2.5°)および色(緑, 黄および赤)について比較検討した.その結果, CFFの測定方法としては極限法が一番精度が高いこと, CFFの検査光光源の輝度は500cd/m^2付近の方が120cd/m^2よりも疲労の検出力は強い傾向があり, 視角は1°の方が2.5°より測定の精度が良いことがわかった.また検査光光源の色を限定することはできなかった.
著者
山口 周悟 古澤 知英 福里 司 森島 繁生
雑誌
研究報告グラフィクスとCAD(CG)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.14, pp.1-6, 2015-02-20

手描きアニメーション制作において、背景画像の作成は多大な労力を必要とする.そこで本研究では,実写の風景画像をアニメ背景画像へ自動変換する手法を提案する.提案手法では,各アニメータの個性的な "色使い","輪郭","ブラシの塗り方" を再現するために,アニメ作品中の風景画像の特徴を任意の実写風景画像に転写する.各領域の色調,塗り方の違いを考慮することで,従来研究で不十分であった輪郭の保持と,各領域の特徴を考慮した転写の両立を可能とした.

2 0 0 0 OA 澁川一流柔術

著者
森本 邦生
出版者
日本武道学会
雑誌
武道学研究 (ISSN:02879700)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.139-146, 2015-03-31 (Released:2016-03-31)
著者
高森 健太郎 岩本 舞 小島 俊輔 中嶋 卓雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.17, pp.1-7, 2014-09-11

近年,JavaScript を用いたマルウェアが増加しており,自動判別の手法が望まれている.我々の研究では,難読化マルウェア JavaScript と一般の JavaScript の文字の出現確率および一次のマルコフ情報源の状態遷移確率に着目した.その結果,統計的に明らかな差異が見られた.そこで,文字の出現確率およびマルコフ情報源の状態遷移確率を確率変数とするマハラノビス距離を使用したマルウェア検知手法を提案する.実験の結果,2 種類の確率変数を使用したマハラノビス距離手法は,確率変数 1 種類の場合に比べ有効であることがわかった.Increasing of JavaScripts of malware requires the automatic detection system for malware in these days. Our research takes note of the occurrence probability both of obfuscated JavaScript malware and other JavaScript and state transition of first order Markov source. As the results of pre-experiments, statistical significance was found. We propose the detection method using Mahalanobis-distance with the probability variables of the rate of the number of upper Nth of appearance probability of characters and the probability variables of state transition of first order Markov source. As the results of experiments, the method of Mahalanobis distance with two probability variables was found the effectiveness method compared to the method using single probability.

2 0 0 0 OA 10.チック

著者
森松 光紀
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.89, no.4, pp.678-684, 2000-04-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
5

チックは,単一筋または複数の筋群に起こる,短時間の,すばやい,反復的・常同的運動である.一般に小児期から成人初期に発病し,やがて消失するか,半永久的に続く.心因性のこともあるが脳内伝達物質の異常とみなされる場合もある.後者の代表はトゥレット症候群である.治療はまず経過を観察し,社会生活上の困難を示すときは,ドパミン阻害薬を中心にした薬物治療を行う.ただし,完全抑制はしばしば困難である.
著者
久郷 達也 北坂 孝幸 羅 雄彪 PHILIPP Dressel REICHL Tobias FEUERSTEIN Marco NAVAB Nassir 森 健策
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.48, pp.7-12, 2011-05-12

本稿では,超音波気管支鏡のためのナビゲーションシステムに関して報告する.このシステムでは,先端のカメラにより撮影した実気管支鏡像上やCT像から作成した仮想化気管支鏡像上に超音波画像を合成表示することで,超音波気管支鏡が現在観察している位置やその周辺情報を提示する.まず,カメラ画像-超音波画像座標系間,CT像-超音波画像座標系間の座標変換を行う変換行列を求める.次に求めた変換行列を用いてカメラ画像,CT像座標系での超音波画像観察位置を推定し,超音波画像を合成表示する.最後にナビゲーションシステムにこの合成画像をリアルタイム表示する.推定した変換行列による座標変換精度はそれぞれ平均10.63 pixels,1.08 mmの誤差であった.これらの変換行列を用いて実気管支鏡像上,仮想気管支鏡像上に超音波画像を合成表示した結果,良好な位置に超音波画像を表示することができた.
著者
森 淳
出版者
滋賀大学
雑誌
滋賀史学会誌
巻号頁・発行日
vol.15, pp.54-73, 2007-02
著者
山肩 洋子 森 信介
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.374-382, 2016-03-15

レシピは一般の主婦を中心として最も活発に生産・利用されている消費者生産型メディア(CGM:Consumer Generated Media)の1つである.世界最多のレシピ掲載数を誇るクックパッドには2014年6月現在176万件のレシピが投稿され,30代女性の87%がクックパッドを利用しているという調査結果がある.日本ではほかにも楽天レシピが有名だが,国外でも米国のAllrecipes,ドイツのChefkoch.de,フランスのmarmiton,ロシアのPovarenok.ru,ブラジルのTudo Gostosoなど,多くの国が自国の食のためのユーザ投稿型レシピサイトをもち,一般ユーザによって活発に利用されている.これに伴い,レシピ処理の研究も急激な盛り上がりを見せている.本論文では,ユーザ投稿型レシピをより効果的に利用するため,世界で行われているさまざまな研究を紹介する.また,レシピテキストに対する自然言語処理について概説する.
著者
柳清 洋佑 馬渡 徹 黒田 陽介 桑木 賢次 森下 清文 渡辺 敦
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.70, no.9, pp.2659-2662, 2009 (Released:2010-02-05)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1 1

片肺換気が困難な気胸症例に対し,体外循環補助下に手術を施行した1例を経験したので報告する.症例は34歳,女性.32歳時に肺気腫を指摘された.右気胸を繰り返し,3回の外科的処置を施行されたが右肺の拡張不全が残存した状態であった.34歳時に左側気胸を発症し,気瘻および肺虚脱が持続する為に外科的治療を行うこととした.術前から呼吸状態不良であり,術中片肺換気では酸素化を維持できないと予想されたため,静脈─静脈バイパスによるExtra-Corporeal Lung Assistを用いて手術を行うこととした.右大腿静脈および右頸静脈にカニューレを挿入し体外循環下に片肺換気とし,左側のbulla切除を行った.術後経過は良好であり在宅酸素療法指導後,第21日病日に自宅退院した.低肺機能の患者でも肺手術を行わざるを得ないことも少なくは無く,本症例を通じて体外循環補助下の気胸手術に関して考察を加える.
著者
小森 憲治郎 谷向 知 数井 裕光 上野 修一
出版者
日本基礎心理学会
雑誌
基礎心理学研究 (ISSN:02877651)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.55-63, 2014-09-30 (Released:2014-11-26)
参考文献数
39

Semantic dementia (SD) is a neurodegenerative disorder featured selective loss of semantic memory associated with a focal atrophy of the anterior temporal lobes. The aim of this study was to describe the clinical features of SD and to propose a coping method as a care for the patients with SD. Difficulties in naming and recognition of words with surface dyslexia on kanji-word reading [gogi-aphasia] are the most prominent symptoms in the patient with the left-dominant temporal lobe atrophy, while misidentification of familiar persons [prosopagnosia] and/or misunderstanding of visual objects [associative agnosia] is the characteristic of the patient with the right-dominant temporal lobe atrophy. Either symptom, however, rather appeared common in almost every SD patient from longitudinal perspectives of progressive amodal semantic impairment. Then the persistent stereotypies at an early stage of the disease turned into prominent and huge destructive behavior and psychological symptoms of dementia (BPSD). Quality associated way of care for patients with SD, early exposure to daily cognitive skill training utilizing preserved abilities and stepwise application to the care-services is essential.
著者
森貞次郎 著
出版者
春陽堂
巻号頁・発行日
1887