著者
蓮見 孝 榊原 瑞穂
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
no.46, pp.72-73, 1999-10-15

This study is for introducing a town-mobility system to put a strong personality to down town in Mito Shimoichi in Ibaraki prefecture. Town-mobility system was originally introduced in England and now has been spread all over the country. This study project is not only for seeking the way of introducing a system, but also for trying to develop a methodology of collaborating for town planning. This paper is for reporting contents and process of studies that have been done by the University of Tsukuba in 1998〜1999.
著者
櫻井 民人 榊原 充隆
出版者
北日本病害虫研究会
雑誌
北日本病害虫研究会報 (ISSN:0368623X)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.59, pp.126-128, 2008

アカスジカスミカメ (以下アカスジ)の玄米吸汁による斑点米被害がここ数年増加していることから、その生物学的特性を解明することが緊急に求められている。本種の飼育方法としては、出穂したコムギを用いる方法、アワ幼苗を用いる方法、イネ科雑草の穂とコムギ幼苗を用いる方法がこれまでに提案されている。しかしながら、穂を用いる場合には長期栽培を要することや野外虫混入の危険性があること、アワ幼苗のみの飼育では得られる孵化幼虫数が少ないことなどの問題点がある。一方、アカヒゲホソミドリカスミカメ (以下アカヒゲ)では、コムギ幼苗のみで簡易に飼育が可能であること、幼苗に産み付けられた卵をまとめて低温保存することによって、その後の発育に大きな悪影響を及ぼすことなく、孵化日や羽化日を斉一化し、同日齢の成幼虫を同時に多数得られることが報告されている。アカスジでもコムギ幼苗のみで飼育可能であることが示唆されているものの、効率的に飼育するための詳細な条件については報告されていない。そこで、本研究では、アカスジ飼育法開発の一環として、孵化幼虫を同時に多数得るためにコムギ幼苗に産み付けられた卵を低温保存することが、その後の幼虫孵化に与える影響を調査した。
著者
河野 建夫 榊原 徳造
出版者
日本養豚学会
雑誌
日本養豚学会誌 (ISSN:0913882X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.18-24, 1998-03-10 (Released:2011-06-08)
参考文献数
22

ランドレースと大ヨークシャーの一代雑種雌豚165頭を用い, 肉豚と同様の飼養管理下における性成熟の到達状況を調査した。同時に, 到達以前と以後で生殖器の大きさがどのように異なるかを検討した。供試豚は体重25kg前後からと殺時まで, 一部すのこ状コンクリート床の肥育用豚舎で6~10頭群飼し (飼育密度約1m2/頭), 旧豚産肉能力検定用飼料 (可消化養分総量70.1%, 可消化粗蛋白12.7%) を不断給餌した。性成熟に到達した雌豚の割合は, 体重82~137kg, 日齢152~260日の範囲で全体の20%であった。それらの生殖器は, 総重量のほか, 各部位 (卵巣, 卵管, 子宮角, 子宮体, 子宮頸および膣) の重量あるいは長さでも性成熟前の豚を大きく上回った (膣長のみP<0.05, 他はいずれもP<0.01)。性成熟前の豚では, 生殖器総重量は日齢の進んだほど大きく (P<0.01), 性成熟後の豚では日齢のいかんにかかわらず体重が重いほど大きい (P<0.05) 傾向たあった。
著者
平井 重行 榊原 吉伸 早川 聖朋
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2011-MUS-90, no.2, pp.1-6, 2011-05-06

日常生活を送る場所で,音楽を自らが演奏して楽しめる環境組み込み型の楽器の研究を行っている.その一つとして入浴中に浴槽をこすると鳴る 「キュッ,キュッ」 という音を利用して,DJ スクラッチ演奏が行えるシステム Bathcratch を制作した.ここでは,浴槽こすり音の特徴であるピッチの存在に着目し,その検出によってこすり音とそれ以外の音とを区別し,浴槽をこすった場合にのみスクラッチ音が鳴る仕組みを実現した.本報告では,その浴槽こすり音の解析や,Bathcratch システムの演奏処理部分を中心とした機能について述べる.
著者
榊原伊祐 編
出版者
積玉圃
巻号頁・発行日
vol.初編 下, 1874
著者
榊原 保正 久木 博 酒井 睦司 内野 規人
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌
巻号頁・発行日
vol.1976, no.12, pp.1893-1898, 1976
被引用文献数
2

2種のニッケル錯体触媒,Ni(acac)2-Al(qH<sub>5</sub>)3CI3-P(C6H<sub>5</sub>)3(触媒1,Ni:Al2:P=1:103)およびNiBr<sub>2</sub>[P(C6H<sub>5</sub>)3]2(触媒豆)による共役ジエン,1,3-ブタジエン(BD),インプレン(IP),2,3-ジメチル-1,3-ブタジエン(DMBD)のモノエンへの選択的水素化反応について研究した。触媒1は活性が高く,水素化はトルエン中,20atmH<sub>2</sub>,室温で進行するが,競争反応である重合のために,水素化物選択率はBD38%<IP67%<DMBD91%とジエンによる大きな相違が認められた。触媒IIでは,好溶媒エタノール中でも高温(BD75℃~DMBD200℃)を要し,水素化物選択率はBD88%>IP84%>DMBD40%と触媒1の場合と逆の順であった。しかし,すべての場合において,水素化物中のモノエン生成比率は高く,高転化率においてモノエンが90%以上を占めた。実験結果および参考知見に基づいて,触媒1によるDMBDの水素化に対し反応機構を提案するとともに,実験結果,とくに両触媒の活性ならびに3種のジエンの反応性の相違について考察を行なった。
著者
榊原 和子 中家 洋子 Kazuko Sakakibara Youko Nakaya
出版者
四條畷学園短期大学
雑誌
四條畷学園短期大学紀要 (ISSN:18811043)
巻号頁・発行日
no.41, pp.1-8, 2008

介護福祉士は、人のライフサイクルにおけるさまざまな時期や場面、暮らしの支援を業とする。少子高齢化、後期高齢者の増加とともに介護福祉士の役割として、看取りの問題は避けて通ることのできない身近な問題となった。だが、厚生労働省は現行のカリキュラムに、ターミナルケアについての指導指針を明確には示してはいない。本研究は、社会福祉士及び介護福祉士法の改正による新カリキュラムに、「デス・エデュケーション・プログラム」をどのように位置づけていくかを検討したものである。ターミナルケアの概念整理を行い、介護現場のターミナルケアの先行研究から、新カリキュラムの教育にどのような内容を組み込むかを検討した。
著者
榊原 禎宏
出版者
京都教育大学
雑誌
京都教育大学紀要 (ISSN:03877833)
巻号頁・発行日
vol.113, pp.101-114, 2008-09

本稿は,学校組織構造をめぐる従来の議論が,上と下,縦と横という隠喩のモデルに依拠し「上意下達」「同僚性の阻害」等の素朴なイメージから抜け出せないために,職務,職位,スタッフの関係を双方向から問うように進まなかったことを明らかにした。そして,学校において職務対象の分割が困難であり,また職務遂行を取り巻く環境の不確実性が高いことから,経営過程においては業務ではなくスタッフこそが動くべき変数であることを論じた。さいごに,こうした学校組織構造をより喩えうるモデルとして「中心-周辺型」モデルを挙げ,上下ではなく円環のネットワークとして学校における仕事の分割と集約,個業と協働を捉えることができるのではないかと仮提示を行った。The purpose of this paper is to rediscuss the characteristics of the organisational structure of schools, from the point of view of the metaphor which we have used of a "flat organisation", that is so to say a "lid of a pan" or "pyramid organisation" for a long time. Through an examination of difficulty for division of school work and uncertainty of circumstances around school, we could comprehend that not school work, but school staff should move in school performance. As a tentative conclusion it is proposed that school organisations should be described by a "centre-fringe" model in one metaphor.
著者
松村 千鶴 浅田 昇平 榊原 禎宏
出版者
京都教育大学
雑誌
京都教育大学紀要 (ISSN:03877833)
巻号頁・発行日
vol.117, pp.73-81, 2010-09

日本の教員の学校間等異動は,教育委員会の行政=経営活動として専ら捉えられる。その眼目は,①全県的な教育水準の維持向上,②各学校の課題への対応,③個人への報奨等処遇,と理解できるが,人的な公教育資源の長期的開発という観点からする,校長に至る異動については,経験的知見をほとんど越えていない。 本稿はこうした問題設定から,事例自治体での教諭の最終年度から学校長への登用年度までの個人の軌跡を辿ることを通じて,人事行政がいかなる教育資源の「適正さ」を担保しているかについて基礎的作業を行った。その結果,自治体内のローカル・ルールの存在,とりわけ教育行政機関での勤務の点で顕著なことを見出した。今後,各学校の時期ごとのプロフィールとの対応関係のほか,他の事例での追試が課題である。Personnel placement (rotation, reshuffling, promotion) policy for Japanese teaching staff is based entirely on the premise that Board of Education administration is a managerial activity. The core ingredients of this are: 1) cross-prefectural maintenance and improvement in levels public of education; 2) an individual school approach to school subjects; and 3) while it is understandable that compensation, etc. is on a per person, individual basis, the transfer to position of Principal, viewed from long-term development of a human public education resource, it does not go beyond experiential knowledge. This study, upon laying out the issue, conducted, from local government case studies focusing on individual career promotions to Principal, a base inquiry into whether personnel administration appropriately supports all educational resources. Results reveal the existence of local rules in local area governments and striking points in the workings of the educational administrative body. Further investigation, to look into corresponding relationships with such things as individual school time scheduling profiles will follow from this work.
著者
榊原 良太 北原 瑞穂
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.87.15302, (Released:2016-03-10)
参考文献数
43
被引用文献数
1 30

This study aimed to investigate the relations between CERQ and depression, and anxiety, and also aimed to reveal the characteristics of a Japanese sample through meta-analysis. The results showed that self-blame, acceptance, rumination, catastrophizing, and blaming others had significantly positive correlations with both depression and anxiety, whereas positive refocusing, refocus on planning, positive reappraisal, and putting into perspective had significantly negative correlations with both variables. Moreover, when comparing the correlation coefficients of the Japanese samples and the combined value, correlations between depression and positive reappraisal were significantly larger than the combined value. On the other hand, regarding the correlation coefficients of depression and putting into perspective, the combined value was larger than the value of Japanese samples. In addition, compared to the combined value, the Japanese sample’s positive correlation between anxiety and rumination, and negative correlation between anxiety and positive reappraisal were larger.
著者
榊原 良太
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.251-259, 2014

The concept of " emotional labor" has started being recognized as a socially significant issue, thus attracting numerous attention. A great deal of research has been done. Especially, the application of the study of " emotion regulation," a concept thought to be closely related to emotional labor, was a major turning point for the discipline. However, until now, its potential influence and the implications it have for the discipline of emotional labor haven't been discussed. Therefore, the present paper aimed to reconsider the originality and unique significance of the study of emotional labor by discussing the two points raised above.
著者
榊原 博樹
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.85, no.2, pp.227-233, 1996-02-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
5
被引用文献数
2 5

アスピリン喘息はアラキドン酸シクロオキシゲナーゼ阻害をトリガーにして発症する.アスピリンだけではなく,すべての非ステロイド性抗炎症薬が喘息発作を惹起する.アスピリン喘息の頻度は成人の通年性喘息の9.8%と推定できる.ただし,病歴から診断できるのは60%の症例である.診断を確定するためには負荷試験が必要である.コハク酸エステル型ステロイド薬が喘息を誘発したり増悪させたりすることがある.
著者
鈴木 春菜 榊原 弘之
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.53-58, 2014-04-25 (Released:2014-04-25)
参考文献数
9

本研究では、自動車を保有しないと不便であると考えられる地方都市における、移動格差がもたらす心理的諸影響について分析を行った。自動車を利用できる環境にあるが敢えて利用しない積極的自動車非利用者と、自動車を利用したいが利用できない状況にある消極的自動車非利用者がいると想定し、消極的な自動車非利用者は自動車利用者と比較して地域愛着・主観的幸福感・地域の地理認知の水準がいずれも低いという仮説を措定した。山口県宇部市において転入者と学生に対するアンケート調査を行い、仮説の検証を行った。その結果、地域愛着・主観的幸福感・地理認知のそれぞれについて仮説を支持する結果が得られた。また、地域愛着については一般居住者については自動車利用傾向が高いほど地域愛着が低下するという結果が得られ、自動車利用の積極性による影響の差異が示された。
著者
三浦 房紀 鈴木 素之 村上 ひとみ 中村 秀明 多田村 克己 瀧本 浩一 朝位 孝二 大島 直樹 久長 穣 榊原 弘之 三石 真也 中田 幸男
出版者
山口大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では、行政と住民が協力して災害時の情報を収集、処理、提供するとともに、災害時要援護者の安否確認を迅速に行い、救助活動を支援するシステムの開発を行った。入力情報には、気象庁の情報のほか、地震計と3次元雨量計を設置して、独自でも入力できるシステムとした。広く住民に情報を提供するためには、デジタルサイネージを用いて、安否確認システムの要援護者が持つ端末はスマートフォンを用いて、サーバはクラウドシステムを用いてシステム構築を行った。宇部市をモデル地域として、市の防災や福祉に関連する部署、高齢者、聴覚障碍者の協力を得て、プロトタイプシステムを構築、その機能検証を行った。