著者
横山重[ほか]編
出版者
角川書店
巻号頁・発行日
1964
著者
横山 裕 佐藤 晋哉 横井 健
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.78, no.690, pp.1359-1365, 2013-08-31 (Released:2013-11-30)
参考文献数
9

Floor-slipperiness is a crucial factor in designing buildings for cohabitation with pets. This study proposes an indicator of floor slipperiness applicable to small-breed indoor dogs prone to skidding accidents. The incidence of skidding was recorded by applying load elicited by movements of 12 dogs on 6 flooring materials with different Coefficient of Slip Resistance (CSR). The relationship between recorded incidence and floor materials' CSR revealed that dogs slowed their movements to avoid skidding on low CSR floors. A range of CSR that does not slow dogs' movements was determined and its minimum value is proposed as the required lower limit.
著者
山路弘樹 中村輝子 横山潤 近藤健児 諸田隆 竹田秀一 佐々木博 牧雅之
出版者
植物研究雑誌編集委員会
雑誌
植物研究雑誌 (ISSN:00222062)
巻号頁・発行日
vol.82, no.2, pp.57-78, 2007-04-20 (Released:2022-10-20)

日本産カンアオイ属ウスバサイシン節植物の形態変異を明らかにするために,国内の全分布域・既知の分類群,地域集団を含む55集団について野外調査を行った.同節に関する過去の研究はいずれも量的形質の評価が不十分であるため,本研究では今まで用いられてきた形質,新たに採用した形質の評価に加え,花の量的形質に基づく多変量解析を行った.その結果,形態より区別できる8型が認識された.日本の同節はまず萼筒内壁のカラーパターンで2型に分けられ, D 型は全面暗紫色なのに対し, L 型は基底部は暗紫色,中央部は黄緑色ないし淡紫色,萼筒開口部は暗紫色ないし白色だった. D 型はさらに萼筒内壁,萼裂片内面の毛の細胞数,雄蕊・雌蕊の数で D1-D4 の4型に分けられ, L 型は萼筒の形態,萼筒開口部の大きさ,萼裂片の形態,サイズで L1-L4 の4型に分けられた.この8型はほぼ異所的に分布し,それぞれ独立の分類群に値するまとまった地域集団と推定された.
著者
横山 友里 清野 諭 光武 誠吾 西 真理子 村山 洋史 成田 美紀 石崎 達郎 野藤 悠 北村 明彦 新開 省二
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.67, no.10, pp.752-762, 2020-10-15 (Released:2020-12-23)
参考文献数
38
被引用文献数
1

目的 「運動」「栄養」「心理・社会参加」を柱としたフレイル改善のための複合プログラムへの参加がその後の要介護・死亡発生リスクや介護費に及ぼす影響を,傾向スコアマッチングを用いた疑似実験的デザインにより検証した。方法 鳩山コホート研究参加者742人のうち,2011年度(47人)と2013年度(30人)に開催した3か月間のフレイル改善教室のいずれかの年度に参加したフレイルまたはプレフレイルの計77人を介入群とした。不参加群は,鳩山コホート研究参加者の中から,介入不参加者(介入対象外であった者のほか,介入対象であったものの,教室参加を拒否した者を含む)を対象に,傾向スコアを算出し,介入群との比を1:2としてマッチングすることにより,設定した。傾向スコアで完全にマッチングできた対象者は介入群70人,不参加群140人,計210人であった。住民異動情報・介護保険情報を突合し,32か月間(教室終了後24か月)の追跡による要介護(要支援含む)・死亡発生リスクをCoxの比例ハザードモデルを用いて算出した。また,ガンマ回帰モデルを用いて介護費の比較を行った。結果 要介護の発生率(対千人年)は介入群が不参加群に比し,有意ではないものの低い傾向を示し(介入群:1.8 vs.不参加群:3.6),不参加群に対する介入群の要介護認定のハザード比と95%信頼区間(95%CI)は0.51(0.17-1.54)であった。また,介入群と不参加群の間で介護費発生の有無に有意な差はみられなかったものの,介護費については,受給者1人あたりの追跡期間中の累積の費用,1か月あたりの費用の平均値はそれぞれ,介入群で375,308円,11,906円/月,不参加群で1,040,727円,33,460円/月と介入群では約1/3の低額を示し,累積の費用(コスト比=0.36, 95%CI=0.11-1.21, P=0.099),1か月あたりの費用(コスト比=0.36, 95%CI=0.11-1.12, P=0.076)ともに,不参加群に比べて介入群で低い傾向がみられた。結論 本研究では統計的な有意差は認められなかったものの,フレイル改善のための複合プログラムの実施により,その後の要介護発生リスクおよび介護費を抑制できる可能性が示された。今後,より厳密な研究デザインによるさらなる検証が必要である。
著者
伊勢 昂生 石川 慶大 臼井 葉月 横山 和之 進藤 学 平野 聡
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.83, no.3, pp.503-509, 2022 (Released:2022-09-30)
参考文献数
18

患者は64歳,女性.自宅玄関で椅子から転落し右側胸部を強打した.近医で肋骨骨折が疑われ,当院を紹介受診した.胸部X線・CTで第5,6肋骨骨折を認めた.入院にて疼痛コントロールを行い,退院予定であったが,受傷の11日後に急激な右胸部痛が出現した.胸部CTで多量の胸水貯留,胸腔ドレナージで新鮮血の排液を認めたため,胸腔鏡補助下に緊急開胸手術を施行した.胸腔内には多量の凝血塊が存在し,未診断であった第7肋骨の鋭利な骨折端が胸腔内に突出し,近傍の横隔膜に損傷を認めたことから,同部が遅発性血胸の原因と考えた.血腫除去,第7肋骨を部分切除し,横隔膜を縫合後,閉胸した.術後経過は良好で,術後22日目に退院した.結論:中下位肋骨骨折時には,横隔膜損傷による遅発性血胸を合併し得ることを念頭に置いた対応が必要である.
著者
横山 伸也 中村 悦郎
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
燃料協会誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.396-407, 1983-06-20 (Released:2010-06-28)
参考文献数
54

Biomass such as wood and other plant materials is of great interest as renewable resources for production of fuels or chemical feedstocks. Biomass gasification as well as biochemical conversion is a promising process for commercial application. In the present paper, the chemical characteristic of biomass, the chemistry of biomass gasification and the current development of biomass gasification process are outlined and briefly discussed, .kn-abstract=
著者
西川 真太郎 関村 敦 楠 弘充 佐藤 圭樹 横山 敏之
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.101-107, 2022 (Released:2022-08-26)
参考文献数
14

新型コロナウイルス感染症は,その変異株により病原性に変化があるとされている。当院に入院した患者208例を対象とし,その重症度や治療方法,転帰などから,変異株の病原性の変化について検討した。入院中の最大重症度は,第4波,第5波において中等症Ⅰ,Ⅱが増加し,重症は減少する傾向にあった。傾向スコアマッチングでの比較においても,やはり中等症Ⅰ,Ⅱは有意に増加していた。
著者
山下 喬之 横山 尚宏 川元 大輔
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.37, no.5, pp.517-521, 2022 (Released:2022-10-20)
参考文献数
24
被引用文献数
1

〔医学・医療系教育とVR〕近年,Virtual Reality(VR)の教育実践が盛んに行われ始め,効果検証も始まりつつあるが,理学療法教育分野での報告は少ない.〔先端技術教育と理学療法教育へのVR導入〕Information and Communication Technology(ICT)を活用した教育は,コロナ禍以降の進化も必要であり,VRは理学療法士養成教育においても業界の様々な課題を解決に導ける可能性を秘めている.〔開発と課題〕カメラとパソコン,通信環境のみで,仮想現実空間における臨床疑似体験を可能とする教材を開発した.導入コスト,映像編集・加工のスキル,通信環境や新しい教育方法に対する慣れに関する課題が挙げられた.〔実践案〕VRの導入を現実的にする提案を,既存のサービスを活用した教材配信,学習者既有のデジタル端末で視聴できる教材の制作と,簡易ゴーグルを使った方略の工夫としてまとめた.
著者
直井 望 横山 久美子 山本 淳一
出版者
The Japanese Association of Special Education
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.505-518, 2006-03-31 (Released:2017-07-28)
被引用文献数
7 7

The present study examined the effectiveness of matrix training procedures for establishing adjective-object two-word utterances in children with autism. The procedure included training both receptive and expressive responses in one trial. Participants were 3 children with autism who were at the one-word production stage. A multiple baseline design across participants was employed. Participants were taught 3 of 9 receptive and expressive responses. The results showed that generalization to the untrained stimuli of the matrix was achieved by all the children. Furthermore, all the children demonstrated generalization to the matrix, including untrained objects. The intervention strategy, including both expressive and receptive training in one trial, facilitated both expressive and receptive responses to the untrained stimuli in these lower-functioning children with autism.
著者
石橋 陽子 松薗 絵美 合田 智宏 横山 文明 菅井 望 関 英幸 三浦 淳彦 藤田 淳 鈴木 潤一 鈴木 昭 深澤 雄一郎
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.108, no.5, pp.759-768, 2011 (Released:2011-05-11)
参考文献数
24
被引用文献数
2

急性壊死性食道炎の4例を経験した.4例とも初発症状は吐血で,上部消化管内視鏡検査では特徴的な黒色食道を呈した.発症時の基礎疾患は,3例がケトアシドーシス,2例が糖尿病であった.3例は保存的に軽快し,死亡例を1例認めたが死因は急性壊死性食道炎によるものではなく,基礎疾患である敗血症が予後を規定した.急性壊死性食道炎はまれな疾患ではあるが,緊急内視鏡における鑑別診断として念頭に置くべきであると考える.
著者
高橋 優輔 舘 知宏 横山 ゆりか
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.3-9, 2014 (Released:2015-12-01)
参考文献数
12
被引用文献数
3

本論では,キヌガサタケの網目構造の特徴を抽出し,これを満たす形状のバリエーションを生成するシステムを提案する.キヌガサタケの網目は六角形による曲面メッシュ形状として捉えられるが,従来の六角形メッシュのモデルの多くは曲面形状を決めてから均質に分割して生成される.本論で扱うキヌガサタケの形状にはバリエーションがあり,セルの密度が均質でないため,既往のものとは異なる手法が必要である.キヌガサタケでは,網目の形状とセルの密度分布が菌網内の水分分布に従うという原理が推察される.そこで均質な網目構造の各線材がある分布(乾燥度のグラデーション)に従って局所的に収縮変形し,そのつり合い状態として均質でない網目構造が生成されると仮定した.これを,回転面に沿ったボロノイ図の各線分と頂点をそれぞれバネと質点とした力学モデルによって再現し,バネの縮みと全体の変形をシミュレーションした.
著者
西口 遼平 進藤 吉明 石塚 純平 上野 知尭 横山 直弘 齋藤 由理 田中 雄一
出版者
日本腹部救急医学会
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.34, no.7, pp.1389-1393, 2014-11-30 (Released:2015-02-27)
参考文献数
29

症例は76歳,男性。2010年4月に上行結腸癌,腸回転異常症の診断で右半結腸切除術を施行した。2013年10月,慢性腎不全で血液透析導入中に腹痛,腹部膨満感を訴え当科を受診した。発熱,下腹部の圧痛,反跳痛を認めたものの筋性防御は認めなかった。血液検査所見ではアシドーシスや凝固障害は認めなかった。腹部CT検査で小腸の拡張および液体貯留を認め,癒着性イレウスと診断した。保存的加療で経過観察していたが,症状が増悪したため緊急手術を施行。下行〜横行〜上行結腸間膜,小腸間膜,後腹膜に連続する袋状の膜様構造物が形成され,その中に小腸が嵌頓しており,abdominal cocoonによる内ヘルニアと診断した。膜様構造物を切除し小腸を解放したが小腸壊死を認めなかったため小腸は温存可能であった。abdominal cocoonによる内ヘルニアの1例を経験したので報告する。