著者
沖田 肇
出版者
日本精神衛生学会
雑誌
こころの健康 (ISSN:09126945)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.10-15, 2001-06-30 (Released:2011-03-02)
参考文献数
10
著者
沖田 瑞穂
出版者
中央大学人文科学研究所
雑誌
人文研紀要 (ISSN:02873877)
巻号頁・発行日
no.68, pp.289-310, 2010
著者
山中 伸弥 青井 貴之 中川 誠人 高橋 和利 沖田 圭介 吉田 善紀 渡辺 亮 山本 拓也 KNUT Woltjen 小柳 三千代
出版者
京都大学
雑誌
特別推進研究
巻号頁・発行日
2007

4つの転写因子を体細胞に導入することで多分化能を持ったiPS細胞が樹立できる。c-Mycを含めた4因子を用いた場合にキメラマウスで腫瘍化が高頻度で認められ、レトロウイルス由来のc-Mycが原因の一つであることが分かった。樹立条件などを検討しMycを用いずにiPS細胞を作ることに成功したが、性質の点で不十分であった。c-Mycの代替因子の探索を行いL-Mycを同定した。L-Myc iPS細胞は腫瘍化リスクもほとんど認められず、性質の点でも十分であった。レトロウイルスを用いずにプラスミドを用いることでもiPS細胞の樹立に成功した。このことにより体細胞への初期化因子の挿入が起こらずより安全な作製方法の確立に成功した。神経細胞への分化誘導とそれらの移植実験により安全性を検討する方法の確立も行った。また、肝細胞、血液細胞、心筋細胞への分化誘導系も確立した。iPS細胞の性状解析をディープシークエンサーなどを用いて詳細に解析する技術の導入も完了し、網羅的な遺伝子発現、メチル化解析、スプライシング解析なども行った。
著者
糸賀 紀晶 井星 正氣 沖田 理香 佐藤 旭
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会論文集 (ISSN:13446460)
巻号頁・発行日
vol.61, no.6, pp.174-180, 2013 (Released:2014-06-27)
参考文献数
7

To land a helicopter on a flight deck of a ship is said to be one of difficult operations even for experienced pilots because the helicopter rotor is affected by complex flows, e.g. ship airwakes and interference flows formed between the rotor and superstructures, in addition to ship motions. Therefore, it is important to grasp quantitatively influence of these complex flows on the helicopter rotor for securing the safe deck-landing. In this paper, CFD analysis of helicopter rotor operating over a flight deck is done by solving unsteady 3D compressible Euler equations with an overlapped grid system. The superstructure on a flight deck is modeled by a simple sharp edged bluff body. Parameters for numerical analysis are landing spot and relative wind speed to the rotor and ship. Effects of these parameters on the rotor torque, flowfields around the rotor and inflow distributions on the rotor disc are clarified.
著者
井上 和章 清水 ミシェル・アイズマン 沖田 一彦
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.323-328, 2010 (Released:2010-07-28)
参考文献数
18
被引用文献数
6 3

〔目的〕脳卒中片麻痺者の自立歩行能力を判別するのに有効な指標について検討した。〔対象〕脳卒中発症後1ヶ月以上経過した片麻痺者62名(歩行自立群34名,非自立群28名)であった。〔方法〕歩行時に必要と考えられる運動機能と認知機能を,Functional Balance Scale(FBS)下位4項目(立位保持・移乗・前方リーチ・360°回転)のテストと,‘Stops walking when talking' test(SWWT)によって評価した。なお,FBSは境界点への到達項目数で判定した。統計的手法としては,二群間で各調査項目の差異を比較し,有意差の認められた項目を独立変数に,歩行自立度を従属変数にしてロジスティック回帰分析を行った。〔結果〕1) FBS4項目到達・SWWT歩行継続,2) FBS4項目到達・SWWT歩行停止,3) FBS3項目到達・SWWT歩行継続の場合には自立歩行が可能と判定された。〔結語〕境界点への到達項目数という新たな視点からFBSを用いるとともに,歩行中の認知機能評価という新たな指標を取り入れることで,より実践的な自立歩行能力の把握が可能になると考えられた。今後は縦断的かつ前向きな調査を行い,判断指標としての妥当性を検証していく必要がある。
著者
沖田 実嘉子 竹末 俊昭
出版者
日本感性工学会
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18840833)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.175-182, 2012 (Released:2012-03-29)
参考文献数
10

Kimono is a traditional Japanese garment. Several types of dyeing artifices have evolved through the process of printing traditional patterns on cloth in Japan. Paper stencils can be considered merely tools used at an intermediary stage of the dyeing process. And yet another problem is that most stencil cutting craftsmen are getting older, and thus the traditional art of paper stencil cutting may be lost under present circumstances.In this study, we explored the possibility of replacing paper stencils produced by traditional techniques with those produced by a laser cutter. And we compared actually dyed textiles by using existing and new techniques, in an attempt to achieve a quality of paper stencils produced by a different method that is closer to the superb quality of traditional artifices. As a result, we were able to suggest the guidelines on materials and patterns suitable for producing the stencils with a laser cutter.
著者
沖田 実嘉子 竹末 俊昭
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.2_85-2_94, 2013-07-31 (Released:2013-09-30)
参考文献数
34

日本各地に残されている古い染め型紙の多くは染色工所の廃業などにより散逸している現状にあり、型紙の調査、収集、整理、保存が各地で進められている。それらの型紙資料は劣化が進んでおり容易に扱うことができないため、既往の研究では型紙をデジタル化し、機械彫刻を用いて修復保存の検討もなされている。本研究では型紙を物理的に修復する分野に着目し、刃先の向きに関係なく自由に模様を制作できる方法を提案した。本稿ではレーザー加工に適した型地紙素材及びレーザー加工制作方法による模様の再現精度、及び染め上がりの検討を行った。その結果、機械彫刻に比較して、非接触で加工する手法を用いるとともに加工素材の面でも合成型紙を採用することにより、格段に細かい模様の表現が可能であることが明らかになった。
著者
沖田 実 本田 祐一郎 田中 なつみ 坂本 淳哉
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.58, no.11, pp.1221-1228, 2021-11-18 (Released:2022-01-14)
参考文献数
11

運動器の外傷や外科術後などに生じる痛みが顕著な場合や持続して認められる場合は,患部やその周囲は運動を回避し,不動状態となる.また,傷害部位の治癒促進を目的に行われるキャスト固定などは不動状態を強いることになる.すると,運動器,中でも可塑性に富んだ骨格筋は筋萎縮や筋性拘縮,筋痛など,重複化,重篤化した病態を呈し,これらは慢性疼痛の病態形成にも影響を及ぼす.加えて,不動そのものが痛みの増悪や新たな痛みの発生といった慢性疼痛の病態形成に直接的に影響することも最近明らかになっている.そこで本稿では,筋萎縮,筋性拘縮,筋痛のメカニズムも踏まえ,慢性疼痛の病態形成における不動の影響を概説した.
著者
沖田 瑞穂
出版者
中央大学人文科学研究所
雑誌
人文研紀要 (ISSN:02873877)
巻号頁・発行日
no.83, pp.109-129, 2016

ヒンドゥー教の主神の一人シヴァと,日本のスサノヲ神には,八つの点で特徴的な類似が認められる。1.破壊と生殖:シヴァは時が来ると世界を破壊する破壊神であり,スサノヲはその行動によって世界を危機にさらす。他方,シヴァはリンガに表されるように生殖の神であり,スサノヲは豊穣の地下界と一体化して,豊穣神オホクニヌシに試練を課す。2.〈教示する神〉:シヴァはインドラの欲望を戒め,スサノヲはオホクニヌシを試練によって導き祝福を与える。3.悪魔退治と武器:シヴァは悪魔の三都を破壊し,英雄アルジュナに武器を授ける。スサノヲはヤマタノヲロチを退治し,それによって得た剣をアマテラスに献上する。4.荒ぶる神・罰・(宥め):英雄神であると同時に両神は荒ぶる神でもある。5.暴風神:シヴァの前身ルドラは暴風神,スサノヲも自然現象としては暴風雨。6.文化:シヴァは踊り,スサノヲは歌と関わり,世界のエネルギーを表す文化と関連する。7.女性的なものとの一体化:シヴァはシャクティとして妃と一体化し,スサノヲは冥府の主であることによって母神イザナミと一体化している。8.イニシエーションを授ける:シヴァはアルジュナに,スサノヲはオホクニヌシに。 このように多くの類似を有するが,両神の間に何らかの系統的関係は想定できず,自然現象としての暴風に基づく神格として,別個に形成された性質が偶然に一致したものと考えることができる。
著者
飯田 武 小川 丈彦 沖田 由美 中嶋 直美 藏田 明日香 杉野 香代子 勝原 優子 矢木田 早苗 黒川 典枝
出版者
日本静脈経腸栄養学会
雑誌
静脈経腸栄養 (ISSN:13444980)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.1071-1077, 2012 (Released:2012-08-28)
参考文献数
19
被引用文献数
1

【目的】経皮内視鏡的胃瘻造設術Percutaneous endoscopic gastrostomy (以下PEGと略) を行った症例の長期予後について検討した。【方法】2000年から2009年までに当院でPEGを行った227例を対象に追跡調査を行った。【結果】追跡できたのは215例で平均追跡期間は559.2±521.2日。PEG後30日における生存率は95%、1年生存率は64.4%、5年生存率は25.1%であった。PEG前に誤嚥が経験されていた群はそれ以外の群に比し生存率が有意に低かった。PEG施行時におけるアルブミン (Alb) 値が3.0g/dL以上の群はそれ未満の群より、また小野寺の予後推定指数 (PNI) 35以上の群はそれ未満の群より生存率が有意に高く、その傾向は特にPEG施行後早期において顕著であった。【結論】胃瘻造設前の誤嚥経験の有無は重要な予後予測因子である。またAlb値やPNIは造設後早期の予後予測の指標として有用である。
著者
沖田 瑞穂
雑誌
学習院大学人文科学論集 (ISSN:09190791)
巻号頁・発行日
no.12, pp.181-206, 2003-10-31

Th is pa pe r d ea ls Wi t h t hr ee fe rt il it y g od d es se s; Sダri, Aphrodite, Freya who belong to the pantheons of India, Greece, and Scandinavia, and tries to compare them. This comparison makes it clear that following three characteristics are common to these three goddesses. N l)They spring from the ocean, and are regarded as“the daughter of the ocean”. 2)They have a lewd character, and have love affairs with a dwarf smith or a divine manufacturer. 3)They cause a great war among the human beings. The third is the most important point in this analysis. In India, Greece, Scandinavia, there are legends of a great war in which so many gods and human beings are involved. In my opinion, these legends have a common structure, First, the supreme god decides to bring about the war. Second, the fertility goddess becomes the origin of the war. Third, the abduction of a human heroine or the insult to her turns out to be the direct cause of the war. This heroine is regarded as an earthly i.ncarnation of the fertility goddess. It is likely that Proto-lndo-European society had a fertil.ity goddess having all these characteristics, and myths related to this goddess. And each Indo-European community inherited the concept of this fertility goddess from the Proto-Indo- European mythol.ogy.
著者
沖田 学 森岡 周 宮本 謙三 八木 文雄
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.541-545, 2007 (Released:2008-01-31)
参考文献数
19
被引用文献数
3

立位姿勢バランスの維持に問題を有する脳腫瘍の症例へ足部機能に焦点を当てた運動療法を施行し,改善が認められたので報告する。この運動療法とは,重心の変化を知覚し制御する役割を担う足部の能力に対して,足部の変化を制御しながら変化を知覚して判断する認知過程を通じて運動学習していく認知運動課題である。この課題として,縦軸もしくは横軸の不安定板を水平保持させながら,両端のいずれかに配置した重量負荷の位置を判断させた。これを左右足に1日各10回施行し,正判断数を記録した。また,開眼・閉眼下における立位姿勢動揺を3,4日ごとに計測した。課題の進行に伴い立位重心動揺が減少したことから,視覚性外部情報ではなく,内部の感覚情報を手掛かりとして重心偏位を認知することにより,効果的で精密な立位姿勢バランス制御の達成が可能になることが示唆された。
著者
沖田 瑞穂
出版者
日本宗教学会
雑誌
宗教研究 (ISSN:03873293)
巻号頁・発行日
vol.77, no.3, pp.655-678, 2003-12-30 (Released:2017-07-14)

レヴィ=ストロースによれば、世界のあらゆる神話体系には、それぞれの神話体系を構成する神話や伝承の間に、「反復と変形の構造」が認められる。話の全体は同じ構造の繰り返しによって構成されているが、話の細部は一方が他方の正反対の形に変形されているという構造である。この構造はインド神話の領域にも見られると思われる。本稿ではこのことについて、叙事詩『マハーバーラタ』の以下の三つの神話伝承を主な題材として分析を試みた。(1)主筋の伝承における、ガーンダーリーとクンティーがそれぞれ百人と五人の息子を得る話、(2)第一巻の長大な挿話部分において、カドルーとヴィナターという二人の女神がそれぞれ蛇族と鳥王ガルダを生む神話、(3)第三巻の挿話における、サガラ王の二人の妻とその息子たちの伝承。その結果、これらの主筋と挿話の神話伝承は同一構造の反復と変形によって構成されており、物語上は関連性を持たないが、構造の点では密接な関係にあるという特徴が見られた。
著者
杉田 創 駒井 武 沖田 伸介 徳永 修三 松永 烈
出版者
一般社団法人 資源・素材学会
雑誌
資源と素材 (ISSN:09161740)
巻号頁・発行日
vol.121, no.9, pp.416-422, 2005 (Released:2007-02-24)
参考文献数
20
被引用文献数
3 3

For the purpose of examining the adsorption behavior of fluorine on clay minerals, the adsorption equilibrium experiments on fluorine were carried out using several clay minerals. Then various analysis and considerations, as listed in the followings, were done on the basis of the experimental results.1) The adsorbed amount of fluorine per unit mass of clay mineral was ranged as Kaolinite >Saponite >Pyrophyllite, Dickite >Montmorillonite.2) When the mass ratio of clay mineral to liquid was constant, the ratio of adsorption equilibrium concentration of fluorine to initial one became small, as the initial concentration of fluorine was lower.3) It was clear that there was less correlation between the BET specific surface area of the clay minerals and the adsorbed amount of fluorine, because the BET specific surface area was ranged as Saponite > Montmorillonite(Mikawa) > Kaolinite > Montmorillonite(Tsukinuno)> Dickite > Pyrophyllite. 4) The cations such as the alkali metal (Na, K), alkaline earth metal (Ca, Mg), iron, silicon and aluminum, which are contained in the clay minerals, are major chemical components which may be bonded with fluorine. However the quantitative correlation between those each content in the clay minerals and the absorbed amount fluorine could not be recognized. 5) For each clay mineral, the fluorine adsorption data can be arranged clearly in every conditions for the mass ratio of clay mineral to liquid. It was clarified the adsorption isotherm of fluorine on the clay minerals were represented using Freundlich's adsorption equation. 6) The correlation equations which took the mass ratio of clay mineral to liquid into consideration were proposed on the adsorption coefficient and index in Freundlich's adsorption equation. Using both those equations and the values of adsorption parameters obtained in this study, it becomes possible to estimate the adsorbed amount of fluorine on the clay minerals and fluorine concentration in liquid phase.