著者
新部祐輔 吳湘筠 渡辺一帆 高橋成雄 藤代一成
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.331-332, 2014-03-11

スパースモデリングとは,近年の計測技術向上により生じる高次元観測データから,実際的時間で対象の本質を記述する技術の総称である.これらの技術は高次元であるデータを,十数~数十次元に圧縮することが可能であるが,データ解析者への視覚的理解を促すには十分とはいえない.このようなデータを可視化する際にはさらに,相関性の低い変数やデータサンプルを選択することが望ましいと考える.本研究では,多変量データを可視化する手法の一つである,平行座標系表示を拡張し,スパースモデリングにおける効果的なビジュアルデータマイニングの環境を解析者へ提供する.
著者
粟井 一夫 川越 康充 菊地 透 諸澄 邦彦 山口 一郎 渡辺 浩 富樫 厚彦
出版者
公益社団法人 日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術学会雑誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.393-410, 2001
参考文献数
4

平成12年12月26日,診療放射線の防護に関し,医療法施行規則の一部を改正する省令が,厚生省令第149号として関係告示(「廃棄物詰替施設,廃棄物貯蔵施設及び廃棄施設の位置,構造及び設備に係る技術上の基準の一部を改正する件:告示第396号」,「医療法施行規則第24条第6号の規定に基づき厚生労働大臣が定める放射性同位元素装備診療機器の一部を改正する件:告示第397号」および「放射線診療従事者等が被ばくする線量当量の測定方法並びに実効線量当量及び組織線量当量の算定方法の全部を改正する件:告示第398号」)とともに公布され,平成13年4月1日から施行されることとなった. ここに法令改正に関する理解を深めることを目的として新旧対比表を掲載し,主要部分に関する解説を加えた. なお,解説に関しては,学術交流委員会関係法令等検討小委員会委員および放射線防護分科会委員において意見交換を行い,法令改正に関する留意点の解説を諸澄邦彦,線量測定に関する概念について富樫厚彦がまとめた. 法令改正に関して会員各位の周知徹底を促すとともに,本報告が理解のための一助になれば幸いである.
著者
川上 敬士 渡辺 容子 小林 康孝
出版者
新田塚学園福井医療短期大学
雑誌
福井医療科学雑誌 (ISSN:24240176)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.10-13, 2019

【目的】脳卒中に罹患した職業運転手の復職状況を把握すること.【対象と方法】対象は2015年から2018年までに脳卒中罹患のため当院に入院または通院し,自動車運転評価を実施した患者のうち,脳卒中罹患前に職業運転を行っていた7名.カルテからの基本情報抽出と,本人または家族へ電話にて退院後の復職状況を調査した.【結果】7名中6名が復職しており,うち2名は原職復帰し,4名は配置転換していた.産業医の関わりがあったのは1名のみであり,他6名は企業の上司による技術確認で職業運転再開の可否が決定されていた.そのため,対応には企業毎にばらつきがみられた.また,発症から1年以内に運転業務を再開した3名中2名が脳出血再発を起こしていた.【考察】現在の日本では,職業運転手の復職に際し明確な判断基準がないため企業毎に対応せざるを得ない状況である.今後,職業運転の再開に対する明確な判断基準を構築していく必要があると考える.
著者
野口 茜 武田 俊之 渡辺 剛 保井 久子
出版者
信州大学農学部
巻号頁・発行日
vol.44, no.1-2, pp.1-8, 2008 (Released:2010-05-07)

毎年冬季に流行するインフルエンザ感染症は、主にA型インフルエンザウイルス(Flu)により発症する。A型Fluは、複数の亜型に分類されることやゲノム変異が頻繁に起こることから、その予防にワクチン接種は完全とは言えず、また抗Flu薬も問題が多い。一方、紅茶や緑茶等の茶フラボノイドは、高いFlu感染阻害作用を有することが注目されている。そこで、我々はアントシアニンなどのフラボノイドを多量に含む果実であるカシスに注目し、その抗Flu作用を検討した。その結果、カシスエキスはFluに対して高い赤血球凝集阻害作用を示し、Flu感染モデルマウスを用いた試験において、発症率を減少させ、生存率を高めた。これらのことから、カシスエキスはA型Fluの予防に有効であると考えられた。また、活性成分の探索のため、カシスエキスを合成吸着樹脂にて分画し、赤血球凝集阻害作用を調べた。その結果、アントシアニン以外の物質が含まれる画分に、強い吸着阻害作用を有する化合物の存在が示唆された。
著者
渡辺信吾著
出版者
玄光社
巻号頁・発行日
2017
著者
山内 健生 渡辺 護 沢邉 京子
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.101-104, 2020-06-25 (Released:2020-06-25)
参考文献数
12

From 2013 to 2014, ixodid ticks (Acari: Ixodidae) were collected by flagging at seven sites of two areas, Noto and Kaga, in Ishikawa Prefecture, Honshu, Japan. As a result of the survey, the following four ixodid species were collected: Haemaphysalis flava, Haemaphysalis longicornis, Ixodes ovatus, and Ixodes turdus. This is the first record of I. turdus from Ishikawa Prefecture. Haemaphysalis flava was the dominant species in Noto area. On the other hand, Haemaphysalis longicornis was predominant in Kaga area.
著者
渡辺 信一郎
出版者
専修大学社会知性開発研究センター
雑誌
専修大学社会知性開発研究センター東アジア世界史研究センター年報
巻号頁・発行日
no.2, pp.5-20, 2009-03-17

文部科学省私立大学学術研究高度化推進事業オープン・リサーチ・センター整備事業
著者
大熊 学 渡辺 修平 篠部 寛 西山 宣正 竹内 晃久 上杉 健太郎 田中 諭 若井 史博
出版者
一般社団法人 粉体粉末冶金協会
雑誌
粉体および粉末冶金 (ISSN:05328799)
巻号頁・発行日
vol.66, no.12, pp.604-610, 2019-12-15 (Released:2019-12-15)
参考文献数
40

The characterization of the processing-induced defects is a significant step for developing defect-free processing, which is important to the assurance of the mechanical reliability of brittle ceramics. Recent advances in multiscale X-ray computed tomography which consists of micro-CT and nano-CT enables us to observe the three-dimensional (3D) internal structure non-destructively. Micro-CT reveals the distribution of defects in the entire body of a sample, while nano-CT reveals the shape of the identified defect. This powerful imaging tool was used to reveal the complicated 3D morphology of defects evolved during sintering of alumina. The hierarchical packing structure of granules was the origin of several types of strength-limiting defects, which could not be eliminated due to the differential sintering of heterogeneous microstructures. This imaging technique of internal defects provides a link between the processing and the fracture strength for the development of structural materials.
著者
岡本 隆一 渡辺 守
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.522-527, 2016 (Released:2016-12-31)
参考文献数
36
被引用文献数
3 9

腸上皮は個体の内外を分け隔てる物理的な境界として存在するだけでなく,腸内細菌等が存在する体外の環境と免疫担当細胞等が存在する体内の環境を仲立ちし,機能的に調和を保つ重要な役割を担っている.このような腸上皮が炎症性疾患の発症・病態の形成に果たす役割の重要性が臨床・病態研究の両面において注目されている.例えば粘液を産生する機能を有する腸上皮細胞である杯細胞は潰瘍性大腸炎において「消失」することが知られているが,同細胞が粘液産生機能だけでなく多彩な免疫調節機能を有し,疾患の発症・進展を規定する重要な機能を内在していることが明らかとなっている.更に小腸に局在する腸上皮細胞であるパネート細胞は抗菌活性を有するペプチドを産生する機能が知られているが,複数のクローン病疾患感受性遺伝子により同細胞の機能・細胞死が制御されている可能性が示されている.従ってクローン病における「パネート細胞機能異常」は特定の病型において疾患発症・再燃の要因の一つとなっているものと考えられている.本稿では腸上皮の機能と炎症性腸疾患の病態に関する近年の知見について,概説したい.
著者
渡辺 幸雄 綾野 雄幸
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
栄養と食糧 (ISSN:18838863)
巻号頁・発行日
vol.25, no.8, pp.621-625, 1972-12-01 (Released:2010-02-22)
参考文献数
17
被引用文献数
1 2

リノール酸およびラードに対して, 各種アミノ酸の抗酸化性ならびにα-トコフェロールに対する各種アミノ酸の相乗性について検討した。1) アミノ酸の抗酸化性はリノール酸とラードでは差異が認められた。前者に対してはヒスチジン, スレオニン, メチオニン, ヒドロキシプロリン, トリプトファンおよびアルギニンに, 後者に対してはトリプトファン, メチオニン, フェニールアラニンおよびロイシンに比較的強い抗酸化性が認められた。2) α-トコフェロールに対する各種アミノ酸の相乗効果は用いたすべてのアミノ酸に認められた。リノール酸では, 抗酸化性の強いアミノ酸, すなわちヒスチジン, スレオニン, メチオニン, トリプトファンおよびアルギニンは相乗効果も強いという結果が, またラードでは, そのような傾向は認められず, メチオニン, プロリンおよびロイシンに強い相乗効果が認められた。3) ラードに対しアミノ酸の添加量を3×10-3Mに増加しても, リノール酸での場合ほど相乗効果をもたらさなかった。これはラードに対するアミノ酸の溶解度が非常に小さいためと考えられる。
著者
窪澤 駿平 渡辺 太郎 隅田 英一郎 岡田 将吾 新田 克己
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第29回全国大会(2015)
巻号頁・発行日
pp.2C1OS06a5, 2015 (Released:2018-07-30)

ニューラルネットワークにおいて,汎化性能向上のために深層構造が用いられる様になった.一方で,各層においてデータセットの大域的な特徴を捉えることが可能であれば,少ない層数でデータセットを表現可能である.そこで本研究では,級数展開に基づくネットワーク構造を用いることで大域的な特徴を捉え,さらに汎化性能を上げるために周波数領域での正則化を行うアプローチを提案する.
著者
田口 隆信 高橋 仁 渡辺 誠衛 大野 剛 宮崎 敏夫 伊藤 英晃
出版者
The Society of Materials Engineering for Resources of JAPAN
雑誌
素材物性学雑誌 (ISSN:09199853)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.48-52, 2011 (Released:2012-08-01)
参考文献数
6
被引用文献数
1

We studied the effect of fermented sake (moromi)solutions and sake cake extracts on the growth of cancer cells. The long fermented moromi solutions inhibited the growth of cancer cells. On SDS/PAGE (sodium dodecyl sulfate/polyacrylamide gel electrophoresis), we found that decreasing of 52-kDa and 28-kDa protein bands in long fermented solutions. The 28-kDa protein may play an important role in the inhibition of cancer cell growth by fermented sake solutions.