著者
村山 美穂 中村 美知夫 幸島 司郎 伊谷 原一 井上 英治 田中 正之 杉浦 秀樹 森村 成樹
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本課題では、絶滅の危機に瀕した野生動物の保全遺伝学を目指して、動物園や国内の野外ステーションとの連携を活用して、非侵襲的な DNA 採取法の開発に取り組むとともに、血縁や亜種判定の基礎となる多様性データを集積し、多数種、多数試料からなる詳細情報つきの DNA Zoo を整備した。またストレスや行動との関連が予想される遺伝子と性格評定などのデータとの比較により、ゲノム情報による野生動物の行動や繁殖の予測システムを構築した。
著者
友永 雅己 森阪 匡通 伊村 知子 中原 史生 林 美里 田中 正之 足立 幾磨
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2011-05-31

チンパンジーなどの大型類人猿とハンドウイルカなどの鯨類を主たる対象として、われわれ人間の知性の進化を、特に系統発生的制約と環境適応という観点から比較認知科学の手法を駆使して検討を行ってきた。研究は、物理的世界および社会的世界の知覚・認識・理解に関して様々な観点から多様な種を対象に実施された。その結果、基礎的視知覚、空間認識における身体的制約、イルカ類における道具使用的行動、概念的メタファーの理解、他個体認識、聴覚コミュニケーションの種特異性と一般性、オランウータンやイルカにおける向社会行動の発現過程、チンパンジー、オランウータン、イロワケイルカにおける母子間関係の発達的変化を明らかにした。
著者
吉川 伸一 田中 正敏
出版者
日本生産管理学会
雑誌
生産管理 (ISSN:1341528X)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.59-63, 2002

本論文は, 双方向代替可能な二品目在庫管理で生じる諸費用の総和を最小にする最適資源配分問題を取り扱う. ここで, "双方向代替可能な" とは, ある品目に対して品切れが生じたときに, もう一方の品目をある代替率で代用することである. 但し, 各地域の需要分布は不確定であるが, その需要の累積分布関数は増加関数で連続関数であるとする. 特に, ほとんど解析学的に解ける問題として需要の同時確率密度関数を指数関数とする. また, ここでの在庫問題は新聞売り子問題と呼ばれるタイプの問題を利用する. さらに, 以上の結果を数値例により具体的に示す.
著者
上里和也 田中正浩 浅井洋樹 山名早人
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告情報基礎とアクセス技術(IFAT)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.22, pp.1-6, 2014-07-25

Twitter のような大規模なソーシャルサービスにおいて,ユーザの興味や所属などのプロフィールを知ることは,効果的なマーケティングを行う上で重要である.このような背景から,Twitter におけるプロフィール推定に関する研究が行われてきた.従来のプロフィール推定手法では,フォロー情報によって構築されるソーシャルグラフからコミュニティを抽出し,対象のユーザが属するコミュニティの属性を推定することでプロフィール推定を行なっている.しかし,各々のフォローの目的や,活発な交流があるかという点を考慮することができないため,実際に親密な関係を持つユーザ群をコミュニティとして抽出することが困難であるという問題が存在する.それに対して奥谷らは,フォローに代えてメンション情報を用いてソーシャルグラフを構築することで,これらの問題を解決する手法を提案している.しかし同手法には,プロフィール推定の対象となるユーザの周辺ユーザのプロフィールに幅広く共通して出現する単語が,プロフィールとして出力されにくいという問題がある.そこで本論文では,奥谷らのプロフィール推定手法における単語の重要度の算出方法を変更し,Twitter ユーザ全体からランダムにサンプリングした 100,000 ユーザのデータを利用して一般語をフィルタリングすることで,この問題を解決する手法を提案する.6 人の被験者による実験の結果,奥谷らの手法と比較して,Precision@10 が 0.37 から 0.78,MRR が 1.44 から 2.61 に向上した.
著者
吉村 真 清水 雅夫 田中 正行 奥富 正敏
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.1, pp.169-176, 2007-01-12

時系列画像を用いた画像処理には,安定で高精度な画像レジストレーションを必要とするものが多い.このような画像レジストレーションでは,多くの場合,アフィン変換や射影変換などの,比較的自由度が低いモーションモデルが採用されてきた.しかし,このようなモーションモデルでは正確に表現できないような変形をする撮影対象もある.本論文では,画像上に多数配置した制御点の移動をパラメータとする,B-Spline画像変形を用いた画像間レジストレーション手法を検討する.従来,このような非剛体レジストレーションでは,画像の輝度勾配を用いた勾配法によってモーションパラメータを求めていたが,テクスチャが少なく輝度勾配が小さい領域では勾配法が安定に収束しない問題があった.そこで,輝度勾配に応じて変化する安定化項をコスト関数に導入し,画像によらず高精度でしかも安定にモーションパラメータを推定できるようにした.非剛体変形する対象の例として,望遠レンズで遠方の対象を撮影するときに生じる大気揺らぎ(かげろう)と,水面を通して水中物体を撮影するときに生じる揺らぎを取り上げる.これらの揺らぎは,観測時間を十分に長く取れば平均位置に対して対称になる.そこで,このような揺らぎを含む時系列画像を時間方向に平均化することで,空間的にぼやける代わりに揺らぎを除去できる.この平均化画像に対して各入力画像を非剛体レジストレーションすることで,入力時系列画像から揺らぎを除去することができる.揺らぎを含む実画像を利用した実験を行い,効果を確認した.A stable and highly accurate image registration technique is required for sequential image processing. Affine and projective transforms are often used for motion models of the image registration, but some objects cannot be modeled with the motion models using such a limited number of parameters. In this paper we discuss a non-rigid registration that utilizes a B-Spline image transformation with a parameter-set of the control vertex positions. The parameter-set can be estimated using a gradient-based parameter optimization method. The optimization method is, however, sometimes unstable at texture-less regions with image noise. We have introduced a stabilization term that varies with the magnitude of image gradient to the cost function, which allows estimating a stable and accurate parameter-set even if the image has a weak texture.In the experiments, we have applied the stable non-rigid registration technique to eliminate two types of fluctuations in image sequences; an atmospheric fluctuation and a fluctuation through a watter surface. A deformation-eliminated reference image is obtained by averaging image frames in the sequence, and then each frame is non-rigidly registered to the reference image. The experimental results demonstrate the stability and accuracy of the proposed non-rigid image registration technique.

1 0 0 0 OA 二書合本

著者
田中正治郎 編
出版者
中村風祥堂
巻号頁・発行日
1912
著者
松浦 正人 田中 正晴
出版者
日経BP社
雑誌
日経ニューメディア (ISSN:02885026)
巻号頁・発行日
no.1381, pp.13-14, 2013-08-12

ジュピターテレコム(J:COM)とジュピターエンタテインメントがケーブルテレビ事業者向けに展開するIP-VODサービス「milplus(みるプラス)」が、ZTVを皮切りに、2013年8月に始まった。既にZTVを含む11社が採用を決め、2014年春までにサービスを開始することになった…
著者
藤野 義之 浜本 直和 蓑輪 正 鈴木 龍太郎 田中 正人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SAT, 衛星通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.357, pp.13-16, 2008-12-11
被引用文献数
6

安心・安全な社会の実現のため非常災害時における確実な通信手段の確保の必要性が叫ばれている.これらの社会的機運の高まりをうけ、地上通信と衛星通信を統合した新たな共用端末のためのモバイル衛星通信システムの検討が開始されている.これは、地上の携帯電話と同等程度の小型端末で直接衛星との通信を可能とすることにより、地上通信と衛星通信を同一端末で実現するシステムである.通信衛星に大型展開アンテナを搭載し、サービスエリアを数多くのマルチビームで覆うことにより、衛星側の通信能力を飛躍的に高めることや、地上の携帯電話と同一周波数帯の使用を実現することで可能となる.本稿ではこのシステムについて紹介し、技術的課題について述べる.
著者
星川 清親 中村 聡 後藤 雄佐 田中 正夫 壁谷 雄一
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.63, no.4, pp.610-615, 1994-12-05
被引用文献数
2

1991年にスイートソルガム14品種を用いて, 出穂期までの播種後日数(DAS-H)と収量及び収量に関与する諸形質との関係を調べた. さらにその中の8品種を1991年から3年間栽培し, 出穂期の年次変動, DAS-Hと収量との関係を解析した. 1991年の実験では, DAS-Hが多いほど, 茎乾物収量が多く, 品種間で直線的な関係が認められた. また, 収量に関与すると考えられる形質, つまり総葉数, 伸長節間数, 茎長, 茎直径についても同様な関係が認められた. 3年間の実験の結果, DAS-Hは, 品種によっては年ごとに大きく変動した. 例えばWrayの出穂期は, 1991年ではDAS-H88(8月31日, 1993年ではDAS-H125(10月5日)で, 播種後日数にして37日の差があった. これを出穂期までの積算温度(CAT-H)でみても同様で, 1991年と1993年とで585度日の差があった. また, 各品種をDAS-H順に並べると, その順位も年により変動し, 一部の品種では早生か晩生かを決定できないものもあった. すなわち, 1992年では中生品種と位置付けられるRio, Keller, Wrayは1991年では早生品種, 1993年では晩生品種に位置づけられる結果となった. 品種によって出穂期の年次変動が大きく, しかも収量及び収量関連形質の年次変動と異なるために, 3年間を通してみると, DAS-H (CAT-H)収量, または収量関連形質との相関は低かった. しかし, 年ごとのDAS-Hと収量または収量に関与する形質との間には, 高い正の相関が認められた.
著者
田中正雄 著
出版者
文化社
巻号頁・発行日
1948
著者
鈴木 尚通 葛西 和廣 田中 正敏
出版者
学校法人松商学園松本大学
雑誌
松本大学研究紀要 (ISSN:13480618)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.119-143, 2012-01

2010年度の調査では、前年同様、木曽福島地区、開田高原、日義木曽駒高原道の駅の3調査地点で、観光客に対し木曽地域の魅力を探るためにアンケート調査を行った。昨年度までの調査項目「木曽地域でお気に入りの場所」を「今回の旅行で訪れた、または訪れようとしている場所」に変更し、旅行の目的地がよりはっきりするようにした。また、食に関する質問をいくつか入れ、食の面でどんな魅力があるかを探ることをも目指した。
著者
北山 太一 吉田 修 田中 正躬 久世 益治 広川 栄助
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.8, no.11, pp.663-672, 1962-11

1. Twenty-two cases of foreign bodies in the bladder or u rethra were experienced at the Department of Urology, Kyoto University during past four years and four months. 2. Statistical study was made on 691 cases of foreign bodies in Japan s o far reported. It was concluded that recently foreign bodies such as suture materials were f requently seen in the patients who underwent gynecologic operation.
著者
田中 正明
出版者
京都大学
巻号頁・発行日
2011-07-25

新制・課程博士(経済学)
著者
田中 正人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.135, pp.163-168, 2010-07-14

著者が携わってきた衛星プロジェクトでの失敗経験について述べる。ポイントは「転んでもただで起きない」である。

1 0 0 0 建築材料

著者
田中正義著
出版者
常磐書房
巻号頁・発行日
1936
著者
松本 健志 田中 正夫 内藤 尚 中村 匡徳
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

骨折後の早期離床は安静・廃用による骨萎縮を軽減し,高齢者の寝たきりや骨粗鬆症の予防,若年者の正常な骨発達を助け,将来の骨粗鬆症罹患リスクを低減する.本研究では,β交感神経系を介した骨折の可能性について,特に骨修復早期に着目し,動物実験による検討を行った.脛骨皮質骨に欠損を作製したラットを尾部懸垂し,無処置(C), propranololでβ交感神経を遮断(PRO), desferrioxamineで血管新生を促進(DFO)した3群に対し,欠損作製後5日あるいは10日においてジルコニア・アガロース血管造影剤を注入した.各群の試料はジルコニアk吸収端の直上(18. 1keV)及び直下(17. 9keV)で放射光CTスキャンし,再生骨及び新生血管をイメージングした.術後5日目には3群とも血管新生が見られたが,その体積率はC群に比較してDFO群で有意に高く, PRO群では増加傾向が見られたのみであった.骨の再生については特にPRO及びDFOの処置による効果は確認できなかった.術後10日目には血管新生の体積率は3群で差はなくなったが,再生骨の体積率はDFO群で有意に高値を示した. PRO群では骨再生の増加傾向は見られたが,有意な効果は認められなかった.β交感神経遮断の骨修復への効果については,効果の濃度依存性や選択的遮断など,さらに詳細な検討が必要である.