著者
曽根 博之 片山 貴裕 石橋 茂雄 臼井 博明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OME, 有機エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.435, pp.25-30, 2002-11-06
被引用文献数
6

イオン化蒸着法を用いると蒸着時に重合活性種を作ることができ,アクリレート化合物などを基板上での連鎖反応により重合させることができる。蒸着重合中に色素を共蒸着することにより,色素分子の構造や溶解性に左右されることなく,色素ドープ高分子膜が得られるものと考えられる。そこで,発光性色素を蒸着中に,重合性アクリレートをイオン化蒸着法により共蒸着して,色素混入量を制御した蒸着重合膜を作製した。この膜は,色素単独の蒸着膜と比較し,熱的安定性が向上するとともに,ホール輸送層に積層したEL素子で発光を観察した。
著者
石橋 剛 渡部 和
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CAS, 回路とシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.573, pp.79-84, 2001-01-17

情報ネットワークにおいては如何に大容量の情報を迅速に処理伝達するかが基本課題であり, 複数のパケットの系列をフローとして取り扱うことが重要となってきた.本研究では局所分散処理に適している閉路に注目してタイセットフローベクトル空間におけるネットワーク最適化問題を考察した.枝に適当な罰金関数を設定することによってネットワークフロー最大化問題をネットワークコスト(罰金)最小化問題として解く手法を提案した.この方法はネットワークの独立なμ個のタイセットについて局所分散的に最小化することによって大域最小が得られる特徴があり.広域大規模となる情報ネットワークの管理などに有用な新しい理論と解法アルゴリズムを述べた.
著者
井上 友介 菅原 真司 石橋 豊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.393, pp.57-62, 2009-01-15
被引用文献数
2

近年,ピュア型P2P(Peer-to-Peer)ネットワークにおける様々な複製配置手法の研究が行われているが,ハイブリッド型P2Pのようなデータ所持ピアを容易に検索できる環境における複製配置手法の研究は必ずしも十分には行われていない.ハイブリッド型P2Pでは,データの検索に要するネットワークコストは小さいため,ストレージ資源を抑制することが重要となる.このような観点から,筆者らはこれまでに,効率的な複製配置手法を提案してきたが,各ノードのストレージ容量に制限を設けていなかったため,特定のノードに複製が集中するといった問題があった.そこで本報告では,ノードのストレージ容量に制限を与えたモデルにおける複製配置手法を提案し,その有効性について論じる.
著者
石橋 圭介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.378, pp.49-54, 2007-12-06
被引用文献数
3

本稿では,広域インターネットトラヒックの測定,特に空間的トラヒック特性の測定,分析について述べる.ここで空間的トラヒック特性とは,トラヒック交流に代表されるネットワークトポロジ,地理的,アドレス空間中のトラヒック転送状況に関する特性である.従来のトラヒック特性分析がリンク帯域やバッファ設計およびネットワーク品質管理などの面から主に時系列トラヒック特性の分析に注力されていたのに対し,近年,トラヒックエンジニアリング,やネットワーク構成設計,もしくはネットワークの広域障害や異常トラヒックの検出・分析の観点から空間的トラヒック特性測定にも着目が集まりつつある.本稿では,広域インターネットトラヒックの測定手法,及び空間的トラヒック特性の分析に関する研究動向を紹介する.空間的トラヒック分析の応用として,特に異常トラヒック検出について,我々の研究グループにおける取り組みも含め,紹介する.
著者
元村 直靖 石橋 正浩 瀧野 揚三 岩切 昌宏 下村 陽一
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. IV, 教育科学 (ISSN:03893472)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.151-165, 2005-02-21

オーストラリアにおける学校危機への対応について調査を行った。その結果,アメリカのシステムと比較するとオーストラリアのシステムは中央集権的であり,学校に基盤を置いた危機チームの制度はあるものの,資源や訓練は限られたものになっている。日本においても,早急に,実状にあった学校危機管理システムの構築が必要であると考えられる。
著者
石橋 健太郎
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要. 心理発達科学 (ISSN:13461729)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.326-327, 2003-12-25

国立情報学研究所で電子化したコンテンツを使用している。
著者
石橋 直樹 細川 宜秀 清木 康
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.128-145, 2002-03-15
被引用文献数
3

膨大な既存のデータベース群を連結する機構の実現により,それらの既存データベース群の価値は飛躍的に増大する.同一性,同義性,類似性,包含性などの多様な関連性を用いて異種データベース間を連結する場合,それらの関連性を明示的,かつ,静的に記述することにより,異種データベース間でのデータ結合を行う方法が用いられる.しかしながら,多くのデータベースが接続された広域ネットワーク環境では,この明示的記述のオーバヘッドはきわめて大きいものとなる.また,ローカルデータベース内のデータ間の多様な関連性を計量する方式は多く提案されているが,これらはそれぞれが固有の適用範囲を持っており,それらを統合する環境は実現されていない.本論文では,データ間の多様な関連性を動的に計量し,異種のデータベース群を連結するメタレベルシステムのデータ統合方式を提案する.提案方式は,時空間を対象とした多様な計量機能をメタレベルに設定することにより,応用に応じた多様な時空間的計量を実現し,マルチデータベースシステムから適切な情報を検索・結合する.具体的には,時間的な計量空間,および,空間的な計量空間の設定,さらに,その機構における関連性の計量に要する文脈の定式化,および,実現を行った.また,提案方式はメタレベルシステムにおいて異種の計量システム群を統合することにより,それら計量システム固有の適用範囲を拡大する.提案方式の有効性を示すために時間的,および,空間的なデータ間の計量機構群を例示し,それらを用いた異種データベース間連結実験,および,その結果を示す.By creating an interconnection mechanism among a lot of legacy databases, the importance of those databases is enhanced significantly. To interconnect heterogeneous legacy databases, with conventional methods, as computing various inter-relationships like equality, synonymity, similarity or topological relationships, it is necessary to implement static and explicit pattern descriptions which represent various inter-relationships. However, the creation overhead of the static description is not ignorable specially in the global area network where many legacy databases are connected. There are many methods for computing various relationships among local data items. Those methods have their own applicative scopes, and an integration frame-work for those methods is not available. In this paper, we present a data integration method for the meta-level system which interconnects heterogeneous legacy databases by dynamically computing various inter-relationships. Our method has a capability to implement multiple computational mechanisms in the meta-level, so the method provides abilities to compute spatial and temporal relationships according to various applications. This method integrates these heterogeneous computational systems in the meta-level system. The applicative scopes of the computational methods are expanded through hybridization with others. The method provides data integration among heterogeneous databases by evaluating spatial and temporal relationships in context-dependent and independent ways.