著者
森島 繁生 稲見 昌彦 野嶋 琢也 暦本 純一 小池 英樹 持丸 正明
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2019-04-01

従来のVR/AR等,Cyber空間に関連する最先端研究においては, 空間の拡張・歪曲が主な研究課題となっており, 情報空間の時間軸自体を歪曲させる研究はあまり例がなかった. 空間だけでなく時間をも主観的に違和感なく歪曲させた現実歪曲時空間内での経験や訓練がPhysical世界での人の行動・知覚に与える影響を調査することが本研究課題である. 具体的な研究対象として,スポーツ,語学訓練等を例に取りあげ,具体的な現実歪曲時空間構成技術の確立および評価システム構築を行い,時間を歪曲されたCyber世界での経験や訓練の成果が,Physical世界にフィードバックされる効果を検証することが研究目的である.
著者
持丸 正明 稲見 昌彦 野嶋 琢也 暦本 純一 杉浦 裕太 小池 英樹 村井 昭彦
出版者
国立研究開発法人産業技術総合研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究は,幅広い身体特性の人が一緒にスポーツ参加できるシステム構築を目標として,環境身体ダイナミクスを解明して運動・感覚能力を拡張する技術を開発した.そして,開発した要素技術を組み合わせ,オーグメンテッド・スポーツ“超人ペナルティキック”,“LunaGBall”を開発,イベント等で発表した.トレーニングなしに経験や技量にかかわらず運動・感覚能力を拡張することで競技を伯仲させ,高齢者を代表とする体力的・技術的弱者の幅広いグループスポーツ参加の促進を実現し,健康な社会の実現に寄与する.
著者
小泉 直也 田中 秀和 上間 裕二 稲見 昌彦
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.141-150, 2013-06-30 (Released:2017-02-01)
参考文献数
25
被引用文献数
1

Our contribution is to propose the method to augment food texture using sound AR system with crossmodal effect, to evaluate prototype implementation, and to confirm the validity of our system. There is cognitive scientific knowledge regarding the relation between food texture and sound. However, they are effective only in laboratory situations and are not suitable in everyday lives. Our research question is how the user interface design improves our daily eating experience and we focus on the food texture. Our hypothesis is that it is possible to augment the food texture by introducing sound in synchronization with the motion of the user's mastication. For this purpose, we have designed a device and software for detecting the mastication action and controlling the sound augmented reality system. Additionally, we have evaluated sound delay, frequency control, and effects of our system. And finally, we have demonstrated this system at a public conference to show the possibility of usage in a living environment.
著者
廣瀬 雅治 岩崎 花梨 野尻 梢 武田 港 杉浦 裕太 稲見 昌彦
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.541-550, 2014-12-31 (Released:2017-02-01)

The flavor of food is not just limited to the sense of taste, however it changes according to the perceived information from other perception such as from the auditory, visual, tactile sense or through individual experience or cultural background etc. Our proposed entertainment system "Gravitamine Spice" focuses on the cross modal of our perception, where we perceive the weight of food when we carry the utensil. This system consist of a fork and a seasoning called the "OMOMI". User can change the weight of the food when flaking the seasoning onto it. Through this sequence of actions, user can enjoy a different eating experience, which may change the taste of their food or the feeling of the food when they are chewing it.
著者
中島 敬二 上田 貴志 植田 美那子 望月 敦史 近藤 洋平 稲見 昌彦 遠藤 求 深城 英弘 河内 孝之 小田 祥久 塚谷 裕一
出版者
奈良先端科学技術大学院大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2019-06-28

植物は一生を通じて器官や組織を作り続けながら成長する。このような特性に起因して、植物の形態には固有の周期性が現れる。植物の周期形態は遺伝的プログラムや環境変化といった、内的・外的因子により変化し、植物はこれを積極的に利用することで、器官のかたちや細胞の機能を変化させる。植物の形態や成長に現われるこのような「可塑的な周期性」は、植物個体の内部に潜在する未知の周期性とその変調に起因すると考えられるが、周期の実体やそれが形態へ現れる仕組みは不明である。本新学術領域では、植物科学者・情報科学者・理論生物学者が密接に連携して共同研究を展開し、周期と変調の視点から植物の発生原理を解明する。
著者
江田 尚弘 シーボン ケイティ 松原 晟都 佐久間 顕 檜山 敦 稲見 昌彦
出版者
人工知能学会
雑誌
2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)
巻号頁・発行日
2019-04-08

人間間での運動の同期によって, 仲間意識・類似性の知覚・好感度などの正の感情が上昇することが知られている. 一方で先行研究において, 人間とエージェントとの運動の同期についてはそのような正の感情が上昇する効果は見られなかった. 本研究では, エージェントとの運動同期による共感醸成と, その条件の検証を目的として実験を行った. 特に, エージェント側からの協調とエージェントの社会的存在としての提示という2つの条件に注目し, それぞれの条件を変化させることによる運動同期の効果を調べた. 結果として, エージェント側からの協調の条件によって, 先行研究では見られなかった, 運動同期による被験者のエージェントへの感情に対する影響が見られた. 一方で, 本実験で行った社会的存在としての提示については, それらの項目に対して影響が見られなかった.
著者
香取 真知子 瓜生 大輔 稲見 昌彦 檜山 敦
出版者
人工知能学会
雑誌
2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)
巻号頁・発行日
2019-04-08

本研究では, 対面した状態での会話を促進する, 写真を利用したプラットフォームの提供に着目した. そして自分と相手が所有している写真群の中から類似写真を選んで提示することで, 初対面同士では共通点を見出し会話を誘発することができ, 親しい者同士では近況報告とともに新しい会話を誘発することができるスマートフォンアプリの開発を行なった.本研究で開発中の「類似写真を提示するアルゴリズム」がどのような動作するか, またアプリの使用によりどのような経験が得られるかを明らかにするために, 計10組の検証を行なった. 検証は初対面同士の組と親しい者同士の組に分けて行い, それぞれの検証では類似写真を提示するmodeAとランダムで写真を提示するmodeBの2種類を行なった. その結果, 初対面同士では, 類似性の高い写真を提示することにより, 会話が誘発されることが確認された. 一方で親しい者同士では人間関係によって得られる体験が異なるため, より細かく分類した上での検証や改良の必要性が示唆された.
著者
戸田 光紀 杉浦 裕太 平場 吉揮 稲見 昌彦
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2013論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.317-323, 2013-09-27

本研究では,絨毯などの表面に任意の絵や文字を描画できるインタラクティブなデバイスを提案する.提案するデバイスは,絨毯を指などで一定の方向になぞる際に濃淡の度合いが異なる跡ができる現象を利用し,ドット絵のように一定の間隔で絨毯をなぞることで絨毯の濃淡差により絵や文字のパターンを出して絨毯への描画を実現する.絨毯には特別な加工を施さないため,絨毯の質感を保ちつつ,何度も絵や文字を書き換えていくことが可能となる.
著者
杉本 麻樹 小島 稔 中村 享大 冨田 正浩 新居 英明 稲見 昌彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.11, pp.3490-3500, 2007-11-15
参考文献数
23
被引用文献数
1

本論文では,複合現実感技術を用いて小型ロボットとCG オブジェクトのインタラクションを実現する実世界指向のゲーム環境を提案する.複合現実環境の主体として駆動装置を持つロボットを用いることで,CG でロボットの周囲に映像の修飾を加えるのみではなく,ロボット自身の動作によって情報世界での衝突などで生じるバーチャルな力の表現を行うことが可能である.このような表現を行うことによって,実世界のロボットと複合現実環境のシームレスな融合を実現できる.This paper proposes a novel game environment with Mixed Reality technologies. The environment enables an interaction between Computer Graphics objects and real robots. The Computer Graphics objects enhance the robots with visual augmentation. Furthermore, the robots can show several virtual events such as a collision by their reactions in the real environment. A seamless fusion of the robot and the Mixed Reality environment can be achieved with the reactions of the robots.
著者
稲見 昌彦
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.480-481, 2018-04-15
著者
関口 大陸 稲見 昌彦 川上 直樹 舘 すすむ
出版者
横断型基幹科学技術研究団体連合(横幹連合)
雑誌
横幹連合コンファレンス予稿集 第1回横幹連合コンファレンス
巻号頁・発行日
pp.50, 2005 (Released:2006-06-27)

従来ロボットは製造業等の現場において人の身代わりとして何らかの作業を行うという目的で研究が進められていた.これに対し我々はUIとしてのロボット-Robotic User Interfaceの研究の一環として,遠隔地に置かれたロボットの動きを同期させることによりコミュニケーションをとることを目指したRobotPHONEの研究を行ってきている.本発表では,RobotPHONEの研究を元に商品化された「IP ロボットフォン」の設計と開発について紹介する.
著者
山本 翼 杉浦 裕太 南澤 孝太 杉本 麻樹 稲見 昌彦
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.371-381, 2013

PukaPuCam is an application service that utilizes a camera attached to balloons, to capture users' photo continuously as a third person's view. Later on, users can glance through their photos using PukaPuCam Viewer. PukaPuCam records interactions between users and surrounding objects or people they meet. One of its features is that as balloon experience air resistance, it can change its inclination according to the user's speed. This promotes users' experience of recollecting records not normally taken. Unlike other similar devices, PukaPuCam uses one of the common design people are familiar with - a balloon; make it an interesting application at tourist spot. Since balloons are cute, we aim to give users more enjoyable, delightful experiences.
著者
廣瀬 雅治 岩崎 花梨 野尻 梢 武田 港 杉浦 裕太 稲見 昌彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.71, pp.1-5, 2014-03-06

味わいは味覚だけでなく聴覚,視覚,触覚,あるいは個人の経験や文化的背景など,様々な情報に基づいて知覚される感覚である.我々は食事の動作の中から,食器を通じて知覚する食材の重みと,そこから引き起こされるクロスモーダルに着目し,フォークと調味料で構成されたエンターテイメントシステム 「おもみ調味料グラビトミン酸」 を制作した.この装置を使えば,体験者自らが "おもみ" という調味料を振りかけるインタラクションを行いながら,食品の重みを変化させることができる.この一連の動作により,触覚情報である食品の重みの変化から引き起こされる,味覚や歯応えの変化を知覚することで,普段と異なる食体験を楽しむことができる.The flavor of food is not just limited to the sense of taste, but it changes according to the perceived information from other perception such as from the auditory, visual, tactile sense or through individual experience or cultural background etc. Our proposed entertainment system "Gravity Spice" focuses on the cross modal of our perception, where we perceive the weight of food when we carry the utensil. This system consist of a fork and a seasoning called the "OMOMI". User can change the weight of the fork when flaking the seasoning onto it. Through this sequence of actions, user can enjoy a different eating experience, which may change the taste of their food or the feeling of the food when they are chewing it.
著者
廣瀬 雅治 杉浦 裕太 南澤 孝太 稲見 昌彦
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2014論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.142-145, 2014-09-12

本論文では,「ブクブカメラ」という,ダイビング中にユーザを三人称視点で記録し振り返ることができるシステムについて述べる.「ブクブカメラ」は,ダイバーに装着した紐の先端に浮きをつけ,この紐に平行になるようにカメラを取り付けることで常にユーザを視野中心に捉え続ける.この手法の特徴として,ダイビングの移動速度に従って視点が自然と前方になり,非制御で興味対象を捉えることができる.また,遊泳方向や潮の流れなどの影響により,環境のコンテキストを伴った映像を取得できる.ユーザの無意識的な行動や観察対象,周囲の環境とのインタラクションを記録ができ,ダイビングの振り返り体験を拡張することを目指した.
著者
橋本 悠希 小島 稔 三谷 知晴 宮島 悟 永谷 直久 山本 暁夫 大瀧 順一朗 稲見 昌彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.59, pp.9-12, 2005-06-04
被引用文献数
1 1

「Conspiratio」は、吸い込む感覚というものを体感可能なインタラクション作品である。この作品を通して、吸うという行為の楽しさや新鮮さ、唇に伝わる感覚の心地よさを味わうことができる。我々は、吸うという潜在的イメージをもっている「ストロー」を用いたインターフェース、SUI(Straw-like User Interface)を開発し、吸い込むことにおいて味覚や香りと口に伝わる感覚を世界で初めて分離し、心地よく刺激的な口への感覚を提示することに成功した。この作品では、様々な食品を吸い込む感覚を体験できる。この作品を国内外で展示し、エンタテインメントとしての有用性を確認した。This work is installation art that allows a virtual experience of the sensations of drinking. Through this work, we can experience the happiness, freshness and comfortableness of drinking.We have produced "Conspiratio" using straw that is based on the action of "drinking". And about action of drinking, we accomplished to separate and extract of drinking sensation to the taste and smell, and present a comfortable and exciting sensation to the lips and mouth the first time ever in the world.In this work, the user can experience the sensation of drinking foods. We exhibited this work inside and outside the country, and proved it to be useful as the entertainment.
著者
永谷 直久 吉積将 杉本 麻樹 稲見 昌彦
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.1372-1379, 2012-04-15

人が環境とインタラクションを行ううえで重要な要素の1つである自己運動感覚の提示のためには,視覚誘導性自己運動知覚(ベクション)と前庭感覚提示を組み合わせた視覚前庭感覚提示システムの構築が必要である.人への前庭感覚の提示手法として,前庭感覚電気刺激(GVS: Galvanic Vestibular Stimulation)は小型軽量なシステムの構築が可能なため,体験環境に依存しにくい前庭感覚インタフェースとして利用可能である.本論文では,このGVSが主観的視野運動を生起することに着目し,交流波形(0.5-2.0Hz)を用いたGVSに起因する回旋性視野運動の計測手法を提案する.提案する計測手法は交流波形を用いたGVSにより生起される回旋性の主観的視野運動に対して,暗室内において顎台を用いて頭部を固定した被験者が,回旋運動を行う視標の位相と振幅を操作することで主観的静止状態になるように調整してもらい,このときの視標の回旋角度と位相のずれを主観的視野運動の回旋角度と刺激からの位相ずれとする手法である.被験者を用いた心理物理実験により,提案手法を用いて回旋角度および刺激からの位相ずれが定量的に測定できることを示した.
著者
澤田 枝里香 井田 信也 常磐 拓司 杉本 麻樹 稲見 昌彦 淡路 達人 森下 圭介 古川 正紘 有賀 友恒 木村 秀俊 藤井 智子 武市 隆太 清水 紀芳
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.375-383, 2008
参考文献数
21
被引用文献数
3

This system is an interface realized with the symbiosis of the input/output of wind and graphics. This system brings the new communication medium of "wind" into the bidirectional interaction between the virtual environment and the real environment by integrating the graphic presentation with the input and output of wind on a special screen. The user can interact with the virtual environment in the screen through his/her breath and wind emission. Conversely, actions from the virtual environment to the user are performed by wind changing dynamically. As a result, the user can share not only sights and sounds but also the cutaneous sensation by wind with the system, and interact with the virtual environment feeling a non-conventional deep relationship.
著者
新居 英明 杉本 麻樹 稲見 昌彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.104, pp.29-32, 2004-06-01

This paper describes about antipiracy technology for real object by using LED based Jam Light System. Although The object does not blink seen by human's eyes, it's picture taken with video camera will blink. This method is devised from RCT and a fact that flickers interferes with a video camera. So LED based light with flickers will be antipiracy technology for taking picture by video cameras.