著者
倉田 美恵 奥山 清美 金田 すみれ 土屋 房江 筒井 由紀子 三谷 璋子 山本 百合子
出版者
福山市立大学
雑誌
福山市立女子短期大学研究教育公開センター年報 (ISSN:13485113)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.65-71, 2008

真鍋島に住む元気な高齢者(アクテイブシニア)の食生活,生活時間(起床・就寝,家事労働,食事時間),家事労働,衣生活,生き甲斐,今後の地域の希望と住まい方について聞き取り調査をした結果は次のとおりであった。1)調査対象者の年齢は72歳〜88歳で,平均年齢は78.4歳,男性3名,女性11名の合計14名であった。2)家族構成は一人暮らしが64.3%と最も多くその中で,女性の一人暮らしが多い。3)生活基盤は100%年金を頼りに生活をしていた。4)食生活に関しては,食事は3食(朝食,昼食,夕食)とも決まった時間に摂っており,食事内容も日頃,魚と手作り野菜を中心とした料理を作り食べていた。5)家事労働は食事の準備,後片付け,掃除・洗濯,食料品購入に至るまで「自分」が携わっていた。6)今後の地域の住まい方については,高齢者一人暮らしが多いうえ,無医村で病気になった時,災害(台風など)にあった時は不安であるが,島の人たちは親切,人情味があり気楽に生活できる環境である。
著者
門地 忠夫 田湯 智 金子 峰雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術
巻号頁・発行日
vol.98, no.624, pp.27-34, 1999-03-03

デジタル集積回路の動作速度はFFからFFまでの最大信号伝播遅延にてきまる。遅延制御を行なうことでより動作速度を速めることが可能である。本稿では、エルモア遅延モデルを用い、与えられた回路入力によりシンクの最大値延最小化を目指す配線アルゴリズムを提案する。本手法はまず配線の初期界をもとめるために各シンクからソースに対して遠回りせず、かつ総配線長が最小になる配線を生成し、ついでエルモア遅延モデルによる3点問題、4点問題の考察に基づいた配線の生成をおこなう。実験結果はいくつかの入力に対して、実際に得られた遅延の下界に対する割合を示した。
著者
松本 充弘 難波 行臣 矢澤 浩治 市丸 直嗣 宮川 康 高原 史郎 奥山 明彦 金 眞理子 児島 康行 小角 幸人 京 昌弘
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.94, no.7, pp.685-688, 2003-11-20

症例は29歳女性,血液型はO型Rh(+).2000年にB型Rh(+)の父親をドナーとしてABO不適合移植術を受けた.移植後血清クレアチニン(s-Cr)値は1.1〜1.2mg/dlまで改善し第53病日に退院した.しかし,第460病日頃より徐々に腎機能悪化を認めたため,第520病日に腎生検術を施行し「間質性腎炎を伴う慢性移植腎症」と診断した.その後,免疫抑制療法を強化するも腎機能の改善は得られず,第630病日に再度腎生検を施行した.光顕所見では,同質性腎炎と腫大した尿細管上皮細胞を認めたため,BKウイルス腎症を疑った.抗SV40抗体による免疫染色およびPCR法によるBKウイルス血症を確認し,「BKウイルス腎症」と確定診断した.腎移植後,拒絶反応治療に抵抗性を示す症例に対しては,BKウイルス腎症の検索を行う必要がある.
著者
藤田 公生 松島 常 仲野 正博 金子 正志 宗像 昭夫
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.85, no.5, pp.802-805, 1994-05-20
被引用文献数
2 1

1990年7月から1992年12月までの30ヵ月間に経尿道操作を行った1,249例について、操作後の尿路感染の発生率を検討した。全体としての発生率は21例、1.7%であった。3日間の経ロ予防投与は対照群の16/459(3.5%)と比較して5/790(0.6%)と、有意に(p=0.0004)発生率を低下させていた。経尿道的操作の内容では、尿道ブジー拡張法や逆行性尿道造影による危険度は低く、重要なのは男性に対する膀胱鏡検査であり、予防投与を行った女性125例には感染症は発生しなかったが、男性では予防内服にもかかわらず347例中5例(1.4%)に発生した。高齢者に感染の発生率が高かった。予防投与にもかかわらず起きた感染症の起炎菌として、P.aeruginosaが重要な役割を占めていた。
著者
藤沢 竹弘 米澤 義道 伊東 一典 橋本 昌巳 金子 昌浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.397, pp.17-22, 2000-10-20
被引用文献数
1

空中超音波を可聴信号によって振幅変調した音波はパラメトリックアレー効果で指向性のある可聴音場を形成するが、この超音波を放物面でビーム状にすると、可聴音場も鋭いビーム状とすることができる。我々はビーム状可聴音が聴覚による歩行誘導など様々な応用の可能性を考えている。例えば歩行誘導はビーム中から外れないようにビームに沿って聴取位置を移動させていくことによって実現するが、この場合ビーム音場中での音源定位がどのように行われるかが重要となる。今回、可聴音ビームの形成とその定位特性と多少のビームトラッキング特性について調べたので報告する。
著者
山口 邦久 岡 夏生 井崎 博文 高橋 正幸 福森 知治 金山 博臣 菅 政治
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.54, no.7, pp.493-496, 2008-07
被引用文献数
1

31歳男。腎不全末期の状態で緊急入院し, 同日血液透析導入となり, 腎生検よりnephrosclerosisであった。約8ヵ月後に父をドナーとする生体腎移植を施行し, 急性尿細管壊死は認めず, 血流直後より初尿を認め, 免疫抑制剤に拒絶反応もなく経過した。術後3週間頃より10000ml前後の1日尿量が続き, 体重減少, 皮膚乾燥, 血清クレアチニン値の上昇を認め, 尿崩症を疑った。MRIでは下垂体の形態異常は認めず, T1強調画像で下垂体後葉の高信号は保たれ, 尿検査で低張尿は認めなかった。高濃度食塩水テストを施行してのバソプレシン分泌の変化の検討では, 血漿浸透圧は上昇したが血漿バソプレシン濃度の上昇は鈍く, 正常バソプレシン分泌範囲を下回り, 不完全型中枢性尿崩症と診断した。デスモプレシン点鼻の開始により尿量は減少し, 体重, 血清クレアニチン値も安定した。現在もデスモプレシンの点鼻投与を継続し, 経過順調であった。A 31-year-old man was sent to hospital for urgent treatment. He was in the terminal state of chronic renal failure, and was placed under hemodialysis immediately. Proteinuria and hypertension had been notified since adolescence, had been left untreated, and there was no record of his conditions, was. Living kidney transplantation was conducted 8 months later. The donor was his father. After the operation, rejection was not recognized, but urine volume per day was not reduced and maintained the level around 10.000 ml. At the same time, the decrease of body weight and the rise in the serum creatinine concentration were noted. The results of magnetic resonance imaging and the hypertonic saline test (Hickey Hare Test) have formed diagnosis of incomplete diabetes insipidus. Immediately after the administration of desmopressin (rhinenchysis), the decrease of urine volume was recognized, and the body weight and serum creatinine concentration became stable.
著者
金 宗根 亀田 壽夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.40, pp.720-721, 1990-03-14

静的負荷分散問題は、分散コンピュータシステムの負荷分散問題、コンピュータネットワークの最適フロー割り当て問題、交通トラフィックの最適割り当て問題として、広い範囲の研究者たちによって研究されている。特に金と亀田はTantawiとTowsleyの単一クラスジョブの枠組を複数クラスジョブに拡張し、システム全体の平均応答時間が最小になるように複数クラスジョブを分散させる負荷分散アルゴリズムを提案した。本研究の目的は、金と亀田が提案したアルゴリズムの性能を、既存の著名な複数クラスジョブのアルゴリズムである、Flow Deviation方式のアルゴリズム及びDafermosアルゴリズムと比較検討することである。このために具体的なシステムモデルを考えて、各々のアルゴリズムを負荷分散問題に適用して数値実験を行い、最適解の計算のために必要な時間等を求めた。
著者
広瀬 愛彦 大林 茂樹 藤野 良幸 早坂 隆 細金 明 石垣 佳之 栗山 祐忠 牧 幸生 本田 裕己 西村 安正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SDM, シリコン材料・デバイス
巻号頁・発行日
vol.93, no.349, pp.85-91, 1993-11-26

0.5μm BiCMOSプロセスを用いて、3.3V-TTLインタフェース互換の64K×18ビットBiCMOS超高速SRAMを開発した。TFT負荷型メモリセル及びエミッタフォロワ型センスアップの採用により、低電圧動作マージンを拡げ、最小動作電源電圧は2Vを実現した。またライトリカバリの高速化回路を工夫し、書込み直後の読み出しサイクルにおけるアクセス時間の増大を抑えた。試作の結果、Vcc=3.0Vで7.8nsのアクセス時間を達成した。
著者
大西 英雄 網島 ひづる 金井 秀作 近藤 敏 今泉 敏 細羽 竜也 古屋 泉 細川 淳嗣 ONISHI Hideo AMIJIMA Hizuru KANAI Shusaku KONDO Satoshi IMAIZUMI Satoshi HOSOBA Tatsuya FURUYA Izumi HOSOKAWA Atsushi オオニシ ヒデオ アミジマ ヒヅル カナイ シュウサク コンドウ サトシ イマイズミ サトシ ホソバ タツヤ フルヤ イズミ ホソカワ アツシ
出版者
県立広島大学
雑誌
人間と科学 (ISSN:13463217)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.111-120, 2009-03

報告Reports本研究の目的は,ICT(information communication technology)を活用した効果・効率を高めた教育-学習システムを構築しその評価を行う。そのシステムは,教員が授業内容として作成したコンテンツをインターネット上にあるサーバーにuploadを行い,コンテンツを教員・受講生ともに各自のPCからインターネット経由でサーバーにアクセスを行う。同時にSkypeTMによるWebカメラとヘッドホーンを利用した双方向のリアルタイム音声・画像システムを利用して,対面授業を行う。授業内容は大学院(保健福祉学専攻)レベルとした。研究参加に同意した受講生を対象に本システムを活用した模擬授業を行い,その有効性及び特異性などについて質問紙調査を実施した。その結果,遠隔地からでも受講可能であること,対面授業による学生と教員のコミュニケーションの効果や受講生が自由にインターネットでコンテンツにアクセスすることで予習や復習ができることなどから学習意欲が高まるなどの評価が高かった。しかし,SkypeTM使用における通信スピードの低下などによう画像劣化や音声の劣化など今後の対策が求められた。The purpose of this study was to construct and evaluate a Web-based education and learning system, which enhances the effects and the efficiency of learning by the use of ICT (information communication technology). The system allows class contents to be uploaded to an Internet server, and to be simultaneously accessed by both the teacher and students using PCs. An interactive lesson could be held by means of a real-time audio and visual system using Skype™ with Web cameras and headphones. The class contents in our study were graduate-school level (Faculty of Health and Welfare). Having obtained consent for our research from the participants, we conducted a class utilizing the system and conducted a questionnaire survey about its efficacy and specific qualities. The results indicated a high evaluation of the system in that learning was facilitated by the capability of the system which allowed students to prepare and review lessons, to access contents even from distant locations, and to participate in interactive lessons with the teacher. However, future measures to deal with problems including image distortion, poor sound quality and slowness in Skype™ communication speed are required.