著者
鈴木 俊洋
出版者
日本哲学会
雑誌
哲学 (ISSN:03873358)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.58, pp.203-218,25, 2007-04-01 (Released:2009-07-23)

The main purpose of the paper is to call philosophers' attention to expertise, a form of tacit knowledge that is essential for expert problem-solving activities in the life-world. To this end, I construct a framework showing how mathematical objects emerge from omitprosses of expert problem-solving activities. First, I will refer to the framework of the historical genesis of mathematical objects that is presented by Enrico Giusti, an Italian historian of mathematics. His framework suggests that mathematical objects emerged from processes of technical omit-skills of problem-solving by mathematicians. Then I will explain how Husserl's genetic phenomenology analyzes the genesis of geometrical objects. The framework of the genesis of mathematical objects that is presented here strongly encourages philosophical investigations into expertise in order to study the nature of mathematical objects (and of ideal objects, generally). In addition, it provides philosophers of mathematics with an alternative way of interpreting mathematical objects, and I hopeit helps phenomenologists interpret Husserl's concept of the "life-world".
著者
伊藤 陸 藤本 将志 鈴木 俊明
出版者
関西理学療法学会
雑誌
関西理学療法 (ISSN:13469606)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.33-40, 2017 (Released:2017-12-29)
参考文献数
25
被引用文献数
2

The activity of the gluteus maximus is said to change with exercise, the hip joint position, and muscle fiber. Therefore, it is important for physical therapy to deepen the understanding of the muscle activities of the upper and lower gluteus maximus in basic movements. In this paper, we examined the muscle activity patterns of the upper and lower gluteus maximus in basic movements using electromyography. The activities of the upper and lower gluteus maximus were different in timing and size of muscle activity in each basic movement, and we describe them using electromyograms.
著者
山口 剛司 高崎 恭輔 鈴木 俊明
出版者
日本理学療法士協会(現 一般社団法人日本理学療法学会連合)
雑誌
理学療法学Supplement Vol.37 Suppl. No.2 (第45回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.A3O2045, 2010 (Released:2010-05-25)

【目的】足部不安定性に対する運動療法は、閉鎖性運動連鎖でのエクササイズが有用であると考える。なぜなら実際の動作と類似した肢位でのエクササイズは、安定した動作を遂行するための機能的な筋活動を獲得できるからである。我々は第44回本学会において、片脚立位での一側下肢の運動課題時に生じる支持脚足部内のCOP変化と足部周囲筋群、膝屈筋群の筋活動について報告した。その結果、運動課題に伴うCOP移動は一定の傾向を示し、COP移動方向と筋活動には、次のような傾向を認めた。足部周囲筋群では、COP移動方向により腓骨筋と後脛骨筋の筋活動が明確に切り換る場合や同時活動する場合を認め、膝屈筋群ではCOP移動方向により大腿二頭筋と半膜様筋は明確に切り換る場合を認めた。この結果から膝屈筋群は、主に膝関節の回旋運動の制御に機能することが考えられた。しかしながら一般的には膝伸筋群が、膝関節の安定性に関与すると考えられるため、同運動課題における膝伸筋群の機能を把握する必要があると考えられた。そこで今回は、同運動課題でのCOPと足部周囲筋群、膝屈筋群に加え、膝伸筋群の筋電図評価を実施したので報告する。【方法】対象は、整形外科的・神経学的に問題のない男女7名(平均年齢29.7±3.7歳)の支持脚7肢とした。方法は、被験者に重心計のプレート上で片脚立位をとらせ、非支持脚下肢での運動課題を行わせた時の支持脚の筋電図ならびにCOPを記録した。支持脚は、股関節・膝関節を各々30゜屈曲位と規定した。筋電図では、支持脚の腓骨筋、後脛骨筋、半膜様筋、大腿二頭筋、内側広筋、外側広筋の筋活動を記録した。運動課題の開始肢位は、立位の状態から非利き足側(以下、運動側)下肢の足底が接地しないよう前方で空間保持した状態とした。運動課題は、開始肢位より運動側股関節を内転する課題を内側運動、外転する運動を外側運動とした。なお下肢の運動と筋電図記録、COP記録を同期するためにフットスイッチを運動側の母趾と小趾に配置し、内側運動、外側運動の両端に台を設置してスイッチと接触させた。運動課題の施行は開始肢位より内側運動から行い、外側・内側の3回の運動を1施行として、各被検者で3施行測定した。分析方法は、運動課題中のCOP軌跡の時間的変化とそれに伴う導出筋の筋活動パターンを分析した。【説明と同意】各被験者には本研究目的と内容について十分に説明を行い、同意を得た後に測定を実施した。【結果】 運動課題時のCOPは、内側運動課題中は小趾側方向へ移動し、外側運動課題中は母趾側方向へ移動した。一方筋電図では、次のような傾向を認めた。まず足部周囲筋群では、COPの移動方向により腓骨筋と後脛骨筋の筋活動が明確に切り換る場合や、後脛骨筋が持続的に活動する場合が見られた。具体的には、COPの小趾側移動中には後脛骨筋が活動し、母趾側移動中には腓骨筋の活動を認めた。次に膝屈筋群は、COPの小趾側移動中には半膜様筋が活動し、母趾側移動中には大腿二頭筋の活動を認め、COPの移動方向により両筋の明確な切り換りを認めた。膝伸筋群では、外側広筋がCOPの移動方向に関わらず持続的な活動を認め、内側広筋はCOPが母趾側移動中に活動する傾向を認めた。【考察】本運動課題中の足部周囲筋群では、先行研究と同様に腓骨筋と後脛骨筋の活動が切り換ることによりCOPの移動を円滑にすると考えられる。この中でも後脛骨筋が持続的な活動を認める場合は、課題中にCOPの移動が不安定な場合に生じる傾向が見られた。この時後脛骨筋は、足部内側の剛性を形成し足部安定化作用を担うため、運動課題時の足部不安定性を補償する目的で持続的に活動したと考えられる。次に膝伸筋群では内側広筋がCOP母趾側移動中に活動を認めた。COP母趾側移動中は、下肢では股関節屈曲位での軽度内転、膝関節屈曲位での外反外旋運動が観察される。このアラインメントでは膝外反外旋運動により、膝蓋骨は外方へ移動する力が生じる。この時内側広筋は、外側広筋との同時活動により膝蓋骨の外方移動を制動すると考えられる。内側広筋は、この膝蓋骨の外方移動を制動し、膝蓋骨を介して間接的に膝外反外旋運動を制動するのに最も効率の良い筋走行であると考える。そのためCOP母趾側移動中には、内側広筋が活動したと考えられる。【理学療法学研究としての意義】 足部不安定性に対する運動療法は、閉鎖性運動連鎖でのエクササイズが有用であると考える。本運動課題では、安定した姿勢を保持し、支持脚のCOPが円滑に移動するには、足部周囲筋群に加え膝周囲筋群の筋活動により下肢アラインメントを制御することが必要となる。また本運動課題はサイドステップやクロスオーバーステップ動作の肢位と類似することから、これら動作練習の前段階のエクササイズとして有用であると考える。
著者
藤本 将志 伊藤 陸 鈴木 俊明
出版者
関西理学療法学会
雑誌
関西理学療法 (ISSN:13469606)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.28-34, 2020 (Released:2020-12-28)
参考文献数
10
被引用文献数
1

The Trendelenburg sign can occur due to various factors, and it is necessary to evaluate the factors in detail and then perform treatment to lead to voluntary training. In this paper, we consider the factors and movement patterns of the Trendelenburg sign appearing in electromyogram data, and explain voluntary training for those factors.
著者
谷埜 予士次 福島 綾子 酒井 英謙 高崎 恭輔 米田 浩久 鈴木 俊明
出版者
関西医療大学
雑誌
関西医療大学紀要 (ISSN:18819184)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.32-37, 2008

レッグエクステンションによって、膝伸筋群を効率よく強化するための基礎的研究として、骨盤肢位の変化と大腿四頭筋の筋活動について検討した。健常成人10名を対象とし、膝60°屈曲位での膝伸展を最大の30%強度で行わせた。骨盤肢位は「骨盤前傾位」、「骨盤中間位」、「骨盤軽度後傾位」、「骨盤最大後傾位」の4種類に規定し、各々の骨盤肢位を維持した状態で膝伸展保持を行わせた。そして、伸展トルク発揮中に大腿直筋(RF)、外側広筋(VL)、内側広筋斜走線維(VMO)から筋電図を記録した。VMOの筋電図積分値(iEMG)は、「骨盤前傾位」で、他の3種類の骨盤肢位のときと比較して有意な増大が認められた。また、VMOのiEMGは「骨盤最大後傾位」と比較して「骨盤中間位」でも有意に増大した。RF、VLのiEMGについては、骨盤肢位の変化に関わらず有意な差を認めなかった。本結果より、臨床への示唆として、膝60。屈曲位でのレッグエクステンションにおいて、VMOの筋活動を優位にしたい場合は骨盤を後傾位にすることなく、可及的に腰椎の生理的前弯に伴った骨盤の肢位にて、レッグエクステンションを行うことを推奨する。
著者
鈴木 俊明 西守 隆
出版者
関西理学療法学会
雑誌
関西理学療法 (ISSN:13469606)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.33-39, 2003 (Released:2005-04-12)
参考文献数
2
被引用文献数
2

We reported the important points and methods of motion observation and motion analysis, which are evaluations in physical therapy. Motion observation involves watching and thinking in detail, and the problems were differentiated between those with impairment and disability. Motion observation and motion analysis by therapists are a very important techniques in physical therapy. To observe and analyze a patient's motion in detail is the first step in solving their problems in physical therapy.
著者
鈴木 俊治
出版者
日本医科大学医学会
雑誌
日本医科大学医学会雑誌 (ISSN:13498975)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.102-104, 2015-04-15 (Released:2015-05-26)
参考文献数
12

We surveyed seven teenagers who gave birth without visiting antenatal clinics. Although six of the seven had been aware that they were pregnant, they had not felt able to talk with their parents about their pregnancies.
著者
生田 啓記 井尻 朋人 鈴木 俊明
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.7-11, 2016 (Released:2016-03-05)
参考文献数
15
被引用文献数
5 2

〔目的〕膝関節屈曲角度が変化した際に膝関節伸展等尺性収縮における大腿四頭筋の筋活動の変化を明らかにすることとした.〔対象〕健常者10名の利き足とした.〔方法〕膝関節伸展等尺性収縮は膝関節0°,20°,60°,90°屈曲位にて実施した.強度は各角度における最大等尺性収縮の40%とした.筋電図測定は内側広筋斜頭(VMO),長頭,大腿直筋,外側広筋(VL)を記録し,筋電図積分値を求めた.各角度の値において0°の時の値で除した相対値にて比較した.〔結果〕膝関節90°屈曲位における相対値は,VMOでは20°,60°と比較して,VLでは,20°と比較して有意に高い値を示した.〔結語〕VMOの筋活動を促すには,膝関節90°屈曲位での運動が有効である可能性がある.
著者
鈴木 俊哉
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告デジタルドキュメント(DD) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.7, pp.1-8, 2009-07-23

昨年、7 年間の作業を経た CJK 統合漢字拡張 C が ISO/IEC 10646:2003 の Amd.5 として正式に発表された。拡張 C ははじめて原規格分離を適用せずに整理された漢字集合である。拡張 C への中華人民共和国からの申請は辞典類から収集された漢字が大半である。本発表では、その中で最大の収集元である「殷周金文集成引得」に由来する 1800 字程度の図形集合について、典拠を再調査した結果を報告する。拡張 C の統合作業中に提出された典拠確認資料を見ると、この収集は「殷周金文集成引得」の総画索引から、拡張Bまでで符号化済みと思われるものを削って選定したと思われる。しかし、選定された漢字を本文中で確認すると、総画索引には出現するが、釈文では使われていないものも少なくないため、それらを全て申請することの妥当性には疑問がある。また、金石学の分野では「古文字字形表」や「金文編」など過去にいくつもの字書が出版されているが、「殷周金文集成引得」の特徴の一つに、見出し字の大半を宋体 (風の図形) にしている点がある。金文字形に対する宋体 (風の図形) が一意的に定まる、言い換えれば「殷周金文集成引得」で導入された図形文字が (この字書の外部でも) 金文字形に対する識別子として機能するのであれば、他の金石学の字書類と整合する筈である。そこで、代表的な金石学字書である「金文編」と「殷周金文集成引得」の比較を行ない、この結果を報告する。また、これらの結果を踏まえ、「殷周金文集成引得」典拠情報の今後の管理方法について考察したい。After the long efforts during 7 years, finally ISO/IEC 10646:2008 has included CJK Unified Ideographs Extension C. This is the first Hanzi collection which is standardized after the expire of the source code separation rule which was introduced for existing regional character encodings. There are 2 large groups of the sources: Hanzi for personal names (especially from TCA) and Hanzi for post-kaisu palaeographic documents (especially from ROK).In Ext. C, PRC submitted 366 glyphs taken from "Index to Collections of the Inscriptions in Yin-Zhou period" (殷周金文集成引得, I2CIYZ). The book is used to lookup Bronze objects (collected in "Collections of the Inscriptions in Yin-Zhou period" (殷周金文集成引得, CIYZ) including a specified Old Hanzi. Most of 366 glyphs taken from I2CIYZ are suspected to be the glyphs invented only for the specification of Old Hanzi.In this report, the submission by PRC and that by UTC are investigated for their original glyphs based on Bronze or Seal scripts (篆文, Zhuan Wen), and their original shapes (in references and evidences) and modernized shapes (in proposal and submission documents) are compared. The unification rules of CJK Unified Ideographs (ISO/IEC 10646 Annex S) are under revision process, but the discussion is based on the information interchange by the stabilized shapes of Hanzi current in use. The glyphs to specify Bronze script shape can be synthesized by different granurality. In fact, the identification rule by IRG Old Hanzi group for Oracle Bone script (甲骨文, Jia Gu Wen) is incompatible with ISO/IEC 10646 Annex S.
著者
楠 貴光 歳森 大輝 伊藤 翼宙 大沼 俊博 鈴木 俊明
出版者
関西理学療法学会
雑誌
関西理学療法 (ISSN:13469606)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.67-74, 2022 (Released:2022-12-23)
参考文献数
10

In this study, the area where the iliac muscle and psoas major muscle are visualized on the surface was examined using ultrasound imaging system. The site where the iliac muscle was visualized on the surface was 0–1 cm lateral at 1 cm below the anterior superior iliac spine (ASIS), 0–2 cm lateral at 2 cm below the ASIS, 1–2 cm lateral at 3 cm below the ASIS, 2–3 cm lateral at 4 cm below the ASIS, 2–4 cm lateral at 5 cm below the ASIS, 3–4 cm lateral at 6 cm below the ASIS, 3–4 cm lateral at 7 cm below the ASIS. The psoas major muscle was not visualized on the surface. This result suggests that the activity of the iliac muscle can be examined using surface electromyography.
著者
鈴木 俊洋
出版者
北海道大学哲学会
雑誌
哲学 (ISSN:02872560)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.105-110, 2019-01-04
著者
ウメルジアンウスマン 中平勝子 鈴木俊哉 植村俊亮 三上喜貴
雑誌
研究報告デジタルドキュメント(DD)
巻号頁・発行日
vol.2013-DD-90, no.5, pp.1-8, 2013-07-19

本論文で扱うウイグル文字は,歴史的にはアラム文字を起源とし,アラム文字から派生したソグド文字を直接の祖先として形成された表音文字である.また,ウイグル文字からは,後にモンゴル文字,満州文字などが派生した.ウイグル文字は,縦書き,横書きいずれの書記方向でも書かれてきた.横書きのウイグル文字は中央アジアの西トルキスタンと東トルキスタン地方に見られる.一方,縦書きのウイグル文字は紀元 8-9 世紀頃にトルファン地方で誕生したと考えられ,西はトルファンから東はモンゴルと甘粛に至る広範囲で使われるようになった.検討にあたって,文献作品クダトクビリグと阿毘達磨倶舎論実義疏には,作成者の署名を表すような様々な図形が登場し,これをすべて符号化しようとすれば数百になる.ここで検討が必要なのは,縦書き用の文字と横書き用の文字を,符号として区別するかどうかという点である.ウイグル文字の単語中での文字の位置によって文字図形が変化する文字の場合,異なる図形ごとに異なる符号を与える方式,図形は異なっても同じ音を意味する場合には同じ符号を与える方式 (符号-グリフ分離方式) とがある.ISO/IEC 10646 では符号-グリフ分離方式が採用されていることから,本設計でも,符号-グリフ分離方式を採用した.筆者らは,このウイグル文字の文字符号を確立することによって,ウイグルの貴重な歴史的文献情報の保存と活用の基盤形成に貢献したいという目的をもって研究を行なっている.本論文ではその研究成果であるウイグル文字古文献に基づくグリフデザインの経験について述べる.
著者
福島 秀晃 三浦 雄一郎 鈴木 俊明
出版者
関西理学療法学会
雑誌
関西理学療法 (ISSN:13469606)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.85-89, 2006 (Released:2007-01-30)
参考文献数
15
被引用文献数
5

Lateral shift in sitting is indispensable in daily life, and it has a big influence on the activities of daily living (ADL) in standing-up and walking. The purpose of this study was to clarify the function of each fiber of the trapezius-muscle during lateral shift in sitting by normal subjects using surface electromyography. The integrated electromyogram (IEMG) of the trapezius muscle in the non-shift side, tended to increase. Specifically, in the lower part fiber trapezius muscle, IEMG at 20 cm distance was significantly greater than others. On the other hand, IEMG of the trapezius muscle in the shift side tended to increase with the lateral distance of movement. In the middle fiber of trapezius muscle, IEMG at 20 cm distance was significantly greater than others. It was thought that the activity of the fiber of the lower part of the trapezius muscle in the non-shift side participated in braking the upper part of the trunk inclination which accompanies the increase of the distance. It was thought that the activity of the fiber of the middle part of the trapezius muscle in shift side participated in preservation of the controlled scapula. To stabilize the upper part of trunk to improve sitting, it is necessary to aim at the function of the fiber of the lower part of the trapezius muscle in the non-shift side.
著者
井尻 朋人 白井 孝尚 鈴木 俊明
出版者
関西理学療法学会
雑誌
関西理学療法 (ISSN:13469606)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.4-11, 2021 (Released:2021-12-25)
参考文献数
11

It is known that the patients with shoulder disorder have scapular dyskinesia in shoulder motion, and there are many variations in scapular dyskinesia. Scapular movement is a consequence of the movements in the sternoclavicular and acromioclavicular joints. Therefore, we have to assess and focus on the functional impairment instead of the phenomenon. In this article, the perspectives of determining a functional impairment from the patient’s motion are presented.
著者
高見 武志 松田 俊樹 三馬 孝明 中道 哲朗 鈴木 俊明
出版者
関西理学療法学会
雑誌
関西理学療法 (ISSN:13469606)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.65-70, 2011 (Released:2012-01-06)
参考文献数
5
被引用文献数
3

Sometimes, when improving the range of motion or muscle strength of the shoulder joint, we fail to obtain sufficient therapeutic effects in subjects who have difficulty in raising their arms up along the spine from a position in which the arms are at the back (belt-tying movement). In many such cases, scapular motion is inadequate or different from the normal motion during belt-tying movement. On the other hand, we have experienced several cases in which the scapula moved more smoothly and belt-tying movement was improved by strengthening the scapular muscles using exercise therapy. This study aimed to elucidate the muscle activity pattern of scapular muscles during the belt-tying movement. We found that the upper trapezius muscle fibers elevate the scapula and middle trapezius muscle fibers maintain scapula adduction; and the lower trapezius muscle fibers and the serratus anterior muscle were considered to regulate anterior inclination of the scapula at T12 and lower vertebrae. Patients experiencing difficulty in belt-tying movement should receive a quantitative and qualitative assessment of the timing of movement of the trapezius muscle fibers and the serratus anterior muscle after gaining an understanding of the stage in which the patient starts to feel difficulty in movement.
著者
野口 翔平 玉置 昌孝 中道 哲朗 鈴木 俊明
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.54, no.8, pp.618-626, 2017-08-18 (Released:2017-10-03)
参考文献数
11
被引用文献数
2 2

目的:立位での一側下肢への側方体重移動における腰背筋群・足部周囲筋の役割を解明する目的で,側方移動中の姿勢変化と腰背筋群・足部周囲筋の筋活動パターンを検討した.方法:対象は健常男性24名(24.3±2.6歳).直立位から2秒間で側方移動させ,そのときの足底圧中心(COP)と両側多裂筋・腸肋筋・最長筋,移動側足部内反筋群・腓骨筋群の筋電図波形,ビデオ画像を計測した.結果:骨盤は水平移動した後,COPの移動側変位途中から非移動側挙上を生じた.下肢では側方移動に伴い移動側足部回内による下腿の外側傾斜を生じた.このとき,COPが移動側へ変位する途中から非移動側多裂筋・腸肋筋・最長筋,移動側足部内反筋群・腓骨筋群の筋活動が増加した.結論:非移動側多裂筋・腸肋筋・最長筋は骨盤非移動側挙上に対する胸腰部非移動側側屈に関与した.このとき,足部内反筋群・腓骨筋群は足底接地した状態での足部回内に関与した.
著者
大西 真代 塚本 枝里 鈴木 裕介 山本 吉則 嘉戸 直樹 鈴木 俊明
出版者
関西理学療法学会
雑誌
関西理学療法 (ISSN:13469606)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.131-138, 2011 (Released:2012-01-06)
参考文献数
3

We administered physical therapy to a patient with post-stroke right hemiplegia who had difficulty eating with the fingers of the affected hand. The functioning of the fingers was preserved, but their dexterity decreased because the affected upper limb could not maintain forward elevation. We believed that instability of the trunk and scapular region of the affected side influenced finger movements of that side. Therapeutic gain, after providing physical therapy to the trunk and affected shoulder region, was assessed using surface electromyography. Alignment of the trunk and affected shoulder region as well as feeding activity improved. Surface electromyography evaluation during forward elevation of the affected upper limb showed an improvement in the muscle activation pattern. Stability of the chest and scapula was necessary to attain finger dexterity in this patient.