著者
久保 和紀 鈴木 麗璽 有田 隆也
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第19回 (2005)
巻号頁・発行日
pp.175, 2005 (Released:2006-10-26)

生物が自らの環境(選択圧)を改変するニッチ構築が進化に与える影響を明らかにするため,ニッチ構築を行う遺伝子とそれにより適応度が影響を受ける遺伝子からなる進化モデルを構築した.結果,適応的な個体の持つ両遺伝子間の相関により,集団への侵入が促進又は抑制されることが判明した.
著者
鈴木 賢
出版者
北海道大学大学院法学研究科
雑誌
北大法学論集 (ISSN:03855953)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.308-319, 2002-09-25
著者
鈴木 麻奈三 本田 剛
出版者
生態工学会
雑誌
Eco-Engineering (ISSN:13470485)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.47-53, 2005 (Released:2006-11-28)
参考文献数
32

Low frequency noise has been recognized as an environmental noise problem. It has been reported that low frequency noise would adversely affect human mental performance and interfere with the normal immune response to infection. The purpose of this study was to evaluate the frequency that served as a stressor to Shiba goats and the response to sound in different species. Shiba goats and Donryu rats were used for the experiment. Sound waves from 50 to 4000 Hz were generated for 1 minute at increments of 10 Hz at 50, 70, and 90 dB, respectively. Also, sound waves from 4000 to 50 Hz were generated at decrements of 10 Hz at 50, 70, and 90 dB, respectively. While animals were exposed to these sounds, we observed their responses and counted the number of such reactions. The concentration of cortisol in saliva, heart rate and brain oxyecoia saturation of the goats were measured. In the goats, marked stress behavior was observed in the frequency band of 100-500 Hz. The presence of stress was supported by the results of measurement of cortisol concentration, heart rate and brain oxyecoia saturation. On the other hand, in the rats, no frequency band was identified that produced a remarkable response. The frequency band of 100-500 Hz seems to serve as a stressor to the goats.
著者
金田 和輝 前田 慶明 鈴木 雄太 寺田 大輝 小宮 諒 浦辺 幸夫
出版者
一般社団法人 日本アスレティックトレーニング学会
雑誌
日本アスレティックトレーニング学会誌 (ISSN:24326623)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.117-123, 2022-10-31 (Released:2022-11-19)
参考文献数
20

本研究は,緊急事態宣言発令による生活環境の変化が,健常水泳選手とパラ水泳選手の生活範囲と精神的健康に与えた影響を検討することを目的とした.緊急事態宣言発令中と解除後にアンケート調査を行い,生活範囲と精神的健康の変化を確認した.生活範囲は全対象者で解除後に増加し,精神的健康は女性パラ水泳選手のみ有意に低値を示した.女性パラ水泳選手では,生活環境の変化により精神的健康が変化しやすい可能性がある.
著者
嶋田 修平 川崎 治 本田 さゆり 鈴木 宏和
出版者
The Japan Society of Applied Electromagnetics and Mechanics
雑誌
日本AEM学会誌 (ISSN:09194452)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.39-44, 2022 (Released:2022-04-20)
参考文献数
7

Wireless Power Transfer (WPT) for spacecraft can be contributed various merits, such as workload reduction, safety improvement, high heat insulation, long lifetime. Our team developed WPT prototype for space drone. WPT used mag-netic field resonance, and class E inverter (switching frequency = 6.78MHz). We performed some critical tests (electrical and EMI). As a result of the electric test, the secondary circuit was the highest, which reached thermal equilibrium at about 50 ° C (< Tj). As a result of EMI test, WPT confirmed the range of MIL-STD-461C RE02(excluding switching frequency and its harmonics).
著者
村井 邦彦 酒井 大輔 中村 嘉彦 中井 知子 鈴木 英雄 五十嵐 孝 竹内 護 村上 孝 持田 讓治
出版者
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
雑誌
日本ペインクリニック学会誌 (ISSN:13404903)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.1-8, 2012 (Released:2012-03-07)
参考文献数
49

椎間板ヘルニアに伴う神経痛の病態には,神経根の炎症機序が関与している.その一因に,椎間板髄核が自己の組織として認識されない隔絶抗原であるので,髄核の脱出に伴い自己免疫性炎症が惹起されることが考えられる.一部の髄核細胞の細胞表面には,眼房細胞などの隔絶抗原にみられる膜タンパクFasリガンドが存在し,Fas陽性の免疫細胞のアポトーシスが惹起され,自己免疫反応は抑制されるが,二次的に好中球の浸潤が惹起され,炎症を来す可能性がある.近年,われわれはマクロファージやナチュラルキラー細胞などの細胞免疫反応が,椎間板ヘルニアに伴う痛みの発現に関与することを示した.Fasリガンドや,細胞免疫の初期に発現するToll 様受容体に着目すれば,坐骨神経痛の新たな治療法が開発できる可能性がある.
著者
中島 典子 鈴木 忠樹
出版者
一般社団法人 日本血栓止血学会
雑誌
日本血栓止血学会誌 (ISSN:09157441)
巻号頁・発行日
vol.32, no.6, pp.708-714, 2021 (Released:2021-12-25)
参考文献数
31
被引用文献数
2

COVID-19の死亡者の多くは,ウイルス性肺炎に急性呼吸速迫症候群を併発し,呼吸不全で亡くなっている.ウイルスの肺胞上皮細胞への感染に加え,血管内皮細胞への作用と血栓形成が重症化の一因となると考えられている.COVID-19関連死亡例の主たる肺病理像は,びまん性肺胞傷害(diffuse alveolar damage: DAD)であり,進行度の異なるDAD病変が混在している.免疫機能が正常の場合,SARS-CoV-2ゲノムは,肺組織から発症4週間頃まで検出され,ウイルス抗原は,肺組織の肺胞上皮細胞,単球/マクロファージに発症2週間頃まで検出されたが,血管内皮細胞には検出されなかった.肺内フィブリン血栓は動脈系の血管と毛細血管に多くみられ,国内の院外死亡例で33%,院内死亡例で10%に観察され,発症早期から形成されていた.COVID-19組織標本の分子病理学的解析によりSARS-CoV-2の血管内皮細胞への作用と血栓形成機序が明らかになり,重症化の予防ならびに治療の開発につながることが期待される.
著者
中村 泰敏 橋本 岳 鈴木 康之
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
AI・データサイエンス論文集 (ISSN:24359262)
巻号頁・発行日
vol.3, no.J2, pp.92-103, 2022 (Released:2022-11-12)
参考文献数
18

近年では,土木建設等の分野で航空レーザや地上レーザ等の三次元点群測量器が広く活用されているが,そうした測量器を用いるには,運用コストが高い等の課題がある.そのため,特に小規模土工の建設業では測量器の活用が進んでいない.そうした状況の中,LiDAR を搭載したモバイル端末が発売され,三次元点群データの取得を可能にするアプリケーションも数多くリリースされた.しかし,土木建設分野で必要な公共座標へ対応したアプリケーションは少ない.そこで本論文では,任意座標の三次元点群を公共座標へ変換することを従来手法と比較して飛躍的に簡便に行うことを目標とした.また,実際の小規模土工現場の測量点群の座標を本研究成果によって変換した結果が国土交通省の出来形管理要領に示されている測定精度内に収まることも目標とした.
著者
鈴木 大助
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会研究会資料 先進的学習科学と工学研究会 (ISSN:13494104)
巻号頁・発行日
pp.05, 2022-11-10 (Released:2022-11-10)

本研究は,本学経済経営学部2019年度入学生3年終了時の専門分野・応用分野の修得科目に基づいてクラスタリングと可視化を行い,もって専門分野選択の傾向を把握することを目的とする.主成分分析およびt-SNEで次元削減・可視化し,k-平均法でクラスタリングを行った結果,経済・経営科目重点修得群,情報・経済科目重点修得群,スポーツ・経済科目重点修得群,法学科目重点修得群を含む8群の存在が示唆された.
著者
鈴木 颯太 長坂 忠之助
出版者
日本甲殻類学会
雑誌
CANCER (ISSN:09181989)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.61-65, 2022-08-01 (Released:2022-08-24)
参考文献数
10

Calcinus isabellae Poupin, 1997 was collected from the Chichi-jima Island, Ogasawara Islands, south Japan. This report represents the first record of this species from Japanese waters and expands the northern and western limits of the species.
著者
杉江 夏呼 西谷 章 古谷 誠章 矢崎 裕信 鈴木 裕美 藤村 太史郎 永井 香織
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.20, no.46, pp.1105-1110, 2014-10-20 (Released:2014-10-20)
参考文献数
9

The summary describes a rehabilitation work for practical use on the building 2 (formerly library) in Waseda University. The examination identified the importance of the building 2 for the university, the process of construction, the preceding rehabilitation work, etc. The rehabilitation of shikkui ceilings and the seismic reinforcement were conducted, preserving its cultural value. “T. T-WALL”, the wall for reinforcement, looking like the bookstack, was developed this time, reflecting an ideology by Tachu Naito, who designed the building 2 structurally. It may be one of the first attempts for rehabilitation work to inherit an ideology of a structural designer.
著者
鈴木 勝昭 田篭 勝美 野北 儀数
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.16, no.8, pp.28-35, 1978-08-15 (Released:2013-04-26)
参考文献数
7

細骨材として海砂を用いる場合, コンクリート中の鉄筋が海砂中に含まれる塩分のために腐食することはよく知られている。海砂中の塩分の淡水中への溶出について試驗した結果, 海砂の付着塩分は淡水中で砂を撹拌することにより容易に溶出する。この結果にもとづき, 砂洗機, 水洗廃水の沈殿池及び廃水中の泥分の脱水機からなる海砂水洗システムを作った。運転の結果, 海砂は0.02wt.%以下に除塩でき, 放流水は濁度20度以下に, 泥分は含水率40%まで脱水できた。
著者
永易 あゆ子 鈴木 麻希子 近藤(比江森) 美樹
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成24年度日本調理科学会大会
巻号頁・発行日
pp.55, 2012 (Released:2012-09-24)

[目的] 加齢に伴う身体機能の低下は、高いQOLを営む上で重要な行為の一つである食事への興味・関心の低下につながる。高齢者の約90%は白内障をはじめとする視覚異常を患っている。食事に対して、その55%が視覚からの刺激を受けることから、料理の色彩や料理と盛り付け皿の色の組み合わせが食欲に与える影響は大きい。本研究では、煮豆を数種類の色の器に盛り付け、料理の判別やおいしさを感じる感覚について、正常観察および白内障模擬体験眼鏡をかけた場合を比較検討した。[方法] 調査は、本研究に対して同意が得られたO大学の栄養学科3年生40名を対象に、2011年6月に視覚調査を行った。異なる色を有する5種類の煮豆(白いんげん豆、大豆、赤いんげん豆、緑えんどう豆、黒大豆)を、白、黄、赤、青、緑、黒の6色の皿(今回は、各色のナプキンで色を演出した)に盛り付け、正常観察、次いで模擬体験眼鏡をかけた場合に、「判断しやすい」あるいは「おいしそう」と感じる組み合わせについて順位法による回答を求め、得点化した。[結果および考察] 正常観察では、「判断しやすい」と「おいしそう」の組み合わせはほぼ一致し、白皿が好まれる傾向にあったが、白いんげん豆の場合、「判断しやすい」のは黒皿であるが「おいしそう」は白皿で得点が高かった。一方、模擬体験眼鏡をかけた場合も同様の傾向を示したが、白いんげん豆では、「判断しやすい」と「おいしそう」ともにコントラストの強い黒皿で高得点となり、「おいしそう」と感じるためには、まずは「判断できる」ことが重要であることが示唆された。
著者
鈴木 普慈夫
出版者
日本科学史学会
雑誌
科学史研究 (ISSN:21887535)
巻号頁・発行日
vol.41, no.224, pp.221-230, 2002 (Released:2021-08-13)

At the outbreak of the Pacific War, the Japanese army was way behind in the development of radio weapons. Therefore, when they knew American and British forces had used radio weapons, the Japanese army held a research examination of radio weapons in the department of the army ordnance. This material introduced the report in the research. The report was mainly connected with radio weapons related to airplanes and showed detailed explanations about American, British, and German conditions with regard to radars, guardradars, and induce implements, and then it emphasized the importance of radio weapons in modern wars. And let me add that the Japanese army, based on this report. summoned scholars and students, for example, Dr.Okabe in Osaka University, and succeeded in completing radars and guardradars around the autumn in 1943.
著者
飯野 雅子 鈴木 英之
出版者
医学書院
雑誌
看護研究 (ISSN:00228370)
巻号頁・発行日
vol.48, no.5, pp.440-448, 2015-08-15

診療看護師(NP)としての役割と成果 飯野雅子 はじめに 昨今,わが国では医療の質,医療の安全性を問う国民の声が大きくなってきている。医療の現場に目を向けると,医療の高度化・複雑化に伴う業務の増大や高齢化による合併症患者の増加などにより,わが国の医療は疲弊してきている。このような現状のなか,「チーム医療」の重要性が謳われている。 そこで2010年3月,厚生労働省はチーム医療の推進を図るための1つとして,看護師の業務拡大の必要性をあげ,特定看護師(仮称)の設置,法制化に向けての素案を示した。このような社会背景を踏まえ,クリティカルケア領域でも対象患者の高齢化,疾病の複雑さにより,医療者の業務は増大している。そのため,周術期の患者管理においても多職種によるチーム医療の必要性が高まっている。 チーム医療の一員にナースプラクティショナー(Nurse Practitioner;NP)が存在できるのであれば,NPの特性である医療的,看護的の両側面からアプローチすることで,タイムリーかつ質の高い医療を患者に提供でき,患者や医療者の満足度も上げることにつながると考える。 今回,所属する消化器外科病棟の看護師に対し,診療看護師(NP)の活動についてのアンケート調査を行なった。その結果から得られたNPの成果について述べる。