著者
辻 義之 宮地 圭 鈴木 孝裕 中村 育雄
出版者
日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 = Transactions of the Japan Society of Mechanical Engineers. B (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.70, no.695, pp.1679-1686, 2004-07-25
参考文献数
17

In a zero-pressure gradient turbulent boundary layer, the multi-point measurement by 24 ch I-probes is performed. The relation between coherent structures and logarithmic velocity profile is studied by way of proper orthogonal decomposition technique and the stochastic estimation. It is found that the existence of coherent structures are necessary condition for the universal velocity profile, however it is not enough. Small-scale motions are also necessary to realize the log-law profile. The probability density profile in the overlap region is studied, and as a result, the invariant assumption of PDF in relation to the coherent structure is obtained. It was also evaluated how the velocity fluctuation in the log-region is affected by the coherent structures.
著者
鈴木 好文
出版者
診断と治療社
雑誌
小児科診療 (ISSN:03869806)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.p57-60, 1976-01
著者
飛田 健次 濱松 清隆 滝塚 知典 鈴木 正信
出版者
社団法人プラズマ・核融合学会
雑誌
プラズマ・核融合学会誌 (ISSN:09187928)
巻号頁・発行日
vol.75, no.5, pp.582-593, 1999-05-25
被引用文献数
5 6

Ripple loss of energetic alpha particles and neutral beam ions was calculated for reversed shear discharges in ITER-FDR(Final Design Report). The result indicates that, compared with normal operation with positive shear, reversed shear operation dramatically enhances the ripple loss. Ripple loss of alpha particles can reach 25% with the maximum heat load of 3.7MW/m^2 on the outboard wall, while that of a 1MeV negative ion source beam can be as high as 20% as well. The heat load due to alpha particle loss is marginal in the light of a wall tolerance. The calculation suggests that the Toroidal Field(TF)ripple in a fusion reactor should be designed to be less than 0.6% at the plasma surface so that ripple loss of alpha particles or beam ions can be acceptably low. Ferritic steel insert to the vacuum vessel, is a probable solution to reduce the ripple loss to an allowable level in the ITER-FDR design with the TF ripple reduction of by a factor of 0.4. With TF ripple reduction, ripple loss for alpha particles and beam ions is expected to decrease to 10% and 4%, respectively.
著者
野澤 慎太郎 笠間 裕貴 鈴木 忠直 安井 明美
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.179-183, 2007-03-05
被引用文献数
6

改良デュマ法によるしょうゆの全窒素分定量法を検討した.11種類のしょうゆを試料として,その0.5gを石英ボートに量り取り,高純度酸素を助燃ガスとして870℃で燃焼して生成したNO_xの酸素を銅還元管で除去し,熱伝導度検出器で検出してそのピーク面積を求めた.まず,全窒素分を2.000%に調製したリジン水溶液を分析した結果,2.002%であり,理論値とほぼ一致した値が得られた.また,改良デュマ法と酸分解条件を最適化したケルダール法との室内再現性を一元配置分散分析で検証した結果,各法で1試料に有意差が認められたが,これらの日間及び日内変動はHorwitz式から求めた併行相対標準偏差より低く,実質的な日間差はないと判断した.更に,Welchのt検定により両法の測定結果の差の有意差を確認した結果,11試料中6試料について有意差が認められたが,それらの平均値の差がHorwitz式から求めたケルダール法での併行許容差内であり,実質的な有意差はないと判断した.改良デュマ法はケルダール法より併行精度が高く,両分析法の相関性もR^2=0.9999であった.以上の結果から,改良デュマ法はしょうゆの全窒素測定に適用可能であることを確認した.
著者
谷口 薫 渡辺 満久 鈴木 康弘 澤 祥
出版者
SEISMOLOGICAL SOCIETY OF JAPAN
雑誌
地震. 2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.11-21, 2011-08-25
被引用文献数
2

The 150 km long Itoigawa-Shizuoka Tectonic Line Active Fault System (ISTL) in central Japan is one of the most active fault systems in Japan. Paleoseismologcal studies 1980s have revealed that the most recent event and the average recurence interval of the ISTL. The approximately 7 km long portion of the fault system between Matsumoto and Okaya has been regarded as a gap without any active fault trace. The gap namely the "Shiojiri Pass Gap" has long been taken as a segment boundary owing to the geometric discontinuity. Recent geomorphological analyses of the gap have demonstrated a through-going left-lateral slip assocaited with recent earthquakes in this area, based on aerial photograph interpretation and excavation studies. Excavation study on this portion revealed that the latest faulting event occurred between 1,700 cal. B.P. to 1,310 cal. B.P. (255 A.D. -645 A.D.). The timing of the last faulting event at this study area coincides with the timing in the Gofukuji fault and Okaya fault. The active faults extending from the Matsumoto basin as far as the northwestern margin of the Suwa basin display the evidence for its recent reactivation at the same time.
著者
鈴木 景二
出版者
奈良大学史学会
雑誌
奈良史学 (ISSN:02894874)
巻号頁・発行日
vol.5号, pp.11-38, 1987-12

明治初年、東大寺より多数の文書等が皇室へ献納され、それらは正倉院へ納められた。現在も伝わる東南院文書がそれであるが、それらの中に一枚の銅板があった。いわゆる「聖武天皇勅書銅板」である。表裏両面に聖武天皇の勅文を刻したこの銅銘板は、古く『東大寺要録』に見え、以後東大寺に伝えられ、江戸時代には松平定信が『集古十種』に紹介し、狩谷液斎もまたこれを『古京遺文』に収録した。その後、喜田貞吉氏は詳細な検討をおこない、そこに刻まれた詔勅が奈良時代のものとは考えられないことを明らかにされた。しかし喜田氏の見解は、その文言が奈良時代の研究の史料としては使用できないということを指摘するにとどまり、偽作の目的や、この文章の製作と刻銘の過程、重宝としての伝来といった銅板勅書そのものの検討がなされていない。偽作とはいえ銅板とそこに刻まれた文章もまた歴史の産物である以上、その検討は必ずしも無意味ではなく、何らかの新たな歴史的事実の存在を証明するであろう。それゆえ、本稿ではこの勅書銅板について基礎的な考察を試み、それがいかなる性格を持つものであるのかを考えてみたい。問題とする銅板は縦三二・七センチ、横三〇・六センチで表には天平勝宝五年(七五三)の聖武天皇の願文、裏には同元年の封戸水田勅施入文を刻んでいるが、文字の書体と刻法から裏面の方が時代が下がるとされる。
著者
鈴木 貴宇
出版者
昭和文学会
雑誌
昭和文学研究 (ISSN:03883884)
巻号頁・発行日
vol.61, pp.107-110, 2010-09
著者
鈴木 明夫 粟津 俊二
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.81, no.1, pp.1-8, 2010 (Released:2010-08-13)
参考文献数
23
被引用文献数
1

In order to examine the importance of fully representing graphic information items in graphic aids to facilitate comprehension of explanatory texts, we established and randomly assigned fifty university students into the following four groups: (a) participants who study the text without the aid, (b) participants who study the text with the aid, whose literal (key words) and graphic (arrows, boxes, etc.) information items are fully displayed, (c) participants who study the text with the aid, whose graphic information items are fully displayed but whose literal information items are partially displayed, and (d) participants who study the text with the aid, whose literal and graphic information items are partially displayed. The results of two kinds of comprehension tests “textbase and situation model” revealed that groups (b) and (c) outperformed groups (a) and (d). These findings suggest that graphic aids can facilitate students' text comprehension when graphic information items are fully displayed and literal information items are displayed either fully or partially; however, the aid cannot facilitate comprehension when both literal and graphic elements are displayed partially.
著者
鈴木 寿 大西 弘之 有本 卓
出版者
日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.5, no.6, pp.431-441, 1987-12-15 (Released:2010-08-25)
参考文献数
20
被引用文献数
1

連想データベースを自己組織化する簡単で効率の良い方法を提案すると共に, 自律移動知能ロボットへ応用する.システムは, 予め規定された処理部と, 初期状態では空白な記憶部とから成る.現時点の入力信号に対し, 処理部はこれに似ている過去の入力信号を記憶部から検索し, その関連情報を呼び出す.もし現入力信号の随伴情報がこの関連情報と一致しなければ, 新たな情報が記憶部のデータベースに付加され, その影響は次回の処理に反映される.このように記憶状態と入力信号の双方に依存して, データベースは自己組織化的に成長してゆく.データベース組織化の履歴は入力系列に依存するので, 個々のデータベースは固有な構造を獲得する.もし十分な長さの入力系列が与えられると, 入力信号と関連情報の対応関係は, 入力系列のそれに一致するようになる.脳における直観的情報処理の概念的ではあるが本質的なモデルを与えているという点で, また実用的立場からは, 要求された応答をユニパーサルに学習する学習機構へ応用できるという点で, 本システムは意義深い.この学習機構を利用した廊下用のカメラ方式自律移動ロボットを紹介する.ロボットの頭脳は, プロセッサーi80286を搭載したマイクロ計算機によって構成され, ロボットの行動は, C言語に追加設計した小規模のロボット言語を用いて制御される.良好な実験結果が示される.
著者
鈴木 薫 高瀬 浩一
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

エタノールとシリコン基板の境界面に直流沿面放電を行い、陰極と基板間に挟んだ触媒金属メッシュの溶融とエタノールの熱分解によるカーボンナノチューブ(CNT)の析出で鉄やニッケル・銅・ステンレスを内包したCNTの生成に成功した。特にNi内包CNTは、直径D:5~80nm・長さL:50~800nmと直線でアスペクト比が10~20と高く、3~50層のグラフェンがNi棒の周りに析出したCNTが生成し、Niは面心立方構造の結晶性を有し格子定数は0.34nmであった。また、強磁性金属内包CNTを収束イオンビームにより針状タングステン先端に移植し、磁気力顕微鏡用の新規なプローブ作製に成功した。
著者
手嶋 政廣 鈴木 誠司 木舟 正 永野 元彦 林田 直明
出版者
東京大学
雑誌
試験研究(B)
巻号頁・発行日
1992

宇宙線のエネルギースペクトルが10^<20>eVまで延びていることは実験的に知られている。これらの宇宙線の起源は銀河系外であると考えられているが、既存の天体での粒子加速により説明するのは容易ではない。これらの宇宙線の起源の特定には、精度良い宇宙線のエネルギー測定とその粒子同定が重要である。現在稼動している検出器では粒子同定ははなはだ困難であり、将来の検出器としてはこの識別能力を持つ必要がある。宇宙線が大気に入ってくると、大気原子核と衝突し多数の二次粒子を生成する、この現象を空気シャワー現象という。この空気シャワーの最大発達の位置X_<max>が親の粒子同定に有効であることを米国Fly's Eyeの実験は示した。さらに高分解能の装置による測定によりよい実り多い結果が期待できる。日本の宇宙線研究所を中心とする我々のグループは、さらに高分解能の撮像システムからなる。Telescope Arrayを計画している。本試験研究では、Telescope Array計画に必要とされる高分解能の空気シャワーシンチレーション光撮像装置の開発研究を行った。この撮像装置のデバイスとして64チャンネルマルチアノード浜松ホトニクスと共同で開発を行ない、当初の目標としていた仕様を満たすことができた。
著者
鈴木 諒一
出版者
慶應義塾大学
雑誌
三田商学研究 (ISSN:0544571X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.27-32, 1996-06-25

1995年春の神戸の大地震と,円高不景気以来,海外に工場を移す会社が増えた。従って生産が増えても,国内の失業者の数は増えた。又,生鮮食料品の輸入が増えて物価は下ったが,農家所得は減った。GDPが世界一を誇った日本経済も,今や順位は下降し,世界第4位となり,産業別,地域別の賃金格差は増大して行くであろう。一方に於て,世界経済も不況に悩まされている。アメリカの財政赤字削減政策は,なかなか成功しないし,ドイツは,東西合併の余波が未だ続いて,低成長が続くであろう。これが,わが国の国際収支にまで影響してくるであろう。これにより,わが国GDPの予測は出来るが,その裏付けとなる地価の絶対額と,その昭和62-平成6年の変動率を,都道府県別に観察していこう。最も水準が低いのは,そして上昇率も低いのは,山陰地方であり,反対に上昇率が高いのは,大都市周辺の県である。これは人口疎開の面から云って,重要な参考資料となるであろう。もっとも,産業構造の変化との組合せ,との関係を追求していかなければならないわけであるが,以上,低成長下のわが国経済の問題点を指摘したまでである。
著者
亀井 利久 内海 要三 森武 洋 戸田 耕司 鈴木 洋介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C, エレクトロニクス (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.85, no.12, pp.1149-1158, 2002-12-01
被引用文献数
24

マイクロ波・ミリ波帯における可変遅延線などのアダプティブデバイスへの液晶の応用を目的に,5種類のネマティック液晶の複素誘電率と電圧印加に対する応答時間を測定した.誘電率については,液晶分子長軸が高周波電界と平行のときの比誘電率の実数部ε´_//と垂直のときの比誘電率ε´_⊥を,またtanδについてもtanδ_//,tanδ_⊥を求めた.これら液晶の誘電特性の測定においては,10kHz〜13MHzについては,ラビング処理を行ったITOガラスにサンドイッチされた液晶セルのキャパシタンスとコンダクタンスを直接測る方法を用い,100MHz〜40GHzについては,長さの異なる2本の同軸管に液晶を充てんし,それぞれの群遅延量及び伝送損失の差から求めるカットバック法を新しく提案している.低周波領域における誘電緩和を確認するとともに,特に3〜40GHzにおいては連続的な周波数変化に対応する形で誘電特性を示した.その結果ε´_//は3,ε´_⊥は2.5程度の値で周波数に依存せずほぼ一定となり,二つの配向方向による誘電率の差である△ε´は材料によって0.4から0.8と大きな差異を示し,最適材料選択の重要な指針となることがわかった.また,偏光方向を平行に配置した2枚の偏光子の間に液晶セルを配置し,He-Neレーザ(632.8nm)を液晶セルに照射し,透過光をホトダイオードで検出する方法で応答時間の測定を行い,液晶をアダプティブデバイスに用いたときの高速性について検討を行った.更に,二つのネマティック液晶の測定結果を用い,20,30,40GHzにおける可変遅延線の設計についての考察を行い,具体的な液晶材料選択の指針を与えた.
著者
島倉 諭 項 警宇 稲垣 伸吉 鈴木 達也
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp."2A1-G05(1)"-"2A1-G05(4)", 2009-05-25

Recently, the demand for mobile robot which works in a complex environment is growing in many fields. Consideration of the statistical uncertainty of the observation and the locomotion is an important issue to be addressed in the control of mobile robot. This paper presents a new planning strategy which combines a Particle control and Potential method. The proposed scheme enables the robot to plan the path online considering the statistical uncertainty of the observation and the locomotion. Then, some simulation results are shown to verify the usefulness of the proposed method from viewpoint of a robustness against uncertainty.