著者
高橋 直紀 佐々木 博康 和田 雄二
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.64, no.3, pp.389-393, 1998-03-05 (Released:2009-06-30)
参考文献数
3
被引用文献数
2 2

Head alignment equipment for floppy disk drive (FDD) was developed to elevate the quality of FDD. The equipment adjusts the position of upper magnetic head to lower magnetic head relatively with micro meter order accuracy. Prior to the development, the structure of FDD head assembly was improved. To prevent the slip out of upper head in time of screwing, gate shaped plate spring called “hold spring” was added between screws and the fixed part. Size parameters of “hold spring” was decided by combination of finite element method analysis with experiment, and the slip out of the head was decreased to 1/5. The feature of the equipment is a precision movement stage. To avoid the backlash, the stage, is made of 3 axis flexure pivoted levers with displacement reduction mechanism in one body. Owing to these technical settlements, automatic precision alignment of head position was established.
著者
高橋 優佳
出版者
筑波大学比較・理論文学会
雑誌
文学研究論集 = Tsukuba Studies in Literature (ISSN:09158944)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.37-52, 2018-03-30

本論文では、J・K・ローリング(1965-)の『ハリー・ポッターシリーズ(1997-2007)の主人公ハリー・ポッターと、小野不由美(1960-)の『十二国記』シリーズ(1991-)の主要人物である泰麒(高里要)について比較しながら共通点と差異を見出していく。ハリーと泰麒には、身体的特徴や背負う宿命に類似点が見受けられるが、現段階で『ハリー・ポッター』シリーズと『十二国記』シリーズの類似性に関して論じている先行研究が非常に少ない。その理由として、2人の主人公の描写に、様々な共通点をも覆すような決定的な差異が存在することが考えられる。本論文における考察は、間作品が影響を受けている、C・S・ルイスの『ナルニア国物語』などの古典作品について、イギリスと日本の作家がそれぞれの地域や文化の中でどのようにして受容し変容させていったか、ということについて考察するための具体例を提供することにもつながるだろう。
著者
鈴木 静 高橋 弘子 村山 正子
出版者
日本母性衛生学会
雑誌
母性衛生 = Japanese Lournal of Maternal Health (ISSN:03881512)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.625-632, 2006-01-01
参考文献数
7
被引用文献数
6

助産所におけるフリースタイル分娩の体験を記述することで, 分娩の達成感にいたる経緯を明らかにし, 助産の実践の場で活用し得る知識とすることを目的とした。産褥2〜6日の褥婦16名にインタビューを実施した。インタビュー実施期間は平成12年5〜8月で, インタビュー逐語録を元にして質的に分析した。分娩の達成感の構造は4個の大力テゴリーから形成された。すべてのカテゴリーの基礎となるのは【安心したお産】で, その上位に【楽しいお産】と【家族の出発としてのお産】がある。これらのカテゴリーが関係した結果, 分娩の達成感は【ゆるぎない自信】となった。1.【安心したお産】: 《助産師のケアへの安心感》《安心して産める環境》の2個の中カテゴリーよりなる。2.【楽しいお産】: 《自分の力を発揮する充実感》《お産のプロセスを楽しむ》の2個の中カテゴリーよりなる。3.【家族の出発としてのお産】: 《育児性が育つ》《家族の絆の強化》の2個の中カテゴリーよりなる。4.【ゆるぎない自信】: 《価値ある自分の発見》の1個の中カテゴリーよりなる。
著者
奥谷 圭介 茶木 修 善方 裕美 青山 美加 安藤 紀子 仲沢 経夫 高橋 恒男 五来 逸雄 多賀 理吉 水口 弘司
出版者
日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科學會雜誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.135-139, 1999-03-01
参考文献数
28
被引用文献数
1

Latex allergy is clinically important in the management of pregnancy and delivelly, because it may induce anaphylactic shock Here we report a case of latex allergy, in which we successfully managed pregnancy and delively by completely excluding the allergen from drugs and medical materials/equipment and discussing the measures for the allergy with dermatologists, nurses, and operating room staff.It is very important for gynecologists to consider and respond to a possible latex allergy in using medical materials and drugs.
著者
近藤 昌和 高橋 幸則 友永 進
出版者
水産大学校
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.31-36, 2002 (Released:2011-03-05)
著者
高橋 研
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.56, no.10, pp.1289-1306, 1987-10-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
49
被引用文献数
2

高密度磁気記録に対応する磁気ヘッド材料として,最近注目をあびているFe基合金系軟磁性材料としてのFe-Al-Si (センダスト)会金について,その真姓的な磁性としての結晶磁気異方性定数, K1, および磁歪定数λ100, λ111をバルクおよび薄膜の両者について測定し,その温度並びに組成に対する依存性を明らかにした.また,上記物理量と軟磁気特性との関連を,薄膜およびバルク各々の場合について,著者らの結果を中心にして議論した.

1 0 0 0 OA 服飾沿革図

著者
高橋健自 著
出版者
高橋健自
巻号頁・発行日
1923
著者
加藤 哲也 細川 昌俊 横井 秋夫 斉藤 正史 木原 正義 島倉 忠行 水上 信明 矢島 幸昌 高橋 一夫 平山 和代
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.40, no.8, pp.745-748, 1986-08-20 (Released:2011-10-19)
参考文献数
9

慢性関節リウマチ, 変形性関節症など, いわゆる関節の疼痛性炎症性疾患に対して超低温寒冷療法と, それに続く運動療法が著効を奏する新しい保存的治療として脚光を浴びつつある. われわれも本法を行う機会を得たので, その経験から本法の至適適応症例を検討した.方法は超低温ガス噴射装置を用いて局所皮膚温を7℃まで冷却し, つづいて自動運動による可動域訓練・筋力訓練を行わせる. 通院にて週2回治療を行い経過を観察できた症例は35例である.疼痛を主体として臨床評価すると, 著効14例, 有効12例で74%に効果が認められた. 一方, 悪化および副作用を示したものはなかつた.本法の至適症例は比較的高令の女性で, 炎症症状が明瞭にある一方, 骨変化は著明でない関節症状を示すもので, 表在性の関節で非荷重関節により効果が高いことが示唆された.
著者
小田 奈緒美 淺野 卓司 江島 徹郎 小谷 健司 高橋 岳之
出版者
愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学教職キャリアセンター紀要 (ISSN:24240605)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.93-100, 2016-03-31

本研究の目的は、異なる大学、異なる学習歴を持つ学習者が、協働してICTを活用した学びの実践を通して得られる効果を検討することである。筆者らは、主に2014年度から、教員や保育士の養成の高度化を目指して、愛知教育大と桜花学園大の「協働授業」を実践してきた。まず学部での授業を対象に行い、次に修士レベルでの開講を目指した。2つの大学は離れているので、テレビ会議システム等のICTを活用し、また異なる大学の学習者が同じ体験型学習を共同で行う等し、直接会う機会も設けた。体験型学習は小学校の公開授業への見学とした。これら協働的学びの実践よって、主に以下の3つのことが強く示唆された。(1)学習者は、多様な考え方への気づきがあったことが強く示唆された。これは、異なる大学、異なる学習歴での協働授業による意見交換によるものと考えられ、協働的学びによる効果であると推測できる。(2)一方で、学習者は、協働的学びにおいて、それぞれに共通すると考えられる体験を前提とすることが必要であると考えられた。学習者は、これら共通する体験以外の議論はほぼできなかった。(3)テレビ会議システム等のICTの活用は、ある程度有効に機能した。機器に不調があり、活用できなかった授業の学習者の評価が低かったこと等から推測できる。しかし、こうした不調は、機器の運用等に問題があることも示唆している。異なる大学が連携してのICTを活用した協働的学びには、一定の範囲での効果が期待できることが強く示唆された。
著者
高橋 典幸
出版者
山川出版社
雑誌
歴史と地理 (ISSN:13435957)
巻号頁・発行日
no.717, pp.図巻頭1p,1-14, 2018-09
著者
藤縄 明彦 藤田 浩司 高橋 美保子 梅田 浩司 林 信太郎
出版者
特定非営利活動法人 日本火山学会
雑誌
火山 (ISSN:04534360)
巻号頁・発行日
vol.46, no.5, pp.269-284, 2001-11-20 (Released:2017-03-20)
参考文献数
24
被引用文献数
3

Kurikoma volcano is located at the volcanic front of northeastern Japan arc. The volcano can be divided into 6 volcanic edifices on the bases of the inferred eruption centers, relative preservation of primary micro-topographic features on the eruptive materials, and stratigraphic relations. Lava flow has been dominant through the development history of each edifice, while pyroclastic deposits are conspicuous near the craters of several ones. Newly analyzed 7 K-Ar ages for the representative samples range from ca. 0.53 to around 0.11 Ma, practically reconcilable with the stratigraphy. Based on these data, an internally consistent scenario on the development history is summarized as follows: 1) Magmatic eruption started at about 0.5 Ma to make up the southern volcanic row. South and east to northeast flank of the Higashi-Kurikoma volcanic edifice was probably formed nearly the same time. Following these eruptions from the southern vents, central vents effused lava flows, resulting to build the Higashi-Kurikoma edifice and Kokuzou lavas (part of Kurikoma edifice) around 0.4 Ma. 2) After terminating eruption from the southern and east-north eastern vents, the Higashi-Kurikoma vent had been active until 0.1 Ma, and Kurikoma vent lasted several tens of thousands years ago. 3) Magusadake cone was built through repeated lava effusions from several vents in the western part of the volcano from 0.45 Ma to 0.1 Ma. 4) Viscous magma erupted to form Tsurugidake lava dome as the last event of magmatic eruption so far in the Sukawa horse-shoe shaped crater which was formed in northern portion of the Kurikoma (Okomayama) volcanic edifice.
著者
砂川 文 山口 さやか 宮城 拓也 岡本 有香 山城 充士 山本 雄一 高橋 健造
出版者
日本皮膚科学会西部支部
雑誌
西日本皮膚科 (ISSN:03869784)
巻号頁・発行日
vol.80, no.4, pp.336-339, 2018
被引用文献数
1

<p>13 歳,女児。3 カ月前より眉間部に線状の紅斑が出現し,次第に拡大した。臨床症状と病理所見より剣創状強皮症と診断した。ステロイド外用と紫外線療法を開始したが改善せず,ステロイドとメソトレキセート内服併用療法を行い,4 週間後に紅斑が改善し,2 年後には略治した。治療中,明らかな副作用はなかった。本邦において,剣創状強皮症に対するステロイドとメソトレキセート併用療法の報告例は少ないが,有効かつ比較的安全であり,治療選択の一つとして考慮すべきであると考えた。</p>
著者
川原 愛子 高橋 秀典 井上 康則
出版者
日本植物生理学会
雑誌
日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.771, 2005

中性培地(pH6)で育てたレタス芽生えを酸性培地(pH4)に移すと根毛形成を行なう。この根毛形成には、細胞長軸に対して垂直に配向していた表皮細胞の表層微小管(CMT)の配列が崩壊することが必須である。CMT配向のランダム化はオーキシンにより引き起こされ、エチレンはオーキシンの効果を増強させる。本研究では、表皮細胞のアクチンフィラメント(MF)が根毛形成にどう関与しているのか調べた。<br>pH4培地にサイトカラシンBまたはジャスプラキノライドを添加してMFの重合、脱重合を阻害すると根毛形成は抑制された。この時の根毛形成阻害はIAAまたはエチレン前駆体ACCを添加しても回復しなかった。また、pH6でMFの重合、脱重合を阻害すると根毛形成は阻害されたが、CMTランダム化は引き起こされた。このCMTランダム化はオーキシン拮抗阻害剤PCIBまたはエチレン生合成阻害剤AVGを添加しても阻害されなかった。さらに、pH6培地にコルヒチンを添加し、CMTを脱重合させると根毛形成は誘導されたが、ここにPCIBまたはAVGを添加すると根毛形成は抑制された。AVGによる根毛形成阻害はIAA添加により回復したが、PCIBによる阻害はACC添加では回復しなかった。<br>以上のことから、低pHによる根毛形成には、MFの重合・脱重合、CMTの垂直配向の崩壊、オーキシンが必要だとわかった。
著者
工藤 謙一 高橋 真吾 伊藤 寿美夫
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.471-472, 2014

近年,魚の完全畜養や雌雄産み分け生産を目的とした,魚類の生命工学的研究が行われており,実験装置の自動化,高度化への期待がある.本研究は,日齢10日以内のフグ,カレイなどの稚魚を対象とし,圧電素子などを用いて発生させた衝撃力や打撃力を使用して,稚魚腹腔内へ始原生殖細胞やDNAを注入するためのピペットを容易に挿入可能としたシステムを開発したので報告する.