著者
岡本 敏雄 西之園 晴夫 対馬 勝英 大岩 元 君島 浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.96, no.78, pp.41-46, 1996-05-25
被引用文献数
1

現在, 世界的規模で情報教育の必要性が叫ばれ, 様々な国においてその努力がなされている. 情報リテラシーは, 未来社会における新しい学力として認知され始め, 慎重かつ着実な履行が求められつつある. 本稿では, 情報処理教育から情報教育への概念的変化を取り上げ, 児童・生徒の問題解決や自己表現, 知識や意思伝達のための道具的利活用の視点から情報教育の在り方を議論する. また, 今後への対応として, 我が国の学校教育の中での情報教育の選択的独立もしくは総合科目としての制度化の可能性を, 小・中・高一貫したカリキュラムとして考慮しながら考察し, 情報教育の実現に向けての要望と課題を述べる.
著者
金堀 利洋 橘 美紗 鈴木 昌和
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.612, pp.61-66, 2007-03-16
被引用文献数
2

点字文書は点字のみから構成されたデータで配布されることがほとんどである.その際,点字はかな文字のみで表記されるために,漢字はその読みに直され表記される.これでは,同音異義語や,特に専門書などで未知の用語が出てきた場合,判断・理解することが困難となる.現在,我々は数式文書の点訳システムを開発し,実際に数学書等の点訳を行なっており,その報告を[4-6]にわたって行なってきた.今日は,画面読み上げシステム(スクリーンリーダ)の漢字の詳細読みデータを用いて,点訳時に漢字の詳細読みを点訳結果に持たせる点訳システムと,点字結果にその詳細読み情報を持たせるためのデータ形式の提案を行ない,さらにその詳細読みを提示できる点字ビューワのプロトタイプを示す.
著者
福田 健太郎 若宮 直紀 村田 正幸 宮原 秀夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSE, 交換システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.97, no.241, pp.49-54, 1997-08-28
被引用文献数
6

本稿では, MPEG-2符号化された動画像における, ユーザの要求する動画像品質と必要帯域の関係を明らかにしている. TV会議システムの様な分散型マルチメディアアプリケーションにおいて, ユーザの要求する動画像品質を保証するためには, ATMやRSVPなどのような帯域保証可能なネットワークを用いることが有効である. しかしながら, これまで量子化の度合いや, 空間解像度, 時間解像度などの動画像品質を決定するQoSパラメータと, QoSを保証するために必要となる帯域の関係は明らかにされておらず, 特に動画像の実時間転送を行なう際に適切な帯域割当を行なうことは困難であった. そこで, 本稿では実際のMPEG-2動画像データに基づき, これらのQoSパラメータから容易に必要帯域を導出することができる関係を明らかにしている. また, 本稿ではQoSパラメータと実際にユーザの感じる動画像品質(主観評価)の関係についても明らかにしている. 本稿に示す相関関係を用いることにより, ユーザの要求する動画像品質を提供するQoSパラメータを決定し, さらにQoSを保証するために必要な帯域をあらかじめ予測することが可能となる. また, ネットワークが高負荷の場合など必要な帯域の確保が困難な場合に, 動画像品質を出来る限り高く保ちつつ必要帯域を減らすためのレート制御法についても検討を行なっている.
著者
王 富会 松島 祐輔 井上 光平 浦浜 喜一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.485, pp.65-70, 2009-03-09

入力画像を竹ヒゴで編み込んだような画像を生成するノンフォトリアリスティックレンダリング法が最近提案されている.この手法では竹編みを表側から見ることだけしか考慮されていないが,本論文では裏側も見る場合を考える.片面だけの竹編み法では,裏面は表側の画像の濃淡と左右を反転した画像になるが,ここでは裏返しても表と同じ画像が見えるリバーシブル竹編みの生成法を提案する.リバーシブルであるということは,表側と裏側とに別々の画像を編み込めることを意味する.本提案法では白と黒の2色の竹ヒゴを用い,表側と裏側の色の4通りの組み合わせの竹ヒゴを並べて,3値や4値などに量子化した2枚のモノクロ入力画像をそれぞれ表側と裏側とに編み込む.
著者
近藤 史生 天野 和彦 田中 亜紀子 向野 義人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.196, pp.9-12, 2002-07-06
被引用文献数
2

ヒトの動きは多関節多軸を連動させることにより、手先の微細な動きやスポーツ動作のようなダイナミックな動きを可能としている。スポーツ選手のパフォーマンスの低下が生じる際には、この多関節の連動のうち、いずれかの部位に原因があると考えられる。本報告では、卓球競技歴7年以上のスポーツ選手を対象にして多関節の連動異常を調べる理学検査法である経絡テストにおける負荷動作のうち肩関節屈曲動作を鍼刺激前後において三次元計測した。
著者
金子 峰雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DC, ディペンダブルコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.448, pp.19-24, 2005-11-24

多くの高位合成システムでは, 演算スケジュールの終了後に資源割り当てを行うため, 資源割り当て時に生存期間が全て確定しており, 衝突のない資源共有が容易に行われる.これに対して, 資源割り当てをスケジュールに先行させる, あるいは資源割り当てとスケジュールを同時進行的に最適化する合成手法においては, 資源割り当て時にデータや演算の生存期間が確定しておらず, 不用意な資源共有はスケジュール不能な解を生成してしまう.この論文では, スケジュール解の存在を保証する資源割り当てについて考察を行っている.ここではessential lifetime overlap (ELO)と呼ばれる不可避なlifetime overlapを定義・導入し, それらの極小集合であるMinELOが単一プロセッサスケジュール解から抽出できるとを明らかにした.実際の資源割り当てにあたっては, このMinELOだけに注意して資源共有を行うことで, スケジュール可能性を保証できる.
著者
大川 博史 西門 秀人 山内 寛紀 寺井 秀一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.658, pp.47-54, 2000-03-02
被引用文献数
4

アプリケーションプログラムをリアルタイム実行するマルチプロセッサLSIを自動生成する環境の研究を行なっているが、今回、そのスモールセットの開発を行った。ターゲットアプリケーションは、アッセンブラにて記述された128ポイント高速フーリエ変換プログラムであり、これを、遺伝的アルゴリズムを使って、メッセージパッシング型マルチプロセッサに最適スケジューリングした。また, その要素プロセッサ(PE)は、DLXアーキテクチャを改良した32ビットマイクロプロセッサであり、ハードウェア記述言語SFLにて記述されている。そして、上記スケジューリング結果から、対応するプロセッサ間結合と各プロセッサでの実行プログラムを同時生成した。また、上記プロセスにて自動生成したSFL記述のマルチプロセッサシステムを、Velilog-HDLに変換し、Verilog環境下にて論理合成、レイアウト設計を行なった。
著者
稲永 俊介 船本 崇 竹田 正幸 篠原 歩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.622, pp.29-36, 2004-01-22

文字列の文法に基づく圧縮とは,与えられたテキストを生成する文法を構築することによってデータのサイズを縮小する圧縮法である.この中で長さ優先置換法とは,テキスト中の部分文字列のうち,重複なく複数回現れている最長のものを生成規則として別の一文字に置換していくものである.本論文では,文字列に対する索引構造の一つである接尾辞木に対して極めて技巧的な構造の更新を行うことにより,この長さ優先置換を線形時間で行うアルゴリズムを提案する.
著者
森本 聡 縄手 雅彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.488, pp.49-54, 2009-03-16

我々は複数の高次脳機能障碍をもつ4名(以下A,B,C,Dとする)の協力でPCの操作訓練を行っている.その中でも失読症を患うCは特定の平仮名や数字などを読み取るのが困難であった.そこで平仮名の読み取りのための訓練ツールを作成し,これらのツールを行ってもらうことで失読症改善を試みた.その結果Cが読み取ることを苦手とする平仮名に特徴があることを確認した.そこでCの苦手とする平仮名を中心とした訓練ツールを作成することで読み取りの改善が可能であるか検証した.しかし,訓練ツールの正解率の向上につながることができても,平仮名の一文字に対して読み取ることの向上にはならなかった.今後,Cのさらなる苦手字読み取りの改善と訓練手法を検討する必要がある.
著者
今田 将吾 徳光 永輔 石原 宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SDM, シリコン材料・デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.673, pp.13-18, 2000-03-09

分子線エピタキシー(MBE)法を用いて、強誘電体YMO(YMnO_3)薄膜をSi(111)基板上へエピタキシャル成長した。この際、バッファ層としてY_2O_3を用いた。RHEEDによるその場観察及びX線回折測定結果より、ロッキングカーブの半値幅が0.7°程度の良好な結晶性を有するYMO薄膜がSi(111)基板上にエピタキシャル成長していることを確認した。また、MFISFET(金属ー強誘電体ー絶縁体ー半導体FET)を作製するために、まずY_2O_3バッファ層のみでMISFET(金属ー絶縁体ー半導体FET)を作製し、そのトランジスタ動作を確認した。最後に、MFISFETを作製し、強誘電体YMO薄膜を用いたものとしては、はじめてトランジスタ動作を確認した。
著者
河野 功
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.402, pp.61-66, 2007-12-13

GPSに代表される衛星測位システムは、自動車、船舶、航空機等の移動体の航法や静止物体・固定点の精密速位等、近年急速に利用が進んでいる。我が国においてもカーナビやGPS携帯電話を初めとして、国民生活に不可欠な技術インフラとなりつつある。GPSの有用性と重要性が広く認識されるに従い、世界の技術先進国では、技術戦略の観点から自国の衛星測位システムの開発の動きが活発化している。本論文では、米国のGPS近代化の取り組みに加え、ロシアのGLONASS、欧州連合のGalileo、中国の北斗(Beidou)/コンパス、インドのIRNSS等の先進諸国の衛星測位システムの開発状況と最新の動向について紹介する。
著者
藤原 康宏 加藤 浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.703, pp.97-100, 2005-02-26
被引用文献数
6

協調学習における評価では、学習コミュニティを構成する学習者同士が評価を行うことは有用な方法の1つである。しかし、実際には他の学習者全員の評価をすることは困難である場合が多く、それぞれの学習者が何人かを選択して評価する必要がある。本稿では、その選択方法を考えるために、学習者xが学習者yを評価するときに、「学習者yもまた学習者xを評価する場合」と「学習者yは学習者xを評価しない場合」で学習者xの行う評価に差があるかについて実験を通じて考察する。今回は、大学教養教育における情報処理入門科目のレポートを、Web課題提出評価システムを使って、学習者間で評価させた。実験の結果、相互評価をする際に、評価する相手によっても評価されるか、評価されないかが、評価に影響を与える場合があることが分かった。
著者
吉原 潤 加藤 和彦 奈良崎 清彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.226, pp.41-48, 2000-07-19

suffix arrayはテキストの接尾辞のポインタを接尾辞の辞書順に並べたもので, 任意の部分文字列検索を高速に行うことができるが, 更新のオーバーヘッドが大きい.本論文ではsuffix arrayを効率的に更新する方式として, 我々が以前提案したインクリメンタルな更新方式を分散並列化をした方式を提案する.この方式ではsuffix arrayに含まれる接尾辞を辞書順のある範囲で分割し, 各ノードに担当区間を割り当てる.繰り返される更新に伴い各ノードの担当区間のサイズの不均衡が生じるため, 動的に担当区間の変更を行ない更新処理の負荷を均等化する.また, 単純に均等なサイズに分割して連続した区間をノードに割り当てた場合に検索要求の分布に偏りが生じることを示し, 検索要求の偏りを軽減する分割方法を提案した.
著者
韓 永楷 定兼 邦彦 宋 永健
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.55, pp.1-7, 2004-05-13

文字列検索のためのデータ構造としては接尾辞本,接尾辞配列などが有名であるが,これらにはデータ構造の必要とする記他領域が大きいという欠点がある.近年GrossiとVitterによって提案された圧縮接尾辞配列は検索速度を落とすことなく接尾辞配列を圧縮したものであり,サイズは長さnの文字列に対してO(nlog|A|)ビット(Aはアルファベット)である.これは文字列のサイズの線形となっている.圧鎔接尾辞配列を構築するアルゴリズムとして,Honらの提案したO(nlog|A|)ビットの一時的な記他領域を使用するO(nloglogUI)時間アルゴリズムが存在する,これは領域に関しては最適だが時間に関しては最適ではない,本論文ではアルファベットサイズが小さいとき(log|A| = O((log log n)^<1-ε>))に0(n)時間で動くアルゴリズムを提案する.
著者
後藤 隆元 小野 廣隆 定兼 邦彦 山下 雅史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.72, pp.1-8, 2005-05-13

計算機の性能の向上や, インターネットの普及により, 我々が扱うデータの量は急速に増加している.そしてそれに伴い, 大きなデータの中から必要なデータを探し出す機会も多くなっている.しかし, 扱うデータの量が増えるにつれて検索に必要な時間計算量や空間計算量も増加するため, より効率の良い検索アルゴリズムが求められている.一般に, 文字列検索を行う際にはあらかじめ対象となるファイルに対して索引付けを行って検索しやすくしている.そこで, 本研究では複数のファイルを格納した文書データベースに対して, 圧縮接尾辞配列を用いた索引付けを行うことにより, 時間的にも空間的にも効率が良く, 検索漏れが生じない文字列検索アルゴリズムを提案する.
著者
成澤 和志 稲永 俊介 坂内 英夫 竹田 正幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.24, pp.63-70, 2007-04-19
被引用文献数
1

本論文では,Blumerらによって提案された同値関係による同値類を計算する問題を考える.Blumerらはコンパクト有向無閉路文字列グラフ(CDAWG)と呼ばれる索引構造を定義するために同値類を利用した.同値類は本質的に等しく出現する冗長な部分文字列を集めた集合であるため,テキスト解析において有用である.本論文では,接尾辞配列を用いて同値類を計算するアルゴリズムを提案する.提案アルゴリズムでは,接尾辞木および接尾辞リンク木の巡回を模倣するため接尾辞配列の他に2つの補助配列を使用するが,これら以外のデータ構造を必要としない.このアルゴリズムは入力文字列に対して,線形時間および線形領域で動作する.本論文では,提案アルゴリズムと接尾辞木およびコンパクト有向無閉路文字列を用いたアルゴリズムとの計算時間・計算領域を計算機実験によって比較する.
著者
中嶋 将太 福井 正博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.412, pp.129-134, 2009-01-22

近年,LSIの微細化,高性能化に伴い,設計時間の短期化や高性能を維持したままでの低消費電力化といったことが求められるようになった.これらの要求をかなえるために,デザインプロセスにおいて,高いレベルですばやく電力や遅延時間を見積もるということが非常に重要である.本稿ではRTLにおける遅延マクロモデルの提案を行っている.このモデルはV_<dd>,V_tのばらつきに対してトランジスタレベル並みの精度を目標としている.モデル化の手法,及び寄生容量の考慮などに関する検討内容と実験結果について示す.
著者
中嶋 将太 福井 正博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RECONF, リコンフィギャラブルシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.414, pp.129-134, 2009-01-22

近年,LSIの微細化,高性能化に伴い,設計時間の短期化や高性能を維持したままでの低消費電力化といったことが求められるようになった.これらの要求をかなえるために,デザインプロセスにおいて,高いレベルですばやく電力や遅延時間を見積もるということが非常に重要である.本稿ではRTLにおける遅延マクロモデルの提案を行っている.このモデルはV_<dd>,V_tのばらつきに対してトランジスタレベル並みの精度を目標としている.モデル化の手法,及び寄生容量の考慮などに関する検討内容と実験結果について示す.
著者
中嶋 将太 福井 正博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.413, pp.129-134, 2009-01-22

近年,LSIの微細化,高性能化に伴い,設計時間の短期化や高性能を維持したままでの低消費電力化といったことが求められるようになった.これらの要求をかなえるために,デザインプロセスにおいて,高いレベルですばやく電力や遅延時間を見積もるということが非常に重要である.本稿ではRTLにおける遅延マクロモデルの提案を行っている.このモデルはV_<dd>,V_tのばらつきに対してトランジスタレベル並みの精度を目標としている.モデル化の手法,及び寄生容量の考慮などに関する検討内容と実験結果について示す.
著者
高村 壮幸 林 大作 菅原 章 中村 直人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.703, pp.129-134, 2005-02-26
被引用文献数
3

空間認識能力にはふたつの側面があると考え, 本論文では, その両側面を活用するシステムを提案する. 実物体である立方体の側面にシルエットを描き, それをコンピュータに登録することで仮想物体を生成し, カメラにより撮影された実空間映像内の立方体にリアルタイムにオーバーレイ表示する. シルエットから物体の形状を推測することにより, 任意視点の様子から全体の様子を推測する能力の活用を促す. そして, 実物体の形状を観察し, シルエットを描くことにより, 全体の様子から任意視点の様子を推測する能力の活用を促す. さらに, 学習者が自ら創造した物体の形状をシルエットとして描くという創造的学習を加えることで学習意欲を高め, 仮想物体を実空間映像にオーバーレイ表示することにより, 高い学習効果が期待される.