著者
江崎 浩 松澤 茂雄 茂木 章善 永見 健一 神明 達哉 勝部 泰弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSE, 交換システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.96, no.215, pp.43-48, 1996-08-20
被引用文献数
5

従来のルータ機能にATMセルスイッチ機能を持つセルスイツチルータ (CSR) について, アーキテクチャ・導入形態を謙論し, さらにプロトタイプシステムの概要を述べる. セルスイッチルータのカットスルー転送機能が有効に動作することを実測したパケットフローから示すことができた. さらに, 試作したセルスイッチルータプロトタイプシステムにおいて, 大容量のパケット転送 (トータル2.6Gbps) を実現させ, エンドエンドに高速なデータ転送 (TCPで90Mbps以上) やリアルタイム動画転送を提供可能であることを確認することができた.
著者
加藤 恒夫 黒岩 眞吾 清水 徹 樋口 宜男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.136, pp.1-8, 2000-06-15
被引用文献数
6

話者クラスタリングは音響的に近い話者集合を作成する方法であり, 話者集合毎に音響モデルを学習することで特定の話者集合にチューニングされたモデルが得られる.従来の報告では少ない話者数(数十名から数百名)の音声を学習データとして用いているが, 多数話者の音声を学習データに用いれば, 1話者クラスタあたりのデータ量が増加しモデルパラメータの推定精度が向上すること, 任意の話者に近い話者集合の音響モデルを認識に利用できることにより認識性能の改善が期待できる.本稿では, 1, 000名規模の電話音声データベースを用いで話者クラスタリングを行い, 学習データの話者数の増加に伴い認識率が上昇することを確認した.また, 話者集合の作成が理想的に行われた場合の認識率を求めることを目的として, 従来の尤度に基づく方法に替えて, 認識対象の話者に対して高い認識率を与える話者のデータからモデルを学習したところ, 不特定話者モデルと特定話者モデルの性能差の約60%を改善可能であることがわかった.
著者
伏尾 光平 守田 了
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.524, pp.107-112, 2004-12-10

スケート中継映像から競技者の動きを推定することを目的とする.一般に競技者は4.5分程度め規程演技とフリー演技を行い,選手の競技を評価する,その際テレビのスケート中継映像は人の動きをとらえ続ける.カメラは複数存在し,カメラを切替えながらテレビ映像を作成する.一般に1つのカメラはパンチルトズームを自由に可動することにより映像を作成する.このようにして作成された中継映像のみから競技者の動きを復元する.特に本研究ではカメラに複数の位置を与え,そのカメラ位置を切り替えた上で競技者の動きを復元し,復元された動きがなめらかになるカメラの位置とカメラの切替えを競合学習を用いて推定する.近年スボーツの分野で科学的分析に基づく競技のサポートが注目されている.本研究により競技者および監督者が復元された動きから.修正点を探るために使用したり,競技運営者が競技結果を保存するために使用できる.実際にシミュレーション用の中継画像から競技者の動きを推定し,提案手法の有効性を示す.
著者
美馬 正司 上田 昌史 岡田 仁志 曽根原 登
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.490, pp.39-43, 2008-02-13

我が国は地上デジタル放送への移行を進めているが、その進捗は十分でなく、新たなデジタル・ディバイドが生じる可能性がある。ディバイドは、地域、所得、年齢、身体的制約等に起因しており、移行の進展度合、享受するサービス、便益等に違いが生じる。本稿では、このような新たなデジタル・ディバイドの可能性を明らかにし、その対応策を検討する。
著者
美馬 正司 上田 昌史 岡田 仁志 Sonehara Noboru
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICM, 情報通信マネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.123, pp.79-84, 2008-07-03

我が国は地上デジタル放送への移行を進めているが、その進捗は十分でなく、移行を支援する公共政策が必要である。支援政策には移行期間の延長と経済的支援の二つが大きく想定されるが、移行の遅れに結びついている地理的要因、経済的要因、身体的制約要因等を考慮することで、支援対象を限定することが可能である。本研究では、移行期間の延長、経済的支援、及び両方の組合せという三つの支援政策について、定量的な評価を行い、今後の移行支援政策の在り方について考察を行った。
著者
太田 弘毅 若菜 弘充
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.595, pp.123-127, 2005-01-20

地上デジタルTV放送が開始されて一年を迎えた.固定受信向けにスタートしたものであるが, 携帯端末・移動体受信向けのサービス開始は2005年末を目標に準備が進められている.当機構では, デジタル放送を利用した携帯端末・移動体向けのサービス検証に活用すべく, 地上波デジタル放送テストベッドを整備している.放送規格の信号を生成する機能を有しており, 携帯端末・移動体サービス向けの限定受信モード(1セグメント)の機能を構築している.現在のシステムの概要と現状について述べる.
著者
伊藤 孝行 横尾 真 松原 繁夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.602, pp.15-22, 2002-01-18

インターネット上のオークションでは, 不特定多数の人間が商品(財)を販売しており, 商品の質を正確に見極めるのは困難である.例えば, 骨董品が売られていたとしても, その骨董品が本物であるか偽物であるかを見極めることは難しい.もし買い手が, 偽物の骨董品を高い値段で購入してしまった場合, 買い手は, このオークションによって損害を被る.骨董品の質を見極めることができる専門家は, このオークションによって利益を得ることができてしまう.これは, オークションプロトコルが, 財の効率的な配分に失敗していることを意味する.そこで, 本論文では, 専門家に, 自然の選択に関する情報を正しく申告させることによって, パレート効率的な配分を実現し, かつ, 合理的な参加者が損害を被らないようなオークションプロトコルを設計する.本論文で提案するオークションプロトコルは以下の4つの特長を持つ.(1)専門家にとって真の申告をすることが支配戦略である.(2)専門家の人数に関する仮定の下で, 素人にとっても, 真の申告をすることが支配戦略となり, 反復支配戦略均衡を得られる.(3)反復支配戦略均衡のもとでパレート効率な割り当てを実現する.(4)非合理的なプレイヤが存在しても, その数がある閾値以下ならば, 合理的なプレイヤは損をしない.
著者
伊藤 孝行 横尾 真 松原 繁夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.614, pp.11-16, 2003-01-23

インターネット上のオークションでは,不特定多数の人間が商品(財)を販売しており,商品の質を正確に見極めるのは困難である.例えば,骨董品が売られていたとしても,その骨董品が本物であるか偽物であるかを見極めることは難しい.そこで筆者らは過去に,買い手が財の質(例えば本物か偽物か)について正確に判断ができない場合,条件付きの入札が可能なオークションプロトコルを提案した.ここでは,専門家に,自然の選択に関する情報を正しく申告させることによって,合理的な参加者が損害を被らないようなオークションプロトコルの設計に成功した.本論文では,上のような状況において,複数財の組合せに対して入札が可能なオークションを設計する.ここで,専門家が単一の財に関して専門知識を持つ場合と複数の財に専門知識を持つ場合が考えられる.前者の場合でも複雑な問題であるが,後者はより複雑な問題になっている.そこで,本論文では,まず前者の場合のオークションプロトコルを設計する.すなわち,単一の財に関して専門知識と興味を持つ専門家に自然の選択に関する情報を正しく申告させ,素人にとって,真の申告をすることが最適反応戦略になるプロトコルを設計する.
著者
服部 峻 手塚 太郎 田中 克己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.149, pp.131-136, 2006-07-06
被引用文献数
4

実空間を移動する行為は,我々にとって日常的な活動の一つである.これまで,この空間移動を支援するための様々な道案内システムが開発されて来た.しかし,従来の簡略地図上にプロットされる経路や道案内文中に現れるランドマークは,その名称だけを用いて特定されている場合が多い.地物の名称だけでは,現在いる地点から次に向かうべきランドマークを視認できない場合があるため,地物の色や高さ,形状といった視覚的な外観情報も与えることが非常に有効である.そこで,本稿では,異種の検索エンジンのメタデータである検索件数および要約文を活用して,地物の外観情報や可視地域といった知識をWebマイニングする手法を提案する.
著者
加藤 岳久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.140, pp.107-112, 2007-07-12

ネットワークの普及に伴い,国内外で無料の動画配信サービスが普及し,利用者が急増している.しかし,そのサービスの多くが広告収入に頼った無料の配信である.このため,配信されるコンテンツの前に流れる広告を閲覧しないと本編のコンテンツが再生されない仕組みを導入しているサービスも出てきた.本論文では,(k,n)しきい値秘密分散法を応用し,意図した順番で閲覧させたり,広告を閲覧させたりすることで本編が再生されるコンテンツの閲覧を制御する方式を示し,秘密分散法を使うことの有効性を示す.
著者
古木 正芳 八十 政夫 辻村 誠一 湯ノ口 万友
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.644, pp.45-48, 2005-01-22
被引用文献数
1

人は1日の約3分の1を寝て過ごす.睡眠は機能的な面からみても人にとって大切なものである.近年、国民の5人のうち1人が睡眠に不安を持つといわれている中で[1].ストレスや24時間の交代勤務などにより心地よい起床が困難な場合がある.またREM睡眠時の脳は機能的に覚醒の状態に近い.そのためREM睡眠時での起床はnonREM睡眠時での起床と比べると不快感を伴いにくいといわれている.本研究では心拍計から得られるデータを用い, REM睡眠時に現れる心拍数の変化を捉えリアルタイムにREM睡眠を検出した。またREM睡眠時に起こす起床システムの評価を行った.
著者
益川 弘如
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.330, pp.53-58, 2002-09-13
被引用文献数
1

教育評価は、学習者がどれだけ学んだのか、効果的な授業カリキュラムであったかを測定するため重要であるが、きちんと評価すること自体難しい。最近の「学び」に対する見直しと研究成果から、学習とは協調的な場の中で学習者自身が複数の事例や経験を元に知識を構成していく過程であることが分かつてきている。このような学習目標の変化から、学習評価の方法も根本から変わってきている。本報告ではこのような変化に呼応して、学習過程そのものを評価する方法を提案したい。対象は「各自で調べて発表する」「互いの発表を関連付ける」「統合する」の3フェイズが組み込まれた授業カリキュラムに、ノート共有吟味システムReCoNoteを導入した授業である。支援システムの導入により記録可能となった学習者の学習活動について、想定していた知識構成活動が活発に起きていたかを検証した。結果、学習者の積極的な学習プロセスを見ることができ、授業デザインによる効果を評価することができた。
著者
藤崎 宣彦 宮田 高道 稲積 泰宏 小林 亜樹 山岡 克式 酒井 善則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.608, pp.95-100, 2006-02-20
参考文献数
12
被引用文献数
5

あいまいな記憶からキーワードを用いず動画像検索を行う画像内容検索では,クエリ作成,及び,ユーザインタフェースが重要である.これに対し,我々は,静止画像検索において,候補画像の自動生成を行う適合性フィードバックによって,簡単な操作でのクエリ作成を可能とするユーザインタフェースを,提案してきた.本稿では,これを動画像検索に適用するために,動きの特徴量として縦横方向の動きの大きさをインタフェースに導入し,これからクエリを生成,また,動きベクトルのヒストグラム空間でのマッチング手法を用いた動画像検索システムを提案する.提案システムでは,所望の動画像に似ているものを提示される候補画像の中から選択することの繰り返しにより,属性情報が絞り込まれ,クエリを作成する.提案手法を実装した試作システムにより,動画像検索においても,選択式の簡単なインタフェースを持つシステムが有効であることを確認した.
著者
黒田 英憲 小澤 朋之 亀田 弘之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.387, pp.19-24, 2007-12-07
被引用文献数
1

近年,Webページや書籍などにおけるデザインに注目が集まっている.本稿ではデザインのイメージを決定付ける主要な要因の1つである「配色」と「レイアウト」に着目し,近年さまざまに研究が進められている印象語からWebページデザインを決定する新たなシステムの提案・構築をおこなう.印象語は人が受ける印象やイメージを言葉にしたもので,色彩に対する印象表現に最適であり,印象語から色彩を扱うことができれば,配色デザインの作業が軽減できる利点がある.そこで本システムでは,さまざまな研究においてその有効性が示されている日本カラーデザイン研究所が構築したカラーイメージスケールを基にした配色をもちいた.また,レイアウトでは現在Webページにおいて使用される代表的な5種類のレイアウトをもちいた.これらの配色とレイアウトを取り入れ,印象を明確に伝えるWebページ作成システムを提案した.以上の提案をプロトタイプシステムに実装し,これをもちいた評価実験の方法を述べる.
著者
竹本 淳 高橋 宏和 唐沢 好男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.386, pp.85-90, 2009-01-14

地上デジタル放送の移動体受信環境並びに室内での受信においては,直接波の受信が期待できず,一般に弱電界エリアになるために,伝搬環境,特に受信所望波の到来方向及び遅延時間の定量的かつ高分解能な把握が重要となる.到来方向推定にはアレーアンテナが有用であるが,一般的手法では複数の到来波を判定するために波数と比べアレー素子数を十分大きくする必要があり,かつ,全てのブランチの信号を同時に取得しなければならない。また、遅延時間の推定には受信側において既知の広帯域信号が必要になることから,実放送波を利用する到来波・遅延時間推定には有用かつ簡便な手法が確立されていない.そこで,本稿では,高SN比の信号が受信される場所と被測定環境との2点で同時収録を行い,高SN比信号を基準信号として目的信号を精密に解析する新しい測定法を提案する.本手法では,トータルレコーダ(1台)を用いて,被測定信号と高品質信号を各アレー素子について同時収録し,オフライン処理により基準・被測定双方の受信データから相関行列を作成,ここから固有値解析を行って,到来波の角度特性や遅延特性の精密な測定が可能であることを述べる.
著者
田宮 豊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DSP, ディジタル信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.111, pp.37-44, 1999-06-11

大規模回路の遅延を改善する新しい手法を提案する。これは、回路に"paddingノード"をクリティカルでないエッジに挿入する。そして、ネットワークフローアルゴリズムで分離集合を求め、回路に適用すべき局所変換の最良の集合を見つける。この手法は、メモリ使用量と計算時間が、それぞれ、回路サイズに対して線形、多項式オーダになるため、大規模回路の遅延最適化に適している。 本手法と"選択関数"を用いるK. J. Singh法との比較実験を行った。本手法は適用した全ての回路について最適化できたのに対し、Singh法は3つの回路についてメモリ不足で最適化できなかった。また、遅延改善能力は両手法で同じ程度であった。
著者
鈴木 利則 大橋 正良
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSE, 交換システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.94, no.207, pp.105-110, 1994-09-01

情報ネットワークは大規模化・広域化し,多様なアクセス手段を提供するようになった.また,高価な情報を,手軽にネットワーキングする需要が生まれつつある.このような環境においては,網がクラック・ハッキングされる機会が増すとともに,これが成功裏に終わったときの被害が大規模となる危険性が高い.すなわち,網がユーザを確実に認証し不正を排除する技術がますます重要になる.以上の背景から筆者らは,汎用WS・汎用PC上で動作する,ICカードを用いた分散処理型認証システムを開発したので報告する.本システムは,ユーザ側の認証情報はCPU付きICカードのみが操作し,端末側から不正に認証情報を見ることはできない.網側では認証の分散処理を行い,安全性を損なうことなく負荷の集中を防いでいる.また網とユーザの相互認証を実現している.
著者
富田 光博 畔柳 功芳 大竹 孝平 小澤 智 末広 直樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IT, 情報理論 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.710, pp.55-60, 2004-03-08

送信機はガード系列により保護された包装拡散系列を用いてスペクトル拡散したシンボルを送信し、受信機はコア系列部分のシンボルをデコリレータ、またはMMSEを弔いて復調するCDMA方式において収容局数を減らすことなく性能の向上が図れる順次検出形受信機を提案する。この方式は相関分離方程式を解くことにより得られる全ユーザの軟出力の中で、最も尤度の高いユーザのみを判定し、その成分を受信シンボルから除く手法を用いる。この処理を順次繰り返すことにより全ユーザを検出する。計算機シミュレーションにより、順次検出方式の誤り率が従来方式に比べ著しく低減し得ることを明らかにしている。
著者
上杉 充
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.465, pp.55-58, 2002-11-15
被引用文献数
9

OFDMにおいてガードインターバルを超える遅延波は致命的な性能劣化をもたらす.そこでこれを克服するため,適応信号処理を用いた干渉キャンセラを提案する.
著者
間邊 哲也 長谷川 孝明 福田 朗
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.51, pp.1-6, 2007-05-17
被引用文献数
13

本稿では,タイルカーペットを用いることで屋内環境に適したM-CubITS歩行者WYSIWYASナビゲーションシステムの実現に向けた見通しを得ている.従来のM-CubITS歩行者WYSIWYASナビゲーションシステムで使われている視覚障害者誘導用ブロックの代わりに建物内に広く普及したタイルカーペットをM-CubITS素子として用いたM-CubITS歩行者WYSIWYASナビゲーションシステムを提案し,タイルカーペットをM-CubITS素子として機能させるための色と配置方法の検討および汎用モバイル機器への実装を行なっている.さらに,本システムを実装した汎用モバイル機器の勲作確認を行ない,一部の照明条件を除いて本システムが正常に動作することを確認している.