著者
蒔苗 耕司 福田 正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. FTS, フォールトトレラントシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.160, pp.33-37, 1999-06-25

ITS (Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)は,道路と車を知能化することで,道路交通の安全性の向上,渋滞の緩和,環境への影響の低減などの課題を同時に解決しようとするものである.ITSは多様な総合情報技術であるが,本報告においては特に道路工学の立場から,ITS開発の現状をまとめるとともに,情報ハイウェーの整備の必要性,道路の知能化及びITSの信頼性に関する課題について述べた.
著者
川瀬 新司 大崎 章弘 金子 哲治 三輪 敬之 柴 眞理子 田中 朱美
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.552, pp.21-24, 2008-03-15

リハビリ施設や精神科病院などで機能的な運動支援が行われているが持続性に問題があり,自発的な身体運動を創出する手法が求められている.そこで筆者らがこれまで開発してきた空中に3次元的に描画できる空中描画システムを,ダンスセラピーに活用することを考え,ダンス教室における鏡をイメージし,スクリーン上に使用者の姿と同時に身体の動作軌跡を合成して投影する手法を考案開発した.そして,精神科病院で行われているセラピーの現場において患者に対する効果について検証した結果,本手法が患者の身体運動を引き出す動機付けになるだけでなく,自発的に動いて表現する能動性と描線によって動きが引き出される受動性を循環させる可能性を見出した.
著者
渡辺 貴文 上杉 繁 三輪 敬之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.552, pp.59-62, 2008-03-15
被引用文献数
1

実体の道具を使用している際にあたかも身体の一部となるような現象がある。仮想道具においてもこのような関係を強める方法へむけて,本研究では仮想道具の使用時における身体のダイナミクスを調べる手法について取り組んだ.そこで身体における微細な力みなどの挙動が反映される筋電位に着目し,仮想道具使用中の筋電位を動作と同時に計測するシステムを開発した.実験の結果,身体の動きに先立って立ち上がる電気力学的遅延や,異なる道具表現における筋電位波形の違いを確認した。
著者
金 玲 亀山 渉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.624, pp.1-6, 2006-02-23
被引用文献数
2

本稿では,MANETにおいて,分散ハッシュテーブル(DHT)技術を用いた情報発見手法を提案する.DHTにより構築される論理ネットワークでは,ノードの物理的トポロジを考慮していないため,必要な情報が論理的に小さいホップ数で発見されたとしても,物理的に大きいホップ数となる可能性がある.そこで本稿では,物理的トポロジを考慮し,物理的に近いノードに対して近いノードIDを割り当てることで,上記の問題点を解決する手法を提案する.さらに,本稿で提案するノードIDの割り当て手法によって生じる負荷と情報発見の成功率に関して,従来手法と比較し,評価する.
著者
山口 憲 手嶋 達也 水田 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SDM, シリコン材料・デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.263, pp.23-30, 1999-08-26

DRAMデータ保持時間の累積頻度分布の裾野で顕在するリーク電流の特異現象(リーク電流の逆バイアス電圧に対する急増と再飽和現象)の原因を究明する為、『深い準位の偶発的発生モデル』を提案、上記提案モデルの妥当性をデバイスシミュレーションにより確認した。又、準位発生の位置バラツキが電流急増開始電圧にバラツキを発生させる事を示し、百万分の一の確率で発生する特異モードを統一的に理解出来る事を確認した。更に、メイン分布、テール分布での電流値と材料定数の関係を定量的に評価し、リーク電流の発生原因の探求を理論的に試みた。
著者
青木 政勝 米村 俊一 武藤 伸洋 阿部 匡伸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.552, pp.31-36, 2008-03-15
被引用文献数
1

最近の日本では地震や集中豪雨などの自然災害が頻発している.一般に災害時の情報はTVやラジオといったマスメディアによつて伝達されている.しかしながら,TV等の報道ではニュース性のある一部の情報しか報道されず,被災地の住民,被災者は生活・復旧に必要な情報がなかなか得られないのが実情である.そのため,被災者に必要な地域に密着した災害情報を共有することができる被災者間での情報共有環境が求められている.これまで我々は機動性の高い携帯電話を用いて,被災者自身が迅速かつ正確に災害時の情報を発信し,共有することを目的とした災害時情報共有システムを開発してきた.本稿では情報入力をより容易にする手法としてメニュー選択式を採用し,その有効性を情報投稿のしやすさで評価した.
著者
松本 和也 戸川 望 柳澤 政生 大附 辰夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.171, pp.25-30, 2008-07-21
被引用文献数
5

携帯電話の高性能化・小型化により,GPSやナビゲーションシステムを用いた地図サービスの利用が拡大し,都市部から郊外部にわたって需要が増加すると考えられる.しかし表示画面が狭く処理能力の低い携帯端末で地図を表示させるには,携帯端末画面に適した略地図を生成する必要がある.本稿では,主に直線から構成される都市部だけでなく,直線・曲線を含む郊外部にも適用可能な略地図生成手法を提案する.提案手法は,エリア全体の道路ネットワークをいくつかのグループに分割し,各グループごとに間引き処理すると同時に直線化曲線化することで,都市部や郊外部に適応した略地図生成を図る.都市部と郊外部各10箇所の入力データを用いて提案手法を適用した結果,都市部ならびに曲線の多い郊外部でもデータ量削減と見やすい略地図が生成されることを確認した.
著者
山岸 敬弘 戸川 望 柳澤 政生 大附 辰夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.171, pp.31-36, 2008-07-21
被引用文献数
5

近年,携帯電話の普及に伴って移動通信サービスが大きく展開され,実用化が進んでいる.しかしながら実用段階まで進んでいる歩行者ナビゲーションサービスの研究は屋外環境に限ったものである.本稿では,屋外と比較して複雑な構造を持つ屋内環境におけるナビゲーションサービスに着目し,各ユーザに特化した最適な経路を提供することを目的として,ユーザの嗜好を反映させた経路探索手法を提案する.まず可視グラフを利用して対象とする屋内環境に特化したネットワークデータを提案する.次に,取り入れるべき嗜好項目を調査し,「最短経路」への要求は70%強,階段やエレベータ,エスカレータ等の「階層移動手段」に対し,特に高齢者から80%以上の要求があることを示す.これに加えて人混みを避けた経路に対し60%強の要求があった.そこで「最短経路」,「階層移動手段」さらに「混雑状況」という時間的因子を考慮した経路探索手法を提案する.提案手法の有効性を示すために実地調査を実施し,数種類に及ぶシミュレーション実験の結果から各ユーザにとって最適な経路が出力されることを示す.
著者
児島 伴幸 戸川 望 柳澤 政生 大附 辰夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.171, pp.37-42, 2008-07-21
被引用文献数
5

GPSの普及により歩行者ナビゲーションシステムが可能になったが,都市部においてGPSは電離層やマルチパスなどの影響により数100m程度の測位誤差が生じる可能性がある.都市部において数100mの測位誤差は道路数本分の誤差に対応するため,歩行者に混乱を与えかねない.数m以下の測位誤差にするために,我々は既存インフラである道路標識と携帯カメラを用いたGPS位置補正システムを提案している.我々の提案では,携帯電話で受信したGPS座標からユーザの大まかな位置を把握し,携帯カメラで撮影した標識と地図データベースを照らし合わせ,詳細な位置を求める.GPS位置補正システムの中で重要なサブシステムの一つに道路標識認識システムがある.道路標識認識システムは,自動車向けのシステム開発が進行しているが,携帯電話向けのシステム開発はほとんど始まっていない.本稿では,我々のグループで開発を進めている2種類の道路標識認識システムを用い,実際に携帯カメラで撮影した画像を元に道路標識を解析し,撮影状況に依存した道路標識の認識度を調査する.とくに,夜間における携帯ライト・天候による逆光の影響が道路標識認識システムの認識度に変化を与えることを示した.
著者
岩田 彩見 加藤 邦人 山本 和彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.295, pp.37-42, 2003-09-01

我々は現在までに,特殊なカメラ系を持つHorizon View Camera (HVC)の開発を行ってきた.HVCとは鏡を用いることで,カメラの光軸が地平線上を通ることを可能にした新しいカメラシステムである.これによりHVCからは,地面を含まない地面上の物体のみの画像と,システムの直前から前方を映した画像の2種類の画像が得られる.本稿ではHVCから得られる2種類の画像が持つ様々な特性を紹介し,その特性を実際に用いて地面領域抽出,物体検出を実現した.そしてHVCによる物体領域分割が容易で,かつ有効であることを確認した.
著者
山根 大祐 今井 慈郎 定行 修
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.441, pp.65-70, 2004-11-11

遠隔監視制御システムの開発を行っている.システムではネットワークカメラから取得した画像をサーバ上で加工し,クライアントに転送して表示させる.またクライアントからの指示によりサーバを経由して電源のON/OFFなど行う.今回の研究ではクライアントのGU1部分に携帯電話を活用し,サーバに動体キャプチャリング機能を付加することでシステム全体の機能向上を図った.
著者
藤田 迪 佐々木 威 河口 信夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. USN, ユビキタス・センサネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.138, pp.153-157, 2008-07-10
被引用文献数
1

近年,無線LANの急速な普及により,無線LANを用いた位置推定システムの実用性が高まりつつある.地下や屋内での利用が困難なGPSとは異なり,無線LANによる位置推定は,基地局情報のデータベースさえ存在すれば,屋内を含む任意の場所での利用が可能になる.いつでも自分の位置が推定できることにより,位置コンテキストを利用したさまざまな応用が期待できるが,実際には,公共の場所の屋内基地局情報のデータベースは存在しておらず,実用性の確認もなされていない.本研究では,無線LANを用いた屋内での位置推定の実用性の確認を目的として,地下鉄を対象とした位置推定手法を提案する.具体的には,名古屋市営地下鉄の全83駅の無線LAN基地局情報を収集し,これを学習データとした駅・フロア・エリアを推定する手法を提案する.
著者
今井 智大 岡田 崇 中田 潤也 丹 康雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. USN, ユビキタス・センサネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.138, pp.99-104, 2008-07-10

ホームネットワークの普及のためには、情報家電で構成されるホームネットワークに対してインターネットを通じてリモート管理を行なうサービスが重要である。このようなサービスでは、そのシステムを担う複数の要素がお互いにメッセージ送信を行なうためのインタフェースを定義することが必要となる。このような課題に対し、ホームネットワーク(以下HN)にサービスを提供するバックエンド事業者(以下BE)、管理サービスを仲介するサービスポータル(以下SP)、HN中の情報家電をとりまとめる宅内ゲートウェイ(以下CPE)とサービスを構成する要素を定義し、統一的なアクセスを行なえるようなインタフェースを提案する。提案システムはこれを構成するアーキテクチャの要素を定義した後、各要素のコンポーネントとそれが含む機能を定義した。またこのシステムが担うべき処理がどの程度実行可能かを検討した。
著者
山添 大丈 内海 章 米澤 朋子 安部 伸治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. USN, ユビキタス・センサネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.138, pp.87-92, 2008-07-10

本稿では,単眼視線推定手法と広視野・高解像度カメラの組み合わせによる多人数視線推定手法を提案する.これまでに多くの視線推定手法が提案されているが,キャリブレーションが必要,計測範囲が狭いなどの問題があり,その適用範囲は実験室内のような限られた空間や特定の被験者に限られていた.提案手法では眼球モデルの自動キャリブレーションが可能で,ユーザはキャリブレーション動作を意識する必要がない。また広視野・高解像度カメラにより,広い範囲でユーザの視線を推定できる.提案手法によって,例えば視線連動型の広告(看板)のように「公共の場」での利用を狙った視線インタラクティブシステムが実現できる。本稿では,「公共の場」での利用を想定した視線インタラクティブシステムの例として,ユーザの見たエリアに関する付加的な情報を,音声とぬいぐるみロボットの動作により提示する,インタラクティブロボット看板システムについて紹介し,その実証実験の様子についても報告する.
著者
相澤 清晴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. USN, ユビキタス・センサネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.138, pp.59-65, 2008-07-10

何らかの電子的な手段で日常生活の有り様,活動をライフログとして取得することで,体験のデジタル化とアーカイブ化の道が開ける.そのようなデジタル体験ログを残すことで,日常生活の中で,今まで何気なく過ごし,見落としたり,忘れたりしてきた情報を活用することが可能になる.本稿では,ライフログに関してその概要を述べるとともに,我々が進めてきた以下の研究に関して,"住"と"食"という身近な視点でのライフログの試みに関して述べる.住のライフログは,ユビキタスホームによるライフログはマルチメディア記録とそのインタラクティブな検索を行う汎用指向のライフログであり,食のライフログは,食事支援という限定した応用を指向している.
著者
岩井 将行 Thepvilojanapong Niwat 石塚 宏紀 中村 陽一 金井 圭介 白石 陽 戸辺 義人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. USN, ユビキタス・センサネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.138, pp.13-18, 2008-07-10

近年,センサディバイスの小型化により,実世界の環境情報を安価なディバイスで取得できるようになってきている.特に,都市空間におけるヒートアイランド現状や人や車の流れを検知する必要が強まり,短期間で準備を行い,広範囲のエリアで情報を計測する要望が高まりつつある.しかし,センサは広域に分散して配置しなければならず,全てのセンサデータを一極に収集すると爆発的にトラフィックが増大する問題が発生する.我々は,都市空間の通信網でDB間をオーバレイネットワークによって接続し効率よくデータの収集と検索を行うTmuDBを開発した.
著者
齊藤 秀治 力宗 幸男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.529, pp.47-52, 2006-01-13
被引用文献数
1

RSSを利用してオーディオデータ(番組)を配信するサービスとしてポッドキャスティングというものがある.これは番組が更新された時、自動的にインターネットの上から取得することができるサービスである.ただし既存のポッドキャスティング・サービスでは、番組全体を聞かなければどのような内容かを知ることはできない.そこで本研究では、一つの番組をニュース層・音楽層・MC層・テキスト層・広告層等いくつかのレイヤーに分割し、それに対し拡張RSSを利用する新しいシステムを提案する.このシステムでは、ユーザは番組の概要を知ることができ、また、希望するレイヤーのみを組み合わせて番組を聞くことを可能にする.
著者
片桐 麦 石鍋 隆宏 宮下 哲哉 内田 龍男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.593, pp.25-28, 2004-01-16

フロントプロジェクションディスプレイは明るい環境下において画像のコントラスト比が低下するという問題を有している。この問題を解決するため、我々はプロジェクタ光入射角度領域内から入射した光のみを観察角度領域に拡散させ、それ以外の領域から入射した光を観察角度領域に返さないシステムを考案した。このシステムを用いることで明るい環境下においても高いコントラスト比を有する高品位フロントプロジェクションディスプレイシステムを実現することが可能となる。