著者
皆川 洋喜 内藤 一郎 加藤 伸子 村上 裕史 石原 保志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.267, pp.25-30, 2001-08-20
被引用文献数
11 2

遠隔地における手話通訳者への情報提示方法についての我々の一連の研究の中で, 特に遠隔操作カメラによる手話通訳者の能動的情報取得方法の可能性について, 事例に基づいて考察する.いくつかの試行的な評価実験を行なったところ, 「通訳者または通訳補助者による遠隔カメラ操作での能動的情報取得は困難である」, 「通訳者以外の機器操作補助者によるカメラ操作(情報選択)であっても, 通訳者は与えられた環境で対応できるようにする」, また, 「通常の通訳と較べて遠隔地の方が手話通訳者に与えられる情報が増える」, 「遠隔地手話通訳により講師・通訳者・学生間の対話が減少する」などの興味深い結果を得た.
著者
星野 聖
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.122, pp.31-36, 1999-06-17
被引用文献数
8

本論文では,創作舞踊や新しい振り付け動作に代表される,観る人に感動や各種の心理的効果を与えるような,全く新しい一連の順序運動を創発し獲得するため,中枢神経系がどのような評価関数を採択して運動指令の生成を行っているかを感性情報処理/計算理論/ロボティクスの観点から明らかにする著者らの研究の一端を紹介する.
著者
寺田 怜史 三輪 敬之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.552, pp.63-66, 2008-03-15
参考文献数
7

体内由来の振動には,身体全体を統括するリズムといった医療やコミュニケーション支援における応用が期待できるパラメータが低周波の領域に隠れている可能性がある.従来は低周波の振動は施術者によって感覚的に捉えられていたため客観的な観察や評価はなされておらず,観察や評価を可能とするセンサーも存在していなかった.本研究では低周波の特性に優れたポリフッ化ビニリデンを素子とした小型のワイヤレスセンサーモジュールを開発し,超低周波の振動分布の観察を可能とするシステムを構築した.その結果,0.1[Hz]並びに0.01[Hz]の帯域における生体リズムの存在を確認した.
著者
下川 裕太 村上 真
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.412, pp.37-42, 2013-01-17

近年日本では、単身者・病院の入院患者・共働きの両親を持つ子供などが増加しており、孤食と呼ばれる1人で食事をする行為が増えている。そこで、本研究では、遠隔地にいる人同士が同じ食卓を囲んで食事をしながらコミュニケーションをとっていると感じられる遠隔共食コミュニケーションシステムの構築を目指す。複数人の対話では顔の向きや視線の情報が重要であるため、本研究では、顔の向きの情報を相互に送受信可能で、家庭や病室等で利用できる程度に小規模な遠隔コミュニケーションシステムの構築を行う。具体的には、卓上に設置されたXtionセンサを用い、リアルタイムでユーザの上半身の3次元情報と色情報を取得し、ネットワークを介して送信する受信側では、ユーザはカメラとヘッドマウントディスプレイを頭部に装着しており、カメラから得られた映像に受信した遠隔ユーサの3次元情報と色情報を拡張現実技術を用いて合成し、ヘッドマウントディスプレイに表示する。また、ヘッドマウントティスプレイのセンサによりユーザの顔の向きを推定し、顔の向きに応じて遠隔ユーザを適切な位置に表示できるようにしている。評価実験の結果、提案システムでは従来の在席型システムと比較して誰が誰に話しているかという情報を伝達することができ、同時発話が減少することが確認された。
著者
伊藤 昭 松田 健治 石垣 誠 小嶋 秀樹 矢野 博之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎
巻号頁・発行日
vol.98, no.503, pp.15-21, 1999-01-18
被引用文献数
2

自然な対話においては, アイ・コンタクトは不可欠な要素である.しかしながら, これまでその役割はあまり良く調べられてこなかった.そこで我々は, アイ・コンタクトのとれる遠隔対話(TV電話)装置を開発し, 人がどのくらいの精度で視線方向を検出できるのかを本装置を用いて調べてみた.その結果, 人は約4度の精度で視線方向を検出可能であり, これまでのTV電話(会議)システムでは視線が一致しないという印象を裏付た.次に, アイ・コンタクトの効果を調べるため, 様々な条件下で睨めっこ実験を行なってみた.その結果は, 人は視線方向は検出できても, アイ・コンタクトが成立しているかどうかは判断できない, という意外なものであった.
著者
矢野 裕理 内田 由紀子 増田 貴彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.464, pp.99-104, 2012-02-27

本研究では、表情認知への背景情報の影響とニート・ひきこもりリスクの関連を検討した。その結果、ニート・ひきこもりリスク高群は、中心にいるターゲット人物の表情と背景人物の表情が不一致な場合のターゲット人物の感情判断において、その判断がより背景情報に影響されており、その傾向はターゲット人物の表情がネガティブな場合に有意であった。この結果は、ニート・ひきこもりリスクの高い人々が、少なくとも複数人数でのコミュニケーション場面において、強い包括的認知傾向を持っている可能性を示唆するものである。
著者
橋本 遼 渡辺 昌洋 安部 伸治 浅野 陽子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.464, pp.113-118, 2012-02-27

インターネットは社会インフラとしての重要性を増し続けており,ICTサービス利用スキルの低い高齢者に対する支援は重要な課題である.本稿では,高齢の初心者がWeb利用方法を教え手と1対1で学習するとき,キーボード,マウスといった入力デバイスの操作の学習と,Webサイトの構造を把握して目的を達成するための探索手順などの概念的な内容の学習を同時に行っており,高い認知負荷が学習を阻害しているという仮説を立て,操作学習と概念的内容の学習を別々に行う分割学習手法を提案する.実験によって提案手法と既存の学習手法を検討した結果,操作学習と概念的内容の学習を別々に実施することで,概念的内容の定着が高まる傾向が見られた.また,副次的にWeb利用意欲の向上を促進する効果も示唆された.
著者
鎌田 一雄 西堀 義仁 阿部 義仁
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.288, pp.49-56, 2000-09-07
参考文献数
17

聴者の手話学習は, 第一言語として音声語(日本語)を習得した聴者が, 言語の特性が異なる身体動作/視覚言語である手話の第二言語学習となる.手話学習は, 手話が音声言語とは異なる感覚器官などをことばの表出・受容に利用しているために, 聴者にとっては音声語の場合と学習形態が異なるところがある.ここでは、手話学習者(聴者)の手話単語の訳し分け(日本語訳)特性の理解を支援する小規模なコンピュータシステム(コンピュータ教材)を構築し、手話教室の講師経験などがあるろう者、聴者からの意見をまとめて述べる.これらの意見から明らかとなっか学習支援システム構築の課題も述べる.
著者
大坊 郁夫 松山 早希 藤原 健
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.393, pp.21-26, 2012-01-13
被引用文献数
1

本研究の目的は,解決課題の有無を条件とした4人集団会話におけるコミュニケーション行動と葛藤認知,心理的な満足度等の評定との関連について,個人の社会的スキル,パーソナリティ特徴,参加者の性差等の観点から検討することである.本研究の対象は男女大学生による約35分間の話し合い59組(課題解決条件45組,チャット条件14組)であった.課題解決条件は意見を出し合うことに伴う葛藤が高まりやすいものの,同時に参加度,満足度も高かった.また,時間内に正解に達した組では関係葛藤や参加度が高かった一方で,非言語的な表出スキルは必ずしも要されていなかった.チャット条件では社会的外向性や非言語的な表出スキルなどの個人特徴が有意な効果を示していた.話し合いに対する満足感は,課題解決条件では話し合いへの積極的な関与が,チャット条件ではメンバーへの配慮が各々重要な要因であった.集団場面での課題解決には主張,他者認知,傾聴,関係調整等の多くの社会的スキルが必要になり,トレーニングの有効なプログラムとして今後の活用がさらに期待される.
著者
前川 隆史 松村 真宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.224, pp.53-58, 2009-10-01

本研究では飲食店等にある「らくがき帳」に,どのような内容がどのようなスタイルで投稿されているのかを明らかにすることを目的とし,4店舗24冊のらくがき帳に関して,「他者へ向けた記述がある」,「日付の記述がある」といった属性を設定し,全投稿に占める各属性を持つ投稿の割合を調査した.その結果,らくがき帳は,不特定多数の人間に読まれるものであるにも関わらず他者へのメッセージが全く無い投稿が多いこと,日付と署名を記述するといったスタイルが多いことなどが明らかになった.また,ラン検定によってらくがき帳への投稿が直前の投稿と関連を持っていることも明らかとなった.
著者
高梨 克也 平本 毅
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.190, pp.77-82, 2011-08-19

3人以上の参加者のいるミーティングにおいて,ある話題についてのやり取りの周辺的参加者が何かに気づいてから発話をするという現象を対象に,その過程での視線や姿勢の変化,身体動作などの微視的ビデオ分析によって,気づきの瞬間と契機,発話に至るまでの付随的活動を記述するとともに,エスノグラフィー的な知識を利用して,この気づきから生じた発話の関連性やその背後にある組織役割上の関心を特定する.
著者
輿水 大和
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.385, pp.15-20, 2005-10-27

顔は最大・最強のコミュニケーションメディアである。人の手で撮影された顔写真(映像)も人の手による一旦描かれた似顔絵も、コミュニケーション顔メディアの意味では互いに地続きで区別はない。このことを、似顔絵生成システムPICASSOと愛・地球博に出展した似顔絵ロボットCOOPERの開発事例を紹介しながら、また高畑勲監督の顔メディア論にも触れながら論考したい。さらに、上記のシステム開発に付随した技術的側面から、顔メディアにおける視線の抽出とその応用事例などについても触れたい。
著者
山田 祐士 竹内 勇剛
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.734, pp.19-24, 2003-03-11

日常的な対話においては,会話の対象や発話のタイミングが重要である.しかし,従来のチャットシステムにおいては,誰がどのようなタイミングで発話し,対話の展開にどのような影響を与えていくかということを実時間で観察することはできない.また,多人数が参加している場合,会話の対象が誰なのかという参加者の社会的な関係が分かりづらい.そのため本論文では,多人数の参加者が同時に発言することが可能な非交替型チャットシステムを提案する.本システムを利用した実験では,複数の参加者による同時発話や,発言位置の変更などといった現象が確認された.その結果,本システムを用いることでチャットにおける対話のダイナミクスを実時間で観察できると共に,参加者の社会的な関係に関する新しい対話分析法が実現されることが期待される.
著者
山口 雄志 小谷 賢太郎 堀井 健
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.59, pp.47-52, 2007-05-17

We developed an eye typing input system using voluntary eye movements toward screen button. While conventional interface uses input actions with a certain duration of fixation at the target, our system asks users to generate saccades and fixate a large screen button area located beneath of the display as soon as they find a target as the intended character. A total of five subjects participated in the experiment to evaluate the system performance. The result showed that the error rates were 3.7 percents in average. The average typing speed was 30 characters per minutes for the fastest person and 13.8 characters per minutes for the slowest person. The error rates obtained in this study were lower than those obtained by previous study using gaze input. The typing speed was also relatively faster than other studies using gaze input (ranging from 10 to 12 characters per minute in average) and blink-based input (average 8 characters per minute). Also, we compared performance when visual feedback was given to the subject and concluded that fine adjustments to minimize the distance between the marker and the true position of eye fixation was important for taking its advantage.
著者
大島 直樹 山口 雄大 デシルバ ラビンドラ 岡田 美智男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.190, pp.33-38, 2011-08-19

多人数会話の流れの中で,光の照射する位置を調整するスポットライト型のクリーチャ(Sociable Spotlight)は,人と人との社会的な相互行為にどのように織り込まれていくのだろう.本発表では,多人数インタラクションに参加する参与者たちがスポットライトの動きを一つのリソースとして取り込みながら相互行為を組織する様子を観察したビデオデータの例を手掛かりに,社会的相互行為の組織化の基底にある「場」に対する構成的な理解に向けた一つの方法について議論する.
著者
野村 理朗 筧 一彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎
巻号頁・発行日
vol.98, no.503, pp.43-50, 1999-01-18
被引用文献数
7

顔の表情を認知する際、悲しみの表情等では部分情報が重要となり、笑顔では全体情報が重要となることが知られている.本研究では、部分・全体情報を統制した合成顔画像を用いて、不快感情を隠すために表出される「偽りの微笑」の認知における知覚方略を検討した.まず、表情の微笑らしさを判断する際に重要となる情報を明らかにした。次に、微笑カテゴリにおける微笑の真偽判断にはいかなる情報が重要となるか検討した.これらの結果から、微笑らしさには表情の全体的情報が、微笑カテゴリにおける真偽判断では部分の情報が利用されることから、偽りの微笑の認知には部分・全体の両情報が重要となることが示唆された.
著者
沙 秀 今井 順一 金子 正秀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.681, pp.61-66, 2006-03-15

似顔絵においては個人の顔特徴が端的に表現されると同時に、感性情報を付加することによって、より豊かな個人表現を行うことが可能である。本論文では、異なる表情を持つ二つの顔画像(学習サンプル)の組について、表情の特徴だけを表す表情ベクトルをFisherの線形判別法で決定する。さらに、主成分分析により顔特徴を表す成分と表情の特徴を表す成分とが混合した主成分に対応する固有空間(「特徴固有空間」と呼ぶ)を求める。次に、表情ベクトルと特徴固有空間からGram-Schmidtの直交化法により、顔部品の形状や配置の特徴を表す成分と表情の特徴を表す成分を分離した正規直交基底(「表情独立固有空間」と呼ぶ)を構築する。この表情独立固有空間を用いて、入力顔画像に異なる表情を付与する。合成した表情顔形状が本人の実写表情写真とどの位近いかを確かめるために主観評価実験を行い、表情独立固有空間を用いた表情合成方法の有効性を明らかにした。
著者
王 旗 仲谷 美江 西田 正吾
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.29, pp.25-32, 2002-04-12

CGの適用によりアニメーションの動画作成コストは省力化されるが、振り付けば人間が考えなければならない。すでに単体ダンサーを音楽に合わせて動かす研究が始まっているが、グループダンスの振り付けを生成する研究はまだ見られない。本稿では、音楽の感情に合わせて複数オブジェクトの動きを生成する。音楽からの感情の抽出は、まず標準MIDIファイルで入力した曲を1拍ごとに分割して楽曲構造要素を抽出し、8つの感情語群についてそれぞれ感情価を測定する。動作で感情を表すには、数秒から数十秒を要するため、感情のまとまりができるように、分割した区間を再統合する。各区間の感情値に合わせてオブジェクト全体の形とその変化形を決め、個々のオブジェクトの移動動作を生成する。今回はオブジェクトの動線に焦点をあてた。今後は、個々のオブジェクトの動作に芸術性を高めることが課題である。
著者
河村 真吾 竹内 勇剛
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.59, pp.95-100, 2007-05-17

This study inspects the influence of visual effect of non-symbolic expression upon human selective decision. In this experiment, we showed subjects an arrow with two typed of non-symbolic expression. One type is to remind subjects of the same meaning of a direction of the arrow, another is to remind them of the opposite meaning. Then, we inspected the influence of non-symbolic expression upon subjects selective decision. The experimental results indicate when the arrow with non-symbolic expression that to be reminded of the opposite meaning of the arrow is shown, necessary time to select a direction became longer and a probability of the correct selection came down.
著者
水上 陽介 内田 啓治 澤田 秀之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.83, pp.67-72, 2006-05-22
被引用文献数
1

The paper introduces the development of a tactile device using a shape-memory alloy, and describes the information transmission by the higher-level perception such as the apparent movement and phantom sensation of the tactility. The authors paid attention to the characteristic of a shape-memory alloy formed into a thread, which changes its length according to its temperature, and developed a vibration-generating actuator electrically driven by periodic signals generated by current control circuits, for the tactile information transmission. By coupling the devices as a pair, an information transmission system was constructed for presenting the apparent movement of the tactility, to transmit quite novel sensation to a user. The information transmission by the device was tested by 10 subjects, and evaluated by questionnaires. The apparent movement was especially well perceived by users as a sensation of something running across fingers or as being tapped by something, according to the difference of signals given to the devices. Several users reported the rubbing sensation given by the AM, and we further experimented the presentation of the sensation in detail.