著者
安地 亮一 城塚 音也 桑田 喜隆
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI,ヒューマンインタフェース研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.33-38, 1996-11-15
参考文献数
4
被引用文献数
4

金融相談端末上の相談業務を音声対話を理解することで知的に支援する実験システムを構築した。知識の少ないオペレータでも本システムの提供する知識を元にスムーズな対話を実現でき、サービス品質を維持できることを目的としている。本稿では、まず即時対話支援の位置づけを明らかにし、金融相談業務への適用の有効法を提案する。さらに具体的な実験システムの構成について述べる。
著者
伊藤 毅志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.12, pp.4033-4040, 2007-12-15

本研究では,同じ問題を,現在トップクラスのコンピュータ将棋とトッププロ棋士に解かせ,その思考過程の違いを比較する.現在のコンピュータの特徴を人間のトッププロ棋士の思考と比較することで,近い将来トッププロ棋士に挑むコンピュータ将棋の現状と展望を考察する.In this research, the computer Shogi and the top-professional shogi player are made to solve the same problem, and I compared the difference in the thinking process. By comparing the feature of the contemporary computer with thinking of top-professional player, I consider the contemporary and the future of computer Shogi which will play a match against the near future top professional Shogi player.
著者
中田 秀基 竹房 あつ子 大久保 克彦 岸本 誠 工藤 知宏 田中 良夫 関口 智嗣
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.20, pp.217-222, 2006-02-27
被引用文献数
2

グリッド上で複数の資源を同時に確保(コアロケーション)するには,各サイトにおける事前予約が不可欠である.現在計算資源の多くでは,プライオリティと First Come First Servedを組み合わせたスケジューリングポリシが用いられているが,このスケジューリングポリシと事前予約をどのように組み合わせるべきかに関しては,明らかになっていない.われわれは,この問題を検討する研究環境を整備することを目的とし,1) OpenPBSの亜種であるTORQUEのスケジューラモジュールを記述するためのAPIを整備し,2)これを用いて事前予約機能を持つスケジューラモジュールを実装した.さらにWSRFを用いた外部インターフェイスを実装し,Globus Toolkit Ver.4のGRAMと連動したグリッド環境での予約と実行を実現した.While advance reservation is an essential capability for co-allocating several resources on Grid environments, it is not obvious how it can be combined with priority-based First Come First Served scheduling, that is widely used as local scheduling policy today. To investigate this problem, we 1) developped Java API to implement scheduling modules for TORQUE, a variant of OpenPBS, 2) implemented a scheduler module that have advance reservation capability with the API. We also provide an external interface for the reservation capability based one WSRF. Using with job submission module from Globus toolkit 4, users can make reservation for resources and submit jobs over Grid.
著者
吉見 真聡 長名 保範 岩岡 洋 西川 由理 小嶋 利紀 柴田 裕一郎 岩永 直樹 舟橋 啓 広井 賀子 北野 宏明 天野 英晴
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌コンピューティングシステム(ACS) (ISSN:18827829)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.45-58, 2007-02-15
被引用文献数
4

確率モデル生化学シミュレーションアルゴリズム(SSA)は,定義した生化学システムの確率的挙動を厳密に計算できるアルゴリズムとして知られている.しかし,SSA の実行には膨大な計算時間が必要であり,高速な実行環境が求められている.本論文では,高速実行の一手法として,Xilinx 社のFPGA(XC2VP70-5)を用いて,SSA(First Reaction Method)を実行する回路を実装,評価した結果について述べる.高速化は,パイプライン化した演算ユニットを使い,複数スレッドのシミュレーションを同時に実行することで実現する.シミュレータ回路は,中間データをBlockRAM に保持し対象の生化学システムごとの回路再構成を要しない,実用的な構造になっている.ベンチマーク的に定義できる生化学システムTIS,D4S で評価した結果,Xeon 2.80 GHz による実行と比較して,TIS では約83 倍,D4S では約95 倍のスループット向上が可能であることを確認した.This paper discusses an FPGA implementation and evaluation of a Stochastic Simulation Algorithm (SSA) called the First Reaction Method. SSAs are widely known as rigorous methods for simulating the stochastic behaviors of various biochemical systems, but also as CPU-hogging applications due to vast repetition of the algorithm. This work accelerates the execution by achieving high throughput with concurrent simulations of highly utilized pipelined arithmetic units. For upgrading practical utility, the design stores intermediate data in a BlockRAM so that reconfiguration is unnecessary for different target biochemical systems. Benchmark results on an FPGA (Xilinx XC2VP70-5) have shown that the circuit provides throughput of approximately 83 times and 95 times compared to software execution on Xeon 2.80 GHz when it was evaluated with biochemical models called TIS and D4S, respectively.
著者
司 化 川西 直 森川 博之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処学会研究報告, ユビキタスコンピューティングシステム研究会 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
pp.159-166, 2007
被引用文献数
1

認知症患者は,「髭を剃る」,「お茶を入れる」などの日常生活動作を遂行する際に,次の手順でどの行動をするべきか忘れやすいため,専門介護者による介護を必要とする.だが,高齢化の進展に伴う認知症患者の急増に対し,専門介護者や介護施設のような介護資源の比較的な不足のため,認知症介護の介護負担が社会的な問題になりつうある.このような状況を背景とし,認知症介護を支援するコンテキストアウェアコンピューティング技術の応用が注目されている.我々は,認知症患者の日常生活動作を支援するシステムCoReDA(Context-aware Reminding System for Daily Activities)を提案する.被介護者の日常生活動作を支援するため,CoReDAはまず,無線センサノードを用いて被介護者の日常生活動作における道具使用情報を取得する.取得した情報に基づき,CoReDAはTD(λ)Q-Learningを用いて,被介護者の習慣や嗜好を考慮した,必要最小限の指示を計画・提供する.
著者
和泉諒 西山裕之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.681-683, 2011-03-02

本研究では,Twitter上でつぶやかれたキーワードのトレンドを見つけ,そのトレンドの関連語を発見するシステムの設計と実装を行った.インターネット上では様々な情報が飛び交い,常に新しい情報が求められている.トレンドとして新たなキーワードが生まれたり,それに対する関連語も時代と共に関連性が変化したり,種類が増減したりするものである.本システムでは,抽出対象として,Twitterのつぶやきを利用することで,よりリアルタイムなトレンドを得ることを実現し,関連語の発見では,時系列を考慮したキーワードの比較により,関連性を見出し,抽出する手法を示す.更に事例により,本研究の有用性を述べる.
著者
黒瀬 博靖
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.75, pp.57-64, 1993-08-27

ブレインライティングを基礎にした協調的思考支援システムBWS?1を試作した。UNIXの電子メール上で動作し、発散的発想を支援する。メールによる非同期的な発想の場の提供、締切や合いの手の導入による心理的支援、チェックリスト、強制連想、アイディアの分岐、鳥瞰機能などの導入による新たな観点の確保が特徴である。This paper describes a system called BWS-1, which helps cooperative idea generation at the beginning of creative process. The system is based on the brain writing method and UNIX electronic mail. Ideas are generated by the asynchronous conversation of users. Checklists, forced associations, idea branch, and bird's-eye view of the brain writing help the ideas generation. It is also mentally supported by setting deadline and flattering.
著者
森山 剛 小沢 慎治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.12, pp.33-38, 2008-02-08
被引用文献数
1

自分の声で好みの歌唱様式を有した歌声を作るには,歌唱を訓練し,歌唱様式を学び,さらに歌声を発する恥ずかしさを克服しなければならず,非常に困難である.そこで,歌詞を朗読するだけで,その音声と楽譜を入力とし,ユーザの声の話者性を損なわずに,自由な歌唱様式を有した歌唱を合成する手法を提案する.本手法により,楽譜さえあれば,どんな曲でも,いつでもどこでも何度でも,自分の声で歌わせることができ,さらにリズムや旋律を工夫してジャズや演歌といったジャンルを演出したり,他人の歌い方を真似したり,音痴を修正したりできる.楽譜を編集する過程で,歌唱様式をどう実現すれば良いか学習でき,また自分が歌う前に,自分が歌った場合のイメージを掴むこともできる.聴取実験により,朗読音声の話者性や歌詞の音韻性を損なわず,歌唱様式の基本となる演奏記号を合成できることが示された.We propose a method of transforming reading speech of lyrics to singing voice. It is capable of realizing favorite style in the transformation, i.e., a specific genre and an expression. Generating singing voice by one's own voice requires the person to train singing, to learn how to realize singing styles, and to overcome hesitation in singing out. The proposed method only requires the user to read the lyrics. It then allows the user to generate singing voice of any music, anytime, anywhere, and any number of times. The user can edit the music for generating a specific singing style, mimicing other's style of singing, and correcting the problematic portion of his or her singing. The user can also learn how to realize a specific style in singing and hear how it sounds when he or she sings on his or her own. Experimental results demonstrated that the proposed method was able to synthesize a comprehensive set of basic indications such as crescendo in the synthesized singing holding the voice quality of the speaker.
著者
篠原 章夫 富田 準二 木原 民雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.14, pp.163-168, 2006-02-16
被引用文献数
1

公共の場において巨大なインタラクティブ空間を提供する実験「みらいチューブ」を、2004年2月から10月まで横浜高速鉄道みなとみらい線みなとみらい駅コンコースで行った。本論文では、複数の画面、複数のセンサを柔軟に組み合わせることができるという本システムの特徴について、及びインタラクティブメディアに対する一般の通行者による注目度、受容性について行った評価について報告する。This paper introduces an interactive system for public spaces called Mirai Tube. This system is a large-scale interactive media space. It uses multiple sensors sucha as video cameras to recognize the conditions in a given space in real time. Mirai Tube Sysmte was installed in the underground concourse of Minatomirai Station in Yokohama. We had demonstration experiment from Feb. 1 to Oct. 31 2004. We report evaluation result of the experiment.
著者
油井 誠 森嶋 厚行
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.44, no.12, pp.11-22, 2003-09-15
被引用文献数
3

我々はオープンソースのRDBMSであるPostgreSQLとそのXML拡張であるXMLPGSQLを利用し,多機能なXMLデータベース環境を構築した.本環境ではXMLをPostgreSQLに格納し,XMLとしてアクセス可能なインタフェース群を提供する.本環境が多機能であるとは,次の機能をすべて持つことを指している.(a)DOM準拠関数によるアクセス機能,(b)XPathによるアクセス機能,(c)格納されたXMLの更新機能.機能(a),(c)はすでにXMLPGSQLが提供しているので,構築にあたっては特に機能(b)の実装を行った.また,この機能の追加にともない,機能(c)の変更も行った.本論文ではこれらについて説明する.本論文の貢献は,研究コミュニティが開発した成果などを,オープンソースRDBMSに適用した事例を示すことである.本環境はさらに次の特徴を持つ.(1)現在まで別々に行われていた研究や開発の成果などを組み合わせ,多くの機能をそれ1つで提供するオープンソースの環境を提供する.(2)研究プロジェクトではあまり重要視されてこなかった詳細機能の実装も行う.(3)PostgreSQL専用とし,構築にあたってはユーザ定義関数などの,必ずしもすべてのRDBMSがサポートしていない機能も利用する.We developed a multifunctional XML database environment using PostgreSQL, an opensource RDBMS and XMLPGSQL, an XML extension. The environment decomposes XML documents into fragments and uses PostgreSQL to store them in a set of relations. Users do not have to know that they are stored as relations. It provides a variety of means to access XML documents; (a) DOM functions to build and traverse XML documents, (b) XPath engine to extract information from documents, and (c) update functions to modify documents. Since XMLPGSQL provides functions (a) and (c), our focus was on development of function (b) and modi fications of funcion (c). Our main contribution is to show a case where we applied the fruits of research and development activities to an opensource RDBMS. The features of the projects are as follows: (1) we combine separately-developped technologies to construct one integrated environment providing multi-functionality, (2) we implement details that tend to be ignored by research prototype systems, and (3) we do not hesitate to use PostgreSQL's features (such as user-de fined functions) to construct the environment.
著者
梅木 定博 後藤 智範
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 自然言語処理研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.187, pp.1-6, 2008-09-17
参考文献数
9
被引用文献数
1

日本語のテキストにおいて、主要な概念・テーマは漢字熟語または漢字熟語を含む名詞句に表現されることが多い。特に数文字以上の漢字熟語は、より短い漢字熟語、すなわち語基(word base)から構成され、統語的、意味的構造を有している。大規模な漢字熟語集合について、これらの構造を分析することは、漢字熟語の造語特性・形態素解析・関連語の選定など様々な自然言語解析およびオントロジーの開発に有用な基礎データを提供するものと考えられる。本研究は、一般辞書および専門用語辞書の見出し語から8文字の漢字熟語を対象に、構成語基の観点から品詞列パターンおよび構成語基の係り受けパターンについて調査・分析した。
著者
山本 啓 稲葉 宏幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.18, pp.215-219, 2003-02-27

ディジタルコンテンツのネットワーク配信が盛んに行われるようになり,ディジタルコンテンツの著作権保護はますます重要になってきている.本報告では,心理聴覚特性の 1 つであるハース効果を用いることにより,聴感的に劣化の少ない電子透かし手法について提案する.計算機実験により本手法は,聴感的に劣化が少なく,MP3 符号化による攻撃に対してある程度の耐性を有することを示す.Recently network distribution of digital contents have been widely used, and the problem of copyright protection for digital contents becomes more important. In this paper,we propose a new digital watermarking technique for audio data which have a high quality in auditory feeling. The new method is realized by using Haas effect which is one of the mentality auditory characters. By computer experiment,we confirm the audio quality of the embedded audio and the tolerance to MP3 coding.
著者
中谷 誠 Jatowt Adam 大島 裕明 田中 克己
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. データベース・システム研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.146, pp.253-258, 2008-09-14
参考文献数
13

検索語が属する分野における専門語は,ユーザが検索結果に含まれるウェブページの内容を理解する上で重要な役割を持っている.専門語が多く含まれるウェブページは,非専門家ユーザにとっては理解しづらいが,一方で専門家ユーザにとっては読みやすく詳細な情報を得る上で有用である.本研究では,Wikipediaのリンク構造とカテゴリ構造を用いて,ユーザの入力した検索語からその語に関する専門語を抽出する手法について述べる.Wikipedia中で検索語が含まれている記事のカテゴリ情報を集約することによって検索語の属する専門領域を検出し,その領域の内外でリンクの出現頻度を分析することによって専門語を抽出する.本研究の提案手法は幅広い分野を網羅しており多言語対応しているWikipediaを用いているので,検索語の分野や言語に関係なく専門語を取得することができる.
著者
丸山 伸 小塚真啓 中村 素典 岡部 寿男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.80, pp.31-36, 2006-07-20

複数のアドレスを同時に利用して通信を行うSCTPによる接続に対して、動的にIPアドレスの増減を行うための拡張であるmSCTPは、トランスポート層におけるモビリティ実現技術として知られている。しかしmSCTPは仕様上の制約によりアドレス増減の通知を連続して行うことが出来ないため、ハンドオーバにおいて本来は不必要なはずの長い時間が必要となったり、相互に通信可能なアドレスを取得したにもかかわらず接続を維持できない場合が発生したりする。本研究においては、アドレス増減の通知の再送を複数個まとめて送信できるようにmSCTPを拡張する手法を示し、この変更により複数のアドレスが連続して増減した際においても、通信できるアドレス対が存在する限り実用的な時間内で確実にハンドオーバできるようになることを示す。SCTP is a transport protocol which handles multiple IP addresses for each end, and mSCTP ,which is an extention of SCTP, supports the dynamic modification of IP addresses of SCTP association after it is established. mSCTP is an realization technology of transport layer IP mobility. When the IP addresses changes one by one with a certain interval, the handover of mSCTP is carried out within a practical time. When multiple addresses are deleted and added continuously, there is a case that an unnecessary delay is caused becaused of the feature of mSCTP definition. We show in this research that when the IP addresses are modified continuously, as long as there is an address pair which can communicate exists, an extention of mSCTP to bundle multiple retransmission of packets which carry the information of IP addresses change together enables to handover within a practical time.
著者
杉本 信太 加藤良司 小田 稔周
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.120, pp.209-216, 2006-11-17

SCTPおよびSHIM6はいずれもエンドホストにおいて動作するマルチホームプロトコルである。本稿では、SCTPとSHIM6をいくつかの観点から比較を行う。比較の目的は、両プロトコルの違いおよびそれがマルチホーム問題解決に対して及ぼす影響およびその意味について理解を深めることである。はじめに、システムアーキテクチャの観点から両プロトコルがTCP/IPスタック上でどのような位置付けにあり、他のプロトコルにどのようなインパクトを与えるのかについて考察する。次に、障害検知機構およびIPsecとの相互作用に関して議論する。Both SCTP and SHIM6 aim to solve problems in multihomed environments by providing locator agility to the upper layer protocols. In this report, we make comparison of SCTP and SHIM6 from different angles. The purpose of the comparison is to identify the differences and its their implications on effect and usability of multihoming features. We first take an architectural view of the protocols and examine what impact each protocol may have on TCP/IP stack of an endhost. Next, we compare failure detection mechanism of SCTP and SHIM6 to understand the functional difference. We also explore the scenarios of protecting SCTP session with IPsec and multihoming IPsec tunnel with SHIM6.
著者
山本 英子 武田 善行 梅村 恭司 山本 幹雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報学基礎(FI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.71, pp.9-15, 2000-07-28
被引用文献数
2

本論文では,情報検索に利用でき、かつ表記の揺れに寛容な類似度を提案する.表記の揺れに対応することができる編集距離という手法があるが,この手法では情報検索精度が弱いことが知られている.そこで,本論文では,情報検索の性能を持ち,かつ表記の揺れにも対応することができるダイナミックプログラミングを用いた類似度の計算法を提案し,その情報検索性能が単語に基づく手法とngramに基づく手法と比較した結果,効果的であり,かつ提案した手法が表記の揺れに寛容であることを報告する.In this paper, we propose a similarity measure suitable for information retrieval and tolerant for morphological variation. Edit distance is well-known similarity measure that can cope with variations. Unfortunately, edit distance is not suitable for information retrieval due to its performance. We have improved The behavior of edit distance by extending its definition. We have compared the proposed similarity measure with the popular similarity measures for information retrieval.
著者
宮本 賢一 亀岡 弘和 西本 卓也 小野 順貴 嵯峨山 茂樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.81, pp.155-160, 2007-08-03
参考文献数
11
被引用文献数
1

本稿では、調波構造・時間包絡の連続性・音色の類似性に基づいた音響エネルギーのクラスタリングによって、複数楽器音楽信号から、単音のクラスタリングと単音の教師なし音色クラスタリングを同時に実現する統合的な楽音分析手法HTTC(Harmonic-Temporal-Timbral Clustering)を提案し、問題の数理的な解法を論じる。また実際の楽曲を用いての実装実験を行ない、その性能について議論・考察する。In this article, we propose an algorithm to analyze multi-instrument polyphonic music signal named Harmonic-Temporal-Timbral Clustering (HTTC) via unified clustering of acoustic spectral energies based on similarities in harmonic, temporal and timbral characteristics. We also discuss the performance of the present algorithm tested in some experiments using a multi-instrument music consisting of two instruments.
著者
太田 篤史 田中 敏光 大西 昇
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. グラフィクスとCAD研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.115, pp.61-66, 2000-12-08
参考文献数
6
被引用文献数
2

本研究では、魅力的な3次元CGアニメーションを作り出すために、カメラワークを自動生成する、または、カメラワークの設計を支援する手法を提案する。提案手法では、映像文法に基づいてカットの提案・追加提案・評価を行う仮想的な演出家を定義する。各演出家は、独自のポリシーに基づき、シーンの3次元モデルや負荷情報を考慮していくつかのカットを提案する。また、他の演出家のカットに自己の案を追加したカットも提案する。さらに、提案されたカットの1つ1つに評点を与える。評点の高いカットをつないで仮のカメラワークを複数個構成する。その中から評点の合計が最も高いものを最終的なカメラワークとして採用する。映像生成実験により、提案手法の有効性を示す。
著者
久保 友香 濱野 保樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.28, pp.57-62, 2004-03-09

In order to make a realistic image many moviemakers such as a director and a cameraman tried not necessarily to copy from the real but to give a realistic feeling to the perception of an audience. Though they have built much technique and used it for making many movies it have been only the empirical rule among the staff and not been demonstrated scientifically. In this study we extracted the empirical rule from the record and the interview. We aim an applying the empirical technique to developing technology.In order to make a realistic image many moviemakers such as a director and a cameraman, tried not necessarily to copy from the real, but to give a realistic feeling to the perception of an audience. Though they have built much technique and used it for making many movies, it have been only the empirical rule among the staff and not been demonstrated scientifically. In this study, we extracted the empirical rule from the record and the interview. We aim an applying the empirical technique to developing technology.