著者
丹羽 功
出版者
富山大学
雑誌
富山大学紀要. 富大経済論集 (ISSN:02863642)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.327-347, 2003-11
著者
山田 正夫
出版者
富山大学
雑誌
富山大学工学部紀要 (ISSN:03871339)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.75-79, 1958-03

Recently Hirano has presented new theories about the mechanism of the age hardening phenomenon. They are summarised as follows: The G.P. zoaes formed during the low temperature ageing are shown to be neither the nucleous of the stable precipitate nor the transition precipitate and then G.P. zones are produced even after the precipitate phase has appeared. In this report this theory is established successfully by means of reversion treatment using light alloys. Al-4%Cu alloy is shown the reversion phenomenon at the stages of the initial and the secondary rise in the agehardening curves, but the same alloys added little amount of third element In or Cd, which are extremely retarted the formation of the G.P. zones, are not shown.丁度52年前,Wilmがジュラルミンの時効硬化現象を発見して以来,この現象に関しては非常に多くの研究がなされ,殆んどその機構に関しては究明し尽されたかの感さえある。しかし乍ら,細部に汎ってその時効過程を検討した場合,未だ解明されざる幾多の問題が残されている。特に,第二次大戦後は,低温時効に関する研究,特にG.P.zoneの生成ならびにその特性に関しては極めて活発な研究討論が行われている。従来,時効過程特にG.P.zoneの生成過程について二説のあったことは周知の通りである。即ち,連続説と不連続説とであるが,最近平野氏がG.P.zone生成機構に関して新しい説を立て時効現象の統一的解釈を試みたが,この前は何れかと云うと不述続説の立場にあり,現在のところこの方がより妥当と考えられるに至っている。平野説によれば,G.P.zoneそのものは必ずしも過飽和固溶状態より生成するものではなく,その条件さえ適当であれば他の析出相の存在とは無関係に如何なる状態からでも生成し得るとし,その生成機構を転位論の立場より考察究明した。(この考え方では,G.P.zoneそのものは必ずしも時効過程に附随するものでは無い。)一方,復元現象に関しては,多くの実験結果よりG.P.zone消滅の過程であると云うことは既に明らかにされている。そこで,復元と云う立場より時効硬化機構の検討が可能な訳で,既にKöster等によって試みられた。他方,Al-Cu合金に微量のSn, In或いはCdの内の一元素を第三元素として添加した湯合,そのG.P.zone の生成は極度に抑制されると云うことも,著者等及びHardyの研究結果よりこれまた明らかな事実である。以上の観点より,著者はAl-Cu合金及び前記第三元素を添加した三元合金に復元操作を施すことにより,効果的に時効硬化機構の検討を試み,その結果,平野説の妥当性を確かめることが出来た。
著者
桐 昭弘 山根 俊和 伊藤 紀男
出版者
富山大学
雑誌
富山大学工学部紀要 (ISSN:03871339)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.77-87, 1997-02

The purpose of this study is to clarify how to determine more convenient or compact bank angle of the 10 cylinder V-type engine. Generally the total number of combinations of cylinder arrangement has a large number with the increase of cylinder. Therefore we usually requires tedious calculations to obtain the analytical result. But the amount of calculation are decreased by selecting reasonably cylinder arrangement of straight 5 cylinders constituting V-type 10 cylinder engine. In this report, we analyze the exciting moment by the latter method. As a result, there is not how to reduce perfectly an unbalance moment of the engine, but we make it clear that the practical engine with some new bank angles is found out. And their results agree with them by the former method.1989年に米国のデトロイトで開かれたモーターショーに,米国ビック3の一つであるクライスラー社が,OHVで8,000cc,400psの90°V形10気筒という途方もなく巨大なエンジンを搭載した"ダッジ・バイパー"というプロトタイプカーを持ち込んだ。これは2人乗りで典型的なアメリカン・スタイルのノスタルジックなロードスターであった。しかし,その車が実際に生産に移されるとは,そのときは誰も考えていなかったと言われている。ところが,その3年後には現実のものとなり,その後は好評を得ながら現在に至っている。一般に,乗用車用のV形多気筒機関としては6気筒や8気筒が主流で,それ以上のものとしてはヨーロッパなどで12気筒のものが搭載されている。このことから,本来,V形10気筒機関は,総排気量と1気筒当たりの排気量とのバランスの関係で,実用には不向きだと言われていた。今回新たに実用化されたV形10気筒機関に関しては,すでに筆者の一人は,その機関に発生する起振モーメントの動力学的な解析を行ってきた。このような多気筒機関の解析においては,気筒数が増えると気筒配列の組み合せ数は階乗で増加するため,その配列の選び方によって,起振モーメントの解析が煩雑になったり,比較的容易になったりする。すでに報告した論文では,V形10気筒機関の気筒配列の組み合せ数を,最大限1,600通り考え,それらすべての組み合せについて計算を試みた。そして,その中で起振モーメントが削減できないものを除外して,実用的なパンク角を求めてきた。それに対して本研究では,あらかじめ気筒配列の組み合せ数を少なくするために,まず,V形を構成する直列5気筒機関の段階で,有効と考えられる配列を絞り込み,それらをV形に配置した場合の解析法について検討を行った。その結果,すでに報告したものと同じ結果が得られたので,ここにその新しい解析法について報告する。
著者
森棟 隆弘 池田 正夫 島崎 利治 高畑 謙治 杉山 毅
出版者
富山大学
雑誌
富山大学工学部紀要 (ISSN:03871339)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.7-13, 1973-03

In producing ferro-manganese we reduce Mn ore in electric furnace or high temperature blast furnace, the path of their chemical change of manganese oxide is not clearly known in raising the temperature. We tried to reduce them in the presence of CO or solid carbon in small muffle furnace from the temperature of 700℃ to 1500℃. And every 100℃ the sample were extracted and examined by X-ray. In these tests, the sample ores were pyrolusite (MnO_2) and contained small amount of braunite (MnO・3Mn_30_4・Si0_2) and Mn_30_4. Next results were known in reducing heating. At 700℃; Mn_20_3 and MnO appeared. At 800℃; No change. At 900℃; MnO increased, γ-Mn_20_3 appeared. At 1000℃; MnO a little increased. At 1100℃; Almost all structure w ere MnO, Mn_30_4 dicreased. At 1200℃; MnO increased. At 1300--1400℃; No change. At 1500℃; Mn_30_4 desappeared, MnO decreased and Fe-Mn solid solution appeared, but Mn carbides (Mn_3C, Mn_3C_4) were not formed.マンガン鉱を高温電気炉又は高温高炉で還元してフエロマンガンを造る場合に,マンガン鉱の化学変化はただ想像されるだけで,それについて調べたものが無い。これらのことから著者らはインド産マンガン鉱を使ってCOガス又は炭素の存在下で鉱石を700℃から1500℃迄の間で加熱還元し,100℃毎にサンプルを取りX線で調べ,マンガン化合物の変化と金属マンガン,マンガン炭化物となる温度を調べた。又各種の化合物の生成について熱力学的にも考察を加へたが,マンガン炭化物については足掛りが出来た程度でなお深い研究を要する。これ等のことについての今迄の研究者はT.Yagi・hashi,K.Asada らで,COガスを使いマンガン鉱の還元挙動を解析している。著者らも昭和15年に,マンガン鉱石が各種の形のものがあることを示し,その製練法に言及している。
著者
西村 優紀美
出版者
富山大学
雑誌
学園の臨床研究 (ISSN:13464213)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.44-51, 2000-06-30
著者
堀井 満恵 笹野 京子 筏井 沙織 石井 仁乃 長谷川 ともみ
出版者
富山大学
雑誌
富山医科薬科大学看護学会誌 (ISSN:13441434)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.33-42, 2002-04

本研究は母親がパニックに陥ることなく, 児の泣き方や泣き声からそのニーズや訴えの意味を把握し, 的確なケアができるよう, 現在育児の真っ只中にある母親達に, 児の空腹時, 不快時, 眠い時, 甘えたい時の泣き方や泣き声の判別に, どのような方法や手段を用いているか, また, その断定の根拠などについてアンケート調査し, 一方, 育児経験は無いものの同年代であり且つ近い将来看護支援者になるであろう本学看護学生が児の泣き声にどのような判別の方法や手段が得られるのかを探るため, 調査に協力が得られた4年次生に, 泣き声テープを聴いてもらい聴き分け状況を調査し, 比較検討を行った.その結果, 母親は児の泣き方の判別手段として「時間」が最も多く, 次に「時間と声の調子」を挙げ, 僅かの人が「しぐさ」で判断していた.また, その獲得要因としては「育児の中の気持ちの安定」「時間」「しぐさ」「声の調子」に加え, その泣きの意味を解かろうとして「おっぱいを与える」「おむつを換える」「抱っこする」「声がけをする」など, 児の反応を見ながら, こまめに対応している母親は早期に判別できることがあきらかになった.
著者
相馬 恒雄 船木 實 酒井 英男 椚座 圭太郎
出版者
富山大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1992

1.飛騨ナップと、飛騨帯(飛騨/宇奈月変成帯)の上昇と中生層のテクトニクスを関係させて考察した。飛騨帯は250Maの衝突変成(6Kb:地下20Km)のあと、180Maには2Kb、170Maには地表付近まで上昇した。上昇にともない飛騨外縁帯を被覆する来馬層群が削剥され、付加体堆積物である美濃帯が形成した。上昇の終了と同時に手取層群が飛騨帯と飛騨外縁帯を被覆しており、飛騨ナップの形成により飛騨帯と飛騨外縁帯が接合したと考えた。2.変成岩の熱履歴と古地磁気方位の変化からナップ運動を知るために、神岡地域の高温変成岩、母岩のミグマタイト、さらにそれらを取り込む神岡鉱床のヘデン岩についてEPMA分析とテリエ法により検討した。変成岩およびミグマタイトの形成は、250Maの飛騨変成作用以前であり、その後3回以上の変成作用をこうむっている。各岩石の熱消磁のパターンは異なるが、岩石学的な熱履歴との対応づけは今後の課題である。3.熱水変質岩の磁力の安定性と保持機構を調べるため、神岡鉱床のヘデン岩40個について残留磁化測定(交流消磁法で500Oeまで)とVSM(振動型磁力計)による磁化特性の測定(10KGaussの磁場で700℃まで)を行った。残留磁化は安定なものと不安定なものがあり、安定なものも磁化方向はバラバラであった。磁性鉱物を検討した結果、磁化を担っている鉱物は全てヘマタイトであることが判明した。磁化の不安定性と集中度が良くなかったことについては今後の課題である。4.飛騨外縁帯の結晶片岩の年代測定を岡山理科大学にて行った。青海地域の8個の試料の年代は264-338Maであり、青海地域が西南日本の三郡変成帯の延長であることを示す。飛騨帯を特徴づける250Ma変成作用を被っていないので、180Ma頃と推測される飛騨ナップ形成以前には、飛騨帯宇奈月変成帯と飛騨外縁帯は接していなかった。
著者
蜷川 彰 畑 篤
出版者
富山大学
雑誌
高岡短期大学紀要 (ISSN:09157387)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.67-73, 1999

生漆またはウルシオールとコバルト粉末,及びウルシオールと酢酸コバルトとの反応について検討した。これら3種類の反応のなかでは生漆とコバルト粉末との反応生成物は最もコバルトイオンの取り込み量が多く,肉もちのよい黒漆となった。生漆とコバルト粉末及び鉄粉末との反応物から得られた塗膜の抽出物の赤外線吸収スペクトルを比較すると,3050cm^<-1>付近のアルケンの吸収がコバルト粉末を用いると鉄粉末の場合より少なく,ウルシオール側鎖の反応がより進んでいることを示した。しかし,ウルシオール・コバルト錯体の可視吸収スペクトルはウルシオール・鉄錯体のそれと比較すると700から600nmにかけての吸収強度が小さかった。
著者
田上 善夫
出版者
富山大学
雑誌
富山大学教育学部紀要 (ISSN:1344641X)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.159-172, 2004-02-27

In this paper, the local sacred places in Hokuriku, southern Tohoku, and southern Kanto were investigated mainly from the viewpoint of pilgrimage ways. In many sacred places, the sacred point has moved around since the time of establishment, and therefore, its pilgrimage way can not be specified. Cluster analysis was used for those sacred places to set up the pilgrimage order, and the pilgrimage way was reconstructed using GIS. Furthermore, the change of the meaning of a pilgrimage way was considered with regard to the sacred places established in recent years. The main results obtained then are as follows. 1) In Hokuriku, many Kannon sacred places etc. were established mainly on Echizen in the late Edo period. And the starting points are distant from the end points in many of their pilgrimage ways. 2) On the southern Tohoku, many sacred places were established in the farm villages and the cities after the Age of Civil Wars. The influence of asceticism was strong and the sacred places of various kinds overlap. 3) Many urban sacred places were established in Tokyo, and there was a tendency to pilgrimage to agroup of some sacred points. On the other hand, the pilgrimages to everywhere in an area was taken in the Tokyo suburbs. 4) Suitable pilgrimage ways were set up using a map software etc. However, the software is for going by car, and they are often unnatural as pilgrimage ways. 5) The sacred point group which exists in a sacred place was extracted by cluster analysis. Furthermore, by combining a neighboring sacred point, a suitable pilgrimage order will be known. 6) A pilgrimage way was reconstructed with the shortest path that avoided the rise and fall considering the angle of inclination. They are considered to resemble the ways made spontaneously. 7) A pilgrimage is one of the annual events having been performed in the shrines, etc. from ancient times. The form of pilgrimage around sacred points came to spread gradually. 8) A pilgrimage is performed individually or by a local group. In the former, pilgrims visit the sacred point group occasionally, and in the latter, a pilgrim group visits everywhere in the area. 9) In the recent pilgrimages, sightseeing and friendships are important besides faith and a mass for the dead. Furthermore, health, culture, etc. are also important. 10) In the aging society, a sacred place connected with temporal benefits is called for. To establish one, the influence from related contractors is large.
著者
三船 温尚 清水 克朗
出版者
富山大学
雑誌
高岡短期大学紀要 (ISSN:09157387)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.97-131, 1996

平成6年から爵を中心とした青銅器調査を,京都大学文学部博物館(京都市),黒川古文化研究所(西宮市),泉屋博古館(京都市),久保惣記念美術館(和泉市),東京国立博物館(台東区),東京大学文学部考古学陳列室(文京区)などで行った。爵の他,〓,角,觚など黄河流域における初期青銅器約50点について,合范痕跡周辺を調査観察した。本稿はこのうち,爵の柱,〓,器身,脚の調査報告を中心とし,併せて今だにその詳細が解明されていない,具体的な爵の鋳型分割方法を考察するものである。
著者
中島 一樹 藤田 紘也 池田 一生 飯國 高弘
出版者
富山大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究では設置した非接触マトリックス温度センサでトイレでの排尿量を測定する手法を提案する。マトリックス温度センサは便座下に設置した。落下中の尿からの放射熱から排泄量を評価する手法を開発した。37 °Cの水を落下させ、その放射熱を測定した。水量100, 200および300 ml を流速5, 10, 20, 30および40 ml/sで変化させて落下させた。推定した水量は流速の影響を受けなかった。
著者
村上 恭子
出版者
富山大学
雑誌
高岡短期大学紀要 (ISSN:09157387)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.51-63, 1995

情報とテクノロジーが主要な役割を占めている後期資本主義社会において,特に大きな影響力があるテレビというマスメデイアの様々な側面を,Thomas PynchonのVineland (1991)を中心に検討を行った。テレビによる疑似世界の蔓延は,シミュラークルの先行するハイパーリアルな世界を偏在させ,実像と虚像の区別を不可能にしてしまっている。またテレビが送る断片的映像は,互いに不調和な要素が渾然となった多元的世界を生み出し,見る人々の心を一種の分裂状態にさせた。さらにテレビ映像は,現実を透明に直接に再現しているようでありながら,出来事,カメラ・アングル,形式的構成などを通してイデオロギーを洗脳する媒体としても必ず機能する。こうしてテレビは,国家や大企業などの特定の権力機構や文化と結び付いた覇権的イデオロギーを人々に押しつけ,画一的な価値観や全体主義的傾向を生み出すのである。だがその一方では,テレビは真実を伝え,政治や経済的不正を暴いて,その社会的使命を果たしてもいる。 Pynchonのこうしたテレビの描き方を通し,読者は合理主義的西欧文化の功罪を知ることができるのである。
著者
若杉 雅浩
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

多くの地域において増え続ける救急患者に対して「緊急に治療が必要な患者を、適切な時間内で、的確に診断治療」できる安全な社会基盤を確立するために、救急外来において普遍的に使用できる標準化された患者トリアージシステムを確立し、システムを用いた救急患者のトリアージ結果を一元化して集積するために看護師向けの教育コースを開発し提供するとともに、地域においてトリアージ結果のデータ収集ができる体制を構築した
著者
中野 清治
出版者
富山大学
雑誌
高岡短期大学紀要 (ISSN:09157387)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.93-100, 1990-03

英語の進行相の中核的意味は「進行・継続」であると一般に言われており,事実そのとおりである。しかし,進行相には他に付随的意味がいくつかあり,「非断言的・押し付けがましさがない・遠慮がち・丁寧」といったニュアンスを伝えると各種の語法書・文法書は指摘している。I'm hoping you'll be willing to join us. l was hoping you'd lend me some money. When will you be paying back the money? Should you happen to be passing, do drop in.この付随的意味を「進行相の丁寧効果」と呼ぶことができるが,この効果は進行相の動詞構造そのものが持つ本質的な意味,すなわち「時間幅」「未完了」にまで遡ることができるのではないか,本稿はこのことを検証するとともに,EFL学習者がとくに不得手とされている未来進行相に重点をおいて検討してみた。
著者
中島 淑恵
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

ラフカディオ・ハーン(1850-1904)は、その生前から、英語圏ではよく知られた作家であったといえるが、フランス語圏では没後に翻訳が発表されるようになってようやく知られる存在になったというのが従来の見方であった。ところが、翻訳の発表される前から、直接英語でハーンの著作を読み解いたフランス語圏の人々が、ハーンの影響を少なからず受けている例が見つかり、とくにその日本理解や仏教思想の解釈において影響があったことが解明できた。
著者
八塚 美樹 川嶋 朗 上野 栄一
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

若年女性層の冷えは、ダイエット志向に加えて、生活環境の乱れや生活習慣が関連すると考えられ、日常生活上でできる冷え対策プログラムを開発し、その有用性を検討した.複数例に四肢末端の冷えの改善、肩こり、目の疲れ、頭痛、腰痛、便秘の改善を認めた.若年女性層の冷えの対策には、冷えに関する基本的知識の提供、冷え意識を高めること、生活に即した方法の選択と継続的な介入が有用であることが示唆された。今後、症例数を増やし継続した介入研究が必要である.