著者
田中 盛一 藤井 勝之 徳田 浩 飯田 弘之 乾 伸雄 小谷 善行
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第50回, no.人工知能及び認知科学, pp.151-152, 1995-03-15

将棋において詰将棋の分野というのは大変重要な位置にある。詰将棋が将棋の勝ち負けを決する重要な要素に成りうるからである。そのため多くの将棋システムでは、まず詰将棋の探索を行ない、詰め手が存在しなければ通常の探索を行なうことが多い。しかし詰将棋探索ははとんどの場合不詰めを返してくるので、かなり時間の消費になる。詰将棋探索をまったくしないのはリスクが大きく、重要な場面で詰みが読めずに負けることになってしまう。そこで、本研究では詰みがあるかどうかを静的に判定する評価関数の実現を試みた。この評価関数は、ある将棋の局面を引数としてその情報から探索をせずに詰みがあるかどうかを数値で返す関数である。これは参考文献における一手詰めの計算の発展課題であるといえる。本稿で用いる用語を次のように定義する。王の退路 王手をかけられずに王が移動できる場所相手側の利きや、味方の駒、盤外、などによつて移動できない場所を8から引いた数である。したがって、0~8の整数値をとる。自勢力 先手の利きがあり、後手の利きがない場所
著者
平岩 紀夫
出版者
愛知教育大学外国語研究室
雑誌
外国語研究 (ISSN:02881861)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.13-25, 1973-03
著者
油浅 耕三
出版者
地理情報システム学会
雑誌
地理情報システム学会講演論文集 = Papers and proceedings of the Geographic Information Systems Association
巻号頁・発行日
vol.12, pp.443-446, 2003-09-30
参考文献数
3

This study is, from the side of GIS, deals with the natural environment of the Shibata castle town. The method of study is the considerations, base on the maps of castle town, the investigations of the present condition and the geographical descriptions. In this paper, the author attempted, in the lay of the land, the geological features, the water and the vegetaions of the Shibata castle town, a trial to the application from the GIS method.
著者
福島 俊一 下村 秀樹 森 義和
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第50回, no.人工知能及び認知科学, pp.65-66, 1995-03-15

郵便物の宛名住所のようにフリーピッチで書かれた手書き文字列は、字形が多様で、文字サイズにばらつきがあり、文字の接触・入組みなどもよく起きる。したがって、その読取りでは、誤切出し/誤認識によって欠落した正解文字を補完可能な知識処理が不可欠である。現在主流となっている知識処理の枠組みは、まず、各文字位置(セグメント)に複数通りの可能性(候補文字)を許した認識結果文字列と単語辞書とを照合し、さらに、単語の並びとしての妥当性を判定して読取り結果を決定する2段構成である。正解文字の欠落には、1段目の単語照合で虫食い照合を行うことで対処する。しかし、このような従来の枠組みは、フリーピッチ手書き文字列の読取りを正確かつ効率よく行うのに、まだ十分なものとは言えない。第一に、例えば「川崎市宮前区」の「市宮」が接触して1セグメントとされてしまったときなど、単語の境界位置を確定できないようなケースがうまく扱えない。第二に、2段目の単語列探索で最良解が保証されるように、1段目の虫食い照合で正解文字欠落のあらゆる可能性を求めておこうとすると、最悪の場合、単語辞書の全探索あるいは候補文字の組合せ爆発が起きる。そうでなければ、虫食い照合に1文字不一致のみのような制限を付けて、可能性を切り捨てることになる。1段目の単語照合に限ってみれば、各文字位置から単語へのインデックスをもつ松本らの手法が効率よい虫食い照合を可能にしているが、そのままではフリーピッチの単語列読取りには適用できない。本稿では、上記のような問題を解決するたの、従来の2段構成とはまったく異なる知識処理の枠組みとして、「文字タグ法」と名付けた新しいアルゴリズムを提案する。手書き宛名住所から都道府県名・市区郡名・町名の並びを読み取る応用を例に概要を紹介する。
著者
小岩 信治 平野 昭 コイワ シンジ ヒラノ アキラ Shinji Koiwa Akira HIRANO
雑誌
静岡文化芸術大学研究紀要 = Shizuoka University of Art and Culture bulletin
巻号頁・発行日
no.7, pp.135-147, 2007-03-31

静岡文化芸術大学の室内楽演奏会1は、二〇〇六年二月二六日にアクトシティ浜松音楽工房ホール、三月一四日に東京・第一生命ホールで行われた。浜松公演は満席となり、盛況となった東京公演は後日NHK-BSで放送された。本学と浜松市楽器博物館、NPOトリトン・アーツ・ネットワーク/第一生命ホール、そして小倉貴久子ら国際的に評価された演奏家による、ユニークなプロジェクトであった。この演奏会は、一九世紀のピアノ付き合奏音楽を主要研究領域とする筆者たちの研究成果を示していた。一八三〇年代にショパンのピアノ協奏曲は、オーケストラ音楽としてだけでなくピアノ六重奏曲としても出版されていた(本学紀要、二〇〇四年)。今回の主要演目である彼の《ピアノ協奏曲第一番》ホ短調作品一-ドイツ初版(一八三三)に基づく五重奏伴奏付き-は、プレイエルが一八三〇年に製作したフォルテピアノで嶋り響いたとき、強い印象を人々に与えた。この編成でのピアノ協奏曲の、オーケストラ版とは異なる魅力が証明されたと言える。
著者
橋本 吉貴
出版者
鎌倉女子大学
雑誌
鎌倉女子大学紀要 = The Journal of Kamakura Women’s University (ISSN:09199780)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.47-57, 2019-01

本研究では、算数・数学と音楽に関連した先行研究や書物を通して、どのようなことが論じられているのかを明らかにするとともに、算数・数学と音楽が、どのような場面で活かされているのか考察した。 その結果、ピタゴラス音律や平均律等が算数・数学と深く関連していることや、音符の計算やフレーズの読み取り、リズムの変化等について、トピック教材として扱うことが可能であることが明らかになった。 今後の課題は、学生自身が算数・数学に興味を広げて指導できるように、ピタゴラス音律などの追体験を通して、算数・数学と音楽との関連性について実感できるようにすること。また、算数・数学と音楽以外の教科との関連で考察を行うことである。
著者
高田 幸二 西元 諄一
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.24, no.8, pp.632-635, 1958 (Released:2008-02-29)
参考文献数
9
被引用文献数
7 7

Choline-content was estimated for white and red muscles and viscera of various fishes of migrating and demersal habits, including sharks and cuttle fish. Its seasonal variation was also measured, values fairly characteristic of each fish being obtained. The amounts of choline and trimethylaminoxide(TMAO) increase generally in winter for demersal fishes and in summer for migrating ones. Decrease of freshness makes the chief cause for the increases of choline and trimethylamine (TMA) in common with different kinds of fishes. In cuttle fish and sharks, choline and TMAO contents were especially of large values, their rates of change being somewhat remarkable. Similarly to the case of salt-water fish, the choline content in fresh-water fish increased at first but decreased afterwards with the advance of putrifaction. It is noticed that TMA was formed even in the absence of TMAO, the known mother substance of TMA. The choline formation in this study was confirmed to be a bacterial doing.

1 0 0 0 OA 京都市史

著者
京都市 編
出版者
京都市
巻号頁・発行日
vol.地図編, 1947
著者
堀 兼明
出版者
養賢堂
巻号頁・発行日
vol.85, no.1, pp.60-69, 2010 (Released:2011-03-28)
著者
浅井 澄子
出版者
公益財団法人 情報通信学会
雑誌
情報通信学会誌 (ISSN:02894513)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.45-55, 2011-09-25
参考文献数
30

本論文では、2005年から2009年までにレンタルの年間ヒットチャート100に登場した楽曲を対象に、小売とレンタルの需要関数を連立方程式体系で推定することによって、音楽CDの販売とレンタルとの関係、ならびに、これらとネットワーク配信との関係を分析した。需要関数の推定の結果、小売市場でヒットしたCDは、レンタル回数も多く、レンタル回数が多いCDは、販売枚数も多いことが示された。また、アーティストの販売実績等の複数の項目に関して、小売とレンタル需要に与える影響は異なり、消費者がCDの購入とレンタルをタイトル毎に使い分けていることが示唆された。さらに、ネットワーク配信でヒットした楽曲は、CDの小売市場でもヒットする可能性があるが、レンタル市場では、同様の関係は見いだせなかった。
著者
村田 浩平
出版者
九州東海大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1999

本研究は,1992年にコンケン大学と九州東海大学間で調印された学術交流協定に基づき,タイ国の環境保全型農業における生物的防除に関する研究を1999年から2001年の3年間に渡りタイ国東北地方において実施したものである.研究期間中,九州東海大学からのべ4名を派遣し,調査を実施すると共にコンケン大学からのべ4名を招聰し,九州東海大学において調査法に関する研修を実施した.タイ国では,環境保全型水田,野菜圃場における害虫および天敵相に関する調査と,穀物貯蔵庫におけるポストハーベスト害虫の被害状況に関する調査を実施し,以下の結果を得た.1.タイ国東北部の天水田における有力天敵の1つであるキクヅキコモリグモは,雨期に冠水する水田では個体数が少ないこと,コンケン周辺の灌慨地域に個体数が多いこと,個体数の増減に水管理が大きく影響を及ぼしていることを明らかにした.2.タイ国東北部の環境保全型水田における主要害虫相を明らかにすると共に,天敵相が多様であることを明らかにした.3.タイ国東北部におけるウンカ・ヨコバイに対する捕食寄生性天敵の寄生率は,概して低いが,地域差も見られることを明らかにした.4.トビイロウンカ寄生菌を同定し,天敵としての評価に関する実験を実施し,トビイロウンカ防除に有望な天敵であることを明らかにすると共に,簡便な培養法を開発した.5.ポストハーベスト害虫相に関する調査を実施し,タイ国東北部のコメの主要害虫による被害状況を明らかにすると共に,被害の原因として,農村部のコメの乾燥および仮集積所における貯穀害虫の侵入防止および防除が重要であることが明らかになった.
著者
桜田 一郎 坂口 康義 細井 君平 福井 節也
出版者
The Society of Polymer Science, Japan
雑誌
高分子化學 (ISSN:00232556)
巻号頁・発行日
vol.17, no.177, pp.83-86, 1960

ポリビニルアルコールおよびそのモノクロル酢酸エステルを, モノクル酢酸と水との混合液中で塩酸を触媒として反応を行なった.その結果, エステル化とケン化の両反応の間に可逆平衡が存在して, 1官能分子と同一形式の平衡関係が成立すること, および反応は簡単な可逆2分子式にほぼ従って進行することを認めた。この反応の平衡定数ならびに速度定数は, メタノールのモノクロル酢酸化反応のそれらと同程度である。これらの結果は, ポリ酢酸ビニルのケン化機構に対する従来の考えを支持している。