著者
田村慶一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.24, 2008-03-07

ウェブログ(ブログ)の登場によりウェブに関する深い知識を持たない人々も容易に情報を発信できるようになっている.プログは個人の意見を反映したものが多く,世の中の動きを知る上でブログのデータから有益な知識を発見することが重要な課題となっている.特に,ブログは膨大なテキストデータだけではなく,データ同士がトラックバックやリンクなどにより"つながり"を持つことに特徴があり,この"つながり"に着目した解析が必要となる.本研究では,時系列ブログデータの "つながり"(ブロガー同士のつながり)から作成されるグラフ集合に着目し,データマイニングの技術を応用して,グラフの集合から有益な知識を取り出すことを研究の目的としている.具体的にはブログのトラックバックが形成するグラフ集合に焦点を当て,このグラフ集合から頻出かつ重複を許したコミュニティを発見する手法の開発を行ってきた.頻出なコミュニティとは,ある一定期間ごとに発生するグラフの中で,頻出する部分グラフであり,特定の話題を頻繁に扱っているブロガー群といえる.そのようなプロガー群を発見することは,ブログ検索クチコミ情報の信頼性の向上やブロガーヘの情報推薦などへの応用が期待することができる.本発表では 時系列ブログデータから頻出するコミュニティを抽出する方法,重複を許すコミュニティ抽出法とコミュニティ抽出法の高速化手法を説明するとともに,評価実験の結果などを示す.
著者
倉島 健 藤村 考 奥田 英範
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.92, no.3, pp.301-310, 2009-03-01
被引用文献数
4

大規模ブログデータから,人間の経験に関する興味深い知識を発見する経験マイニング手法を提案する.経験とは,状況(時間,空間),行動(動作,対象),主観(評価,感情)とから成る情報であると定義する.一般に,人間の行動や,その行動を起こした結果として人間が抱く感情は,時間的・空間的要因によって規定されるため,状況,行動,主観との間には一定のルールが存在する.このルールの中でも特に,状況(時間,空間)に特有な行動と感情を表現するものを人間の経験に関する興味深い知識として発見する.本論文では,5属性(時間,空間,動作,対象,感情)を大規模ブログデータから抽出し,更に,得られた経験情報の中から,データマイニング分野で提案されているルールの"興味深さ"指標を用いた相関ルール抽出を行うことで,このような知識を発見する手法を述べる.また,感情属性に基づき,経験が動作主にとって成功だったのか,それとも失敗だったのかを導き出す手法も述べる.提案手法を実装したシステムにより約4,800万件のブログから知識発見を試みた結果,状況に特有な行動と感情を表現するルールの発見に至った.
著者
山内 一男
出版者
一般社団法人中国研究所
雑誌
アジア經濟旬報
巻号頁・発行日
no.1019, pp.4-10, 1976-09-11
著者
佐藤 薫 長谷川 史裕 廣田 勇
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
気象集誌 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.72, no.6, pp.859-872, 1994-12-25
被引用文献数
11

シンガポール(1N, 104E)の1978〜1993年に亘るレーウィンゾンデデータを用いて、赤道域下部成層圏における周期3日以下の温度・水平風擾乱の解析を行なった。短周期擾乱は温度・風成分共に、時折り鉛直波長5km程度の時間と共に位相の下がる内部波的な構造を持つ。その位相構造から、これは内部慣性重力波によるものと考えられる。また、パワースペクトル解析の結果、短周期帯には、これまで良く調べられている周期15日前後のケルビン波や4〜5日周期の混合ロスビー重力波とは独立なピークが存在し、そのエネルギーも大きいことがわかった。次にスペクトル特性の時間変化と平均東西風準2年周期振動(QBO)との関係を調べた。東西風と温度の短周期擾乱は、ケルビン波と同様、平均風が東風から西風にかわるフェーズ(EWフェーズ)でバリアンスが極大となるが、ケルビン波と異なり、平均風が西風から東風にかわるフェーズ(WEフェーズ)でもエネルギーが大きい。さらにクロススペクトルについては、これまでケルビン波についてさえほとんど調べられていない、温度と東西風成分のコスペクトルも解析した。その結果、短周期帯において温度と東西風成分のコスペクトルの絶対値がクオドラチャースペクトルの絶対値よりかなり大きいことがわかった。興味深いのは、コスペクトルの符号がQBOの位相に合わせて変化していることである。すなわち、温度と東向き風成分はEWフェーズではプラス、WEフェーズではマイナスの相関を持つ。これらの結果は短周期擾乱がQBOと深い関わりを持つことを示している。
著者
三輪 浩 横川 純
出版者
舞鶴工業高等専門学校
雑誌
舞鶴工業高等専門学校紀要 (ISSN:02863839)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.64-81, 2004-03-10

交互砂州河床から流量減少によって形成された水みち河床が,再び交互砂州河床に移行する過程に及ぼす流量の影響について検討した.その結果,水みちから交互砂州への移行には水みち幅の拡大を伴うが,これは,小流量時では河床上昇に伴う水みちの埋め戻しと浮州の侵食によって行われ,大流量時では浮州の侵食のみによって行われることを示した.また,一様砂河床では浮州は上流部から侵食されるのに対して,混合砂河床では下流部からも同時に浸食されるため,混合砂河床では砂州の形成に要する水みち幅の確保が容易であるとともに,粗砂による前縁線の形成によって砂州は発達しやすいことを示した.さらに,淵の対岸に浮州がある場合はその浮州が侵食され,消滅するまで淵の移動は緩慢であり,とくに小流量の場合には停止している傾向がある.また,浮州の消滅に伴って砂州が形成されると,淵の移動は活発になることを見出した.ただし,小流量時の場合は交互砂州形成後の淵の移動は必ずしも大きくなく,固定化の傾向を示すものもあることを示した.
著者
石崎 達 牧野 荘平 荒木 英斉 根本 順吉
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.23, no.11, pp.753-759,778, 1974
被引用文献数
4

気管支喘息者に与えて記録させた喘息日記を集計して, 満3年間にわたり毎日の喘息発作出現率をもとめ, この出現率の日変動, 気象要因との相関関係を追跡した.気象要因は気象庁のデータからえた.統計処理の基準には移動15日平均値からの偏差をもとめ, 1SD 以上の差を増加または減少と規定した.気象要因曲線と喘息発作曲線の一致度(上昇, 平, 下降)から, 高気圧下で喘息発作数の増加傾向がみとめられた.喘息発作に関連する天候要因としては晴, 曇, 天候不定(前線通過), 雨と分類するのが重要で, 後2者の場合発作が多発する.その理由を追跡したところ, 寒冷刺激とくにその変化(前日との湿度低下)が重要で, 湿度は補助要因と思われた.これは年間の発作多発月が9月であることと一致する現象である.痰は湿度が高く天候不定, 雨の日, および乾燥日(湿度40%以下)に多発しやすいことがわかった.
著者
柴田 篤
出版者
九州大学
雑誌
哲學年報 (ISSN:04928199)
巻号頁・発行日
vol.61, pp.29-42, 2002-03-20