著者
Koya Sato Seigo Sanoh Yuji Ishida Chise Tateno Shigeru Ohta Yaichiro Kotake
出版者
The Japanese Society of Toxicology
雑誌
The Journal of Toxicological Sciences (ISSN:03881350)
巻号頁・発行日
vol.47, no.7, pp.277-288, 2022 (Released:2022-07-01)
参考文献数
40
被引用文献数
3

Felbamate (FBM) is an antiepileptic drug that has minimal toxicity in preclinical toxicological species but has a serious idiosyncratic drug toxicity (IDT) in humans. The formation of reactive metabolites is common among most drugs associated with IDT, and 2-phenylpropenal (2-PP) is believed to be the cause of IDT by FBM. It is important to consider the species difference in susceptibility to IDT between experimental animals and humans. In the present study, we used an in vitro and in vivo model system to reveal species difference in IDT of FBM. Human cytochrome P450 (CYP) and carboxylesterase (CES) expressing microsomes were used to clarify the isozymes involved in the metabolism of FBM. The remaining amount of FBM was significantly reduced in incubation with microsomes expressing human CYP2C8, 2C9, 2E1, and CES1c isozymes. Chimeric mice with humanized liver are expected to predict IDT in humans. Therefore, metabolite profiles in chimeric mice with humanized liver were investigated after administration of FBM. Metabolites after glutathione (GSH) conjugation of 2-phenylpropenal (2-PP), which is the reactive metabolite responsible for FBM-induced IDT, were detected in chimeric mice plasma and liver homogenate. Mass spectrometry imaging (MSI) visualizes distribution of FBM and endogenous GSH, and GSH levels in human hepatocyte were decreased after administration of FBM. In this study, we identified CYP and CES isozymes involved in the metabolism of FBM and confirmed reactive metabolite formation and subsequent decrease in GSH using humanized animal model. These results would provide useful information for the susceptibility to IDT between experimental animals and humans.

1 0 0 0 文藝

出版者
改造社
巻号頁・発行日
vol.2(10);10月號, 1934-10-01
著者
東 朋寛 玉井 翔 斎藤 静雄 党 超鋲 飛原 英治
出版者
公益社団法人 日本冷凍空調学会
雑誌
日本冷凍空調学会論文集 (ISSN:13444905)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.181-191, 2017-09-30 (Released:2018-09-30)
参考文献数
18

ルームエアコンのポンプダウン時の圧縮機の爆発事故を想定して,微燃性を持つ低GWP 冷媒の安全性評価を行った.冷媒,空気,圧縮機に用いられる潤滑油混合気を断熱圧縮することで,ポンプダウン時の冷媒配管への空気混入を再現した.微燃性冷媒であるR 1234yf,R 32 と従来の不燃性冷媒であるR 410A,R 22 を用いて実験し,冷媒の燃焼性が与える影響を比較した.潤滑油としてPAG オイルとPOE オイルを用い,異なる潤滑油量や種類を比較することで燃焼への潤滑油の影響を調べた.本実験範囲において,潤滑油量が多い程冷媒の燃焼濃度範囲が広くなり,燃焼時の圧力も大きくなった.また,PAG オイルと比較しPOE オイルを用いた実験では冷媒の燃焼範囲が小さくなり,ポンプダウン時の事故では冷媒だけでなく潤滑油の燃焼特性が大きく影響していることが示された.
著者
青木 徹 山川 俊貴 森井 久史 小池 昭史
出版者
産業開発機構
雑誌
映像情報Medical
巻号頁・発行日
vol.44, no.8増刊, pp.168-174, 2012-08
著者
新保 みさ 尾関 彩 草間 かおる 中澤 弥子 笠原 賀子
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.80, no.3, pp.177-184, 2022-06-01 (Released:2022-07-06)
参考文献数
10

【目的】本報告の目的は,管理栄養士養成課程におけるオンラインによる海外プログラムについて報告し,その評価を行うこととした。【活動内容】長野県立大学健康発達学部食健康学科の2年生30名に10日間のオンラインによる海外プログラムを実施した。研修先はニュージーランド(以下,NZ)で,プログラムの内容は英語,専門分野(Nutrition 1:NZの伝統菓子の講義・調理実演や調理実習,Nutrition 2:NZの管理栄養士とのセッション,Nutrition 3:栄養の基礎知識・NZの食文化や食生活指針等に関する講義),その他(学生交流など)などだった。プログラム終了後,目標達成度,国際的な視野の向上,NZの栄養・食の課題を説明できるか,海外プログラムの満足度を調査した。【活動成果】全日程に出席した者は27名(90%)だった。調査の回答者は26名(87%)で「海外の栄養士・管理栄養士の活動の現状を説明できる」という目標を達成できた・ほぼ達成できたと回答した者は23名(88%),オンラインによる海外プログラムに満足した・少し満足したと回答した者は23名(88%)だった。満足度に影響したことには現地の学生等との交流や調理実習や試食等の体験をあげた者が多かった。【今後の課題】今回実施したオンラインによる海外プログラムでは,機材や人員,時差,通信のトラブル等の課題があったが,プログラムの目標達成度や満足度は高かった。

1 0 0 0 大分県史

著者
大分県総務部総務課 編
出版者
大分県
巻号頁・発行日
vol.方言篇, 1991
著者
大澤 進 杉本 晋哉 米久保 功 加治木 美幸 寺島 薫 岩崎 昭夫
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.37-50, 2018-01-05 (Released:2018-02-06)
参考文献数
31
被引用文献数
1

先進国で高齢化社会を最初に向かえる日本の医療費は約42兆円であり,国家予算の約38% に達する.我が国の医療での分析化学の技術は,患者の診断,治療効果の判定,予後の推定,そして健康管理に利用され,世界一の長寿国に貢献している.企業に勤務する社員の多くは健康診断を受ける機会があるが,自営業や家庭の主婦は健診会場にほとんど行くことがない.分析化学の技術を駆使して家庭内で臨床検査が可能な研究開発はされているが,その検査項目はぶどう糖など限定的であり十分に普及しているとは言いがたい.厚生労働省は40歳以上の国民を対象に特定健診(メタボ健診)を実施しているが受診率は47.6% であり,目標の70% には到達していない.著者らは手指からの微量の血液(65 μL)を緩衝液で希釈し,即時に血球と希釈血漿しょうを分離する技術を開発した.希釈された血漿は一週間安定であることから,試料を郵送して病院検査室で用いる生化学自動分析装置で測定することが可能である.希釈された血漿中の成分は採取した検査者の採取量や血球量により変動する.全血の希釈緩衝液に内部標準を添加することで,その希釈率から生体成分の希釈倍率を求め,血漿中の生体成分濃度を求めることができる.また,手指からの末梢血を緩衝液で希釈することにより,フィルターで容易に血漿を血球から分離することが可能となった.さらに希釈された血漿成分は生体内酵素も希釈されることから代謝産物の安定化にも寄与している.これらの血液希釈血漿分離技術を駆使し,希釈血漿150 μLでメタボ健診の14項目の検査を可能とした検査技術とその活用による効果を述べる.
著者
榎本稔編著
出版者
金剛出版
巻号頁・発行日
2015
著者
松本 明生 大河内 浩人
出版者
一般社団法人 日本行動分析学会
雑誌
行動分析学研究 (ISSN:09138013)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.20-31, 2003-04-20 (Released:2017-06-28)
被引用文献数
1

本稿の目的は、実験的人間行動分析で行われたルール支配行動に関する研究を展望することである。主な結果は以下の通りである。(a)教示は反応の効率的な生起には有効であるが、随伴性の変化に対する感受性を低減させる。(b)教示に抵触する随伴性は、教示に従う反応を消失させる。(c)教示とスケジュールが一致する履歴は教示に従う反応を促進する。(d)自己ルールに対する随伴性が人工的にプログラムされていないなら、自己ルールと非言語反応には相関関係がある。(e)自己ルールが形成されるとともに、非言語反応はそのルールに連動するが、より弁別性の強い強化スケジュールに抵触するルールの場合、非言語反応は連動しない。(f〉自己ルールと非言語反応との連鎖を強化することによって、自己ルールと非言語反応との相関関係が生まれる。考察では今後のルール支配行動研究の方向性について、社会的随伴性という観点から論じた。
著者
相田 満
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.208-213, 2022-05-28 (Released:2022-07-01)
参考文献数
6

1879年の建議から36年の歳月を費やし編纂まれた『古事類苑』は今なお日本最大の百科全書の地位を占める.発表者は協力者と共に,当該書の全文データベース化を進めてきたが,同時に『古事類苑』自体を意義ある研究対象とするための分析と工夫も重ねてきた.具体的には,入力・校正方法の効率化,分類体系の利用,引用の原本の同定,データの共有化のために,支援ツールの豊富な青空文庫形式を採用したことなどである.
著者
大和田 幸嗣 原口 徳子
出版者
京都薬科大学
雑誌
特定領域研究(A)
巻号頁・発行日
1996

(1)p35誘導高発現系の確立:HA-tag付加p35をドキシサイクリン(Dox)で誘導過剰発現できるHeLaの安定なクローン細胞、2株を分離した。これらの細胞でHA-tag-p35の細胞内局在は内在性p35と同一だった。今後この系で、p35の細胞周期における役割を詳細に解析できることが期待される。(2)p35の細胞内局在:p35特異抗体(#23)を93-112番目のアミノ酸配列に対するペプチド抗体として作成した。正常ラット細胞とヒHeLaを#23、中心体特異蛋白質γ-tubulinに対する抗体、Hoechst33342(染色体を染色)で三重蛍光染色を行なった。p35は間期細胞では中心体と核に局在した。M期の前中期から後期ではp35は細胞質と中心体に局在したが、終期では中央体にも存在した。(3)p35はM期特異的にリン酸化され異常な分子量シフトを示すリン酸化蛋白質である:1)ノコタゾール(Noc)処理によりM期前期に停止した3Y1細胞抽出液を#23でWestern blotをおこなった。間期細胞での35Kのかわりに44Kと46K(44/46K)の新たなバンドが検出された。44/46Kバンドは中期の細胞まで検出されるが後期、終期の細胞では消失し、代わりに35Kが検出された。2)M期前期の3Y1細胞抽出液をphosphatase処理すると、44/46Kバンドは消失し約36Kバンドが出現した。Noc処理3Y1細胞を^<32>Piで標識し#23抗体で免疫沈降するとリン酸化44/46Kのみが検出された。リン酸化アミノ酸分析の結果、44/46Kはセリンとスレオニンがリン酸化されていた。GFP-tag-p35(65K)を高発現する細胞をもちい同様の実験を行った。但し免疫沈降は#23と抗GFP抗体を用いておこなった。M期でのみリン酸化75Kが両抗体で検出され、セリンとスレオニンとがリン酸化されていた。尚、#23で内在性リン酸化44/46K(リン酸化75Kの20%弱)も免疫沈降した。さらにリン酸化部位もリン酸化75Kと同一だった。間期では弱いながら65Kのリン酸化が認められ、その部位はセリンのみであった。以上から、M期でのp35はリン酸化され、高次構造が変化し、SDS-PAGEでの10Kに及ぶ分子量シフトをしめす。リン酸化による高次構造の変化にはスレオニンのリン酸化が重要であることが強く示唆された。 (投稿準備中)
著者
近藤 浩志 金子 邦彦
雑誌
研究報告デジタルドキュメント(DD)
巻号頁・発行日
vol.2011-DD-81, no.3, pp.1-7, 2011-07-14

九州大学病院の診療経過等報告システムのインシデントレポートのフォームを参考に,Web フォームを構成する要素をフォーム記述データとして YAML 形式で記述した.そのデータから表形式の Web フォームを生成するシステムを作成し,インシデントレポートの内容を再現した.また,params ハッシュテーブルから送信されたフォームデータだけを取り出し,JSON 文字列に変換することで,TEXT 型データとしてデータベースのテーブルに保存した.その際,送信した内容をブラウザに表示し,それとテーブルの内容を比較して正しく保存されているかどうかを見た.