著者
針生 亨
巻号頁・発行日
no.34, 1977
著者
Toshiyuki Ojima
出版者
Japan Epidemiological Association
雑誌
Journal of Epidemiology (ISSN:09175040)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.121-128, 1994 (Released:2007-11-30)
参考文献数
12
被引用文献数
2 2

To refer to municipal governments employing public health nurses (PHNs), the relationship between the number of PHNs and accomplishment in health care programs was observed. Data regarding accomplishment in health care programs were obtained by a nationwide questionnaire survey sent to all of the municipal governments (cities, towns, and villages). Of the 3, 268 governments, 2, 800 ones or 86% responded the survey. Population sizes and standardized mortality ratios for major causes of death of municipalities were obtained from the Wide-area Information-exchange System for Health and welfare administration (WISH). Results were as follows : The correlation coefficient between the ratios of PHNs and participation rates to stomach cancer examination was 0.63. The correlations were significant and strong in the program achievement of the following ; tracking of non-examinees, registration of stroke patients, activities of local community organizations, participation rates to basic health examination, stomach cancer examination, cervical cancer examination, health education, health counseling, and rehabilitation programs. The results suggest that the number of PHNs in a municipality is one of the important factors to obtain effective achievement of health care programs. Using regression models the author estimated that 1.96-2.72 PHNs per 10, 000 population are required to achieve the target participation rates organized by the Japanese Government. J Epidemioi, 1994; 4 : 121-128.
著者
和田 文雄
出版者
一般社団法人 ターボ機械協会
雑誌
ターボ機械 (ISSN:03858839)
巻号頁・発行日
vol.30, no.10, pp.580-586, 2002-10-10 (Released:2011-07-11)
参考文献数
2
被引用文献数
1
著者
平井 景梧 山下 博子 友重 秀介 三島 祐悟 大金 賢司 佐藤 伸一 橋本 祐一 石川 稔
雑誌
日本薬学会第142年会(名古屋)
巻号頁・発行日
2022-02-01

アルツハイマー病やハンチントン病などの神経変性疾患は、従来の創薬手法では対応できない凝集性タンパク質が原因であり、根治療法の開発には新たな創薬アプローチが求められる。我々はこれまで、タンパク質分解誘導薬Proteolysis Targeting Chimera(PROTAC)が凝集性タンパク質の分解を誘導でき、神経変性疾患の創薬アプローチになりうることを示してきた。しかし、PROTACは連結化合物であるため分子量や極性が高く、神経変性疾患の病巣である脳へと到達しづらいと予想される。これを解決するうえで、別のタンパク質分解誘導薬である疎水性タグ(HyT)に着目した。HyTはPROTACのE3リガンドを分子量の小さい疎水性構造に置き換えた構造を持ち、標的タンパク質の表面に疎水性構造を提示する。これがタンパク質の変性状態を模倣し、タンパク質品質管理機構による認識とユビキチン―プロテアソーム系を介した分解へと導く。これを踏まえ、我々の凝集性タンパク質に対するPROTAC 1をHyTへと変換すれば分子量と極性を低下させ、中枢移行性を向上できると考えた。PROTAC 1を基に設計・合成したHyTはいずれも、ハンチントン病の原因となる凝集性タンパク質変異huntingtinの存在量を減少させた。また、脳移行性の予測に用いられる固定化人工膜カラムにより各化合物の脳移行性を推定したところ、いずれのHyTも1よりも脳移行性が良いと示唆された。この結果を参考に、一部のHyTについてマウスを用いた脳移行性試験を行ったところ、HyT 2が脳移行性を示すことを見出した。本発表ではその他の結果も併せて報告し、PROTACからHyTへの変換による活性や薬物動態への影響についても議論する。
著者
水島 玲央
出版者
早稲田大学法学会
雑誌
早稻田法學 (ISSN:03890546)
巻号頁・発行日
vol.94, no.4, pp.583-608, 2019-09-23
著者
赤池 孝章 野口 陽一郎 前田 浩
出版者
熊本大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1994

ウイルス感染病態における一酸化窒素(nitric oxide,NO)の役割を解析するため、マウスインフルエンザウイルス肺炎モデル、ラット狂犬病ウイルス/単純ヘルペス脳炎モデルを作製し、各ウイルス感染病巣におけるNOの過剰生成を解析し、NO合成阻害剤であるN^G-monomethyl-L-arginine(L-NMMA)を投与し、生体内のNO合成を制御することで、ウイルス感染病態がどのように修飾されるかを検討した。その結果、マウス、ラットの肺、および脳内において、ウイルス感染に伴い誘導型NO合成酵素(NOS)が強く誘導されることが、誘導型NOSのcDNAプローブを用いたRT-PCR/Sourthern blot法、およびNorthern blot法により明らかとなった。また、ウイルス感染局所におけるNO生成を電子スピン共鳴(electron spin resonance,ESR)法により、110Kにて解析したところ、過剰に産生したNOに由来するNO-ヘモグロビンアダクトの有意な生成が認められ、これは、NOS阻害剤であるL-NMMAを動物に投与することにより著明に抑制された。さらに、L-NMMA投与により、インフルエンザウイルス感染マウスの生存率が有意に改善(100%致死率→50%生存)した。以上の知見より、マウスインフルエンザウイルスをはじめとする各種ウイルス感染の病原性発現機構において、NOが重要な増悪因子として作用していることが明らかとなった。
著者
川口 耕平 中原 信一 崎村 幸一郎 衛藤 正雄
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.417-421, 2011-09-25 (Released:2011-12-09)
参考文献数
7

比較的稀な小児歯突起骨折症例の1例を経験したので報告する.症例は10歳男児.主訴:頚部痛.既往歴:脳性麻痺(低緊張型).現病歴:平成21年4月20日自動車の後部座席乗車中に後方から自動車に追突され受傷した.翌日当科受診した.著名な頚部痛を認めたが,身体所見では脳性麻痺による四肢不全麻痺あるものの新たに招じた麻痺はなかった.CTにて後方転位した軸椎歯突起骨折Anderson分類type 2を認め,8週間フィラデルフィア装具にて保存治療行い,骨癒合が得られ良好な経過となった.一般に幼小児の脊椎は柔軟で弾力性に富み,生理的可動域も大きいため脊椎損傷は稀とされおり,小児歯突起骨折は報告例が少ない.受傷した場合も患者の協力が得がたく臨床所見の把握が困難であることが多いが,損傷を見落とすと成人同様に偽関節を形成し,環軸関節が不安定となる危険性があるため注意が必要であると考えられた.
著者
柴田 梓沙 濱田 真一 島 佳奈子 智多 昌哉 大西 洋子 山嵜 正人 村田 雄二
出版者
近畿産科婦人科学会
雑誌
産婦人科の進歩 (ISSN:03708446)
巻号頁・発行日
vol.73, no.3, pp.218-224, 2021 (Released:2021-08-07)
参考文献数
31

妊娠女性の高齢化に伴い子宮筋腫合併妊娠や癒着胎盤は増加傾向にあり,両者の合併で方針に苦慮することがある.今回われわれは,子宮体部前壁下部筋腫に加え帝王切開瘢痕部を覆う前壁付着胎盤で癒着が疑われる症例を経験した.前壁付着の前置胎盤に準じ子宮底部横切開による帝王切開術を選択し,良好な経過を得たので報告する.症例は37歳,7妊3産,3回の初期中絶既往があり,第1子は妊娠32週前期破水経腟分娩,第2子は妊娠39週経腟分娩,第3・4子は妊娠33週双胎妊娠前期破水にて緊急帝王切開分娩であった.今回は自然妊娠であった.初期より子宮体部前壁下部に10 cm大の変性筋腫,子宮後壁に5 cm大の筋腫を認め,妊娠16週で当院に紹介された.胎盤は帝王切開瘢痕部を覆うように子宮前壁全体に付着していた.妊娠後期のMRI検査にて癒着胎盤の可能性も示唆されたため,周術期の出血のリスクや子宮を温存した場合の出血・感染のリスク,今後変性筋腫に対し子宮摘出が必要になる可能性を説明し,明確な挙児希望がなかったため本人・家族の同意を得て子宮底部横切開による帝王切開術および子宮摘出を行う方針とした.妊娠37週4日に硬膜外麻酔および腰椎麻酔下に尿管ステントカテーテル留置後,帝王切開術を実施した.児は2880g男児,Apgar score 8/9であった.胎盤を遺残させたまま筋層を仮縫合した後,腟上部切断術を行った.術中出血量は750 ml,手術時間は1時間24分であった.術後経過も良好で,術後7日目に母児ともに退院となった.胎盤病理では癒着胎盤を示す明らかな所見は認めなかった.子宮体部前壁下部筋腫合併妊娠では通常の子宮下節切開が困難で児の娩出に難渋することがある.本症例では子宮全摘を前提に子宮底部横切開による帝王切開術を行った.子宮底部横切開は,胎盤前壁付着の体部前壁下部筋腫症例にも応用ができると考えられる.〔産婦の進歩73(3):218-224,2021(令和3年8月)〕
著者
生方 瞳 丸山 仁司 霍 明 黄 秋晨
出版者
一般社団法人日本理学療法学会連合
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.301-305, 2014-08-20 (Released:2017-06-27)
被引用文献数
3

【目的】本研究は,超音波画像診断装置を用いて健常成人の多裂筋横断面積を測定し,男女差に影響を及ぼす因子をあきらかにし,多裂筋横断面積の男女差を補正する方法を検証することを目的とした。【方法】対象は腰痛の既往のない健常若年者63名(男性30名,女性33名)とし,超音波画像診断装置を用い腰部多裂筋横断面積を測定した。【結果】多裂筋横断面積は,男性が女性より有意に高い値を示した。しかし,多裂筋横断面積を身長および体重で除した値では,男女間に有意差は認められなかった。横断面積は身長および体重,BMIと有意な相関を示し,重回帰分析(ステップワイズ法)では,体重のみが採択された。【結論】体格に依存しない多裂筋横断面積を求めるためには,体重で除する必要があることが示唆された。さらに,多裂筋横断面積体重比は,男女差の影響が少ない筋横断面積の指標として有用であることが示唆された。
著者
植田 睦之 島田 泰夫 奴賀 俊光 佐藤 功也
出版者
特定非営利活動法人バードリサーチ
雑誌
Bird Research (ISSN:18801587)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.S19-S25, 2017 (Released:2017-09-14)
参考文献数
19

洋上風車に対する海鳥の反応を明らかにするために,2013年と2016年に銚子沖で船舶用レーダを使った調査を行なった.いずれの調査でも風車から100m以内を鳥が飛行することは少なく,また,風車のそばで飛行方向をかえる行動が記録され,海鳥は風車を回避して飛んでいると考えられた.2013年と2016年を比較すると,2016年の方が風車のより近くを飛行する傾向があった.以上の結果から,洋上風車の海鳥への影響としては,バードストライクより風車を忌避したり,その海域を使わなくなったりする影響の方が大きいと考えられるが,レーダによる調査データには天候等の偏りがあり,海鳥への影響を明らかにするにはさらなる調査が必要である.