1 0 0 0 北越名士傳

著者
大橋佐平編纂
出版者
大橋書房 (発賣)
巻号頁・発行日
1885
著者
浅野 令子 鈴木 一夫
出版者
社団法人 日本循環器管理研究協議会
雑誌
日本循環器管理研究協議会雑誌 (ISSN:09147284)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.172-178, 1991-01-30 (Released:2009-10-15)
参考文献数
15

秋田県で扱っている既存の保健情報を解析し, 喫煙習慣, 飲酒習慣, 肥満について高血圧や脳卒中の危険因子としての評価をした。脳卒中の全ての病型で高血圧を有する人は相対危険度が有意に高い。40~70歳代全体での病型別オッズ比をみると, 男の飲酒習慣は脳出血, 喫煙習慣は脳梗塞で高い。女では飲酒, 喫煙習慣を持つ人は全ての脳卒中病型で高い。飲酒習慣と肥満は確実に血圧を上昇させる。一方, 喫煙習慣は血圧を上昇させず, 喫煙習慣を持たない人より常に低値をとった。この傾向は男女に共通してみられた。飲酒は血圧を確実に上昇させ, 脳出血やくも膜下出血には促進的に働いたと思われる。喫煙は血圧を低下させる事から脳出血に対して抑制的に働く可能性がある。一方, 脳梗塞を増大させ, さらにくも膜下出血に対してなんらかの促進的役割を果たしていると思われる。
著者
坪井 秀人
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究では、日本の短詩型文学、特に和歌が西欧語に翻訳され、その翻訳テクスト歌曲として作曲された過程をドイツ語・東欧諸語・フランス語の翻訳テクストによる歌曲作品を対象に調査し、20世紀初頭、1930年代まで独墺仏および東欧・北欧地域の作曲家による歌曲作品のリストを作成し、その波及の実態を考察した。資料調査は日本国内の図書館、海外ではウィーンのオーストリア国立図書館、ベルリン州立図書館およびプラハのチェコ国立図書館などの海外の図書館と国内の大学図書館を中心に行い、その研究成果として日本語版論考を学術雑誌に発表し、そのドイツ語版を、本年中にスイスの出版社から刊行される論集に発表する予定である。
著者
河野 有時
出版者
東京都立産業技術高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究は、言文一致運動が伝統的な和歌の革新と近代短歌の成立にどのような影響を与えたかということについて明らかにしようとするものである。言文一致運動を背景に、散文世界では次第に「つ」「ぬ」「たり」「り」「き」「けり」といった時の助動詞は失われていった。だが、短歌はそれを残し、残しながら短歌表現として近代化を推進めたのである。それは、一人称の現在的な発話たる短歌の表現に地の文の末尾を席捲した助動詞の「た」が位置しにくかったためだった。そこで、近代の短歌は、動詞の終止形止めやテイル形を用いることによって、時の表現に膨らみをもたせた。石川啄木の『一握の砂』に見られる諸歌はその代表と位置づけられる。
著者
吉田 篤正
出版者
日本熱物性学会
雑誌
熱物性 (ISSN:0913946X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.4, pp.266-272, 1993-10-30 (Released:2010-03-16)
参考文献数
19

本解説では、 まず、 大気中の二酸化炭素濃度の増大による地球規模の温暖化のメカニズムを概説する。 次に、 これまでの観測データに基づいて、 地球大気系の現在の状態を診断する。 さらに、 今後の地球大気系の熱環境変化の予測に関して、 主に、 数値実験から得られた結果を紹介する。 数値実験で用いられる気候モデルとその問題点についても言及する。
著者
酒巻翔大 武田蒼 木島悠理 片桐拓美
雑誌
サイエンスキャッスル2018
巻号頁・発行日
2018-11-21

<考察・展望>現在、開発中であるが、サインカーブだけでなく様々な関数のグラフを描画できるよう、そのデータをつくるソフトウェアを開発すれば、数学だけでなく物理などの授業にも応用できると思う。タッチパネルなども操作性を最適化し、もっと使いやすいものとしていきたい。
著者
田村 淳
出版者
森林立地学会
雑誌
森林立地 (ISSN:03888673)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.103-110, 2007-12-25 (Released:2017-04-03)
参考文献数
33
被引用文献数
5

シカの採食圧を受けてきた丹沢山地冷温帯自然林の4タイプの林床型,すなわち短茎草本型,高茎草本型,スズタケ型,ミヤマクマザサ型の植生保護柵内外で10年間の下層植生の変化を調べ,シカの採食圧の高まる前の状態に柵内の植生が変化するかどうかを検討した。その結果,どの林床型も植生保護柵を設置して10年経過すると柵内で低木層の植被率が増加し,低木層の種数も増加した。スズタケ型では低木層でスズタケの被度が大幅に増加した。草本層の種組成の変化は林床型によって異なったが,柵内では全体として直立型の多年生草本が増加する一方で,小型の多年生草本や不嗜好性植物が減少する傾向があった。さらに,高茎草本型ではシカの採食圧により減少したとされる絶滅危惧種も出現した。一方柵外では10年経過してイネ科の一年生草本や小型の多年生草本が増加したが,植被率や種多様性は減少しなかった。以上のことから,丹沢山地の冷温帯自然林ではシカによって衰退した下層植生でも10年間シカの採食圧を排除すると以前の植生の状態に変化すると結論した。
著者
佐藤 達夫
出版者
日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会
雑誌
Japanese Journal of Endourology (ISSN:21861889)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.2-10, 2012 (Released:2014-02-07)
参考文献数
12
被引用文献数
1

骨盤腔は深くて狭いうえに,内部は直腸,子宮,膀胱,前立腺等の重要臓器で満たされており,臓器それぞれには血管,リンパ管,自律神経が出入りしている.QOLを重視した手術を行うには,これらの構造物の解剖と相互位置関係を熟知していなければならない.さらに癌の手術では,それらを包む結合組織性の膜様構造物(いわゆる臓側筋膜)の層構築がとりわけ重要であり,骨盤の解剖はさらに複雑化している.しかし幸いなことに,直接に手術に携わる外科系医師達自身による臨床解剖学的検索が進み,ここ10年程の間に大きな進歩がもたらされた.このようなとき,各科のエキスパートを集めた骨盤の外科解剖の特集が組まれたことは,非常に意義深い企画と考えられる.しかし,本特集の先端的な研究の内容を理解するには,準備体操,すなわち序論が必要であろう.ここでは,いささか古典的になってしまったきらいはあるが,基盤となる解剖学的知識を剖出所見を活用しながら検討しておきたい.
著者
金 炅敏 松橋 啓介 石河 正寛 有賀 敏典 崔 文竹
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.1282-1288, 2021-10-25 (Released:2021-10-25)
参考文献数
14

1980年から2015年までの8時点の国勢調査の都道府県別5歳階級別人口について、「ベイズ型APC分析」を適用し、都道府県の特徴を類型化した。41道府県では、コーホート効果が最も大きかった一方で、6都府県ではコーホート効果よりも年齢効果が大きかった。就業や就学が影響する年齢効果を「年少型、老年型、就業型」、地域的な経済状況の特徴を反映する時代効果を「増加型、減少型、凸型、凹型」、生まれ年代を反映するコーホート効果を「旧世代型、新世代型」に分類し、それぞれの特徴を示した。この期間の47都道府県の人口変化の特徴を17種類に分類できることが分かった。今後、2020年度の国勢調査の結果を加えることで、最新のトレンドを反映した要因分析が可能になると考えられる。また、市区町村単位のAPC分析を行い、大都市部やその周辺の地域、そして農村部や過疎化が進んでいる市区町村の特徴をより空間詳細に把握することも今後の課題である。