著者
Yoichiro Fujioka Sayaka Kashiwagi Aiko Yoshida Aya O. Satoh Mari Fujioka Maho Amano Yohei Yamauchi Yusuke Ohba
出版者
Japan Society for Cell Biology
雑誌
Cell Structure and Function (ISSN:03867196)
巻号頁・発行日
pp.21047, (Released:2022-04-28)
被引用文献数
4

The ongoing severe acute respiratory syndrome coronavirus 2 (SARS-CoV-2) pandemic has threatened human health and the global economy. Development of additional vaccines and therapeutics is urgently required, but such development with live virus must be conducted with biosafety level 3 confinement. Pseudotyped viruses have been widely adopted for studies of virus entry and pharmaceutical development to overcome this restriction. Here we describe a modified protocol to generate vesicular stomatitis virus (VSV) pseudotyped with SARS-CoV or SARS-CoV-2 spike protein in high yield. We found that a large proportion of pseudovirions produced with the conventional transient expression system lacked coronavirus spike protein at their surface as a result of inhibition of parental VSV infection by overexpression of this protein. Establishment of stable cell lines with an optimal expression level of coronavirus spike protein allowed the efficient production of progeny pseudoviruses decorated with spike protein. This improved VSV pseudovirus production method should facilitate studies of coronavirus entry and development of antiviral agents.Keywords: severe acute respiratory syndrome coronavirus (SARS-CoV), SARS-CoV-2, pseudovirus, vesicular stomatitis virus (VSV), spike protein
著者
大蔵省 編
出版者
大蔵省
巻号頁・発行日
vol.大正5年 上篇, 1917
著者
仁藤 二郎 奥田 健次
出版者
一般社団法人 日本行動分析学会
雑誌
行動分析学研究 (ISSN:09138013)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.80-91, 2013-02-20 (Released:2017-06-28)
被引用文献数
5

研究の目的 本研究では、嘔吐不安を訴えて来院したひきこもり男性に対して、食事量を指標として、精神科デイケアを利用したエクスポージャーを実施し、その効果を検討することを目的とした。研究計画 基準変更デザインを用いた。場面 精神科クリニックのデイケアにおいて介入を実施した。被験者 介入開始時19歳のひきこもり男性で、特定の恐怖症と診断されていた。介入 標的行動は、「昼食を一定量食べ、その後13時から15時までのデイケアプログラムに参加、あるいは見学する」こととした。基準1では食事量300gを、基準2では400gを目標として、それらの目標を達成するまで、あるいは昼食時間が終了する13時までは食事の部屋にとどまるという取り決めを行った。昼食時間が始まって30分経過しても目標に達しない場合には、もう少し食べるよう口頭で促した。行動の指標 食事量を測定した。結果 基準1では300gを、基準2では400gを食べられるようになった。また、その効果はそれまで対象者が一度も経験したことがなかったデイルーム場面や外食場面にも般化した。結論 嘔吐不安を訴える男性に対して、不安そのものへの介入ではなく食事量を指標としたエクスポージャーの適用が有効であった。
著者
三浦 宏文
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学短期大学部紀要 = The Bulletin of Jissen Women's Junior College (ISSN:21896364)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.63-78, 2016-03-20

本稿では、日本の刑事ドラマである『踊る大捜査線』シリーズの初期の作品に注目して、この作品の社会的・哲学的背景を考察した。『踊る大捜査線』では、90 年代後半のバブル経済崩壊後において「誰かのために」「誰かとともに」生きるという哲学を主人公青島俊作刑事の行動指針として描いていた。これは、自己実現や成果主義とは異なり、仏教哲学者椎尾辨匡の「共生(ともいき)」思想に繋がる新しい生きる指針であった。
著者
柴田 芳成 FITTLER ARON
出版者
大阪大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2019-10-11

本研究では、日本の古典和歌と関連する特徴的な修辞法の中から序詞と本歌取りと引歌をとりあげて、比較文学的なアプローチと翻訳研究のアプローチから検討、考察する。前者においては、日本の和歌と西洋詩という、文化的や言語的な背景を異にする文学の間に共通性を探求することが中心となる。また、後者においては、対象とする上代から中世までの和歌作品(引歌の場合はそれを多く使用した散文作品)の欧文訳の実態を明らかにし、比較文学的な研究の成果も参考にして、翻訳の改善を試みることが中心となる。
著者
山本 啓介
出版者
学習院大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2008

本年度は、前年度までの和歌会作法書類の資料調査を整理し、現存和歌会作法書目録の作成を進めた。同目録は現在のところ当初目標と設定した調査をほぼ終了しているが、なお未調査の資料も少なくないため、これらの継続的調査を完了した段階で発表する予定である。上記の調査にあわせて、室町中・後期を中心に和歌会に関する古記録を収集調査し、内容をデータとしてまとめている。また、現存和歌懐紙・短冊の調査もあわせて行い、和歌会作法書との対応関連についても考察を行っている。以上の成果として、和歌会作法書の生成、及び伝授の諸相の研究の進展が挙げられる。室町後期飛鳥井流の書に『和歌条々』という書があり、当主自筆原本が多く伝来している。これらの内容整理、分析、及び伝授の様相を考察し、「飛鳥井家の和歌会作法伝授-『和歌条々』を中心に-」(「和歌文学研究」2010年6月)に発表した。さらに、伝授の考察という点で、共通点の少なくない飛鳥井流蹴鞠書『蹴鞠条々』についても併せて調査を進め、これらの様相を照合することから飛鳥井家の和歌伝授の様相をさらに考究した。その成果は中世文学会秋季大会(2010年10月於県立広島大学)において「中世における和歌と蹴鞠-『蹴鞠条々』と『和歌条々』の伝授を中心に-」として口頭発表を行った。また同発表の成果をまとめた同題の論文を「中世文学」五六号(2011年6月)に掲載する予定である。これらの一連の研究は、室町後期における和歌の作品の背景の様相解明に加え、地方武家相など含めた様々な層における文学・文化享受の有り様を知る上でも、当時における芸道伝授の一面を知る上でも重要なものであると位置づけうる。
著者
市川 誠
出版者
The Robotics Society of Japan
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.213-218, 1995-03-15 (Released:2010-08-25)
参考文献数
6
著者
姜 淑瑛
出版者
日本学術会議協力学術研究団体 総合観光学会
雑誌
総合観光研究 (ISSN:13488376)
巻号頁・発行日
vol.03, pp.17-30, 2004 (Released:2021-08-29)
参考文献数
49

The term of health tourism, as a tourism for health, has not been generalized so far. The purpose of this paper is to review and explore the concept of health tourism by literature review from the viewpoint of the developmental history, usage, and relations with the other related types of tourism. The results show that 1) ”Health Tourism” as the inclusive term which means medical care, recovery as well as health improvement is the most proper term 2) it is not a type of SIT, because of extensive meaning for traveler's health 3) it is different type of tourism from Nature Tourism because of emphasizes on the nature use more than nature protection 4) in motivation and activity, Health Tourism is a difference form Sports Tourism and Adventure Tourism.
著者
成田 正夫
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
2008

制度:新 ; 文部省報告番号:乙2149号 ; 学位の種類:博士(工学) ; 授与年月日:2008/2/25 ; 早大学位記番号:新4715
著者
谷口 昭弘 森田 信一
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.101-111, 2010-11

本論文は,明治時代,どのように西洋音楽が富山県に持ち込まれたか,あるいはそれにもとづいて,富山県内で,その音楽がどのように人々の間に広まっていったのかについて調査したものである。

1 0 0 0 OA 日露会話

著者
平井平三 著
出版者
文星堂
巻号頁・発行日
1905
著者
八並 光信 渡辺 進 上迫 道代 小宮山 一樹 高橋 友理子 石川 愛子 里宇 明元 森 毅彦 近藤 咲子
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.267-272, 2005 (Released:2006-02-14)
参考文献数
17
被引用文献数
1

本研究の目的は,無菌室という閉鎖環境で治療を要する造血幹細胞移植患者に対して,運動耐容能と移植前後の下肢伸展筋力(変化率)の関連性について検討することである。対象は,造血幹細胞移植を受け,移植前後で運動負荷テストを施行できた40名である。なお,無菌室内の訓練は,主に柔軟体操と立位での筋力強化を行った。移植前の運動負荷テストの完遂率は100%であったが,移植後は57.5%へ低下した。移植後の負荷テストの結果から,対象を完遂群と非完遂群に分け従属変数とし,年齢・性別・体重変化率・前処置のTBIの有無・無菌室滞在期間・下肢筋力変化率を独立変数として判別分析を行った。その結果,下肢伸展筋力の貢献度が最も大きかった。したがって,有酸素運動が困難な無菌室内において,下肢筋力を維持することによって,運動耐容能の低下を遅延させることが示唆された。
著者
藤岡 導明 亀尾 浩司 小竹 信宏
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.109, no.3, pp.166-178, 2003-03-15 (Released:2008-04-11)
参考文献数
24
被引用文献数
19 19

横浜地域の大船層中部~小柴層下部に挟在するテフラ鍵層と,房総半島の黄和田層下部~中部に挟在するテフラ鍵層を重鉱物組成,火山ガラスの形態及び化学組成に基づいて対比した.その結果,大船層中部のテフラSg3,小柴層下部のテフラSg2及びSg1はそれぞれ,黄和田層下部~中部のテフラ鍵層Kd38,Kd25及びKd24こ対比された.あわせて行った石灰質ナンノ化石と浮遊性有孔虫化石の検討によってもこの結果は支持される.したがって,大船層中部~小柴層下部は,従来言われていたように黄和田層中部~梅ヶ瀬層に対比されるのではなく,テフラ鍵層Kd19より下位の黄和田層に相当することになる.このことは,横浜地域の第四系の年代論に大幅な見直しが必要であることを意味している.
著者
田村 糸子 水野 清秀 宇都宮 正志 中嶋 輝允 山崎 晴雄
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.125, no.1, pp.23-39, 2019-01-15 (Released:2019-04-15)
参考文献数
116
被引用文献数
9 12

房総半島に分布する上総層群は,層厚3000mに達する下部~中部更新統の前弧海盆堆積物である.古くから多くの層序学的研究が行われ,日本の海成更新統の模式層序である.また500層を超える多くのテフラが挟在され,上部の笠森層から下部の黄和田層まで詳細なテフラ層序が確立されている.多数の広域テフラ対比も報告され,日本列島の更新世テフラ編年上,重要である.本論では,現在までに明らかにされた上総層群の広域テフラをまとめ,約0.4Ma~2Ma間の20層を超える広域テフラを示した.そして黄和田層中のテフラ層序に関して,ダブルカウントや上下逆転などの問題点を指摘した.また報告の少なかった上総層群下部の大原層,浪花層,勝浦層において,新たに多数の細粒ガラス質テフラを記載し広域対比を検討した.その結果,Bnd2-O1(2.1Ma),Fup-KW2(2.2Ma)の2層の広域テフラを新たに見出した.これらのテフラ対比から,上総層群基底の堆積年代が2.3Maを遡る可能性を示した.