著者
吉村 和明
出版者
東京大学仏語仏文学研究会
雑誌
仏語仏文学研究 (ISSN:09190473)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.81-91, 1991-06-30

菅野昭正先生退官記念特集号
著者
宮林 茂樹
出版者
鳥羽商船高等専門学校
雑誌
鳥羽商船高等専門学校紀要 (ISSN:03879283)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.33-37, 2006-02-28

This investigation relates to the student who graduated. It intended for 988 graduates of ten years of 2005 from 1996. Most of the students graduated without violating school regulations. In school regulations violation, a particularly important problem is smoking. Even if we punish the student who smoked, students smoking at school do not decrease. The reason is because there is the case that parents accept smoking of one's child. In this case teachers have nothing to do.
著者
山尾 僚
出版者
佐賀大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2011

植物は植食者に対して、毛などによる物理的防御や化学物質を含有することによる化学的防御、植食者の天敵を誘引し、植食者を排除させる生物的防御といった多様な防御戦略を進化させてきた。さらに、被食に対する耐性もまた防御戦略の一つとして知られている。本研究では物理的防御形質であるトリコーム、化学的防御形質である腺点および生物的防御形質である花外蜜腺と食物体を備えるアカメガシワ属を材料とし、複数の防御形質を用いた植物の防御戦略を解析する事を目的としている。本年度は、以下の3点を明らかにすることができた。1)前年度に、岡山、沖縄、石垣島のアカメガシワ個体群はそれぞれ異なる防御形質を発達させていることを明らかにした。本年度は新たに奄美大島のアカメガシワ個体群がアリによる生物的防御を発達させていることを解明した。2)岡山、奄美大島、沖縄、石垣島のアカメガシワ実生を用いて被食に対する耐性能力を評価した。その結果耐性能力の大きさは、沖縄株奄美株・石垣株、岡山株の順に高かった。3)被食処理後の光合成速度の時間的変化を調べたところ、'岡山株では光合成能力に大きな変化は確認できなかったが、奄美大島、沖縄、石垣島由来の株では被食処理後に光合成能力が増大した。また、光合成能力の増大の程度は耐性能力と相関していることが判明した。これまでの結果から、アカメガシワの耐性能力は被食後の光合成能力の増大によりもたらされていると考えられた。岡山個体群では主としてアリによる生物的防御を、奄美個体群では生物的防御と耐性、沖縄個体群では物理、化学的防御と耐性、石垣個体群では化学的防御と耐性を発達させていることを解明した。
著者
前花 晋作 金城 寛 上里 英輔 山本 哲彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.102, pp.85-88, 2006-06-09

本論文では,遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithm: GA)で学習するニューロ制御器(Neurocontroller: NC)を用いて,四輪車両のライントレース制御を行なう.四輪車両はdriftlessシステムと呼ばれる非ホロノミッタ系である.四輪車両のような非ホロノミック系を制御する方法として,時間軸状態制御法などのchained formへの変換を必要とする制御方法が提案されてきたが,chained formへの変換を用いる方法には,初期値に限界があるなどの問題点があった.そこで本研究では,chained formへの変換を必要としないGAで学習するNCによる制御システムの設計を行なう.
著者
西井 和夫 小松 真二 田中 清剛 飯田 祐三
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1992, no.449, pp.175-184, 1992-07-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
13
被引用文献数
1

本研究は, 街路整備に伴う沿道市街地形成に関して, 事業認可や供用開始といった効果の発現時点に着目した形でクラスタ分析の適用による市街地形成パターンの類型化を試みている. 具体的には, 整備効果の発現時点ごとの市街化の動向とその類型化, プーリングデータの活用, そして未整備箇所のデータをも取り入れながら経年的な変化パターンの分類とその特徴を明らかにしたものである.
著者
飯間 等 黒江 康明
出版者
京都工芸繊維大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2007

通常の強化学習では一つのエージェントのみを用いて学習を行うので複雑な問題では学習に時間がかかりすぎるという欠点がある。したがって、強化学習の実用化に向けて学習を高速に行う新しい方法を開発することが必要不可欠である。本研究では、短時間で学習を行うために複数のエージェントを用意し、各エージェントが通常の強化学習法で学習を行うとともに、エージェント間の情報交換により他のエージェントの学習成果を参照して学習を行う群強化学習法を提案した。本年度は、鳥の群れ行動にヒントを得た最適化手法であるParticle Swarm Optimizationを用いた群強化学習法におけるエージェント間の情報交換方法を提案した。また、各エージェントが行う個別学習法として、SarsaやActor-Criticを用いた方法を提案した。また、より複雑な問題に対する群強化学習法の有効性を検証するために、倒立振子制御問題、サッカーゲーム問題、マルチエージェント環境の問題に群強化学習法を適用し、これらの問題に対しても短時間に良い方策を獲得できることを確認した。さらに、蟻の群れ行動にヒントを得た最適化手法であるアントコロニー最適化法を用いた群強化学習法を提案した。この群強化学習法では他のエージェントの学習成果を行動選択に利用する新しい枠組みを用いている。以上の成果より、従来の1エージェント強化学習法より短時間に良い方策を獲得できる群強化学習法を開発することができた。
著者
田代 隆良 永田 奏 出田 順子 安藤 悦子
出版者
長崎大学
雑誌
保健学研究 (ISSN:18814441)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.43-48, 2006

長崎大学医学部保健学科の看護学生270人(1年生68人,2年生68人,3年生68人,4年生66人)を対象に死生観に関する自記式アンケート調査を行った.学生は,死を「永遠の眠り」「肉体と精神の眠り」「神秘・不可解なもの」と捉え,学年間に違いは認められなかった.自分の死に関してもっとも嫌なこととして,「物事を体験できなくなる」「予定していた計画や仕事ができなくなる」は1年生に,「痛み・苦しみ」は4年生に多く,有意差が認められた.死生観に影響を与えた因子は「身近な人の死」「テレビ・映画」「葬儀への参列」「読書」の順であり,学年間に違いは認められなかったが,「講義」「実習」は4年生が有意に多かった.しかし,講義や実習の影響は学生の期待よりも小さく,日々の授業において死の準備教育を行う必要があることが示唆された.
著者
釘原 直樹 クギハラ ナオキ Kugihara Naoki
出版者
大阪大学大学院人間科学研究科対人社会心理学研究室
雑誌
対人社会心理学研究 (ISSN:13462857)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.1-15, 2014

スケープゴーティングとは、何らかのネカティブな事象が生起、あるいは生起が予見されている際に、事態発生や拡大・悪化に関する因果関係・責任主体が不明確な段階で、原因や責任をある対象に帰属したり、その対象を非難することが、一定の集合的広がりをもって行われることである。また因果関係の枠外にある対象に対する責任帰属や非難、そしてそのような認知や行為が共有化されていくプロセスもスケープゴーティングに含める。このスケープゴーティングにおいて、対象となるものをスケープゴートと呼ぶ。ここでは、スケープゴーテイングの発生プロセスに関するモデルを構成し、さらにスケープゴーティングを促進するマスメディアの報道特性やスケーフゴートの時間経過による変遷プロセス(波紋モデル)について述べる。
著者
藤巻 高光 桐野 高明
出版者
日本疼痛学会
雑誌
PAIN RESEARCH (ISSN:09158588)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.57-61, 2000-07-31 (Released:2014-06-19)
著者
大村 浩久 高田 正 石田 英雄
出版者
九州大学
雑誌
九州大學農學部學藝雜誌 (ISSN:03686264)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.69-75, 1976-12

Three kinds of fish jelly products, "Kamaboko"(fish cake), "Chikuwa"(rolled fish cake) and "Satsuma-age"(fried fish cake) were then examined. The following range of constituents were estimated by chemical analysis. "Kamaboko": moisture 74.5~80.3(77.3±0.3)%; protein 7.0~13.0(10.3±0.7)%; fat trace~0.3(0.2)%; ash 2.1~3.2(2.7±0.1)%; sugar 2.9~9.8(6.3±0.9)%; starch 1.3~5.5(3.3±0.6)%; calorie 71~91(81±3)Cal.; saccharin and AF-2 not detected; sorbic acid 0~1.2(0.8±0.1)g/kg. "Chikuwa": moisture 62~73(68±2)%; protein 11.6~15.6(12.8±0.7)%; fat trace~0.3(0.2)%; ash 3.3~3.6(3.4±0.1)%; sugar 6.4~19.3(12.5±2.1)%; starch 1.7~5.6(3.4±0.8)%; calorie 94~139(116±8)Cal.; saccharin and AF-2 not detected; sorbic acid 0.3~1.4(0.8±0.2)g/kg. "Satsuma -age": moisture 64.9~70.0(68.7±1.0)%; protein 9.2~11.5(10.4±0.5)%; fat 2.8~4.1(3.6±0.2)%; ash 2.3~3.0(2.7±0.1)%; sugar 7.0~10.4(8.3±0.6)%; starch 5.2~6.9(6.2±0.3)%; calorie 125~148(132±4)Cal.; saccharin not detected; sorbic acid 0~1.45(0.82±0.21)g/kg; peroxide value 45.7~163.5(109.9±20.9)meq/kg. In several samples of "Kamaboko" and "Chikuwa", saccharin was not detected, while its use had been indicated on their label. Artificial colors, red No. 106 or/and yellow No. 5 were detected in some samples of "Kamaboko," too. Sensory tests suggested that expensive "Kamaboko" contained much protein and was evaluated better, whereas economical one of poor protein content contained much starch and had lower evaluation. Concerning "Chikuwa," too, evaluation seemed to have some relation with price and especially with starch content, while not towards protein content. However, there was no relationship of evaluation with price, constituents or peroxide value.常法に従い,カマボコ,チクワおよびサツマ揚げの調査を行なった.カマボコの平均成分は,水分77.3%,蛋白質10.3%,脂質0.2%,灰分2.7%,糖分6.3%,澱粉3.3%,熱量81カロリーであって,昭和47年度調査したものにくらべ,蛋白質および脂質含量ならびに熱量が若干低く,また対照よりは蛋白質および脂質が少なく炭水化物が多かった.サッカリンおよびAF-2は検出されなかったが,ソルビン酸は1業者を除いて使用され,その量は0.2~1.2g/kg,平均0.8g/kgであって昭和47年度調査したものよりも低かった.赤色に着色したものは,食用赤色106号単独またはそれと食用黄色5号とが併用されていた.一方チクワは,同一業者ではあるが,水分68.0%,蛋白質12.8%,脂質0.2%,灰分3.4%,糖分12.5%,澱粉3.4%,熱量116カロリーであって,カマボコよりも水分が少なく,蛋白質,糖分および熱量が高かった.昭和47年度調査したものにくらべて水分,蛋白質および脂質含量は低いが糖分および澱粉が多く,対照よりは水分含量は低いがとくに炭水化物含量が高く,したがって熱量も若干高かった.サッカリン,AF-2は検出されなかったが,ソルビン酸はいずれも使用され0.3~1.4g/kg,平均0.8g/kgであった.これに対してサツマ揚げは,水分68.7%,蛋白質10.4%,脂質3.6%,灰分2.7%,糖分8.3%,澱粉6.2%,熱量132カロリーであって,対照よりは,水分,蛋白質ならびに脂質含量は低いが炭水化物含量は高く,熱量はほぼ同等であった.サッカリンは検出されなかったが,ソルビン酸は0.6~1.45g/kg,平均0.82g/kg,過酸化物価は最低45.7から最高163.5と試料により広く変動した.官能テストの結果,カマボコでは一応蛋白質が多い高価なものが比較的高い評価を受け,一方廉価な試料は蛋白質は少くて澱粉が多く,その評価は低かった.チクワにおいても高価なものの評価は高いようであるが,蛋白質含量にはほとんど影響なく,むしろ澱粉の多いものの評価が低かった.サツマ揚げの評価と価格ないし成分あるいは過酸化物価との相関は認められなかった.
著者
江崎 和希 宮上 寛之 圓 吉夫
出版者
一般社団法人日本体力医学会
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.429-439, 1996-08-01 (Released:2010-09-30)
参考文献数
26
被引用文献数
1

本研究は, 初心者や一般愛好家の参加が認められているトライアスロン競技のなかの一つであるミドルディスタンスタイプを取り上げ, 被検者8名を対象とし, それが生体にどのような影響を及ぼすかということについてロングディスタンスタイプのトライアスロン競技の値との差を比較検討することを目的とした.採血は, 競技前日, 競技終了直後, 競技翌日に行った.1) RBC, Hb, 血糖値は, 競技前日, 競技終了直後, 競技翌日において有意な変動はみられなかった.2) WBCは, 競技終了直後, 有意な上昇を示し, 競技翌日には, 競技前日の値に回復した.3) 血清CPK, LDH, GOT活性値は, 競技直後, 有意な上昇を示した.さらに血清CPK活性値は, 競技翌日, 競技前日の値に比べ著しい上昇を示した.4) 腎機能を反映する血清クレアチニン値は, 競技終了直後, 有意な上昇を示したが, 翌日には競技前日の値へ回復した.また, 血清尿酸, 血清BUNは, 競技終了直後, 有意な上昇を示し翌日も同様な値を維持していた.これらの結果とロングディスタンスタイプのトライアスロン競技の先行研究の値と比較検討した結果, ミドルディスタンスタイプのトライアスロン競技は, 血清CPK活性値の上昇率が6分の1ほどであり, 血清GOT活性値や血清GPT活性値の上昇率も比較的少なかった.このことからミドルディスタンスタイプのトライアスロン競技は, 骨格筋や肝臓への影響が比較的少ないことが示唆された.しかし, すべての酵素活性とも安静時あたりより明らかに上昇しており, 生体への影響は無視できないと考えられる.また, 初心者や一般愛好家がトライアスロン競技に参加するうえで, 自分の体力レベルを十分に把握し, レベルに合わせたレースを楽しむならば, ミドルディスタンスタイプのトライアスロン競技は, ロングディスタンスタイプのトライアスロン競技に比べ生体への負担が少ないと考えられた.
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
地理学評論 (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.27, no.11, pp.490-496_1, 1954

1) プロローグで筆者の言わんとする所は,学問の世界での偶像(イドラ)の破壊であり,既成概念を疑つてかかれというごとである.この立場から,主題の2つの学問の正しい結びつきが,何故かくも妨げられているのかという形で,問題が整理されるごとになる.人文地理に縁が深いはずでありながら,案外,地理学徒から顧みられずにいる.「生態学」に注意を喚起しつゝ「植物生態学の成長に役立つたのは,ブローラを群落によつて捉え,それを遷移の諸相に即して考察するという研究態度」であつたことを指摘し,これを社会科学の用語にいいかえてみれば,「人交地理は,地域的社会集団をその発展の諸相,発達の諸段階に即して考察するということに外ならない」とし,転じて「人類の地域社会と自然との関係を検討しようとする場合にかぎつて,非歴史的・非社会的な立場に義理立しなければならぬといういわれはない」と切言する.<br> 2)「近代地理学のたどつてきた道」については,「地理と歴史との歩み寄りの前提」・「宿命論」・「地理的決定論」・「ドイツ浪漫主義」・「ダーウィニズム」・「歴史の行末不明」などに分けて,それぞれ克明な史的実証に基いて論究しているだけに,人文地理学の現実を明かにするには屈竟の所論であり,従って従来学史的研究の乏しい日本地理学界に対しては,空谷の跫音ともいうべきもので,これを筆者の名著『人交地理学説史』と併せ読むことによつて,一層啓発に資する所が多い.<br> 3)「フランス学派の人文地理学」は,筆者が巳に多くの飜訳書『人文地理学原理』・『大地と人類の進化』などによつて紹介されておるせいか, (2)や(4)に比べると,頁数は10頁にまとめてあるに過ぎないが,在欧留学前後から今日に至るまでの長い研究生活の成果が滲み出ている.ブラーシュの高弟たちの分厚な『地域的特殊研究』の諸篇に関連して,「この世代の人たちは,ピカルディーとかノルマンディー,ブルターニュといつだような,習慣的に1つの地域として扱われているどころを各自の研究のフィールドとして,いちおうその地域の生活を規定し,地域の特色を作りあげていると思われる,あらゆる要因を洗つてみるという仕事からはじめた1つの地誌を仕上げるのに, 1人前の学者がかゝり切りで,それぞれ7, 8年を要しているのは,そのためである.この学派の人々の勉域を分担するチーム・ワークの見事さは,後に体系的な『世界地理』15巻・23冊の完成にもあますところなく発揮された」と述べている.<br> 4)「世界史と地理」には,「郷土の知識」・「郷土への全面的な依存関係からの解放」・「地域間の大商業」・「郷土地理から世界地理へ—そして世界地理も,世界史も,まず近代西洋の立場から書かれたということ」・「世界史における中世ヨーロッパの取扱いと地中海地域」を論じ,最後に「東洋における西洋,西洋における東洋」を加えての30頁に亙る長篇である.<br> 5) エピローグは,空前絶後の海上制覇—航空網の支配」と副題してある. 19世紀から20世紀も,第1次大戦め世界秩序は英国が中心で,それは産業革命の先駆者としての同国の工業力に淵源している.「世界の海上交通の要所要所は,殆んど独占的に自己の掌中におさえ,こうして用意された交通地理上の優越性を存分に自国の政治経済上の要求のために活かすという有利な条件は,およそ世界交通の大動脈といえば,海上交通を連想してまちがいのなかつた最後まで英帝国のものであつた」しかしながら第2次大戦を境として,急速に実現された長距離航空の時代は,いぜん,海上交通の要所・要所を英国の手にのこしたまゝ,このかたちで交通地理的優越性を全く過去のものとしてはいないまでも,すでに2次的なものとして歴史の中に置去りにしつゝあることをいなめないともいい,次いで,アメリカの世界的規模をもつ航空網の支配に注意を喚起しつゝ,世界史の舞台が新しい観点から吟味し直されねばならぬ所以を論じている.