著者
赤迫 照子
出版者
広島大学大学院文学研究科
雑誌
広島大学大学院文学研究科論集 (ISSN:13477013)
巻号頁・発行日
vol.71, pp.75-90, 2011-12

到现在为止本人发表了广岛大学图书馆、文学部收藏的汉籍目录。本稿,是广岛大学西图书馆所藏的广岛大学总合科学部旧藏的汉籍目录。广岛大学总合科学部(1974~现在)的前身,是广岛高等学校(1923~1950)。广岛高等学校被广岛大学合并成为广岛大学皆实分校(1950~1961)。此后,又改名为广岛大学分校(1961~1964)、广岛大学教养部(1964~1974)、广岛大学总合科学部。1993年,广岛大学总合科学部向广岛大学西图书馆移交了所藏的图书。那时,被移交书中,有庆长元和年间(1596~1623)的珍贵的活字印刷书。另外,由于篇幅的原因这次只能刊载经部和史部,子目录也省略了。子部、集部、丛书部、类汉籍将另作发表。
著者
小井土 守敏
出版者
筑波大学平家部会
雑誌
筑波大学平家部会論集
巻号頁・発行日
vol.9, pp.49-53, 2002-06-30

『曾我物語』は、曾我兄弟の仇討ちを記すとともに、平治の乱の後伊豆国へ配流となった、源頼朝の流人時代をも扱う作品として知られている。真名本・真名本訓読本・仮名本のすべての系統において、その質・量の差こそあれ、流人頼朝の ...
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
1979
著者
堀田 龍也 中川 一史
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.325-335, 2003-03-20
被引用文献数
10

情報通信ネットワークを利用した交流学習を継続させている教師が意図している点の特徴を知るために,テレビ会議交流学習プロジェクト参加校の教師14名と,電子掲示板交流学習プロジェクト参加校の教師13名に対してアンケート調査を行った.それぞれの参加校を交流学習継続群と非継続群に分割し,アンケート調査の結果を比較した.その結果,交流学習を継続させている教師が意図した点の特徴として,次の2点が明らかになった.1)交流学習に取り組む教師は,その利用する情報手段や継続の程度にかかわらず,学校間の交流担当者との密なやりとりを行い,他の交流方法との併用をしていた.2)交流手段として中心に据えている情報手段の違いによらず継続群の教師にのみ見られる特徴的な点として,交流にかかわる活動時間の保障,内省をうながすための授業場面の設定や掲示物の作成があげられた.
著者
村田 未果 今村 太郎 宮ノ下 明大
出版者
日本応用動物昆虫学会
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.131-136, 2006-05-25
被引用文献数
4 3

カップ麺製品に対するノシメマダラメイガ幼虫の侵入法と食害を把握することを目的とし,流通しているシュリンク包装が施されたカップ麺製品への終齢幼虫の侵入方法を調べた.また,即席麺を餌とした場合の幼虫発育を調べた.幼虫は,シュリンクフィルムと容器の間の空間の大きな箇所を好んで侵入する傾向が観察された.フィルム上の空気抜き穴および側面および底面にある背貼り(フィルムのつなぎ目)上に開けられている穴において,幼虫によるかじり跡が確認された.また,フランジ(ふたの縁)ではフィルム上から発泡ポリスチレンシート容器を穿孔し,容器内部へ侵入し,即席麺を摂食している個体が認められた.孵化時より即席麺を餌とした場合,室温30℃,湿度70%で成虫まで平均33.1日(♂),34.4日(♀)で発育し,米糠に比べて有意に長く,羽化率は30.0%と低かった.以上より,カップ麺製品へのノシメマダラメイガの侵入方法と加害を再現し,本種の混入防止という観点から製品容器および包装方法に関する改良の必要性を指摘した.
著者
寺澤 浩樹
出版者
文教大学
雑誌
文学部紀要 (ISSN:09145729)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.146-131, 2012-09-29

武者小路実篤の中期(大3〜6)作品群において、素材を同じくする戯曲「罪なき罪」(大3・3)と小説「不幸な男」(大6・5)の二作品は、他の諸作品を挟む時期に位置する。その中には、小説「彼が三十の時」(大3・10〜11)、戯曲「その妹」(大4・3)、戯曲「ある青年の夢」(大5・3〜11)など、戦争への作者の関心が反映された著名な作品が多く、この中期が「ヒューマニズムの時代」と呼ばれるゆえんである。しかし、小説「不幸な男」の特質として、戯曲「罪なき罪」から小説「不幸な男」への変容の根底には、〈死のリアルな表現〉の意図であること、その素材のデフォルメの意図には、モデルの〈苦境と苦悩の明確化〉があること、その主題は、〈神ならざる凡人には重すぎた運命〉であり、その情調は、〈厳粛な暗澹たる悲哀〉であることなどから、小説「不幸な男」という視座からは、この中期には、〈死の認識〉のモチーフが明瞭に見える。それが、「非戦」的と言われる諸作品を芸術として成立させる礎であり、武者小路独自の運命の観照なのである。
著者
岡本 祥浩
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.72, no.616, 2007

This discussion raises a few questions on the way of understanding of the homeless policies in the UK. The period of the consideration for homeless policies is important, especially in the UK due to the radical change of housing policy by Thatcher regime.
著者
中村 夕衣
出版者
京都大学
雑誌
京都大学高等教育研究 (ISSN:13414836)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.133-144, 2008-12-01

In this paper, I explore the philosophy of Richard Rorty in terms of its criticism of universities and university education. His idea of a university education is developed especially in relation to what he calls "individuation," and this is based on his view of philosophy in a time of "post-philosophy," i.e., based on a conception of philosophy as edification. In this context, the importance attached to "conversation" can clearly be seen; it is engaging in conversation that helps students become critical. In light of this, Rorty's position has been used to support the idea of citizenship education or multicultural education. While such educational practices typically emphasize the importance of conversation, however, they typically do this without considering what it is to read texts within a university education. Rorty has also discussed the significance of reading texts in his 1996 essay, "The Inspirational Value of Great Works of Literature." Reading this paper in light of his criticism of both the cultural left and analytical philosophy makes it possible to better see the difficulties that confront universities in the post-philosophy period, the period with which Rorty is most concerned. Furthermore, this paper creates a way of addressing the question of what it means to read such texts during this period.
著者
藤原 俊義 田中 紀章
出版者
日本ウイルス学会
雑誌
ウイルス (ISSN:00426857)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.11-18, 2008-06-30 (Released:2008-12-28)
参考文献数
19
被引用文献数
3 5

ウイルスは本来ヒトの細胞に感染,増殖し,その細胞を様々な機序により破壊する.遺伝子工学技術によりこの増殖機能に選択性を付加することにより,ウイルスを癌細胞のみを傷害する治療用医薬品として用いることが可能となる.Telomelysin(OBP-301)は,かぜ症状の原因となるアデノウイルスを基本骨格とし,ウイルス増殖に必須のE1遺伝子をテロメラーゼ・プロモーターで制御するよう改変された国産のウイルス製剤である.In vitroでは肺癌,大腸癌,胃癌,食道癌,頭頸部癌,乳癌,肝癌,膵癌,前立腺癌,子宮頸癌,卵巣癌などに対して広範な抗腫瘍活性がみられ,in vivoでは腫瘍内投与による有意な増殖抑制が認められるとともに,ウイルスは血中を循環し,遠隔部位の腫瘍内でも増殖することが確認された.固形癌に対するTelomelysinの第I相臨床試験は,米国食品医薬品局(Food and Drug Administration; FDA)の治験承認のもと米国にて進行中である.TelomelysinにGFP蛍光遺伝子を搭載したTelomeScan(OBP-401)は,高感度蛍光検出装置により微小癌組織を可視化することができ,診断用医薬品として応用可能である.原発巣内に投与されたTelomeScanは所属リンパ域へ拡散し,微小リンパ節転移でGFP発現を発する.高感度プローブあるいはビデオスコープにより転移リンパ節を同定することができ,本技術は微小癌,微小転移の早期発見に有用であるとともに,優れた外科ナビゲーション・システムとなりうると期待される.本稿では,従来のがん治療とは異なる新たな戦略として開発されているこれらの新規ウイルス製剤のがん診断・治療への応用の可能性を概説する.