著者
松浦 弘幸 小井手 一晴 野田 信雄
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.167-172, 2006-10-20

前の論文では,都道府県の衛生統計データを用いて離婚率の社会的要因を重回帰分析した.その結果,この説明変数を含む重回帰式を得た.しかし,説明変数の特質を調べるために,主成分分析や因子分析を行った.この過程で年間平均気温と平均雪日のように,重回帰式の符号と異なる効果を持つ変数が存在している.共稼ぎと学歴がその代表的な変数である.これらの説明変数を用いてクラスター分析を行うと,都道府県は概ね4つのグループに分割される.しかし,東京都,沖縄,そして北海道は,時に,他のグループのどれにも属さない.こ3つの都道府県には,特殊な事情」が存在しているのかもしれない.
著者
林田 和博
出版者
九州大学
雑誌
法政研究 (ISSN:03872882)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.104-51, 1967-07-15
著者
梶本 修身
出版者
大阪外国語大学
雑誌
大阪外国語大学論集 (ISSN:09166637)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.143-150, 1998-09-30

A randomized, double-blind, cross-over trial was carried out in 20 out-patients with asthenopia to compare the efficiency of oral treatment with 62.25mg of Vaccinium myrtillus anthocyanoside or placebo daily in two divided for 8 weeks. 10 typical symptoms of asthenopia,for instant,eye strain, visual haziness, headache etc., were scored at 2 weeks intervals. Critical fusion frequency of flicker and visual analogue scale of general fatigue were also recorded before and after each treatment. During first 4 weeks, each symptom improved in both groups, but in the group treated with the Vaccinium myrtillus anthocyanoside to a faster and greater extent During the maintenance periods, a further significant improvement was recorded in the patients treated with the Vaccinium myrtillus anthocyanoside in 6 of 10 symptoms, whereas in those on placebo the symptoms didn't improved any more. Although there is no significant difference on the effects between the Vaccinium myrtillus anthocyanoside and placebo in the other 4 symptoms, the percentage of improvement in the group treated with Vaccinium myrtillus anthocyanoside, was higher than that with placebo. The Vaccinium myrtillus anthocyanoside also improved the critical fusion of flicker and visual analogue scale of general fatigue more significantly than did placebo. Clinical tolerance was excellent with all treatments, with no complaints being recorded. So it's suggested that oral treatment with the Vaccinium myrtillus anthocyanoside should be basic therapy for the management of asthenopia.
著者
岩村 淳 横田 英史 内山 邦男 鎌田 富久 尾上 孝雄 松下 秀人 中山 貴司 門田 浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.3, pp.31-35, 1999-04-15

今日、組込みプロセッサは電子的に制御される製品、例えばテレビ、携帯電話、ビデオカメラ、炊飯器、ゲーム機、タマゴッチ、コピー機、プリンタ、PDA、HDD、自動車、等々パソコンのCPU部分は別としてあらゆる"システム"の頭脳として組み込まれ活用されています。では、0.1um前後の微細加工技術が利用可能になり、チップ当りのdRAM容量はギガビットで語られ、CPU性能はMIPS値に代わってGIPSあるいはBOPSで評価され、デジタルTV放送が本格化し、光ファイバー網が日本の過半を覆う、と言われている2005年頃にはどのような性能、特徴、スペックを持ったプロセッサが、どのような用途、製品に適用されているのでしょうか? ディスカッションに先立ち、各パネリストの皆さんには各々がイメージするその時点における組込みプロセッサ像を語っていただき、各自の専門分野から予見される問題点等につきコメントしていただきます。
著者
増子 和男
出版者
梅光学院大学
雑誌
日本文学研究 (ISSN:02862948)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.199-211, 1992-11-01
著者
中田 英樹 都島 功 篭島 俊一
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.44, pp.333-334, 1992-02-24

消費者要求の多様化、個性化に伴い、顧客は納期を指定し、小ロット、多頻度の納品を多品種に渡り要求する。この要求に応え、かつ、物流コストを削減することがメーカの重要な経営課題となっている。その課題の解決には、保管・輸送などの狭義の物流活動の改善では対応できず、材料の調達から消費者への納品までの範囲を対象にしたトータルシステムからのアプローチが必要である。その実現システムとして、生産、販売、物流の統合管理による在庫削減を狙いに、部門別業績管理に着目した有言実行情報システムと、経営計画の中核をなす販売計画の立案支援をファジィ応用で実現する販売計画立案支援システムについて述べる。
著者
藤木 竜也 河東 義之 斉藤 健二
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.72, no.621, pp.187-194, 2007
被引用文献数
1

After the Meiji Restoration, a central organ of Government building and a high government official residence were installed. The government assigned the samurai residence which requisitioned from the Shogunate to a Government building and a high government official residence at first. However, there is the later policy of europeanize, too, and European-style design will be gradually introduced. It was a Minister of Foreign Affairs official residence introduced European-style design into earliest in a high government official residence, and subsequently it was a Prime Minister official residence that construction was planned. This report paid its attention to these two high government official residence and clarified the construction process and the genealogy of European-style design introduction with proof of a document.
著者
韓 生廉 関口 隆 高橋 宏
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.5, no.5, pp.1142-1154, 1247-1248, 1993-10-15
被引用文献数
6

人間の操作特性と主観評価の関係などような, あいまいな量を含む説明変数と目的変数の関係記述としてファジィ理論を用いた表現方法が有効である.本論文では, ファジィ関係式およびその拡張として, ファジィ関係不等式, 区間値ファジィ関係式の3つの関係に着目し, ファジィ関係行列と目的変数行列が与えられたとき, 説明変数行列を求めるファジィ関係逆問題において, 解の存在する条件を上記3つの関係式について, それぞれ検討した.著者らが提案している記号行列の概念を導入することによって, ファジィ関係式, ファジィ関係式のすべての行列において, その要素が区間値で表されている場合においても, 解の存在性を容易に判別できた.本論文にて提案した判別法のアルゴリズムが極めて簡単であるので, 今後のファジィ関係逆問題の解の存在性の検討に有効な判別方法を与えることができた.
著者
吾妻 美子 熊澤 綾乃 吉良 佳那 Rajapakse R. P. V. J. Wickramasinghe Susiji 渡部 嘉哉 吾妻 健
出版者
高知学園短期大学
雑誌
高知学園短期大学紀要 (ISSN:03894088)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.75-85, 2006-02-15

A pathohistological study on toxocariasis was performed on infected mice, on which the autopsy was carried out 4 days, 7 days and 10 days after the infection. In paticular, we examined the histology of inflammation and the repair of the lungs in the infected mice. The hemorrhage was largely recognized in the alveolus. The injured tissues were immediately followed by an acute local reaction characterized by a sequence of vascular changes, including the outpouring of plasma fluids and proteins. Then, many neutrophilic and eosinophilic leukocytes outpoured from blood vessels. Many alveolar macrophages were activated, and erythrocytes were phagocyted by them. After phagocytosis, hemogiderin was stocked in the cytoplasm of the alveolar macrophages. These were the inflammatory reaction and the process of repair to the injury caused by Toxocara canis.
著者
東 恒人 大倉 充 宮沢 一哲 藤田 和人
出版者
日本シミュレーション学会
雑誌
シミュレーション (ISSN:02859947)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.134-141, 2004-06-15
被引用文献数
3

In this paper, the wind ripple phenomenon; specifically, its generation, growth, disappearance, and ripple pattern, are described by reference to two parameters for a small-scale region consisting of 200×200 cells, in consideration of only the saltation and surface creep of sand. The first parameter is a coefficient allocated in a region measuring 3×3 cells, and its influence on a wind ripple pattern is clarified. The second parameter incorporates shear stress, the volume that sand jumps, the volume that sand rolls, and processing frequency. The influence of these parameters on the generation, growth, and disappearance of wind ripple is clarified.
著者
浅川 満彦 倉地 徹 酪農学園大学野生動物生態研究会
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
Japanese journal of zoo and wildlife medicine (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.101-103, 1999-09
被引用文献数
5

北海道石狩地方で駆除あるいは殺処分されたアライグマ68頭についてその寄生蠕虫類の調査を実施したところ, 狸蛔虫Toxocara tanuki(検出されたアライグマの個体数1, 以下同様), 高橋吸虫Metagonimus takahashii(2), 棘口吸虫科のEuparyphium sp.(7)が発見された。アライグマからこれらの蠕虫類が検出されたのは初めてである。
著者
田中 存 菅 千索
出版者
和歌山大学
雑誌
和歌山大学教育学部紀要. 教育科学 (ISSN:13425331)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.15-22, 2007-02-28
被引用文献数
4

近年、学生の無気力・不登校などの学校不適応が問題となっている。大学生では不登校の出現率は1.2〜2.0%と推測されている。不登校者を小学生から大学生まで含めるとさらに多い。そのきっかけには、本人に関わる問題や、対人関係に関わる問題が挙げられる。さらに、その要因には不安や情緒的なものが挙げられる。学生が抱える不安について調査し、その要因を考えていくことは、学校不適応や不登校、登校拒否など教育現場の深刻な問題にアプローチする重要な手がかりになると考えられる。そこで、本研究では大学生を対象とし、大学生活で抱く不安のみならず日常生活で抱く不安についても考えていく。そして、不安に影響を与えている要因を生活状況・性格特性・対人関係の3方向から、検討していくことを目的とし、和歌山大学教育学部の学生196名(男子101名、女子95名)に対して質問紙による調査を行った。大学生活における不安としては「日常生活不安」「評価不安」「大学不適応」とその合計であ「大学生活不安尺度」の4変数を用いた。また性格特性では、「社会的外向」「神経質」「抑うつ性」の3変数、対人関係では、「社会的スキル」「他者志向性」「演技性」の3変数を使用した。学年と不安に関して分散分析を行った結果、「大学不適応」で、1回生と4回生の間に有意な差が見られた。「大学生活不安」に関しては、対人関係の影響よりも性格特性の影響の方がより強く関係していた。影響力の強い変数から順に、「神経質」>「抑うつ性」>「社会的スキル」であった。「大学生活不安尺度」の下位尺度である「日常生活不安」「評価不安」、「大学不適応」では、日常生活不安」では「神経質」「抑うつ性」「社会的スキル」、また「評価不安」で「神経質」「抑うつ性」「演技性」、さらに「大学不適応」では「抑うつ性」「社会的外向」が強い影響を与えていた。「他者志向性」に関しては大学生活の不安に、影響を与えていなかった。大学生活で抱く不安に関しては、対人関係の影響よりも性格特性の影響の方が強いことが示された。また、不安の高い項目で、対人関係に高い不安を感じているという結果も得られている。現在の大学生では個人差はあるものの、ほとんどの学生が不安を抱えている。特に日常生活における不安と評価に対する不安が高かった。しかし、それらの不安は大学生活の中での漠然としたものに対し多くの不安を抱えるが、単位習得や卒業に対しては、楽観的で甘えのある考えが出てくると考えられる。また、就職など現実的に進む道が見つかった時、不安を感じなくなると考えられる。本研究では、大学生活での不安にどのような要因が関係しているのかを明らかにすることを目的としていたが、その中には日常生活での不安も含まれており、求めたいものが幅広くなりすぎていた。そのため、今後はより目的を絞っていく必要があろう。