著者
戸田 瑛人 森住 哲也 鈴木 一弘 木下 宏揚
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.113, pp.45-49, 2009-06-25

クラウドはインターネット内にあるリソースの関係が述語論理で記述され,そこに名前空間が関係付けられた論理システム,即ち,意味論である.近い将来,個人情報や企業機密を含んだリソースもクラウドのシステムに組み込まれる事が十分考えられ,covert channelと呼ばれる不正通信路による情報漏えいが危惧される.そこで,covert channelを分析するセキュリティモデルとクラウドを如何にして対応付けるかが課題となる.また、大規模クラウドに於けるcovert channel分析は,計算量が膨大になる事が考えられるため、covert channel分析を分散化する事が必要である.本論文では,Googleが採用している大規模検索エンジン"Hadoop"をクラウドにおけるエージェントシステムのリソース収集・整理ツールとして応用し、さらにセキュリティモデルを実装したエージェントと融合させたシステムを提案する.また、その際に生じるいくつかの課題を示す.
著者
高田 政明 飯田 幸雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.287, pp.35-41, 2003-09-03

FDTD法における表面インピーダンス境界条件を用いた実用的な導体境界処理法を2つ提案している.一方は回路理論に基づく定式化,もう一方は畳み込み積分に基づく定式化を行うものである.これらの方法の共通点は,導体の表面インピーダンスを集中定数回路の入力インピーダンスで近似することである。この近似方法は,広帯域にわたって近似精度を高く維持でき,解析の対象として考えている周波数帯域内の導体表面インピーダンスを容易に高精度近似できることが示されている.また,導体の周波数分散性を考慮しなければならない問題にこれらの処理法を適用しFDTD解析を行った.そして,近似誤差がFDTD解析結果へもたらす影響は広帯域にわたってほとんど無いことを確認した.
著者
湯浅 敬
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.432-433, 2003-04-15

1999年春から1年間,イギリスのブリストル研究所に出向し,2002年秋から現在のパロアルト研究所に移籍となりました.アメリカに来てまだ間もないのですが,これからシリコンバレーの情報を中心にお伝えしていく予定ですので,よろしくお願いします.

1 0 0 0 OA 衛生薬学

著者
秋山 高 河村 太郎 富田 基郎 武田 明治
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.15, no.12, pp.1137-1142, 1979-12-01

戦後, 我々の日常生活が豊かになるにつれ, 工業生産が増大しましたが, 反面, 我々の日常生活や生産活動に由来した廃棄物による種々の汚染が社会問題化してきました.社会的要求の変化に伴い, 社会科学の一のである薬学も質的変化を来し, 薬学領域における衛生薬学の比重が飛躍的に増大してきました.今日は, 広い衛生薬学のうちでも一応公衆衛生の分野を中心として, これからの衛生薬学のあり方につきお話を伺いたいと思います.
著者
星野 斉之 内村 和宏 山内 祐子
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR TUBERCULOSIS
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.84, no.1, pp.1-8, 2009-01-15
被引用文献数
1

〔目的〕青中年期結核罹患率の地域差を検討する。〔方法と結果〕2005年の結核発生動向調査と国勢調査を用いて,都道府県別の性・就業状況別の青中年期(25~54歳)罹患率を算出し,背景要因を検討した。〔結果〕都市と周辺地域の罹患率が高い。四大都市通勤圏とその他の地域の比較では,都市通勤圏の日本人の就業者,無職,主婦で有意に高かったが,主婦では差は小さかった。生活保護対象者の罹患率は高いが,受給率に地域差はなかった。外国人の罹患率は高いが,女性の無職・その他のみに地域差を認めた。電車・バス利用回数と罹患率が,就業者で強い相関を示したが,主婦に相関はなかった。居住状況と都道府県罹患率に相関はなかった。糖尿病,悪性腫瘍,関節リューマチの受療率は結核罹患率と相関せず,推定HIV感染合併患者数は少なく,除外しても罹患率の差異は保たれた。〔考察〕都市部における公共交通機関の利用と就業による感染リスクが示唆され,事業所の患者発見対策強化と必要時の公共交通機関における接触者健診が勧められる。また,貧困の影響の可能性があり,詳細な検討が必要である。外国人,居住状況,HIV感染,糖尿病,悪性腫瘍,関節リューマチの影響は示唆されない。
著者
児玉 真樹子 深田 博己
出版者
広島大学大学院教育学研究科心理学講座
雑誌
広島大学心理学研究 (ISSN:13471619)
巻号頁・発行日
no.6, pp.19-25, 2006

本研究は,生産性に関連する態度,行動・行動意図に及ぼす職業的アイデンティティの影響を検討することを目的とした.企業就業者約600名を対象とし,調査を行った(有効回答者数353名).第1ステップに職業的アイデンティティを,第2ステップに生産性に関連する態度(職務満足,仕事への内発的動機づけ,キャリア形成に対する積極性)を,第3ステップに生産性に関連する行動・行動意図(離転職意志,出社拒否による突発的な休み,残業の頻度)を設定し,パス解析を行った.その結果, 職業的アイデンティティは,生産性に関連する行動・行動意図に対して直接的に,もしくは生産性に関連する態度を介して間接的に影響を及ぼすことが確認された.
著者
佐藤 真一 中村 裕一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.207, pp.77-80, 2003-07-10
被引用文献数
2

映像処理は,近年特にその発展や応用が期待されている情報処理分野であり,パターン認識・メディア理解にたずさわる多くの研究者が挑戦してきている研究テーマである.その10年あまりの歴史を振り返ってみると,多くの成果が得られたものの,社会的に求められている要請に対しこたえられるのか,映像処理の提示する将来展望は何なのか,などに対する回答を明確にしなければならない時期に来ていると考えられる.本パネルでは,映像処理に関係する気鋭のパネリストを迎え,映像処理の意義を明確にするべく討論を行う.
著者
黄 建成 田辺 賢二 板井 章浩
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.259-264, 2003-12-15
被引用文献数
2

アジアハス(Nelumbo nucifera),アメリカハス(Nelumbo pentapetala)ならびに種間の雑種を含むハス85品種を供試して,品種識別法としてISSRマーカーによるバス品種のDNAフィンガープリントを行った.5種類のISSRプライマ-(UBC811, 818, 840, 855, 857)から品種間の多数なバンドパターンが得られた.黄花色系をもつアメリカパスはアジアハスに比べて独特な多型バンドを示し,または中国からの紅蓮および日本由来の品種も多型バンドが存在することが示唆された.さらに85品種を識別できる最少のISSRプライマーのセットを選んだ.その結果,5種類のプライマーから得られた20本のISSRマーカーを用いて85品種の識別が可能となり,各品種に特異的なDNAフィンガープリントが得られた.
著者
田中 祥夫
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文報告集 (ISSN:09108017)
巻号頁・発行日
no.450, pp.103-112, 1993-08-30
被引用文献数
3

"Kasaku Tatekata Jomoku" is important as germination of the .modern building codes system in Japan. This paper investigates the enacting conditions of this code, and reports the following points. (1) Kanagawa Prefecture was aiming at the promotion of urban sanitation, mainly owing to a proposal of D.B. Simmons (1872). (2) Kanagawa Prefecture put an urban renewal project into practice in 1873 as a part of (1), and enacted "Kasaku Tatekata Jomoku" as the building rules of the new urban area. (3) I am convinced that the governor, Oe chiefly promoted enacting this building code.
著者
竹井 成美
出版者
宮崎大学
雑誌
宮崎大学教育学部紀要. 芸術・保健体育・家政・技術 (ISSN:02858592)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.15-29, 1985-03

In this study I made researches into the fiield of "consonantia (harmony)" in Boethius' work "De institutione musica" from the standpoint of the musical education.### Boethius not only makes clear the definition of "harmony", but also deals with the problem in relation to "auditus (audition)" and "ratio (reason)" in the judgment on harmony. And he deals with the view of harmony by Pythagoras, Aristoxenus and Ptolemaios, and the episode in time Pythagoras found out the ratio of harmony. In addition to these matters he deals with the difference of the view of harmony by Plato from one by Nikomachus and the factors deciding the ranking of harmony.### Especially the problem in relation to "audition" and "reason" in the judgment on harmony was taken interest in by the scholars in Ancient Greece and in Medieval Europe. So it is important to elucidate these problems in a sense of making clear the view of music in Ancient Greece and in Medieval Europe.### In the modern musical education in Japan the basic studies on "principles of harmony" are scanty. So Boethius' consideration about the field of "harmony" will give the big suggestions to the future musical education in Japan.