著者
竹井 成美
出版者
大分県立芸術文化短期大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:02869756)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.31-42, 1982-03-31

Boethius is one of the important theorists who transmitted the musical thought in Ancient Greece to the Middle Ages's. In the Chap. 2 of Vol.1 "Tres esse musicas; in quo de vi musicae (three classifications of music)" of his work「De institutione musica (theory of music)」, he classified music into musica mundana (harmony in the macrocosmos), musica humana (harmony in the microcosmos, i. e. man), and musica instrumentalis (practical music). Not only had this classification of music been quoted heavily by later (A. C. 9-15) theorists of music, but also it had had much effects on the musical thoughts until the time of Renaissance. But, it seems that these problems have been scarcely discussed in the musical fields of Japan. This study deals mainly with Boethius's classification of music in his work「De institutione musica」and takes its contents and its effects on later musical thought in research. Especially the modern musical thoughts are very complicated. Therefore, it is very valuable in the musical studies that we try to research into the Medieval musical thoughts by Boethius's classification of music, and it can be to lead to define the music from more theoretical and systematical point of views.
著者
高木 美也子
出版者
日本生命倫理学会
雑誌
生命倫理 (ISSN:13434063)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.47-51, 2004-09-17

ES細胞とは生体を構成するあらゆる組織・器官に分化する能力を持つ細胞のことであり、アメリカ、ウィスコンシン大学のJ.A.トムソンらは、1998年11月、ヒト胚から初めてES細胞を樹立した。ES細胞は新規の医療に結びつくものとして大いに期待される反面、不妊治療のために作られ凍結保存されているヒト受精胚(余剰胚)から採取されるため、生命の源を壊すという倫理問題が存在する。この問題の本質は、ヒト胚の潜在性をどのように捉えるかであろう。反対する人は、ヒト胚はまだ人間の状態ではなくても、人となる潜在性を持っており、それを遂行する権利があると主張する。しかしながら人になる潜在性とは、ヒト胚が人にまで成長することを、賦与するものではないと考える。文部科学省では、現在、特定胚及びヒトES細胞研究専門委員会において、各研究機関から提出された樹立計画及び使用計画を審査している。私もその一委員として関わっており、審査で問題になった点等も考察した。さらにヒトES細胞研究では、文化的・宗教的な背景が大きく影響してくる。日本では、ヒト胚を壊してES細胞を樹立するという問題に、国民からのそれほど強い反対はない。反面、生命最後の部分では拘っており、国民的総意として心臓死しか受け入れられない。これが脳死問題である。日本は文化的にも、脳死体からの臓器、組織提供の医療ではなく、移植用材料を作り出すES研究に向かわざるを得ないのではないか。
著者
伊賀 健一 小山 二三夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.1, 1995-03-27

この2年間における面発光レーザの発展は目覚ましく、100μA以下のしきい値電流動作が目に見えてきた.また,応用分野でも特に並列光インターコネクト用に大規模アレーの商品化が進んでいる.図1に,現在考えられる面発光レーザのスペクトル領域を示す.1.55-1.3μmの長波長帯面発光レーザは光ネットワーク用に重要であるが,技術的に最も低しきい値化が難しい状況にある.熱伝導の良い反射鏡の使用が鍵となる.0.98μm帯のGaInAs系面発光レーザは最も高性能になっており,μAオーダーの低しきい値動作がターゲットになってきた.また,アレー化された実用デバイスが商品化され始めた.GaAs系レーザもSiフォトダイオードとの連携から応用が進んでいる.0.6μm帯の可視光レーザも1mA程度の低しきい値デバイスが研究レベルで達成され,実用化がそろそろ目前になってきた.これから興味がもたれるのが,青から紫外域にわたる極短波長の面発光レーザであろう.ZnSe系,GaN系など研究がホットになってきた.面発光レーザの適用分野で至近距離にあるのが光インターコネクトであろう.装置間の連絡,ビットの並列伝送など,光ファイバとの高効率結合と低しきい値動作を武器に新しい分野を形成しそうである.もちろん,長波長の面発光レーザの実用化は光ネットワークの様相を変える基となろう.いずれにしても面発光レーザを基礎とする並列機能デバイスは新しいオプトエレクトロニクスを切り開く原動力となるであろう.
著者
神田 直之 駒谷 和範 中野 幹生 中臺 一博 辻野 広司 尾形 哲也 奥乃 博
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.12, pp.55-60, 2006-02-04
被引用文献数
4

複数のドメインを扱う音声対話システムにおいて,対話の文脈や進行に関する特徴量を導入してより精度よくドメイン選択を行う手法を開発したので報告する.本稿ではドメイン選択問題を,応答すべきドメインが,(I)ひとつ前の応答を行ったドメイン,(II)音声認識結果に対する最尤のドメイン,(III)それ以外のいずれかのドメイン,のどれに該当するかを判別する問題と捉える.ドメイン選択の正解を与えた対話データから,対話の文脈や進行に関する特徴量を用いて上記を判別する決定木を学習することにより,ドメイン選択器を構成した.5ドメインのマルチドメイン音声対話システムを用いた10名の被験者による評価実験の結果,音声認識尤度に基づく従来のドメイン選択手法に比べ,ドメイン選択誤りが11.6%削減された.We have developed a robust domain selection method using dialogue history in multi-domain spoken dialogue systems. We define domain selection as classifying problem among (I) the domain in the previous turn, (II) the domain in which N-best speech recognition results can be accepted with the highest recognition score, (III) other domains. We constructed a classifier by decision tree learning with dialogue corpus. The experimental result using 10 subjects shows that our method could reduced 11.6% domain selection error, compared with a conventional method using speech recognition likelihoods only.
著者
上田 要一
出版者
日本味と匂学会
雑誌
日本味と匂学会誌 (ISSN:13404806)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.197-200, 1997-08
被引用文献数
5

昆布だしの呈する特有の"あつみ"成分をオミッションテストにより検索した結果、グルタミン酸、カリウム、マンニットの3成分が有効成分であった。また、ニンニク、タマネギを食品に使用した時発現する"あつみ"、"ひろがり"、"持続性"は、アリイン、S-プロペニルシステインスルホキシド等の含硫化合物による発現する事が分かった。最近、牛肉だし中の"こく"、"あつみ"成分として新規のアミノ酸誘導体及び筋肉タンパク由来の高分子成分が検出されている。
著者
吉里時雄
雑誌
沖縄医会誌
巻号頁・発行日
vol.22, pp.192-193, 1985
被引用文献数
1
著者
岡田 仁宏 春山 繁之 赤星 保浩 安藤 竜馬 上西 研
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
年次大会講演論文集 : JSME annual meeting
巻号頁・発行日
vol.2005, no.1, pp.345-346, 2005-09-18

In general, some defects may generate in manufacture process of an aluminum casting alloy. Therefore it is necessary to measure the overall and local strain with considering the effect of the defects in order to make reliable verification of the material property of the aluminum casting alloy. In this study, first of all, we verified accuracy of Strain Distribution Measuring System using a digital image correlation method by comparison with a strain gauge. Also, we measured the strain distribution of the aluminum casting alloy and compared it with the distribution of the defects inside the specimen which was examined with the X-ray CT system. As the result, we succeeded in measuring the local strain which seemed to be effected by the internal defects, by the present system.
著者
蚊野 浩 金出 武雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.79, no.11, pp.1810-1818, 1996-11-25
被引用文献数
36

ステレオ視における重要な問題にステレオ画像対からの対応点探索とステレオカメラ校正がある.対応点探索はエピポーラ線と呼ばれる直線上を探索することにより実行されるが,カメラの視点を任意の位置・方向に置くことを許した場合,その幾何学的条件が複雑になる.本論文では対応点候補の抽出が,3次元空間に仮想的に配した一連の平面による基準カメラ画像から検査カメラ画像への射影変換を用いることで簡単に記述できることを示す.またこの性質を利用したステレオカメラの校正法として,シーン中に存在する二つの平面をステレオカメラに観察させ,一連の射影変換行列を内挿および外挿する方法を提案する.本ステレオカメラ校正法は特別な校正パターンを必要とせず,カメラパラメータを明示的に求める必要もないため非常に簡便である.しかも,ピンホールカメラモデルに基づく従来のステレオカメラ校正法に比較して精度が優れている.