1 0 0 0 膵性腹水

著者
迫田 晃郎 西 俊平 小野 二六一 野上 洋一郎
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.13, no.8, pp.1052-1056, 1980-08-01

良性膵疾患, 主として慢性膵炎に伴う膵性腹水は膵管または仮性膵襄胞壁の破裂が主要因となる比較的稀な病態である. 診断は腹水を来す病態の中に膵性腹水があることを銘記しておくことが肝要で, 腹水の高蛋白, 高アミラーゼ値の特性が把握されれば容易であり, 逆行性膵管造影による膵管病態の情報は有用である. 一般に保存的療法に対して難治性で, 術前に的確な病態が把握されれば外科的に治療しうる場合が多い. 最近アルコール多飲者で難治性腹水を伴い肝硬変の擬診で来院, ERP に際して膵管から注入した色素の腹水中移行で膵性腹水と診断し膵管破裂部を含む膵体尾部切除で治療せしめた症例を経験したので文献的考察を加えて報告する.
著者
木村 友紀 伊藤 淳子 宗森 純
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.32, pp.115-120, 2007-03-22
被引用文献数
2

本研究では、位置情報を用いた推薦曲提示サービスを提案する。ユーザは情報端末に付属した GPS により位置情報と音楽データを関連付けることが可能となり、ある位置から見える風景と音楽との一致がもたらす感動をユーザ間で共有することができる。このようにして、外出先での音楽ダウンロードの必然性を生み出すことによって、更なるダウンロードの促進を図る。We propose a recommendation service of music based on a user's actual location. The user can relate music to the location information from a GPS. So, users can share the impact depending on the consistency between the scenery and the music. This system will promote the download of music in outdoors inevitably.
著者
光富 健一
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.46, no.11, pp.613-618, 1996-11-01
被引用文献数
1

ネットワーク時代の到来によって, 主題分析を指向した情報組織化の必要性が軽んじられてきている。統制されない自然言語によるインデクシングは, 本当に利用者に役立ちうるか。フーグマンが提出した「概念の三角形」と「情報提供とインデクシングの5命題」を手がかりとして, 統制索引言語の必要性を強調する。また統制索引言語構築の方向性を, BC2のファセット構造を手がかりとして提出する。
著者
大野 将樹 森田 和宏 泓田 正雄 青江 順一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.44, no.5, pp.1311-1320, 2003-05-15
被引用文献数
4

トライ法は自然言語処理システムの辞書を中心として広く用いられているキー検索技法であり,トライを実現するデータ構造に検索の高速性と記憶量のコンパクト性をあわせ持つダブル配列構造がある.ダブル配列構造の欠点は,キーの削除によって生じる未使用要素により空間効率が低下する点である.これに対し森田らはダブル配列を詰め直すことにより未使用要素を除去するキー削除法を提案した.しかし,この手法はすべての未使用要素を除去できないため高い空間効率を維持できず,また削除コストが未使用要素数に依存するので,削除を連続するほど削除速度が低下するという問題がある.本論文では,トライの節のうち兄弟を持たない節が多くの割合を占めること,また,これらの節の遷移は容易に変更できるという特徴を利用し,削除を連続した場合でも空間使用率と削除速度を低下させない効率的なキー削除法を提案する.EDR日英単語辞書,WordNet英単語辞書,日本の郵便番号リスト,各5万件に対する実験より,提案法は削除を連続した場合でもきわめて高い空間使用率を維持することが,また,森田らの削除法より約50?200倍高速に削除できることが実証された.A trie is a well known method for various dictionaries, such as spelling check and morphological analysis. A double-array structure is an efficient data structure combining fast access of a matrix form with compactness of a list form. The drawback of the double-array is that the space efficiency becomes worse by empty elements produced in key deletion. Therefore, Morita presented a key deletion method eliminating empty elements. However, the space efficiency of this method is low for high frequent deletion. Further, the deletion takes a lot of time because the cost depends on the number of empty elements. In this paper, a fast and compact deletion method is presented by using a property of nodes having no brothers. From simulation results for 50,000 keys, it turned out that the presented method is faster 50 to 200 times than Morita's method and keeps high space efficiency.
著者
仙石 浩明 吉原 郁夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.305-306, 1993-03-01
被引用文献数
4

遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithm:GA)は生物進化のシステムをモデル化したものである。1975年にHollandによって提唱された。Grefenstetteが提案した遺伝子表現法および一点交叉法を用いると、GAで巡回セールスマン問題(Tyaveling Salesman Problem:TSP)が解けることから、近年GAが注目されている。ところがこの解法は収束が遅い。そこで本報告では、Grefenstetteの方法より高速に収束し、さらに最適解を高い確率で得ることが可能な、GAを用いたTSPの高効率探索アルゴリズムを提案する。
著者
相沢 友勝 岡川 啓悟 カシャニ メハダッド
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMD, 機構デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.457, pp.13-16, 2008-01-18
被引用文献数
2

板厚0.2〜0.3mmの金属薄板を穴あき絶縁シートを挟んで重ね,これを平板状ワンターンコイルの上または間に固定し,コンデンサ電源からコイルにインパルス大電流を急激に流す.金属薄板には,磁束が交差し,渦電流が流れ,磁気圧力が働く.この圧力と渦電流加熱により,重ねた金属薄板は穴のあいた部分で圧接される.板厚0.05mmの銅箔も加圧用金属薄板を用いて同様に圧接される.このような電磁圧接により絶縁導体間を穴を介して接続する各種方法および実験結果を述べる.
著者
知念 賢一 吉田 豊一 山口 英 香取 啓志
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.925-930, 1997-06-20
被引用文献数
6

Recently, the Internet has become a popular communication medium in which various kinds of information can be provided with world-wide coverage. Interactive information services through the Internet are also expected. The TV community is now trying to develop a new service model of TV broadcasting merged with interactive information services like the WWW over the Internet. In this paper, we report an experiment on a multimedia information service about a 14-day baseball championship as an attempt to merge the Internet with TV broadcasting. We designed a new feed system for the Internet since conventional systems are not suitable for feeding multimedia information to the Internet. This paper compares TV broadcasting and information services on the Internet, presents the design concept of our new feed system, and analyzes it through the experiment.
著者
山口 智治 市山 俊治
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.211-212, 1993-03-01

本報告では、自然言語インタフェースにおいて、入力された自然言語文からアプリケーションで実行するタスクを表す意味表現の生成過程、特に構造の決定手法について述べる。意味表現をタスクを表すための言語であるとみなすと、意味表現生成とは言語生成であると言える。従来より、言語生成では構文構造木をトラバースする構造主導処理がよく用いられるが、この手法では自然言語表現の多様な構造に追従させることが困難であるという問題があった。しかし、自然言語インタフェースにおいては、アプリケーションの機能によって概念の担う役割は限定され、多様な表現を入力とする場合にもこれらに対応して生成すべき構造は制限される。そこで、概念主導による構造生成を考える。まず自然言語文中の概念をアプリケーションで受理可能な記号に変換し、記号の担う機能から記号間に可能な構造を絞り込んで決定する。この手法を関係データベースを対象アプリケーションとして研究試作中の自然言語インタフェース[市山91,谷91]に実装し、動作を確認した。
著者
安藤 真一 土井 伸一 村木 一至
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.83-84, 1993-09-27
被引用文献数
2

近年、大量の電子化テキストが利用できるようになり、これらから有用な情報を得るための支援技術として要約や情報抽出が研究されている。要約技術には頻出するキーワード、文末表現、接続表現などを利用する手法がある。通常要約すべき主題はユーザの視点によって異なり、ユーザがこれを選べることが必要である。しかし、現在の要約技術では固定した視点からの情報しか提示することができない。一方、情報抽出技術は取り出すべき情報を予め詳細に定義し、これを正確に取り出す技術である。ここでは文章内容に対する視点を明確に定めているため、限られた空間内で情報を扱うことができる。このため情報抽出技術は一般的な意味解析やモデル化を必要とする要約技術に比べて実現性が高い。さらに、抽出すべき情報の種類を複数用意することにより、複数の明確な視点を提供できる要約技術として考えることができる。以上の観点から、我々は要約の基礎技術として、ある1つの視点からの情報を新聞記事から抽出する情報抽出システムVENIEXを試作した。本システムは抽出すべき分野に依存した語彙(以後、キーワードと呼ぶ)の知識を構文構造に応じて組み合わせることによって情報を抽出している。