著者
近畿大学中央図書館
雑誌
図書館だより = Toshokan Dayori
巻号頁・発行日
no.198, pp.1-2, 2022-11-01
著者
宗 未来 関沢 洋一 竹林 由武
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第31回 (2017)
巻号頁・発行日
pp.2J3OS16b2, 2017 (Released:2018-07-30)

近年、うつ病に対する自習型eラーニング(iCBT)のエビデンスが蓄積し、英国では公的医療にも採用されている。本研究では、自然言語処理により①入力された悩みに共感提示や②自習に有用な指導、の機能付iCBTの抑うつ者における効果を無作為統制試験により検証した。結果、有意な脱落低下や軽うつ者の長期抑うつ悪化予防が示唆された反面、短期的効果では従来型に劣るというものであった。
著者
水野 泰行 福永 幹彦
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.56, no.11, pp.1111-1114, 2016 (Released:2016-11-01)

漢方は東洋の人間観である身心一如を重視する心療内科となじみが深く, 重要な治療手段と位置づけられている. 関西医科大学附属病院における3カ月間の外来処方を分析すると, 漢方薬の26.0%を心療内科が処方していた. 次いで女性診療科 (10.9%), 消化器外科 (6.5%), 総合診療科 (5.8%) の処方数が多かった. 外来患者1人あたりの処方数では心療内科が0.63と最も多く, 続いて総合診療科 (0.15), 精神神経科 (0.12) が比較的多かった. 方剤の種類も心療内科が最多で, 総合診療科とともに多種類の方剤がまんべんなく使われていた. 一方, 精神神経科, 消化器外科は少数の方剤を多数使用する傾向があった. 卒前教育では3学年の講義50コマのうち8コマを東洋医学に割り当てている. 卒後教育では当講座主催のセミナーと複数科からなる世話人会による研究会をそれぞれ年1回, 初心者向けのセミナーを年2回開催している.

1 0 0 0 OA 農業で変える

著者
サイエンスウィンドウ編集部
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
サイエンスウィンドウ (ISSN:18817807)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.1, 2020 (Released:2021-05-09)

2020 春号 特集について、 農業は環境問題や食料問題などさまざまな社会課題に深く関わりがあります。農業が変わることで、地球温暖化や土壌の改善、また人々の生活がどのように変わっていくのでしょう。今号では環境に配慮した農業の、最先端の取り組みを紹介します。 【特集:農業で変える】 ➀幸せな生活を、科学技術で実現する~ Science for Global Well-Being ~濵口 道成 理事長インタビュー ②農業で地球温暖化に立ち向かう~ 水田からのメタン抑制と高温耐性のイネ育種 ~ ➂スマート農業で実現する省力化と高付加価値~ 楽しく、かっこよく、稼ごう ~ ④日本が命名した113 番元素「ニホニウム」~ 新元素発見までの道のりとこれから ~ ➄無人ロボットが拓く海底探査~ Team KUROSHIO 地球のラストフロンティア深海への挑戦の軌跡 ~ ⑥土づくりから庄内をもっと魅力的に~ 農業・畜産・加工業の仲間と連携して地域を活性化 ~
著者
中山 二郎
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.108, no.10, pp.724-733, 2013 (Released:2018-02-13)
参考文献数
32

100兆個の細菌を保有するヒトの腸管は巨大なバイオリアクターと言っても過言ではなく,腸内細菌を調べれば,その人の食生活や健康状態の一端がわかる。ヒトの腸管は胎児期には無菌であるが,誕生後,生育環境や成長に伴う食生活の変化によって各人の腸内フローラが形成され,各人の健康と密接に関連していく。腸管は単に栄養や水分を吸収するためだけの器官ではなく,そこに生育する腸内細菌とともに免疫系,神経系,内分泌系といった様々な生体機能に影響することが明らかにされつつある。本報は,以上について解説をしていただいたので,ぜひともご一読いただきたい。
著者
西田典之 [ほか] 著
出版者
有斐閣
巻号頁・発行日
2018
著者
津田 理恵子
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.77-90, 2011-05-31 (Released:2019-04-06)
被引用文献数
1

回想法実践中の行動や言動の変化を示す評価尺度がないことから、特別養護老人ホームにおいて、平均年齢±標準偏差が82.8±9.7歳の高齢者4名に、クローズド・グループで5回にわたってグループ回想法の介入を試み、毎回のスクール実施中に作成した行動観察スケールを使用し、参加者の行動・言動の変化を得点化して示すことを目的とした。その結果、回を重ねるごとに得点は上昇し、発言回数が増加する傾向があることが明らかになり、回想法スクール参加者の行動・言動の変化を得点化して示すことができた。さらに、刺激材料を工夫して活用しながら懐かしい記憶に働きかけることは、認知症高齢者のエピソード記憶や手続き記憶を活かすことにつながり、懐かしい記憶の想起から主体的行動の変化が確認できた。
著者
藤井 幹也
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.91, no.11, pp.688-692, 2022-11-01 (Released:2022-11-01)
参考文献数
18

マテリアルズ・インフォマティクスについて,その背景から筆者らの最近の研究例を紹介する.マテリアルズ・インフォマティクスは物質科学と情報科学の融合分野であり,産学両面から注目を集めている.それは,両者の融合によって,これまでの物質科学の限界を超えて材料開発を加速する可能性を秘めているからである.本稿では,物質科学の歴史的な変遷からマテリアルズ・インフォマティクスを捉えることから始めて,MIに寄せられる期待や意義を述べる.続いて,最近の研究例では,シミュレーション速度や精度の向上というような物質科学における狭義の目的を情報技術で解決するものではなく,これまでの物質科学にはなかった概念が情報科学との融合によって生み出されていることをお伝えする.
著者
堀部 陽一
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.91, no.11, pp.679-682, 2022-11-01 (Released:2022-11-01)
参考文献数
10

遷移金属化合物における自己組織化した異方的ナノ材料は,その物性の多様性と構造制御の観点から注目を集めている.通常,異方的ナノ構造作製のためには,試料作製条件の調整や高温処理が必要である.一方,スピネル型マンガン酸化物におけるナノメートルスケールでのスピノーダル分解を利用したナノ構造作製は,比較的低温での単純な熱処理のみで可能である.本稿では,磁性スピネル(Co,Mn,Fe)3O4において行われた研究例を紹介する.本系は遷移金属酸化物にもかかわらず,375℃という低い温度での熱処理によりMn-richな正方晶ナノドメインとMn-poorな立方晶ナノドメインが形成される.これらのナノドメインが複雑に相関し合うことでチェッカーボード型ナノ構造やラメラ型ナノ構造が出現し,磁性に影響を及ぼす.
著者
Kosei Masumura Takashi Hoshino Hideyuki Kawashima
出版者
Information Processing Society of Japan
雑誌
Journal of Information Processing (ISSN:18826652)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.552-561, 2022 (Released:2022-08-15)
参考文献数
50
被引用文献数
4

We attempted to improve the performance of Silo, a concurrency control protocol for in-memory database management system that does not perform efficiently under high-contention workloads. Adaptive backoff is known as an effective optimization method under high-contention workloads. As a result of analysis, we found that its efficacy lies in the elimination of unknown conflicting events rather than in the reduction of re-conflicting events already known, which has been considered so far. On the basis of this analysis, we propose a new method, the thread activity management method (TAM). We conducted experiments comparing Cicada, the state of the art concurrency control protocol, and Silo with our proposed method. The results demonstrated that the proposed method enabled Silo to significantly outperform Cicada. We found that cache misses are vitally relevant to performance.