1 0 0 0 OA 蝦夷島奇観

著者
秦檍丸
出版者
巻号頁・発行日
vol.[2],
著者
大宜見 義夫
出版者
The Japan Society for Oriental Medicine
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.301-308, 1995-09-20 (Released:2010-03-12)
参考文献数
3
被引用文献数
1 2

咳, 鼻水, 鼻閉, 悪心, 悪寒, 頭痛, 腹痛などの急性症状を訴える患者に対して漢方製剤がしばしば即効性を示すことがある。筆者は, 急性症状を呈する患者に漢方製剤を投与する際, 証の判定に迷ったり, 決定した処方の有効性を確認したい時,「確認投与」と称して, 漢方製剤を外来で投与し, 30分以内でその効果を確かめる方法を行っている。これまで行った確認投与の中から, 対象として選んだ339例について漢方エキス製剤 (ツムラ) による即効性の検討を行った。使用回数の多かった漢方エキス製剤は, 麻杏甘石湯, 五苓散, 人参湯, 半夏厚朴湯, 真武湯, 半夏瀉心湯, 黄連解毒湯, 川〓茶調散などであった。70%以上の有効性を示した主なエキス製剤は, 苓甘姜味辛夏仁湯, 川〓茶調散, 安中散, 半夏瀉心湯, 小青竜湯, 麻杏甘石湯, 麦門冬湯, 真武湯などであった。外来での, 即効性を生かした確認投与は, 証の判定や処方の決定に際して有用である。
著者
頼 泰樹 永澤 奈美子 鈴井 伸郎 古川 純 増田 寛志 鈴木 龍一郎 永澤 信洋
出版者
秋田県立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2019-04-01

イネの各部位で働くK輸送体の発現解析および機能解析、2重変異体のトレーサー実験などにより、主要なCs輸送経路を特定し、イネをモデルとした高等植物のCs吸収・輸送モデルを構築する。また研究過程で根へのCs取り込みおよび体内輸送経路の主要輸送体をノックアウトした変異体を作出し、玄米のCsを極限的に低減させたCs低吸収イネの作出を目指す。
出版者
日本商業新報社
巻号頁・発行日
vol.1, no.554, 1915-07
著者
木村 元
出版者
芝浦工業大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

本研究は,一般確率論に基づく量子情報理論の一般化,並びに量子力学の原理的特徴づけを目指すものである.特に量子論を特徴づける物理原理(実験検証可能な法則)の完成は,量子基礎論の悲願の1つでもある.当年度は,特に量子力学の物理原理の追求として,主に一般確率論における情報対称性に着目して研究を進めた.情報対称性は2019年Banikらにより導入され,量子暗号などで重要となる最適な状態識別に関する量子論や古典論で成り立つ対称性に着目した原理である.本研究では,Banikらの定義に最適測定に関する非一意性に基づく曖昧性を指摘し,弱情報対称性と強情報対称性を導入し,多くの一般確率モデルが弱対称性によって排除されないこと,また,強情報対称性を量子論が満たすことを示し,情報対称性の物理原理としての整備を行った.加えて,状態識別問題の幾何学的なアプローチとして,以前に研究代表者らが考案したヘルムホルツ・アンサンブルの方法があるが,情報対称性の可否をヘルムホルツ・アンサンブルを用いて検証する方法を開発した.これらは現在投稿準備中である.また,以前に開発した誘導エントロピー法に基づく各種エントロピー間の関連性を調査しており,測定エントロピーと情報エントロピーが,正六角形モデルにおいて誘導法で結ばれる兆候を得ている(少なくとも数値的には一致).これは,既に得られている正四角形モデルにおける結果の一般化に相当し,現在厳密な証明を試みている.その他にも,引き続き一般確率論の情報理論の構築を,状態空間幾何との関連性から検討中である.特に,非自明な合成系上の相関(エンタングルメント)や測定の整備を行っている.
出版者
日本評論社
巻号頁・発行日
no.277, 1978-02
著者
Kazumasa Kurogi Masanobu Ishii Kenji Sakamoto Soichi Komaki Hiroaki Kusaka Nobuyasu Yamamoto Seiji Takashio Yuichiro Arima Eiichiro Yamamoto Koichi Kaikita Kenichi Tsujita
出版者
The Japanese Circulation Society
雑誌
Circulation Journal (ISSN:13469843)
巻号頁・発行日
vol.84, no.6, pp.917-925, 2020-05-25 (Released:2020-05-25)
参考文献数
31
被引用文献数
11 14

Background:The excessive volume of contrast needed is a significant limitation of optical coherence tomography (OCT)-guided percutaneous coronary intervention (PCI). Low-molecular-weight dextran (LMWD) has been used for OCT image acquisition instead of contrast media. This study compared the effects of OCT-guided PCI using LMWD on renal function and clinical outcomes to those of intravascular ultrasound (IVUS)-guided PCI.Methods and Results:In all, 1,183 consecutive patients who underwent intracoronary imaging-guided PCI were enrolled in this single-center, retrospective, observational study. After propensity score matching, 133 pairs of patients were assigned to undergo either OCT-guided PCI using LMWD or IVUS-guided PCI. There was no significant change from baseline in the primary endpoint, serum creatinine concentrations, after the procedure in either group. There were no significant differences between the OCT and IVUS groups in the volume of contrast medium, the incidence of contrast-induced nephropathy (1.5% vs. 2.3%; P=0.65), and major adverse cardiovascular events (MACE) at 30 days (2.3% vs. 6.0%; P=0.12) and 12 months (2.3% vs. 3.0%; P=0.70) after the procedure. Kaplan-Meier analysis at the 12-month follow-up revealed no significant difference in the incidence of MACE between the 2 groups (P=0.75).Conclusions:OCT-guided PCI using LMWD did not negatively affect renal function and achieved similar short- and long-term clinical outcomes to IVUS-guided PCI.
著者
北仲 千里 横山 美栄子
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2018-04-01

2020年度は、以下の点について研究の進展があったが、研究成果の公表にまでは至っていない。(1)調査対象となる全国すべての国公立大学医学部歯学部の教員のサンプリングを行い、他学部とは大きく異なり、教員の大部分を占める人数が助教であり(とりわけ臨床系分野)、臨床の現場で働く医師と大学教員との区別が比較的緩やかであることがわかった。(助教については、教員数にはカウントしているものの、教員名簿には載せていない大学も、私立大学などでは見られた)したがって、本調査が対象としている研究者、研究組織としての大学教員とは少し異質な「大学教員」がかなり含まれている可能性がわかった。(2)2000年ごろ以降、欧米でも「職場のいじめ」研究の文献が多くなり、その中にはアカデミックな場でのいじめについて取り上げているものもあることがわかった。しかし、本研究が目指すような研究組織、研究集団やアカデミック・ミスコンダクト、オーサーシップに焦点をあてた議論がどの程度あるかどうかは確認できなかった(むしろ、これまでの研究で確認してきたように、研究不正に関する論文や議論において、オーサーシップは積極的に議論されている)。引き続き文献収集と検討が必要である。(3)コロナ禍で大学教員が大学に来ているかどうかの状況が不明(理系は文系よりは来ていると思うが)、また、臨床の医療現場はひっ迫していることが考えられ、アンケート調査を送付して依頼することが不適切であることなどを考え、アンケートの送付や回収が実施できなかった。
著者
北仲 千里 横山 美栄子
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

学術論文の著者の定義/範囲について、国際的な議論と基準の設定がなされているにもかかわらず、日本の科学者はあまりそれを意識していない。日本の自然科学系の研究者へのアンケート調査とインタビュー調査から、国際基準とは異なる考え方にもとづいて、彼らの考える「正しいオーサーシップ」が実践されていることがわかった。例えばそれは「資金を提供した人が入る」「研究室の長が入る、(実験室等の研究環境を整えた人として)」「研究の材料の提供者」「テクニシャン」「何らかの形で”手を動かした”人はすべて」などであった。