著者
池田 卓史
出版者
日本結晶学会
雑誌
日本結晶学会誌 (ISSN:03694585)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.231-239, 2011-08-31 (Released:2011-09-15)
参考文献数
39
被引用文献数
1 1

The indexing process, that is determination of unit-cell parameters, is the first important stage of the crystal structure determination from powder diffraction data (SDPD). Accurate Bragg positions (2θ or d values) of 10∼20 peaks picked up by peak-search from low 2θ angle side are indispensable for determination of lattice constants with hkl indices. Subsequently, space group can be estimated according to systematic absences based on obtained lattice constants. Integral intensities of each reflection are tentatively extracted by the whole powder pattern fitting i.e. the Le Bail or Pawley methods. Crystal structure of small organic molecule can be solved by the direct method or the charge flipping algorithm. In this report, the brief summary about indexing and whole pattern fitting was described. Furthermore, some practical examples of SDPD of small organic molecules by the direct method (EXPO2009) and the charge flipping (Superflip) were demonstrated.
著者
藤井 孝太郎 植草 秀裕
出版者
日本結晶学会
雑誌
日本結晶学会誌 (ISSN:03694585)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.170-177, 2011-06-30 (Released:2011-07-13)
参考文献数
14
被引用文献数
3 2

Techniques to prepare the sample and strategies to measure powder X-ray diffraction data for ab initio crystal structure analysis of organic and organometallic compound are shown together with an introduction to typical optics of powder X-ray diffractometry.

1 0 0 0 将棋大全集

出版者
誠文堂
巻号頁・発行日
vol.第1 (木村義雄実戦集), 1930
著者
楊 添翔 山下 遥 後藤 正幸
出版者
公益社団法人 日本経営工学会
雑誌
日本経営工学会論文誌 (ISSN:13422618)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.54-69, 2022-07-15 (Released:2022-08-15)
参考文献数
22

年間累積購買金額がある額を超えると顧客のステージが上位へ向上し,ポイントなどの特典を提供する会員ステージ制というマーケティング施策がある.この仕組みにより,企業側は,顧客の購買意欲を高めるだけでなく,その購買履歴データを得て優良顧客の特定などの分析に用いることが可能である.この仕組みのもと,会員ステージ間での購買特性の差異を明らかにすることは様々なメリットがある.一方,多様な嗜好を有した顧客が混在した対象データに対しては,クラスタリングモデルを構築することが顧客理解のために有用である.しかし,会員ステージ間で独立に顧客クラスタリングを適用した場合,得られたクラスタを会員ステージ間で紐付けて比較分析することができない.本研究では,会員ステージ間でクラスタ分布の差異が分析できるモデルとその学習アルゴリズムを提案する.
著者
梅森 直之 坪井 善明 田中 ひかる 土屋 礼子 小林 聡明 鈴木 恵美 鶴見 太郎 加藤 哲郎 李 成市 野口 真広 毛里 和子 山田 満 若林 正丈 篠田 徹 齋藤 純一 浅野 豊美 安井 清峰 最上 敏樹 土佐 弘之 山崎 眞次 八尾 祥平
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2015-04-01

東アジア諸国間の対話と交流は、歴史に由来する論争により妨げられており、そのため東アジアの歴史和解の試みは「失敗」であると総括されることが多い。しかしながら、東アジアにおける歴史認識には、単に戦争責任だけでなく植民地責任をめぐる問題が主題化されており、世界的に重要な先駆的実践として評価されるべきものがある。東アジアの各地域は、民主化と経済発展を、異なる時期に異なるプロセスとして経験し、そのため現在の歴史に関する国民感情にも、大きなズレが生じている。東アジア諸国がこのズレを認識し、既存の国際法体系の批判的に検討しつつ歴史共同研究を推進することで、東アジアの歴史和解を推進することが可能となる。
著者
井元 麻美
出版者
日本語教育方法研究会
雑誌
日本語教育方法研究会誌 (ISSN:18813968)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.62-63, 2022 (Released:2022-06-13)
参考文献数
5

The purpose of this study is to focus on the Japanese language teaching practice in the Japanese language teacher training course at the University, and to manifest what different varieties of practical training are being conducted using the syllabus-based database and KH Coder. As the result, it was common for all the Universities (1) That the students could teach Japanese, and (2) Students also could prepare the teaching materials and lesson plan to teach. Apart from this, each University has its own characteristics.
著者
鵜飼 孝典 江上 周作 福田 賢一郎
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会第二種研究会資料 (ISSN:24365556)
巻号頁・発行日
vol.2022, no.SWO-057, pp.06, 2022-08-05 (Released:2022-08-10)

知識グラフ推論チャレンジにおいて、知識グラフ埋め込みを用いたリンク予測による犯人の推定を行う研究がいくつか行われている。それらの多くは、提供された知識グラフを主語、述語、目的語の三要素(基本パターン)に変換して用いている。本研究では、提供された知識グラフをそのままの形で用いて予測する場合(イベント中心モデル)と、基本パターンに変換して用いる場合を比較し、予測モデルの違いについて考察する。
著者
駒水 孝裕 外山 勝彦 河口 信夫 佐野 智也
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会第二種研究会資料 (ISSN:24365556)
巻号頁・発行日
vol.2022, no.SWO-057, pp.04, 2022-08-05 (Released:2022-08-10)

本稿では,法令間の関係を用いた法令検索について述べる.特に,モビリティに関連する法令を対象として,その検索方法および検索結果を示す.法令データのオープンデータ化は徐々に進みつつある.これまでに,法令オープンデータのハブとなる法令の Linked Open Data (LOD) としてのデータ化をはじめに,種々の法令文書,国会での会議録や議案に関するデータのオープン化が進められてきた.一方で,その応用については十分に研究されていない.本稿では,モビリティを題材に,関連する法令を検索する方法について示す.具体的には,法令に関する LOD から法令間の関係を抽出し,グラフにおける検索技術であるPersonalized PageRank を用いて,関連法令を検索する.この検索を通して,現状の法令オープンデータの限界を明らかにするとともに,今後の展開について議論する.
著者
大谷 英之
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会第二種研究会資料 (ISSN:24365556)
巻号頁・発行日
vol.2022, no.SWO-057, pp.08, 2022-08-05 (Released:2022-08-10)

土木構造物の設計図面は二次元CADとして工事完成時に納品されているが、その中で記述されている構造物の情報は機械可読でなく、専門家が目で見て読み取ることが想定されている。このため、十全な活用がなされていない。本研究では、設計図面の自動解釈結果と構造物情報の統合結果をともにナレッジグラフで表すシステムによって、橋梁やトンネルの二次元CAD図面から3次元モデルを自動構築する。システムの特徴は、データの表現形式を必要に応じて自動変換する機能に加えて、異種のデータ表現の混在するナレッジグラフがオントロジーに基づくインターフェースによって統一的に操作できる機能を備えることである。橋梁とトンネルの二次元CAD図面から3次元モデルを自動構築する試行の結果として、図面や構造物を表す多種多様なナレッジグラフを後から設計して追加することができるシステムの高い拡張性が確認できた。
著者
奥原 史佳 江上 周作 清 雄一 田原 康之 大須賀 昭彦
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会第二種研究会資料 (ISSN:24365556)
巻号頁・発行日
vol.2022, no.SWO-057, pp.07, 2022-08-05 (Released:2022-08-10)

近年, 教科全体や科目内全体で俯瞰的な学習が求められており, また, 多肢選択式問題が大量かつ広範囲の出題に向いていることから, 俯瞰的な多肢選択式問題が有用であると考えられる. "俯瞰的な問題" とは,幅広い関連情報を含み全体像をとらえさせるような内容である. 俯瞰的な問題を人手で生成・収集することはコストがかかるため, Linked Data を使って出題時に幅広い情報を提示することで俯瞰的な視点で問題を捉えさせるような多肢選択式問題の自動生成手法を提案した. 一方, 特定分野をターゲットとした出題においては, 該当分野における関連情報の幅広さを考慮できていない. また, 生成問題には解答に直接関係のない情報が含まれており, 回答時の俯瞰的な視点の必要性を考慮できていない. 本研究では, 特に歴史分野における生成問題の俯瞰度と, 回答時の俯瞰的な視点が必要な問題生成について考察する.
著者
橋本 慧海 白松 俊 五十嵐 康伸 松本 宇宙 青島 英和
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会第二種研究会資料 (ISSN:24365556)
巻号頁・発行日
vol.2022, no.SWO-057, pp.02, 2022-08-05 (Released:2022-08-10)

近年,従来のトップダウンな組織運営から,メンバーがより自律的に仕事をこなすフラットな組織運営を目指す動きが増えている.しかし,階層的な組織に比べ,個人の自律性を尊重すると全体としてのマネジメントは難しくなる.そこで本研究では,個人の自律性を尊重しつつ,適材適所な組織運営ができるマッチング機構の開発を目指す.具体的には個人の自律性を尊重した適材適所配置支援システムを開発するために,本稿ではタスクやユーザのためのタグ付けを行うためのオントロジーを設計した.さらにタグを用いたタスクとユーザのマッチング手法を検討し,その応用可能性を考察した.
著者
谷口 航基 來村 徳信 加藤 真一
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会第二種研究会資料 (ISSN:24365556)
巻号頁・発行日
vol.2022, no.SWO-057, pp.03, 2022-08-05 (Released:2022-08-10)

本研究の目的は,無機材料の特性値に焦点を当て,技術者にとって必要な特許文書を検索するために,材料の組成や製造工程に関してのオントロジーを構築することである.物質やその性質は文脈によって呼ばれ方が変わってしまうという問題に着目し,対象の概念が,どのような文脈でどう表現されるかを結び付けて記述することで,文中に現れる用語を適切に認識させ,検索の効率の向上に貢献することを目指す.
著者
辻坂 真也 Shinya Tsujisaka
出版者
同志社大学一神教学際研究センター(CISMOR)
雑誌
一神教世界 = The world of monotheistic religions (ISSN:21850380)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.1-20, 2021-03-31

紀元前4千年紀から、3千年紀末期までの古代メソポタミアにおいて、シュメールの神エンリルは、シュメール人の王権において重要な立場を担っていた。この神はしばしば、王権や、杖、国土などの授与者として現れていた。シュメール人最後の王朝であるウル第三王朝は、王の神格化を行っていたことで知られるが、この時代は王だけでなく、神エンリルと関わりの深い存在も神格化していることが確認できた。特に顕著だった事例が、神エンリルの玉座であり、この玉座は神格化されるだけでなく、神エンリルと並んで神殿に配置され、そして供物を受け取っていた。これはウル第三王朝において、玉座がその所有者の代理を務めるという機能を得ていたためであった。本論の目的は、エンリルの王権神としての役割の発展を分析すること、そしてウル第三王朝期における、神エンリルと関係する事物の神格化と、王の神格化の関係を検討することである。
著者
乾 博
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

ビタミンB12酵素であるメチルマロニル-CoAムターゼの活性、発現レベルについて、B12欠乏の影響について欠乏ラットを作製し検討した。その結果、肝臓におけるポロ酵素活性は、正常なラットにおいてもトータル活性(ホロ+アポ酵素活性)の5%以下であった。一方、B12欠乏ラットではホロ活性はほぼ消失したが、トータル活性の異常な上昇が観察された。ウエスタンブロッティングを行ったところ、このトータル活性の異常な上昇は、本酵素タンパク質の異常な増加によることが確認された。一方、real-time PCR法でmRNAレベルを調べたところ、欠乏ラットでは正常ラットに比べむしろ低下していた。したがって、B12欠乏によるメチルマロニル-CoAムターゼタンパク質の異常な増加は、転写レベルによるものではなく、おそらく翻訳レベルもしくはタンパク質の安定性などの変化に起因するものと考えられる。COS-7細胞を用いて培養細胞系でも検討したが、どうようにB12欠乏によるメチルマロニル-CoAムターゼタンパク質の異常な増加が観察された。B12欠乏ラットにおける肝臓機能について検討した。その結果、血漿アラニンアミノトランスフェラーゼが異常に上昇しており、肝障害の発症が示された。また、細胞増殖の指標であるproliferating cell nuclear antigen(PCNA)の発現レベルを調べたところ,欠乏ラットでは肝臓の細胞増殖が異常に活性化していることが示唆された。これらの原因についてしらべたところ、肝障害はメチルマロニル-CoAムターゼホロ活性の低下に起因すること、一方細胞増殖の異常な活性化はもう1つのB12酵素であるメチオニン合成酵素が関係していることを見いだした。