著者
冨樫 雅文
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.266-268, 1986-02-15

ワークステーションにおける主要な入力装置であるキーボードとマウスには操作上幾つかの問題点が挙げられる.現在のキーボードは過去の機械式タイプライタの形状を継承しているが 人間の手指や個人差への適合が必ずしもうまくいっていない.またマウスは キーボードと併用する場合に持ち替えの手間がかかり さらに機械式マウスでは姿勢変化の検出ができない.そこで キーボードを左右分離型とした上で左右の半鍵盤に各マウスを装着した新しい入力装置を考案し 市販のパーソナルコンピュータをターゲットマシンとして試作を行った.また機械式マウスに対しては 移動量検出用のトラッキングボールを2個にして姿勢の変化を検出できるようにした複球型機械式マウスを提案する.この新しい入力装置によれば 左右の手は半鍵盤を保持したままで文字入力と二つの独立なポインティング操作ができる.
著者
河田 三治
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
東京帝國大學航空研究所報告
巻号頁・発行日
vol.1, no.14, pp.361-404, 1926-03

プラントルの翼の理論を基として「プロペラ」の空氣に對する作用を考へて見た.その結果は第一部航空機用「プロペラ」に於ては(イ)「インフロー」速度は「スリツプストリーム」の速度の増しの半分ではないが之に極めて近いものである.(ロ)「インフロー」のうち軸に向ふものは「プロペラ」の働きに大きい影響があるが圓周に沿ふものは大した影響がない.(ハ)「ブレード」の表面の空氣の摩擦等によって「トルク」増し推力へるが「トルク」の増加は推力の減少に比してその割合が大きい.(ニ)併しその量は多くも全體の數「パーセント」にすぎぬから「ブレード」の表面を骨折つて滑かにしても效果は少ない.(ホ)それよりも効率は「プレード」に沿ふての「サーキユレーシヨン」の分配に左右されることが大きい.(ヘ)現在の最もよい「プロペラ」の効率は達し得べき極限に達したものと思はれる.(ト)「プロペラ」の最大効率は主として推力係數.[chemical formula]及z=wR/vの凾數である.(チ)「プレード」の各半徑に於ける入射角には外見的と實際的の二通りある.之は「インフロー」速度の爲起ることで縱つて揚げ係數にも二通りあることゝなる.その關係は本文第四節に掲げた通りである.(リ)二つの「プロペラ」をタンデムに置いたときは後方の「プロペラ」は單獨の場合に比して最大效率が落ちる.そのおちる量は「プロペラ」の推力係數及z=wR/vの値による。前後兩「プロペラ」が同じ方向に囘轉しておるときは反對方向に囘轉しておるときより効率の落ちが大きい.(ヌ)反對方向に囘轉しておる同軸「プロペラ」及「コントラプロペラ」を備へた「プロペラ」の最大効率は何れもよくなる.「コントラプロペラ」は船舶用としては可なり有効であるが航空機用としては効果はない.(ル)以上は「ブレード」の數が多い場合の話であるがその數の少ない「プロペラ」は外徑が幾分小さくなつた「ブレード」の數の無限に多いものと同じと見られ上に書いた結果には變りを来さぬ.第二部「ヘリコプタ」用「プロペラ」に於ては(イ)から(ニ)までは第一部のものと同じ結論に達する.(ホ)結果を簡單にする爲圓周に向ふ「インフロー」を省略すれば同じ推力に對して最小の「パワー」は「サーキユレーシヨン」が半徑に沿ふて一定の「プロペラ」に依つて得られる.(ヘ)此の場合空氣の摩擦を省略すれば推力TとパワーP.半徑〓の間には次の關係式が成立する.z=wR/vは空氣の密度である.(ト)各「ブレード」の空氣に對する入射角は囘轉數にかゝわらず一定の値を有する.(チ)横風の存在は(ヘリコペタが水平飛行におる場合)「プロペラ」の同じ囘轉數に對して推力及「トルク」を増加ぜしめるが前者の増加する率は後者のそれより小し大きい.(リ)「プロペラ」それ自身の横風に對する抵抗は極めて小さい.故に「ヘリコプタ」を進行せしめろには軸を垂直から少し傾ければ充分であるといふ結論に達する.(終り)
著者
戸渡 敏之 久野 雅彦
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.D0692-D0692, 2005

【はじめに】糖尿病(以下DM)患者の運動療法においてwalkingを指導する機会は多い。当院では8日間の入院DM教室において、理学療法士が1回の講義と5回の運動療法の一種目としてwalkingを実施している。講義内容は運動療法の目的、注意点に加え、脈拍触診法、自覚的運動強度の説明などであり、運動強度の処方は個別に換気性作業閾値(VT)もしくはKarvonen法により算出した脈拍数の80~100%として設定している。またwalkingは病院敷地内に1周450mのコースを作成しており、カロリーカウンターを装着して実際に25分程度運動を体験してもらっている。そこで今回、今後の参考とする目的で、walking実施状況に関する実態調査を行い、若干の知見を得たので報告する。<BR>【対象と方法】平成12年5月~平成16年4月までのDM教室にてwalkingに3回以上参加し、コースを3周(1,350m)以上可能であった者136名(男性96名、女性40名、年齢55.1±12.6歳;以下平均±SD)を対象とした。調査方法はPT実施記録よりretrospectiveにデータを調べた。統計処理は、解析ソフトDr SPSS II for Windowsを使用し、有意水準は5%未満とした。<BR>【結果】対象者の入院時HbA1cは、10.8±2.4%であり、DM発症から6.4±6.8年経過していた。合併症については、網膜症:35名(25.7%)、腎症:23名(16.9%)、神経障害:25名(18.4%)にみられた。walking実施回数は4.8±1.6回であり、歩行距離は1831.5±239.9mで、歩数は3075.7±423.4歩となっていた。また運動時間は27.3±4.1分であり、消費カロリーは102±26.7kcalであった。さらにwalking指導中に低血糖や胸痛発作はなかった。脈拍触診法については、可能97名(71.3%)、不能39名(28.7%)であり、触診可能群と不能群との比較では、年齢:可能群52.4±12歳、不能群61.9±11.6歳(p<.001)、発症からの期間:可能群5.3±6年、不能群8.9±8.1年(p<.05)、性別:可能群(男性74名、女性23名)、不能群(男性22名、女性17名)(p<.05)で有意差を認めた。そして処方脈拍数と実施脈拍数の差は、処方範囲内115名(84.6%)、超えた者15名(11%)、下回った者6名(4.4%)となっており、3群の比較で統計学的有意差はなかった。<BR>【考察】参加者に脈拍触診法を指導しているが、自己で触診できる者は約7割程度であり、残りの3割は脈拍により運動強度を判断することができなかった。触診ができないケースの特徴として、年齢が高く、罹患期間が長く、女性に多い傾向がみられており、触診能力を早期より把握し不能な場合、自覚的運動強度の指導を積極的に行う必要性が再認識された。また処方脈拍数との差異については、処方範囲内が約85%となっており、残りの約15%は適切な運動強度に達していないと考えられ、運動強度の指導方法を再検討する必要性が示唆された。
著者
三浦 一輝 藤岡 正博
出版者
日本貝類学会
雑誌
Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) (ISSN:13482955)
巻号頁・発行日
vol.73, no.3, pp.137-150, 2015

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著者
蛭田 眞平 角井 敬知
出版者
日本動物分類学会
雑誌
タクサ : 日本動物分類学会誌 (ISSN:13422367)
巻号頁・発行日
no.29, pp.19-30, 2010-08-20

Personal computers (PCs) are now indispensable to any field of study, and it is important to master efficient ways to compose documents, analyze data, and manage literature. This is especially true of illustrations, which take much time and repeated editing prior to use in publications, posters, presentations, and so on. Although some reports exist on techniques for making digital illustrations there has been rapid progress in the development of new PC hardware and software, so that some types of previously intractable digital graphical processing methods are now feasible and even routine. In this report, we introduce an easy and efficient way to make digital illustrations based on recent progress in software development. Using as an example small arthropods, our main study subject, we demonstrate a digital illustration method implemented in Adobe^[○!R] Illustrator CS3^[○!R], and describe the use of CombineZ, a focus stacking software.
著者
賀好 宏明 舌間 秀雄 木村 美子 佐伯 覚 蜂須賀 研二
出版者
産業医科大学学会
雑誌
産業医科大学雑誌 (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.71-79, 2009-03-01

重度な四肢麻痺を呈し,回復が遅延した軸索型ギランバレー症候群の4例を報告する.症例はいずれも男性であり,臨床経過,電気生理学的検査などにより軸索型ギランバレー症候群と診断された.3例において痛みが問題となり,2例においてクレアチンキナーゼの著明な上昇を認めた.1例に手指の拘縮を認め,2例が呼吸筋の麻痺により人工呼吸器管理となった.極期から退院までの機能的重症度分類において改善を認めたのは2例であった。同様に日常生活活動で改善を認めたのは2例であった.軸索型ギランバレー症候群の急性期理学療法においては疾患特性をよく理解し,患者の心理面に配慮したアプローチが重要であると考えられた.
著者
澤邉 一秀 岡本 祐樹 田辺 匠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MR, 磁気記録 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.546, pp.3-7, 2005-01-06

近年、ネット家電と呼ばれるネットワーク機能を備えた家電製品への期待が高まっている。そのネット家電において、我々は今回開発したDVDレコーダの機能の一つであるネットワークを介してAVコンテンツを再生可能とするためのAVストリーミング技術を開発した。我々はDVD-VR動画コンテンツの最大通信レート10.08Mbpsを確保するため、TCP/IPのプロトコルスタックのチューニングを行った。また、通信プロトコルにHTTPを用いてクライアントでの特殊再生を実現するため、サーバからAVコンテンツの構成情報を含むIFOの取得を行い、HTTPのRangeヘッダを用いた要求を行うことでストリーミングを実現した。
著者
鈴木 浩一
出版者
研究と資料の会
雑誌
研究と資料 (ISSN:03898121)
巻号頁・発行日
vol.75, pp.1-13, 2016-07
著者
大江 朋子 岡 隆 横井 俊
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.33-47, 2006

Two studies were conducted to classify motivation and strategies for suppressing stereotypes of women, to identify relations between motivation and strategies, and to examine if they are related to sexism. In Study 1, students' statements as to motivation and strategies for suppressing stereotypes of women in an open-ended questionnaire were classified qualitatively. On the basis of these classifications, in Study 2, we developed measures of stereotype suppression and administered them to 390 students. Exploratory factor analyses yielded two factors for motivation ("denial of prejudice" and "maintenance of norm or relation") and two factors for strategies ("approach" and "avoidance"). A path analysis revealed that "maintenance of norm or relation" increased the adoption of "avoidance," whereas "denial of prejudice" decreased the adoption of "avoidance" and increased the adoption of "approach." Sexism was negatively correlated with "denial of prejudice," negatively correlated with "maintenance of norm or relation" for male students, and positively correlated with "avoidance" for female students. Results were discussed in terms of the promotion and reduction of stereotype activation by means of stereotype suppression.
著者
小林 ふみ子
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.50, no.12, pp.20-30, 2001-12-10

智恵内子の<女性らしい>とされる作風の語彙から文体にわたる作為性/構築性を、同様の傾向が認められる他の女性狂歌師の作品をも参照しつつ論じ、その女性性の強調と古典歌人のやつしとしての天明狂歌師像の演出とを関連付ける。その狂文の文体を可能にした背景について和文史に照らして考察し、天明狂歌の母体として想定されてきた内山賀邸塾における堂上派和歌の影響とは別に、同時代の古学派の動きへの目配りの可能性を探る。
著者
瀬戸 瑠夏
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.174-187, 2006-06-30

2001年度以降,公立中学校へのスクールカウンセラー(以下,SC)全校配置が決定された。これに対応して,学校コミュニティに根ざした活動のあり方について,より詳細に検討していく必要がある。本研究では,学校組織全体を援助する方略の一つであるオープンルームに焦点を当て,その活動の場としての面接室(スクールカウンセリングルーム;以下,ルーム)が,どのような機能構造を有しているのかを検討した。方法として公立中学校でのフィールドワークを行い,質問紙調査(研究1)・観察調査(研究2)・面接調査(研究3)を通して,生徒の視点からルームの機能構造を探った。その結果,「開かれた異空間」「私的な異空間」から成る重層的二空間構造を見出した。さらに,研究1〜3によって深めた仮説的知見に基づき,11の機能カテゴリーを重層的二空間モデルとして再構成した。これにより,オープンルーム活動を通して問題解決が可能であることが示唆され,「スクールカウンセリングにおいて特徴的な,個人面接とも日常生活とも異なる中間領域」としての意義が明らかになった。
著者
大津留(北川) 智恵子
出版者
関西大学経済・政治研究所
雑誌
セミナー年報 (ISSN:18822010)
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.83-94, 2009-03-31

第180回産業セミナー