9 0 0 0 OA 日向国史

著者
喜田貞吉 著
出版者
史誌出版社
巻号頁・発行日
vol.下巻, 1930
著者
H.マリオン・パーマー 著
出版者
毎日新聞社
巻号頁・発行日
1950

あひるのドナルドの愉快な航海旅行記の形をとった南米各地の風物誌。 (日本図書館協会)
著者
土井 剛彦
出版者
一般社団法人 日本老年療法学会
雑誌
日本老年療法学会誌 (ISSN:2436908X)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.1-6, 2022-03-01 (Released:2022-03-30)
参考文献数
39

健康寿命延伸のために,フレイルや認知症の対策が重要であり,理学療法士を含めた専門職が果たす役割に期待が寄せられている。そのような状況において,フレイル,認知症に対して適切に理解することが求められる。フレイルの評価として,身体的な側面だけでなく社会的な側面や認知機能にも着目し,包括的に高齢者の状態を把握することが求められる。認知症については,認知機能評価を行い,状態に応じた対応が求められ,mild cognitive impairment(MCI)は積極的な介入が求められる対象である。フレイルに対する介入としては,運動を中心とした方法が推奨されており,認知機能低下抑制に対しても運動は実施すべき介入方法の一つとして考えられている。高齢者を対象に,運動介入や身体活動促進をおこなうことで身体機能にポジティブな効果がもたらされることは広く知られているところである。また,身体機能や身体活動と認知機能の関連性を明らかにすべく,疫学研究,脳画像研究や介入研究など幅広く検討がなされてきた。これらの内容を適切に理解することで,専門職がフレイル,認知症対策により積極的に関わることにつながると考えられる。
著者
高橋 麻衣子
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.538-549, 2007-12-30 (Released:2013-02-19)
参考文献数
25
被引用文献数
3 5

本研究は, 黙読と音読での文理解に違いを生み出す要因を検討し, 黙読と音読の認知プロセスを明らかにすることを目的とした。認知プロセスにかかわる要因として (1) 読解活動中に利用可能な注意資源,(2) 黙読における音韻変換をとりあげ, 二重課題実験によって検討した。読解活動中に利用可能な注意資源の量を操作するために, 読解活動中に読み手にタッピング課題を課した。黙読における音韻変換の要因を検討するために, 読解課題中に読み手に構音抑制課題を課し, 音韻変換を阻害した。その結果, 音読での文の理解度は読み手の注意資源の量にかかわらず, 一定の成績を保てるのに対し, 黙読での文の理解度は, 読み手の注意資源が奪われると低下することが示された。また, 黙読において音韻変換が阻害されると, その理解度は常に音韻変換を行っている音読での理解度よりも低下することが示された。これらの知見から, 読み手に利用可能な注意資源の量と, 黙読で音韻変換を行うかどうかという要因が, 黙読と音読での理解度の差を生み出すことが考えられた。以上の結果から音読と黙読の認知プロセスモデルを提案し, これまで提出された多様な現象を統合的に説明できる可能性を指摘した。
著者
中澤 宏 岸保 鉄也 佐藤 むつみ 小路 剛 斉藤 美和子 山縣 然太朗
出版者
一般社団法人 日本耳科学会
雑誌
Otology Japan (ISSN:09172025)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.228-233, 2019 (Released:2020-03-25)
参考文献数
20
被引用文献数
1

西東京市医師会は公益事業として,「認知症予防のための聴覚検診」を立ち上げ,同意の得られた65歳以上の高齢者1156名(男性:435名,女性:721名)を対象として,市民の健康診査に合わせて認知症スクリーニング検査であるMMSEと純音気導聴力検査を行なった.また,片耳でも40 dB以上の難聴があり,同意が得られれば語音聴力検査も併せて施行した.その結果,平均年齢:75.2 ± 6.0歳,平均聴力:29.8 ± 14.7 dB,MMSEの平均は28 ± 2.6点,認知症疑いの23点以下は6.2%であった.加齢と伴に純音聴力は有意に低下し,純音及び語音聴力検査に関して,認知症群と認知機能正常群及び認知症群とMCI群の2群間に統計学的有意差を認めた.一方,MCI群と認知機能正常群の2群間には有意差は認められなかった.この研究結果は,認知症の発症リスクのある日本人の高齢者に対する聴覚の検討であるため,日本における認知症とその予防を考えるうえで極めて重要である.
出版者
大乗刊行会
巻号頁・発行日
vol.7, no.6, 1956-06

9 0 0 0 刀剣と歴史

出版者
日本刀剣保存会
巻号頁・発行日
no.421, 1964-09
著者
近藤 亮太 上田 祥代 杉本 麻樹 南澤 孝太 稲見 昌彦 北崎 充晃
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.351-360, 2019 (Released:2019-12-31)
参考文献数
28

We feel as if a fake body is our own body by synchronicity between the fake body and the real body (illusory body ownership). The illusory body ownership can be induced to an invisible full body via the synchronous movement of only the hands and feet. We aimed to investigate whether the illusory ownership occurs to a virtual body with an elongated arm by changing position of the one of the hands, and it changes reaching behavior and/or postural stability. We found that the illusory body ownership was induced to the transformed body by synchronous movement of the hands and feet. Participants’ reaching behavior gradually changed to use the longer arm more than the normal arm during learning of the transformed body within 10 min. Postural stability did not change. These results suggest that we can have illusory ownership of the transformed body with the elongated arm, and our behavior adaptively changes to utilize the new body.
著者
藤井 俊勝
出版者
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
雑誌
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) (ISSN:13484818)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.19-24, 2010-03-31 (Released:2011-05-11)
参考文献数
11
被引用文献数
1

記憶とは自己の経験が保存され,その経験が後になって意識や行為のなかに想起・再現される現象である。記憶はいくつかの観点から分類されてきた。保持時間による分類としては,即時記憶・近時記憶・遠隔記憶・短期記憶・長期記憶などの用語がある。記憶内容による分類では,陳述記憶・非陳述記憶・エピソード記憶・意味記憶・手続き記憶などの用語が用いられてきた。さらに,最近では作業記憶や展望的記憶などの用語もよく見かけるようになってきた。本稿ではまずこれらの記憶用語について解説する。臨床的に記憶障害という場合,通常エピソード記憶の選択的障害をさし,健忘症候群とよばれる。健忘症候群の特徴について簡略に解説し,健忘症候群の患者において,さまざまな記憶のうちどれが障害されどれが保たれるのかについて述べる。
著者
楠原 浩一 中尾 太
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1999

(1)DTaPワクチンの臨床的・疫学的有効性の評価わが国が世界に先駆けて開発し、1981年から接種されている無細胞百日咳ワクチンを含む三種混合ワクチン(DTaP)は、副反応が少ない優れたワクチンである。接種率の向上とともに百日咳患者が激減したため、わが国では疫学的にその有効性を評価できていなかった。本研究では、過去10年以上にわたり同一成分のDTaPワクチン接種を行っている北九州市において、同市医師会協力のもと、百日咳疫学調査を行った。平成11年度は後方視的調査を行い、DTaPワクチンの有効率は79%であることが判明した。平成12、13年度は、WHOの百日咳診断基準に従い、前方視的な有効性評価(Case-Control Study)を行った。これまで116例の症例が登録され、菌分離が2例、対血清で百日咳と診断できた症例を含め合計16例の百日咳患者が確認できた。現時点で、本Case-Control StudyでのDTaPワクチンの有効率は87.4%と算定され、本ワクチンの有効性が確認された。一方、これまでのDTPワクチン接種方式の有効性を検討するため、0〜80歳を対象に、ジフテリア、百日咳、破傷風に関する血清疫学的調査を行った。ワクチン接種群と非接種群のpertussis toxin(PT)抗体陽性率およびジフテリア抗毒素抗体陽性率は、それぞれ55.0%と57.9%、76.3%と75.7%であったが、破傷風抗毒素抗体陽性率は91.7%と10.5%であり、その間に有意差を認めた(P<0.001)。各病原体とも、実施された接種方式の違いによって年齢群ごとに平均抗体価の変動がみられた。(2)効果的な接種法に関する研究:第2期接種のワクチンの再検討年長児や成人に現行のDTaPワクチン接種し、その安全性と有効性を検討した。これまで10歳代44例、20歳以上の成人142例に接種を行った。局所副反応として5cm以上の発赤・腫脹があった成人および10歳代が1例ずつ、1〜5cmが10歳代に1例、成人3例であった。全身性の副反応を呈した例はなかった。