著者
小島 聡子
出版者
国立国語研究所
雑誌
国立国語研究所論集 (ISSN:2186134X)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.27-41, 2013-05

近代は「言文一致体」・「標準語」を整備し普及させようとしていた過渡的な時代である。そのため,当時,それらの言語とは異なる方言を用いていた地方出身者は,標準語を用いる際にも母語である方言の影響を受けた言葉づかいをしている可能性があると考え,近代の東北地方出身の童話作家の語法について,彼らの言葉づかいの特徴と方言との関連について考察した。資料としては,宮沢賢治の『注文の多い料理店』,浜田広介の『椋鳥の夢』を全文データ化してコーパスとして利用した。その上で,文法的な要素に着目し,格助詞・接続助詞等の一部について,用法や使用頻度・分布などを既存の近代語のコーパスと比較し,その特徴を明らかにすることを試みた。また,『方言文法全国地図』などの方言資料から,彼らの言葉づかいと方言との関連性を探った。その結果,格助詞「へ」の用法・頻度については,方言の助詞「さ」の存在が関連している可能性があることを指摘した。また,接続助詞の形式,限定を表す表現などにも方言からの影響がある可能性を指摘した。
著者
堀川 慎一 古橋 武 内川 嘉樹
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.4, no.5, pp.906-928, 1992-10-15
被引用文献数
56

最近、ニューラルネットワークをファジィ推論におけるファジィルール等の同定に応用する研究が盛んに行われている。本論文では、このようなニューラルネットワークをファジィニューラルネットワーク(Fuzzy Neural Network : FNN)と呼ぶ。 著者らはこれまでに、ファジィルールの後件部が定数および一次式で表されるファジィ推論を実現した2種類のFNNを提案してきた。これらのFNNは、ファジィルールの同定とメンバーシップ関数の調整を自動的に行うことができ、学習結果をファジィルールとして容易に把握できるという優れた特徴を持つが、同定されたファジィルールや学習時の結合荷重に対する学習率設定に問題があった。 本論文では、上記のFNNに対して前件部に規格化演算を行うユニットを導入することにより重心法を実現する手法を提案する。重心法によれば、ネットワークの入出力関係や対象システムの特性を正確に表したファジィルールの同定が可能となる。さらに、後件部がファジィ変数で表される推論法に基づく新しいFNNを提案する。そして、学習における学習率設定の煩雑さを低減する手法について述べ、簡単な数値例により本FNNの有用性を示す。本FNNの前件部メンバーシップ関数は学習において優れた特徴を持ち、バックプロパゲーション法により適切に調整される。また、同定されたファジィルールは対象システムの特性をよく表している。
著者
榎本 友理枝 石川 千里 高田 雅美 城和貴
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告バイオ情報学(BIO) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.126, pp.17-20, 2008-12-10

本稿では,芝生の色の保持と緑色塗料の関係を予測するためのモデルを構築する.モデル構築にあたって,実際に試験塗料を散布させた芝生の劣化変化の解析結果を利用する.このモデルを用いてシミュレーションを行うことにより,芝生の色の持続性と塗料の濃度の関係が分かり,芝の品質に影響を与えない緑色塗料を適切な時期に散布し,常に葉色の良い状態で芝生を維持することが可能になると期待される.By this study, we build a model to predict color maintenance for lawns and relations of the green paint. On the model construction, We use the analysis results of the deterioration change of lawns which get really scatter examination paint. We understand the durability of the color of lawns and relations of the density of paint by simulating with this model. We can scatter the green paint which does not affect the quality of the turf in an appropriate time. And it is always expected with good leaf color and can maintain lawns.
著者
丹羽 展男
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.218-223, 2005-03-17

IT開発プロジェクトの「開発規模見積り」は,ソフトウェアエンジニアリングの永い歴史のなかでも未発達の分野である.それにはさまざまな背景が存在すると考えられるが,「人月」と「要員単価」という基準のみで「総開発金額」を提示してきたことが,裏目にでて値段だけの競争になっている.IT開発プロジェクトの費用には,絶対にかかる費用の部分は誰が見積ってもほとんど同じように見積られるべきである.そして,その見積りに付加価値としての品質保証やプロジェクト管理等の費用を加えて競争することが望ましい.そこで,当論文では筆者の30年間の経験等を基に正確でわかりやすい「開発規模見積り」の方法をまとめたので,ソフトウェアのフリーウェアのようにみんなで改善して確立させるために詳細をオープンにする.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.856, pp.23-28, 1996-09-09

収益力で群を抜く衣料品チェーンのしまむら。あか抜けない店舗,500円の下着,1日の売り上げ50万円以下でも儲ける。藤原社長が自ら作り上げた「究極の仕組み」。それが強さの源泉に。群馬県佐波郡。最寄りの伊勢崎駅から車で20分も走ると,「ファッションセンター・しまむら」の看板が見えてくる。中堅衣料品チェーンであるしまむらの東村店だ。周囲は畑で民家も少ない。
著者
關 智一
出版者
日本経営学会
雑誌
日本経営学会誌
巻号頁・発行日
no.5, pp.38-49, 2000-05-30

It is considering that generally the technology strategy of the MNE (Multinational Enterprise) is "Technology Development Strategy" such as marketing and R&D. But, originally that technology strategy is a general term of "Technology Development Strategy" and "Technology Control Strategy", and we specially tend to forget the latter's existence. Then, the flow of the technology strategy of the U.S. MNE can be explained as a circulation phenomenon of that two-technology strategy historically. For example, the technology strategy of the U.S. MNE was "Technology Control Strategy (Global Patent Strategy)" from the 1960's to 1970. In those days, the U.S. MNE had worldwide technological predominance, and it was the purpose of being important to appropriate fully the returns that could be earned from the development technology. The technology strategy of the U.S. MNE changed from "Technology Control Strategy" to "Technology Development Strategy (Global R&D Strategy)" from the 1970's to 1980. In those days, the technological predominance of the U.S. MNE collapsed because a new MNE in Japan and West Germany (those days) began to gain power. For that reason, the U.S. MNE had to develop a new technology in a new method. Then, "Technology Control Strategy" is restored from the 1980's to 1990. The U.S. MNE began to aim at appropriating new development technology again because it succeeded in development of software and information technology (IT). In this paper, the flow of the technological strategy of this U.S. MNE can be named "Technology Strategy Cycle". And, the U.S. MNE had this initiative of "Technology Strategy Cycle" all the time. For example, "Technology Strategy Cycle" of the U.S. MNE keeps being followed by a new MNE in Japan and Asia as it is. In the practical use side, it is said that "Technology Hegemony" of the U.S. MNE is going on at present, too.
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.234-237, 2006-02

紙おむつ「ムーニー」などで知られるユニ・チャームは2003年10月、部長・室長クラス以上の社員に対して独自の経営管理手法「SAPSサップス経営」の導入を開始。2005年4月から全社員に適用し始めた。SAPSはSchedule Action Performance Scheduleの略。
著者
荒井 勝光 遠藤 直人
出版者
新潟大学
雑誌
新潟医学会雑誌 (ISSN:00290440)
巻号頁・発行日
vol.120, no.1, pp.2-6, 2006-01-10

2004年10月23日(土曜日)に発生した中越地震に対し,新潟大学整形外科は発生早期から対応に当たった.まず,医歯学総合病院の整形外科病棟入院患者の異常がないこと,医局員の安否に問題ないことを確認した.また当科の方針として,第一線で救急対応に当たる中越地区の整形外科医を応援することとした.一方で医歯学総合病院には活用できる対応マニュアルがないとのことから,当科単独で早急に情報を集めることとした.しかし,電話が通じない病院が多く,地震当日は,小千谷病院,長岡中央病院,立川病院と連絡が取れなかった.新潟県の福祉保健部とも相談したが,道路状況等不明な点が多く2次災害の危険性もあり,残念ながら当日は応援には行くことを断念した.翌日(10月24日,日曜日)は,中越地方の各病院だけでなく県庁の福祉保健部や病院局とも連絡を取り,被害状況だけでなく移動手段等の情報を集めた.公用車を提供していただき,計13名の整形外科医が,小千谷,十日町,長岡日赤,長岡中央,立川病院に応援に出かけ,第一線で救急対応に当たった.十日町病院には陸路では到達できず,最終的にはヘリコプターで移動した.中越地区の整形外科医は自らが被災者であるにもかかわらず,献身的な医療を行っており,そこに連絡を密にして人的な応援ができたことは,非常に有意義であったと感じている.発生後6日間にわたり,昼夜にわたり応援を行った.また当科の初期対応のノウハウ,各地域の情報を,院長ならびに医歯学総合病院へ提供することで,病院としての対応,各科の対応の一助となったものと確信している.

3 0 0 0 OA 藤原相如考

著者
福井 迪子
出版者
鹿児島県立短期大学
雑誌
鹿児島県立短期大学紀要. 人文・社会科学篇 (ISSN:02861194)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.17_a-1_a, 1975-02-20
著者
池内 裕美 藤原 武弘
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.169-178, 2009

In life, people experience the loss of people they cherish, possessions, familiar environments, health, and of other things. The main purpose of this study was to investigate the psychological recovery process from loss, focusing on the differences among recovery processes by the type of loss, and the determinants of the length of recovery. Three hundred and ninety-seven participants (162 males, 235 females) who lived in Nishinomiya City were asked to complete a questionnaire by the mail-survey method. The main findings were as follows: (1) The differences among the recovery processes and the number of stages in the recovery process depended on the type of loss. (2) The recovery length was mainly affected by the type of loss, the existence of anticipatory grief, and the difference in age. It was indicated that people (especially elderly people) who did not have any anticipatory grief needed more time to recover. Furthermore, people needed more time to recover from physical loss and separation compared to other types of loss.
著者
輪島 幸治 林 正樹 古川 利博
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.37, no.17, pp.85-88, 2013-03-08

個人によるCGの制作が活発になってきている.MMD (MikuMikuDance)と呼ばれるCGムービー制作ツールは,コンテンツキャラクターのCGを有志が制作することで有名である.MMDで制作された動画はキャラクターのファンの間で人気が高く,動画を制作したいユーザは多い.しかし操作が難解なため専門的な能力を持たないユーザが動画を制作するツールとしては敷居が高い.一方,動画制作の手法にT2V (Text-to-Vision)という専門的な能力を持たなくとも動画を制作可能なメディア変換技術が提案されている.そこでT2VによるCGオブジェクトの再利用を検討する.T2VによるMMD向けCGオブジェクトの再利用が可能となることで,ユーザの容易な動画作成を可能とし,コンテンツ共有サイトのさらなる発展が期待できる.本稿ではT2VとMMDによるそれぞれのCGオブジェクトの形式比較を行い,T2Vを用いた描画検証を行う.そして今後T2VアプリケーションにてMMD向けCGオブジェクトを再利用する際の課題を明らかにする.
著者
加藤 貞夫
出版者
名古屋大学教育学部附属中学校 : 名古屋大学教育学部附属高等学校
雑誌
名古屋大学教育学部附属中高等学校紀要 (ISSN:03874761)
巻号頁・発行日
no.16, pp.167-169, 1971-03-25

生徒文集,卒業アルバム,諸行事記録および写真など学校の歴史に関する資料を収集,整理するために校史資料件名標目表を作製。その標目表での整理を通じて校史資料の計画的収集について提案。国立情報学研究所で電子化したコンテンツを使用している。