出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.263, pp.34-36, 2006-08

「こちらライチのビネガーでございます。ミルクと割ってもおいしゅうございます」 スーツに蝶ネクタイという出で立ち。ソムリエならぬ酢ムリエの内堀光康さんが、ビネガー専門店「オークスハート」の店頭に立つとたちまち人だかりができた。 高級食材店が並ぶ百貨店の食品売り場の一角。店内にはブルーベリーやマンゴやココナッツなど飲料用のビネガー15種類あまりが並んでいる。
著者
中地 文
雑誌
宮城教育大学紀要 = BULLETIN OF MIYAGI UNIVERSITY OF EDUCATION
巻号頁・発行日
no.56, pp.446-424, 2022-01-31

日本の現代児童文学作家宮川ひろは、代表作『春駒のうた』刊行以前に、同じ題材での試作を繰り返したと語っている。今回、『春駒のうた』につながる最初期の作品とみられる未発表作品「春駒」の原稿を確認する機会を得た。これは、宮川ひろのご子息宮川健郎氏が保管しているものである。本稿では、未発表作品「春駒」について、宮川ひろ自身の発言と現存稿の状態とを確認したうえで、原稿全133枚中66枚目まで(作品第二章まで)の本文紹介を行うとともに、推敲過程を明らかにした。
著者
高橋 咲衣 内田 敬
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.I_1085-I_1094, 2016

視覚障碍者は,晴眼者と異なり,歩行支援ナビを利用できない.そのため,視覚障碍者は,歩行経験のない場所には晴眼者に連れて行ってもらわねばならず,日常生活で歩行し慣れている道でも,周辺施設について知れず,街歩きを楽しめない状況にある.本研究の目的は,視覚障碍者が日常生活で利用している街情報を把握し,目的地を目指すだけでなく,街歩きを楽しむという観点から,街情報を記述する際のルールを示した既往ガイドラインを改訂することである.<br>本研究では,音声ARアプリを実装したスマートフォンを用いて,視覚障碍者を対象としたフィールド実験を行い,そのヒアリング結果からガイドラインを改訂した.これにより,日常生活モビリティニーズを考慮した視覚障碍者向け歩行支援ナビの早期実用化,拡充可能性を示せた.
著者
依田 和夫 浅野 光行 斉藤 親
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.271-276, 1984-10-25 (Released:2020-09-01)
参考文献数
2

The population of hinter-areas and stock of regional wide transportation facilities which connect commercial center areas would be related closely with the rivalry of commercial domains with C.B.D.. The above mentioned relationships were analysed as to 12 commercial centers located Kanagawa Prefecture. As a result, the role of regional wide transportation facilities as trankroad to the rivalry of C.B.D.s was pointed out.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1162, pp.44-48, 2002-10-14

「カーン」。東京都江戸川区にあるドン・キホーテ本社の一室にゴングの音が鳴り響いた。照明を暗くした部屋の中央にスポットライトが当たり、蝶ネクタイを結んだレフェリーが赤コーナーと青コーナーの選手の名を呼び上げる。第二営業本部が3カ月に1回、開催している「B-1(ビーワン)グランプリ」の1コマだ。
著者
尾原 裕康 野中 康臣 宮嶋 雅一 新井 一
出版者
日本脊髄外科学会
雑誌
脊髄外科 (ISSN:09146024)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.217-222, 2010 (Released:2017-05-11)
参考文献数
24

The Currarino triad was first described by Currarino et al as a combination of presacral mass, bony sacral defect, and anorectal malformation. Neuroanatomic malformations associated with this hereditary syndrome are anterior sacral meningocele, teratoma, tethered cord syndrome and Chiari malformation. In this paper the authors report four surgically treated cases of Currarino triad. The patients' age at first admission was between 1 month and 8 months, 3 patients were female and one was male. Initial symptoms were meningitis, periproctal abscess, constipation and abdominal mass. The indication for surgery was different in each case. The combination of the pathological findings of the presacral mass and the tethered cord in our cases were different in all patients. All patients showed tethered cord in our cases, although tethered cord was reported in only approximately 18% of the patients with the Currarino triad reported in the literature. The Currarino triad is categorized as a of hereditary abnormality but each case shows various combination of anomaly. It is therefore necessary to understand the condition of each individual case and to determine the proper strategy for treatment accordingly.
著者
岡本 好一 八重樫 隆志
出版者
日本線虫学会
雑誌
日本線虫研究会誌 (ISSN:03882357)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.35-42, 1981

1) 本邦産の主な<I>Meloidogyne</I> 6種について, 第2期幼虫の正面像をSEMで比較検討した。<BR>2) labial discととmedial lipは各種とも融合し, その形状は<I>M.Javanica</I>以外の5種はいずれも唖鈴型 (dumbbell-shaped) で, <I>M.incognita, M.arenaria, M.mali</I>および<I>M.camelliae</I>で大きく, <I>M.hapla</I>で小さい。lateral lipとmedial lipの接合は, labial discの側端に垂直である。<I>M.javanica</I>では蝶ネクタイ型 (bowtie-shaped) で, lateral lipとmedial lipの接合はlabial discの側端に鈍角である。<BR>3) cephalic sensillumは<I>M. hapla</I>と<I>M. camelliae</I>で不明瞭であったが, 他種では認められた。<BR>4) lateral lipの形状は, <I>M. incognita</I>と<I>M. arenaria</I>が丸く, 長く, <I>M.hapla</I>は丸く, 短い。<I>M.javanica</I>と<I>M.mali</I>は大きく, medial lipの側端よりもつき出し, その形状はM.jamnicaでは三角形, M.maliでは丸味を帯びる。<BR>5) head regionの体環の有無については, <I>M.incognita</I>の供試populationでは不規則かつ不完全ながら体環が認められたが, 他の種類では認め得なかった。<BR>6) 以上の結果から, 供試した本邦産6種の<I>Meloidogyne</I>の第2期幼虫の正面像は, 種によってそれぞれ異なり, そのうち4種の特徴はEisenback and Hirschmann3) の記述とほぼ一致し, SEMによる正面像の観察で種の識別が可能と認められた。
著者
湯藤 典夫
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.601-605, 1993-06-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
3
著者
STOFERLE TH. ERTL F. MCKEOWN P. A. SCARR A. J. 宮本 克巳
出版者
The Japan Society for Precision Engineering
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.44, no.526, pp.1282-1283, 1978

Me'STCワーキングパーティは多軸測定機および多軸工作機械の精度をどうすれば最も良く表現できるかについて詳細に研究した.<BR>彼らは一軸機には1次元の不確かさ (one dimensional uncertainty) (1DU) を, 二軸機には2次元の不確かさを, 三軸機には3次元の不確かさという術語の適用を推奨している.<BR>(1DU) と (2DU) に対する式は, よく知られた蝶ネクタイ (bow-tie) 形テンプレートの概念を基礎にしており, 定数項, 長さに関連する項および応用の不確かさ (application unceftainty) (AU) をカバーする項を含んでいる.<BR>テンプレートの式を造りあげる概念と方法は, この問題に関する幾つかの公表論文の合理的説明であり, (3DU) の場合にもすぐ適用できると考えられる.
著者
岸下 昭弘 堤 耀広
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.55, no.10, pp.661-665, 1998

側鎖に極性基を有しないポリ (<SUP>L</SUP>-ロイシン) (PLL) は無極性ベンゼン溶液中で剛直な棒状のα-ヘリックス構造をとり分子軸方向に残基当たり3.6デバイユニットの大きな双極子メーメントをもつ. このため, 本研究ではこの系のゾルーゲル転移域で誘電緩和測定を行いPLL分子 (重合度500, 900) の動的挙動を調べた. 誘電率の実数部はゲル状態ではベンゼンと変わらないが, ゾルーゲル転移温度 (50℃) では110 Hz~100 kHzのいずれの周波数に対しても急激な増加を示した. これは, ゲル中で凍結されていたPLLの分子運動が架橋崩壊により協同的に解放されることを示す. ゾル状態で誘電率は濃度とともに増加するが, 或濃度域からは逆に減少した. また, 実測誘電率は会合のない希薄溶液に対する理論値に比べ極めて小さい. 以上のことから反平行配列型分子会合の存在が示唆された. 部分的にランダムコイルである, <SUP>L</SUP>-ロイシンと<SUP>L</SUP>-ロイシンとの共重合体 (PLDL) についても同様の測定を行った結果, 架橋形成には主鎖がα-ヘリックス構造をとり, 分子間会合することが重要であることがわかった.