出版者
四国民報社
巻号頁・発行日
vol.昭和14年版, 1939
著者
平岡 敏洋 霜野 慧亮 須田 義大 小野 晋太郎 内村 孝彦 梅田 学
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.93-99, 2021

<p>自動運転はシェアリングサービスとの相性が良いとされてきたが,新型コロナウイルス感染症の流行を経験した社会では,利用者の心理的な抵抗が増えることが予想される.また,感染症対策として,密閉・密集・密接を避けるように行動変容することが求められた結果,人の移動量は減少し, BtoC の物流は大幅に増加した.本発表では,このようなポスト感染症時代において,自動運転技術が必要かつ有効であると思われる場面について検討するだけでなく,今後どのような新しい技術が期待されるのかなどの自動運転技術の将来展望について論じる.</p>
著者
張 豊永 福田 豊
出版者
日本社会情報学会
雑誌
日本社会情報学会全国大会研究発表論文集 日本社会情報学会 第25回全国大会
巻号頁・発行日
pp.277-280, 2010 (Released:2011-03-26)

オンラインゲーム中毒によって、中国、韓国や日本などで不登校や自殺などの事故が多発している。その問題を解決するために、今までの研究はほとんど利用者側の啓発教育に注目してきた。しかし、オンラインゲームの運営側としての役割と責任も重大だと考えられる。本研究では、企業の社会的責任(CSR)の視点から、事例を取り上げ、その実施の現状を分析し、更にその方向性を考察する。
著者
田村 陽介
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.30-33, 2011-01-20 (Released:2017-06-30)
参考文献数
7

水素自動車の一部の安全対策を取り混ぜながら,(財)日本自動車研究所で実施した水素自動車の火災時の振る舞いやガソリン車火災との比較および水素漏洩着火試験の結果を紹介し,危険なガスとイメージされる水素ガスを見直してみる。たとえば,水素火炎は視認できないため,消火活動に支障を来すとされるが,実際の火災時には水素火炎を視認することができる。また,水素は少量でも漏れたら危険だというイメージがあるが,実験の結果,自動車の構造上,容易に水素を溜めることができないことや,エンジンルームコンパートメント内では,濃度20%程度で着火させても一瞬燃えるだけで,損傷がないことなどを紹介し,水素の安全性について見直してみる。
著者
五十嵐 由利子 萬羽 郁子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.58, pp.281, 2006

【目的】 2004年10月に発生した新潟県中越地震による住宅被害は全壊3,185棟、大規模半壊2,157棟、半壊11,546棟、一部損壊103,503棟で、多くの被災住民が応急仮設住宅に入居した。この仮設住宅建設に当たっては阪神淡路大震災での教訓を生かし、また積雪寒冷地への対応についても考慮された。このような配慮が夏季の温熱環境にどのように影響しているかを実測調査から明らかにすることを目的とした。<BR>【方法】 新潟県内に建設された仮設住宅について新潟県の資料から配置計画の特徴を捉え、居室の向きの異なる住戸(2DKを中心に)を対象に調査協力を依頼し、10戸を対象として各室の温湿度を2005年6月24日から8月21日まで計測した。<BR>【結果】 仮設住宅では各戸の1室にはエアコンが設置されており、その室はほとんどの住戸で居間として使用されていた。エアコンの使用時間については被災前の住宅での使用状況が影響し、各住戸での違いが見られた。6月から居室の日最低温度が25℃以上、最高が30℃を超えているところが多く、8月の夏日が続いたころは、エアコンのない部屋の日平均温度が30℃を超えている住戸が多かった。また、東向きの居室では午前中の温度上昇が大であった。
著者
中野 雅則 松永 利明 松永 真由美
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.1-4, 2012
参考文献数
6
被引用文献数
1

無線LAN、長距離RFIDのような移動体通信がコンクリート壁や窓ガラスや人により電波伝搬に影響を受けることに注目し、家族が住んでいる部屋の日常生活を想定して、コンクリート構造における集合住宅内部の電界強度分布を、コンクリートやガラスによる縮小モデルを用いた実験及びFVTD法を適用した数値計算により解析を行う。比較対象として窓ガラスがある場合と無い場合を比較し、窓ガラスがある場合はガラスの反射の影響で無い場合よりも室内の電界強度が高くなる。窓ガラス後方ではガラスを透過する際に減衰し、ガラスが無い場合に比べ電界強度が低いことが分かった。また計算値と実験値は同様な傾向を示した。
著者
吉岡 真治
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.1E1OS24a3, 2017

<p>本試論では、自動運転の車のようなオープンな環境で利用される人工知能を搭載された人工物の製造物責任について検討する。オープンな環境における責任を議論するためには、様々な事態と付随するリスクを認識し、製造者と利用者が適切に分担する枠組が必要になると考えている。本論では、トロッコ問題を例にとり、製造者と利用者がリスクを適切に認識するための枠組とその実現のための人工知能の果たすべき役割について考察する。</p>
著者
中川 公恵
雑誌
日本薬学会第140年会(京都)
巻号頁・発行日
2020-02-01

脂溶性ビタミンの一つであるビタミンKは、側鎖構造の違いにより同族体に分類される。我々が日常的に摂取している主なビタミンKは、緑色野菜に含まれフィチル側鎖を有するビタミンK1(phylloquinone : PK)であり、この他には菌類が合成し発酵食品に含まれるイソプレン単位6〜16個の繰り返し構造を持つメナキノン類(menaquinone-n:MK-n, n=6〜14)、肉類など動物性食品に含まれるビタミンK2 (menaquinone-4 : MK-4) がある。しかし、哺乳動物の組織には、摂取量が極めて少ないMK-4が最も高濃度に存在する。これは、摂取したPKやMK-nが生体内で変換酵素であるUbiA prenyltransferase domain containing protein 1 (UBIAD1) により、MK-4に変換されるためである。摂取したPKやMK-nは、その構造のままで血液凝固因子や骨基質タンパク質の活性化を担うγ-グルタミルカルボキシラーゼ(GGCX)の補因子として働くが、これ以外の生理作用は見出されていない。一方、MK-4はGGCXの補因子活性のみならず、核内受容体steroid and xenobiotic receptor(SXR)のリガンドとして転写調節を行う他、PKAやPKCの活性化、神経細胞分化の促進、がん細胞の増殖抑制など、様々な生理活性を有する。つまり、PKやMK-nが生体内でMK-4に変換されることは、極めて重要な生体内変化であり、MK-4は活性型であると言える。MK-4への変換反応を担う酵素UBIAD1は全身の組織に発現しているが、その欠損は致死的であるだけなく、様々な組織機能変化を引き起こす。本講演では、組織特異的UBIAD1欠損マウスの解析結果から、UBIAD1が関連すると予想される疾患とそれに対するビタミンKの有用性について紹介する。
著者
皮 玲 中根 周歩
出版者
一般社団法人 環境情報科学センター
雑誌
環境情報科学論文集 (ISSN:03896633)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.219-224, 2012

屋上を竹炭埋設した軽量・薄層土壌システムで、最上階(8 階)のべランダを同じく鉢で緑化し、温度、熱流を、またベランダに面する部屋の室温を非緑化階(4 階)とも、通年測定した。 緑化した屋上土壌中ではほぼ熱の流出入が遮断され、温度の日変化は僅かであった。緑化したベランダでは夏季の日中の温度上昇を最高8℃、冬季の夜間の冷却を3~4℃抑制した。その結果、部屋の温度は夏季日中で2~3℃、冬季の夜間は2℃緩和された。春と秋季は緑化がベランダや部屋の日中温度の上昇を抑制した。電力消費量を、エアコン使用の少ない5 月を基準として、両階の各月の比率をもとに、その較差を求めたところ、緑化による節電は年間量で約15%となった。
著者
中野 雅則 松永 利明 松永 真由美
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.9-12, 2011
参考文献数
5
被引用文献数
2

無線LAN、長距離RFIDのような移動体通信がコンクリート壁や人により電波伝搬に影響を受けることに注目して、コンクリートを用いて縮小モデルを製作し、家族が住んでいる部屋の日常生活を想定して人を配置する。そのコンクリート構造における集合住宅内部の電界強度分布の実験を行い、FVTD法を適用した数値計算値との比較を行う。その結果、部屋の仕切りを透過する際に大きく減衰し、計算値と実験値は同様な傾向を示した。また比較対象として複数室間に人がいる場合と無人の場合を比較すると、無人の場合に比べ人がいる場合は、人より波源側では人からの散乱や反射で無人に比べ電界強度が高い値を示し、遠方では人を透過する際に減衰し、無人の場合に比べ電界強度が低い値を示した。このことから人がいる場合は無人に比べて複雑な伝搬をすることが分かった。
著者
古屋 秀隆
出版者
日本動物分類学会
雑誌
タクサ : 日本動物分類学会誌 (ISSN:13422367)
巻号頁・発行日
no.21, pp.19-32, 2006-08-20

Dicyemid mesozoans (phylum Dicyemida) are endoparasites that are typically found in the renal sac of benthic cephalopod molluscs. Dicyemid bodies are very simply organized, consisting of only 8 to 40 cells, which is the fewest number of cells in metazoans. The current paper gives an overview of the morphology of dicyemids and reviews current status of the taxonomy of dicyemids. The renal sac of cephalopods is a unique environment providing habitat for a diversity of dicyemids. The current paper also reviews recent advances in several biological aspects, such as prevalence, zoogeography, and host specificity. The degree of host specificity differs among different species of dicyemids, although the recent study reveals narrow host specificity. Most previous descriptions were based on the character of vermiform stages, and several species seem to be incorrectly identified. The current study suggests that the cellular composition and cell types of infusoriform embryos are significant characters used to help identify dicyemids species. In addition, the type host specimen for a new species of parasite is briefly discussed The accurate identification of a host organism is an important component in the taxonomic recognition of a new species of parasite.