著者
弘文館 編
出版者
弘文館
巻号頁・発行日
vol.金属品之部 大正14年度, 1924
著者
長澤 竜馬 清水 久恵 三澤 顕次 山下 政司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.279, pp.13-17, 2009-11-05
参考文献数
8

一般に,心拍数の増減が感性の興奮状態を表すとされているが,これまでの研究や専門文献から日常生活程度で起こる弱い興奮状態においては,その概念が常に成り立つとは言い難いのが現状である.そこで,弱い興奮時にも応答するセンシティブな興奮指標を考案することにした.多角的なアプローチの中で,感性喚起刺激時の呼吸波と心拍変動のRSA(呼吸性洞性不整脈)成分などの相互相関係数を互いの遅れ時間を考慮して求めたところ,主観評価の興奮スコアとの関連が見出された.これは心肺系の休息レベルとの関係が示唆されるRSA機能によるものと考えられ,感性の興奮時にはこの機能が減弱すると推測される.
著者
小野 雅之 吉田 哲郎
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌(化学と工業化学) (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1981, no.2, pp.234-239, 1981

ニオブ-チタン合金およびバナジウム-ニオブ合金の複合窒化物を作成する目的で60ニオブ-40チタン(wt%)合金粉末(粒径約80μ)ニオブ0チタン合金板(Nb:20,40,60,80wt%)および50バナジウム-50ニオブ(wt%)合金板を窒素中(1atm),700~1350℃で窒化し,断面の組織観察,EPMA解析ならびにX線解析により反応状況を調べ,合金組成の均一な複合窒化物合成の可能性を検討した。ニオブ0チタン合金ではまず高チタン濃度の針状窒化物を生成した。高チタン濃度の窒化物の析出した周辺は高ニオブ濃度の低級窒化物または合金相となった。さらに反応が進むと高チタン相と高ニオブ相が窒化増量にともない反応して表面から合金組成の複合窒化物を生成した。60Nb-40Ti合金粉末は1300℃,4時間で,またNb-Ti合金板(Nb:20,40,60,80wt%,厚さ約0.3mm)は1350℃,48時間でそれぞれ合金組成の複合窒化物となった。50バナジウム-50ニオブ合金では針状窒化物は奪成せ劣表面から合金組成の窒化物が層状に成長した。50バナジウム-50ニオブ合金板(厚さ約0.8mm)は.1350℃,48時間で合金組成の複合窒化物となった。
著者
岡島 義昭 福井 寛 戸所 秀男 鉾谷 義雄
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.29, no.6, pp.351-356, 1980
被引用文献数
1

チタン0.4%及びニオブ0.3%を添加した25%クロム-20%ニッケル鋳鋼中の微小炭化物をマイクロプローブオージェ電子分光分析装置を用いて定量的に分析した.装置は最近試作したもので,電界放射型電子銃を用いて最高分解能20nmを得ている.米国標準局(NBS)のステンレス鋼標準試料を用いて定量性を検討し,クロム,鉄及びニッケルのピーク強度の和とそれぞれのピーク強度との比を用いて,濃度との間によい直線関係を得た.これらの結果を鋳鋼中の炭化物の分析に適用し,炭化物はチタンとニオブを含むMC型及びクロムと鉄を含むM<SUB>23</SUB>C<SUB>6</SUB>型の2種で,その組成はそれぞれ(Nb<SUB>0.2</SUB>Ti<SUB>0.8</SUB>)C及び(Fe<SUB>0.27</SUB>Cr<SUB>0.73</SUB>)<SUB>23</SUB>C<SUB>6</SUB>であると推定した.
著者
渋谷 達明
出版者
金原一郎記念医学医療振興財団
巻号頁・発行日
pp.250-257, 1968-12-15

トリの匂いに対する感覚については,一世紀以前,すなわち1800年代から注目されていた。そのごく初期には,ハゲタカなどが特に腐つた肉や動物の死屍を好むことから,遠くからその匂いをかぎつけて集まつてくるのだろうということが素朴に信じられ,したがつてトリの嗅覚の鋭敏さについては疑いが持たれていなかつたのである。 しかしAudubon(1834)はあらためてこれに疑問を持ち,自分で二種類のハゲタカ(Black vulture,Turkey vulture)を使い野外観察を試みた。まず充分に乾ききつた1枚のシカの皮を野外に置いた。これにはほとんど匂いがなかつたが,やがてハゲタカはそれを見つけて舞いおり,その皮を引裂いたのである。一方,悪臭のたちはじめたブタの死体を運び,上空から見えないような所に置いたが,沢山飛んでいたハゲタカはそれに気付かなかつた。このような結果から彼はハゲタカは嗅覚を持つていないだろうと結論したのである。
著者
滝野澤 直子
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.760-763, 1993-08-01

おしっこの湯気 「おしっこ」という言葉が好きだ.あっ,いや,その,「尿」という言葉に比べればという意味ですよ.尿というのは,白い紙コップに入ったアレであり,私のおしっこは,尿じゃない.尿は冷たい.おしっこは温かいものだ,と思う. 青森で生まれ育った私は,おしっこというと,白い湯気つきで思い浮かぶ.冬の朝などにトイレにしゃがむと,おしっこからモクモクと湯気が立ちのぼる.元来がロマンチックな質なので,結婚披露宴のドライアイスみたいだぁ,と湯気が消えるまでまじまじと見入ったものだった.
著者
Ryu Shutta Daisaku Nakatani Yasuhiko Sakata Shungo Hikoso Hiroya Mizuno Shinichiro Suna Tetsuhisa Kitamura Katsuki Okada Tomoharu Dohi Takayuki Kojima Bolrathanak Oeun Akihiro Sunaga Hirota Kida Hiroshi Sato Masatsugu Hori Issei Komuro Masami Nishino Yasushi Sakata on behalf of the Osaka Acute Coronary Insufficiency Study (OACIS) Investigators
出版者
The Japanese Circulation Society
雑誌
Circulation Reports (ISSN:24340790)
巻号頁・発行日
vol.2, no.5, pp.280-287, 2020-05-08 (Released:2020-05-08)
参考文献数
25
被引用文献数
1

Background:Studies comparing the cardiac consequences of hydrophilic and lipophilic statins in experimental and clinical practice settings have produced inconsistent results. In particular, evidence focusing on diabetic patients after acute myocardial infarction (AMI) is lacking.Methods and Results:From the Osaka Acute Coronary Insufficiency Study (OACIS) registry database, 1,752 diabetic patients with AMI who were discharged with a prescription for statins were studied. Long-term outcomes were compared between hydrophilic and lipophilic statins, including all-cause death, recurrent myocardial infarction (re-MI) and admission for heart failure (HF) and a composite of these (major adverse cardiac events; MACE). During a median follow-up period of 1,059 days, all-cause death, non-fatal re-MI, admission for HF, and MACE occurred in 95, 89, 112 and 249 patients, respectively. Although there was no significant difference between statins in the risk of all-cause death, re-MI and MACE, the risk of HF admission was significantly lower in patients with hydrophilic than lipophilic statins before (adjusted hazard ratio [aHR], 0.560; 95% CI: 0.345–0.911, P=0.019) and after (aHR, 0.584; 95% CI: 0.389–0.876, P=0.009) propensity score matching. Hydrophilic statin use was consistently associated with lower risk for HF admission than lipophilic statins across the subgroup categories.Conclusions:In the present diabetic patients with AMI, hydrophilic statins were associated with a lower risk of admission for HF than lipophilic statins.

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1950年09月21日, 1950-09-21
著者
美和 千尋 島崎 博也 出口 晃 森 康則 前田 一範 水谷 真康 浜口 均
出版者
The Japanese Society of Balneology, Climatology and Physical Medicine
雑誌
日本温泉気候物理医学会雑誌 (ISSN:00290343)
巻号頁・発行日
vol.82, no.2, pp.78-85, 2019-05-31 (Released:2019-06-19)
参考文献数
23

人は環境の温度変化に対して,身体の外部や内部から熱の出し入れをして調節する.身体の内部からの熱の出し入れの一つに温度の異なる水を飲むことが挙げられる.しかし,温度の異なる飲水に伴う人体作用の変化の詳細は明らかになっていない.そこで,この研究では,異なる温度の水を飲むことで,どのような体温応答があるのかを明らかにする.健常な若年男性13名(平均年齢21.3±0.8歳)を対象とし,3℃,室温,60℃Cの水を飲んだときと水を飲まないときの体温応答について検討した.測定項目は鼓膜温,皮膚血流量,発汗量,平均皮膚温である.鼓膜温はサーミスターにより,皮膚血流量はレーザードップラー血流計で,発汗量はカプセル換気法で測定した.平均皮膚温は,身体の7点をサーミスターで測定し,算出した.鼓膜温は水温3℃と60℃の飲水時に他の条件と比べ有意に変化した.皮膚血流量は水温60℃と3℃の間で,発汗量は水温60℃と他の条件の間で,平均皮膚温は水温3°Cと他の条件の間で有意差が認められた.飲水初期の変化は,飲水時の温度による温度受容器の反応で起こり,その後は飲んだ水の温度が持つ熱エネルギーが関与していると考えられた.

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1916年10月04日, 1916-10-04

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1920年10月05日, 1920-10-05

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1944年07月21日, 1944-07-21
著者
廣津 美和 須崎 哲也 東 政則
出版者
宮崎県畜産試験場
雑誌
宮崎県畜産試験場試験研究報告 (ISSN:09187278)
巻号頁・発行日
no.21, pp.28-31, 2008-12

九州沖縄農業研究センター、長野県畜産試験場で育成されたスーダン型ソルガムの新系統である「九州交2号」「九州交3号」「九州交4号」「九州交5号」「東山交31号」の本県における適応性を検討した。「九州交4号」は、紫斑点病にやや弱い傾向にあったが、倒伏も少ない特性を持っており、収量も「SSR4」以上で安定していることから有望と思われた。
著者
西島 順子
出版者
京都大学大学院人間・環境学研究科
雑誌
人間・環境学 (ISSN:09182829)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.153-167, 2018

本稿は, 1970年代のイタリアにおいて展開した民主的言語教育の複言語主義の概念と起源を, トゥッリオ・デ・マウロの言説をもって解明した. 民主的言語教育は欧州評議会の言語教育理念である複言語主義と親和性があるといわれているが, 両者は政治的な文脈も時代も異なるものである. 民主的言語教育を学界に提唱した言語学者デ・マウロは, それを提唱する以前の1960年代から1970年代にかけて, 論考などにおいて複言語主義を意味するplurilinguismoを使用していた. デ・マウロが使用するこれらのplurilinguismoを分析・分類したところ, 三つに分類された. 第一に「複言語状態」(ある領域において複数の言語が共存する状態, つまり多言語状態・一つの個別言語にさまざまな言語の性質が共存する状態・言語に多様な表現記号が存在する状態), 第二に「複言語政策」(多言語地域において政治的に複数の言語使用を認める政策), そして最後に「複言語能力」(個々人の言語体験によって蓄積された複数の言語を, コミュニケーションや創作活動において用いる能力)を意味していた. また, その起源を考察すると, 「複言語状態」「複言語政策」はソシュールの理論や記号学などの一般言語学, そして歴史的・地理的言語研究に由来することが判明した. その一方で「複言語能力」はデ・マウロの政治思想を内包しており, グラムシの言語哲学の影響を受け「複言語教育」としての民主的言語教育へと展開したことが明らかとなった.
著者
秋山 遼太 中安 大 梅基 直行 村中 俊哉 水谷 正治
出版者
一般社団法人植物化学調節学会
雑誌
植物の生長調節 (ISSN:13465406)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.92-98, 2017

<p>Steroidal glycoalkaloids (SGAs) are toxic specialized metabolites that are found in Solanaceae. Potato (<i>Solanum tuberosum</i>) contains the SGAs α-solanine and α-chaconine, which are biosynthesized from cholesterol. Several biosynthetic genes including <i>SSR2</i> and two cytochrome P450 genes (<i>CYP72A188</i> and <i>CYP72A208</i>) have been identified, and the transgenic potato plants silencing these biosynthetic genes showed SGA-reduced phenotypes. Here we summarize our recent results and strategy towards metabolic engineering of potato accumulating pharmaceutically useful compounds by genome editing. <i>CYP88B1</i>, which is involved in a later step of the SGA biosynthetic pathway with unknown catalytic function, is co-ordinately expressed with the SGA biosynthetic genes. We applied CRISPR/Cas9 system to knockout potato <i>CYP88B1</i>. The <i>CYP88B1</i>-knockout potatoes showed no accumulation of SGAs, and furthermore the corresponding amounts of steroidal saponins were accumulated in the knockout potatoes.</p>