著者
田中 努 西尾 修 川南 吉弘 西田 直史 増井 芽
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 第21回廃棄物資源循環学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.194, 2010 (Released:2010-11-07)

焼成処理は、焼却灰の資源化処理方法として、この5年の間に着実に実績を重ねてきた。しかし、焼成処理は未だ認知度が低く、溶融処理との比較が十分に進んでいない。そこで、焼成処理についての実例を挙げ、溶融処理との比較を行い焼成処理の特徴を検討した。その結果、燃料使用量とCO2排出量は1/4から1/2程度であること、維持管理費を抑制できること、品質維持管理が容易で安定していること、操業上の危険性が低いこと、焼成処理後の焼成砂の販売先が確保されていることなど、溶融処理に対して焼成処理には優れた点が多いことがわかった。

1 0 0 0 三宅憲章翁

著者
羽城井上一編
出版者
島正太郎
巻号頁・発行日
1920
著者
Kotenko P. 宮浦 理恵
出版者
東京農業大学
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.11-19, 2019 (Released:2019-11-14)

ウクライナは1000年以上にもわたる養蜂の歴史があるが,その発展過程でさまざまな課題があった。独立後のウクライナの経済危機下で,各家庭の養蜂生産は重要な収入源として拡大し,2015年には全蜂蜜生産のうち98.9%が家族養蜂場で収穫された。全家庭の4.1%が養蜂を行っていることになる。養蜂とミツバチ製品の加工は伝統的であり,地域の食農文化に基づいて多様に分化している。国内25地域から11変数を用いて,主成分分析とクラスター分析を行い,生産環境と養蜂条件の地域特性を明らかにした。主として西部のクラスター1,中部のクラスター2,および南東部のクラスター3の3つが定義された。クラスター1は,森林や野生植生が多く,農用地面積と家族養蜂場は少ないが,企業養蜂場の蜂蜜の価格は高い。クラスター2は森林ステップ地帯で農業生産が盛んである。企業養蜂場の蜂蜜生産量は最大であるが,価格は低い。クラスター3は農業および工業の発達した地帯で,蜜源作物の面積が大きいため,蜂蜜の生産性は最も高い。地域によってそれぞれリスク管理,生物文化多様性の維持,食農文化の維持,生態系サービスの強化などによる養蜂環境改善のためのアプローチが必要であることが示された。ミツバチ製品の消費者行動調査では,ハチミツだけでなく,さまざまな種類の製品を消費していることがわかった。回答者の85%が家族や友人からの製品を入手することができ,多くは企業養蜂場より家族養蜂場の製品を好んでいることが明らかとなった。消費者は,養蜂家から得られる蜂蜜の生産地域,蜂蜜の種類に関する直接的な情報を信じており,蜂蜜品質の認証を重視していなかった。

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1946年03月15日, 1946-03-15

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1938年03月10日, 1938-03-10

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1939年09月30日, 1939-09-30
著者
長谷川 真澄
出版者
一般社団法人 日本老年看護学会
雑誌
老年看護学 (ISSN:13469665)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.36-46, 1999
参考文献数
25
被引用文献数
5

本研究の目的は,急性期の内科治療を受けるために入院した高齢者のせん妄がどのような状況で発症するか,その発症過程と発症因子を明らかにすることである.急性期状況にある高齢者は,環境の変化に対する適応力が乏しいという特徴がある.そこで,Royの看護適応モデルを基盤に本研究の概念モデルを作成し,データ収集を行った.対象は,さまざまな疾患で内科治療を受けるために入院した44名である.せん妄は44名中8名(18%)に発症し,発症時期は全員,入院当日から3日目までの期間であった.初発症状の出現からせん妄が完成するまでの時間経過は,3つのパターンに分類できた.せん妄発症後,症状が消失するまでの終息過程もまた,3つのパターンに分類できた.せん妄発症にかかわる因子の分析で有意差(p<.05)が認められたのは,安静療法,ライン類の本数,ヘモグロビン値,脈拍数,口渇,ADL得点,不安反応,頑固・短気な性格の8因子であった.急性期の内科治療を受ける高齢者のせん妄のアセスメントは,入院・治療に伴うせん妄の発症因子だけでなく,それらのストレス因子を高齢者がどのように捉え,反応しているかという点に着目することの重要性が示唆された.
著者
常松 令 石井 裕正
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.84, no.2, pp.188-193, 1995-02-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
7

中毒性肝障害は臨床的にも重要な疾患で,薬物や飲酒が原因になるケースも少なくない.近年,これらの肝障害の-因に-酸化窒素を含む活性酸素種が関与していることが指摘され,さらに活性酸素除去機構は単に解毒作用を持つのみならず細胞のアポトーシスをおこす遺伝子の発現制御にも関連している可能性が指摘され始めている.さらに活性酸素種は細胞の癌化にも関連しているといわれ,本稿ではこれらのトピックスにつき解説した.
著者
石川 正昭
出版者
兵庫県立尼崎総合医療センター(研究部)
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2021-04-01

慢性副鼻腔炎には通常の治療に抵抗性を有する難治症例があり、その多くがType2免疫反応型である。近年、このType2免疫反応型を制御する因子として副交感神経から放出されるアセチルコリンの重要性が報告されており、今後アセチルコリンと慢性副鼻腔炎の関連性に着目した研究の増加が予測される。しかしアセチルコリン受容体の全サブタイプを対象にして、ヒトと実験動物の鼻腔内発現パターンの比較を行った研究は現時点で皆無であり、鼻腔内でのアセチルコリン受容体発現パターンに対する更なる知見の蓄積が求められる。本研究ではマウス・ラット・ヒトから得られる検体を用い、アセチルコリン受容体発現パターンの異種間差を検証する。
著者
河村 知輝 土田 修平 寺田 努 塚本 昌彦
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:21888760)
巻号頁・発行日
vol.2021-HCI-195, no.42, pp.1-8, 2021-11-23

他人から注目を浴びると普段以上の成果を出そうとする心理効果をホーソン効果と呼ぶ.ホーソン効果は人の行動に良い影響を与える効果として主に挙げられている.例えば,医療の現場において他人から見られているといった状況から手指の消毒回数が増え,衛生施行状況が改善されたり,集中的に患者を治療すると症状が改善されたりする.しかし,これと似た効果がウェアラブルセンサを用いた動作計測実験においては大きな問題を引き起こしている可能性がある.具体的には,センサの装着自体が,実験者の「装着部位を動かして欲しい」といった期待を表し,それが被験者の動きに影響している可能性がある.もし,センサ装着位置の身体部位は大げさに動かしてしまう,などの影響が現れていれば,ウェアラブルセンサを用いてこれまで行われてきたあらゆる評価実験の信頼性に疑問が生じることになる.そこで本研究では,同じ動作をセンサ装着部位を変えながら行わせる実験をすることで,センサを装着すること自体が被験者のジェスチャ軌跡に与える影響を評価する.筆者らが行った先行研究では,センサ装着部位の違いによって動作が変化することを目視にて確認した。本稿では,被験者すべての映像を定量的に解析する.
著者
大川 謙作
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 日本文化人類学会第42回研究大会 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
pp.234, 2008 (Released:2008-05-27)

かつてのいわゆる「チベット旧社会」においては貴族(sku drag)が存在した。旧社会は1959年の新中国による「民主改革」によって大規模な構造転換を余儀なくされ、公的には貴族階級も消滅したかに見えたが、それから半世紀を経た今日においてもなお貴族集団は存続している。 本発表の目的はこの貴族の存続のロジックについて、先行研究を批判しつつ分析することであり、特に現代ラサでの日常会話を手がかりとしたい。
著者
黒野 昌邦 西澤 玲奈 江頭 啓 竹内 淳
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
MEDCHEM NEWS (ISSN:24328618)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.127-131, 2018

<p>創薬研究に利用できる情報は指数関数的に増大し、ビッグデータの有効利用法の開発が望まれている。メディシナルケミストにとって、HTSの結果解析はリード創製のための重要なプロセスであるが、あまりにも膨大なデータのためにその取り扱いや解析が難しい。そこでメディシナルケミストに使いやすい可視化法「エルピスマップ」を開発したので本稿で紹介する。「エルピスマップ」は、良質なリード創製の可能性を見極められること、追加HTSまたはヒットからの合成展開のGo/No-go判断ができること、そして複数ターゲットのHTS結果を比較した場合、リード創製面でのプロジェクトの優先順位づけを可能にした新しい可視化法である。</p>
著者
中村 一樹 大矢 周平 木野村 遼 藤井 翔太
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.769-776, 2020-10-25 (Released:2020-10-25)
参考文献数
15

リニア新幹線整備は,広域な観光ネットワーク形成に貢献することが期待されるが,沿線の大都市から周辺地方都市への周遊観光のような波及効果を生み出すかは疑問である.これは,地域交通の交通利便性の問題だけでなく,地域観光の拠点整備や情報提供の問題にも起因すると考えられる.そこで本研究は,リニア駅の近隣県となる三重県を対象に,都市別の余暇活動の特徴をSNSから整理し,リニア開通を想定した周遊観光の潜在的な選好を調査から把握する.まず,位置情報付きのSNS投稿データを用いて,三重県における観光資源の空間特性を把握する.そして,これらを含めた観光地情報を用いて,関東圏の住民を対象とした周遊観光の選好をWEBアンケートで調査する.最後に,周遊観光による各観光地の来訪意欲を,リニア整備の有無を考慮して明らかにする.
著者
丁 玲玲
出版者
九州共立大学
雑誌
九州共立大学研究紀要 (ISSN:21860483)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.65-74, 2012

In recent years, Japanese language education in China is trying to focus on cultivatingcommunicative competence from the traditional grammar teaching mode. However, the current Japanesetextbooks in Chinese University, it does not seem to keep up with the pace of change. This paper istrying to reveal the problems and shortcomings of request expression in the mainstream textbooks,which are widely used in Chinese University.