著者
阿部 美穂子 吉田 彩子 山川 俊幸 森 光康
出版者
富山大学人間発達科学部発達教育学科発達福祉コース
雑誌
とやま発達福祉学年報 (ISSN:21850801)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.3-13, 2014-05

本研究では、児童福祉施設併設特別支援学校に在籍する知的障害のある中学部生徒のキャリア力を育てることを目的に、生徒らが働く喜びを知り、自らの果たすべき役割の理解と働くことの意義を知るための授業実践に取り組んだ。役割を継続的に実行できれば、周囲から認められる機会が増え、働く喜びにつながると考え、このような経験の積み重ねで、キャリア力の裏付けとなる自己有用感を高めることを目指した。実践にあたっては、①「成果のイメージつくり→役割の実践→実践に対する自己評価→役割の価値理解」を「学習サイクル」として組み入れること、②グループでの活動を基本とすること、③自作「自己評価シート」を活用すること、さらに、④「グループの仲間のため」「見える他者のため」、「見えない他者のため」の3つの相手を設定して活動を設定することの4点から、授業を組み立てた。実践の結果、対象児らにグループの成員として質の高い仕事を成し遂げるため、自ら役割を果たそうとする行動が見られるようになり、併せて対象児らの自己評価から、その自己有用感が高まったことが確認された。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.191, pp.80-82, 2000-08

六月中旬、民事再生手続きを申し立てていた浴室リフォーム業大手、リモテックス(東京都豊島区、中林末夫社長)は、東京地裁に申し立ての取下書を提出した。同時に自己破産を申請し、六月二六日には破産宣告を受けた。負債総額は四七億円。株式会社としては、民事再生手続きを申請した後に破産した最初のケースとなった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1635, pp.38-41, 2012-04-02

前ページまでに取り上げた「平成世代」は、自らの意志と意思に基づき、積極的に行動するという特徴がある。 一方で、リクルートの就職情報サイト「リクナビ」の岡崎仁美編集長は「自ら行動を起こせる人材は5%程度で、残りの大多数は安全志向」と語る。ほんの一握りの行動的な人材と、内向的な大多数。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1454, pp.100-102, 2008-08-25

喫煙大国ニッポンの潮目が変わりそうだ。世界保健機関(WHO)の調査(2006年)によると、日本は喫煙率が高く、特に男性は約47%と先進国で最も高い。喫煙は様々な病気を誘発すると言われ、医療費の増大も招く。国は禁煙を促す様々な手段を講じている。 今年7月にたばこ自動販売機用の成人識別ICカード「taspo(タスポ)」が全国で導入された。
著者
黒田 啓行 庄野 宏 伊藤 智幸 高橋 紀夫 平松 一彦 辻 祥子
出版者
日本生態学会
雑誌
日本生態学会大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.209, 2005

実は多くの漁業は漁獲量の制限などにより管理されている。漁獲許容量(TAC)は、現在の資源量(魚の量)などから算出されるのが通例である。しかし現実には、データや知見の不足により、資源量などの推定は難しく、さらに将来の環境変動などを予測することも容易でない。このような「不確実性」は、科学の問題だけでなく、合意形成をはかる上でも大きな障害となる。<br> ミナミマグロは南半球高緯度に広く分布する回遊魚で、商品価値は非常に高い。日本、オーストラリアなどの漁業国が加盟するミナミマグロ保存委員会(CCSBT)により管理されている。しかし、近年の資源状態については、各国が主張する仮説によって見解が異なり、TACに正式合意できない状況が続いていた。<br> この状況を打開するために、CCSBTは2002年より「管理方策」の開発に着手した。管理方策とは、「利用可能なデータからTACを決めるための"事前に定められた"ルール」のことで、環境変動や資源に関する仮説が複数あっても、それら全てに対し、うまく管理できるものが理想的である。そのため、様々な仮説のもとでのテストが事前に必要であるが、実際に海に出て実験することは不可能に近い。そこで、コンピューター上に資源動態を再現し、その「仮想現実モデル」のもとで、複数の管理方策を試し、より頑健なものを選び出すという作業が行われた。このような管理方策の開発は、国際捕鯨委員会(IWC)を除けば、国際漁業管理機関としては世界初の画期的な試みである。実際にCCSBTで管理方策の開発に当たっている者として、開発手順を概説し、問題点及びその解決方法について紹介したい。不確実性を考慮した管理方策の開発は、持続可能な資源の利用を可能にし、魚と漁業に明るい未来をもたらすものと考えている。
著者
吉村 研治 大森 庸子 吉松 隆夫 田中 賢二 石崎 文彬
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.897-903, 1996-11-15
参考文献数
6
被引用文献数
7 7

In a high density culture of rotifer (beyond the levels of 10<sup>3</sup>ind./m<i>l</i>), the amount of aeration needed to maintain an optimum dissolved oxygen (DO) level increases. In order to investigate the effect of aeration on the population growth of rotifer, a series of experiments were carried out. The S-type rotifer <i>Brachionus rotundiformis</i> was cultured at high density using 10<i>l</i> vessels under different aeration conditions. Air or oxygen gas was introduced into the culture media through two types of sparger which formed different sizes of bubbles, at aeration rates from 0.1 to 2.0vvm. The bubble-size from the two kinds of sparger were estimated from the value of <i>KLa</i> (volumetric oxygen transfer coefficient). When the aeration rate was high or the ceramic sparger that formed smaller bubbles was used, DO in the culture system remained at a high level. However, under these conditions, the growth of the rotifer population was seriously inhibited due to very high aeration rates and small bubbles, possibly as a result of foaming separation. When oxygen gas was introduced into the culture system, the density of rotifer was higher than that when air was introduced. Therefore, it is recommended to introduce high-purity oxygen gas for a high density culture to avoid any growth inhibition and to maintain optimum DO.
著者
小西 智也 小野寺 康 田中 宏昌 杉村 丈一
出版者
一般社団法人 日本トライボロジー学会
雑誌
トライボロジスト (ISSN:09151168)
巻号頁・発行日
pp.21-00010, (Released:2021-09-17)
参考文献数
20

Smoothing surface roughness by the use of additives is one of the promising approaches to reduce friction loss and wear under boundary lubrication. Effect of phosphorus anti-wear agents on controlling surface roughness is focused in this study. Zinc dithiophosphate (ZnDTP), generally used as an anti-wear agent for engine oil, formed rough surface by forming inhomogeneous phosphorus and sulfur films. In contrast, a particular neutral phosphorus agent that reduced surface roughness and prevented wear was found, which forms homogeneous phosphoric acid film. An acidic phosphorus agent also reduced surface roughness and reduced friction and promote low shear stress molybdenum disulfide film formation with Molybdenum dithiocarbamate (MoDTC), but it was accompanied with a large amount of wear. Use of the neutral and the acid phosphorus agents together realized low friction, reduced wear, and very smooth surface by forming reaction films composed of sulfur and phosphorus type films. The study indicates that forming a homogeneous phosphoric film of low shear strength by the use of specific phosphorous agents is one of a promising approach to establish and sustainable boundary film of low friction and low wear.
著者
松本 泰道
出版者
熊本大学
雑誌
戦略的な研究開発の推進 戦略的創造研究推進事業 CREST
巻号頁・発行日
2009

厚さ1nm程度の二次平面単結晶無機ナノシートは、その組成に基づく化学的・物理的特性に加えて、量子サイズ効果、特異界面効果、高効率電荷分離効果を有する革新的機能材料です。本研究では、本来ナノシートが持つ静電的自己組織機能を利用し、異種ナノシート、機能性分子、液晶・高分子、DNAからなる未来型高機能ナノ層状体・ナノハイブリッド材料を構築し、新規機能の探索を行います。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1516, pp.138-140, 2009-11-16

2007年3月上旬。まだ冬の寒さが残る米ニューヨークのマンハッタンの街を歩く長久厚の胸中には、不安が広がっていた。 これから会おうとしている相手は、製薬世界最大手、米ファイザーの会長兼CEO(最高経営責任者)の地位にあるジェフリー・キンドラー。同社日本法人の常務である自分にとっては、雲の上の存在である。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1090, pp.17-20, 2012-09-03

ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、録画サーバー「nasne(ナスネ)」の発売日を、当初の2012年7月19日から同年8月30日に延期した。nasneは、500GバイトのHDDと、地上/BS/110度CSデジタル・チューナーを搭載し、テレビ番組を視聴・録画できる。 nasneの発売延期は、その発売日前日に当たる2012年7月18日に急きょ決まった。
著者
愛知県社会課 編
出版者
愛知県社会課
巻号頁・発行日
vol.第11篇 農村社會事業調査第2輯, 1929
著者
愛知県社会課 編
出版者
愛知県社会課
巻号頁・発行日
vol.第12篇 乳兒死亡調査, 1929
著者
池田 幸弘
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.54, no.9, pp.892-893, 2018

いつの頃からか,青梅は昭和の町,レトロの町と呼ばれるようになった.昭和生まれの筆者としては,昭和という時代がもはや遠い昔になってしまったのかと寂しい思いも抱いてしまうが,平成も30年を数え,次の元号の議論が起こりつつあることを鑑みると,やむを得ないことなのかもしれない.