著者
成田 弘子 奈良 正人 馬場 啓輔 大上 皓久 阿井 敬雄 野口 玉雄 橋本 周久
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.251-255_1, 1984
被引用文献数
10

巻貝ボウシュウボラ <i>Charonia sauliae</i> のテトロドトキシン (TTX) 毒化機構を解明する目的で同じくTTXをもつトゲモミジガイ <i>Astropecten polyacanthus</i> によるその飼育試験を行った. 1~4週間後には, 供試した全ボウシュウボラ個体の中腸腺に毒性が認められ, TTXの蓄積率は平均33%であった. ボウシュウボラ中腸腺の総毒量は, ある水準までは投与したトゲモミジガイの毒量に応じて増加した. また, いったん毒化したボウシュウボラは, さらに40日間無毒の餌で飼育しても特に毒力は低下しなかった.
著者
堀江 正一 石井 里枝 小林 進 中澤 裕之
出版者
[日本食品衛生学会]
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.234-238, 2002-08-25
参考文献数
7
被引用文献数
4

LC/MSによるフグ毒テトロドトキシン(TTX)の分析法を検討した.TTXは高極性物質であることから,イオン化にはエレクトロスプレーイオン化法(ESI)を採用し,ポジティブモードとした.LC条件は,カラムにTSKgel ODS 80Ts (25 cm&times;2 mm i.d.),移動相には5 mmol/L HFBA-メタノール(99 : 1)を用い,流速は毎分0.2 mLとした.検出には,プロトン化分子[M+H]<sup>+</sup>を用い,結果をより確かなものとするために水脱離イオン(<i>m/z</i> 302.1)も同時にモニターした.本法の検出限界は1 &mu;g/gであり,無毒とされる10 MU/g (2.2 &mu;g/g)レベルの分析が可能であった.
著者
小倉 保己
出版者
医学書院
雑誌
神経研究の進歩 (ISSN:00018724)
巻号頁・発行日
vol.24, no.5, pp.p860-869, 1980-10
被引用文献数
1
著者
津田 恭介
出版者
日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.42-43, 1964-02

1 0 0 0 漢方の臨床

出版者
東亜医学協会
巻号頁・発行日
vol.9(9), no.97, 1962-09
著者
伊藤 翔子 高橋 正倫 石川 大
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.1077-1081, 2017 (Released:2017-11-01)
参考文献数
11
被引用文献数
1

近年の腸内細菌分析法の発展により,腸内細菌叢の乱れ(dysbiosis)と様々な疾患との関連が明らかになってきた.潰瘍性大腸炎(UC)もdysbiosisの関与が疑われる疾患の一つであり,dysbiosisを是正する手段として便移植(FMT)に注目が集まっている.しかし,UCに対するFMTの有効性は未だ確立されていない.本稿ではUCに対するFMT,特に抗菌薬療法(AFM療法)をFMTの前治療として併用する抗菌薬併用便移植療法(A-FMT)について概説する.
著者
谷巌著
出版者
帝国図書
巻号頁・発行日
1945
著者
谷 巌
出版者
九州帝国大学
巻号頁・発行日
1946

博士論文
著者
神薗 洋子
出版者
弘前医療福祉大学紀要編集委員会
雑誌
弘前医療福祉大学紀要 (ISSN:21850550)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.95-100, 2012-03-30

1.思春期教室を小学校4年生とその保護者に養護教諭と分担して実施した。2.授業の方法は生命の誕生を説明し、胎児成長パネル、模型を用い、聴診器にて児童自身、保護者、友達、先生の心音を聴いてもらった。妊婦ジャケットを使用し妊婦体験を保護者とともに体験し赤ちゃん人形にて赤ちゃん抱っこを体験した。3.思春期教室の目的を踏まえ児童の感想文を①心の発達②体の発達③心や体の悩み④命の事⑤男女の違い⑥母の事の6つの項目に分析した。その結果4.①心の発達②体の発達④命の事⑥母の事については大部分の児童がふれていた。教材やモデルを使用したことで、命について真剣に考えるいい機会となった。 ③心や体の悩み⑤男女の違いについてはふれていなかった。思春期教室の構成と担当についてまた、誰の話についての感想文かを明確にする面が不備であったと考えられた。5.保護者の感想文からは子どもの誕生のこと、命のこと、家族の喜びや性教育のことなどについて述べられていた。6.教諭・養護教諭の意見・感想からは今後の思春期教室の貴重な示唆を頂いた。
著者
後小路 薫
出版者
大谷学会
雑誌
大谷学報 (ISSN:02876027)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.p52-65, 1982-09
著者
田甫 綾野
出版者
日本家庭科教育学会
雑誌
日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.57, 2014

1.はじめに<br> 中学校では、幼児とのふれあい体験活動を全ての生徒が体験すべき活動となっている。筆者はこれまで、中学生と幼児(3歳児~就学前児)との触れ合い体験活動の観察を通して、幼児と中学生の質の高い交流とはどのようなものか明らかにすることを試みてきた。その結果、ただ、かかわる機会を持てば良いのではなく、幼児と中学生がともに同じ目的をもち、身体的な同調を伴うような活動を設定することが有効であるということが明らかとなった。<br> これまでは、幼児との触れ合い体験を研究の対象としてきたが、本発表では、かかわりの対象が乳児および低年齢の幼児(0~2歳児)の場合の事例を検討し、交流活動が双方にとってどのような学びをもたらすのか、また乳幼児の保護者にとってどのような効果があるのかを明らかにすることを目的とする。&nbsp;<br><br>2.研究方法および研究対象<br>(1)研究対象<br>①山梨県内にあるA中学校<br>⚫︎家庭科の授業における「赤ちゃん抱っこ体験」(子育て支援活動を行っているNPO法人が行っている活動に依頼)<br>⚫︎参加者;家庭科の授業を受講しているA中学校2年生および乳幼児(主に0歳~2歳児)とその保護者<br>②東京都内の区立B児童館 子育てサロン「ひだまり」<br>⚫︎ B児童館で行われている乳幼児と遊ぶキッズボランティア活動&nbsp;<br>⚫︎参加者;キッズボランティアに参加している小学校1、2年生および「ひだまり」遊びにきている乳幼児(0歳~1歳半児まで)とその保護者<br>(2)研究方法①②ともに、参与観察を行い、手記記録および映像による記録を行った。①は動画および静止画②については静止画のみの記録である。&nbsp;<br><br>3.結論<br>乳児および低年齢の幼児との交流の場合、乳幼児側からのアプローチが高年齢幼児と比べて少ないため、交流する児童・生徒は積極的に行動しないと、かかわりをもつことができない。また、かかわり方も難しく、戸惑う児童、生徒も多くみられた。しかしながら、今回の活動は両者とも保護者が参加しており、保護者が自分の子どもの好きな遊びや発達の様子などの細かいことを教えてくれたり、児童生徒が戸惑う部分のサポートをしてくれたりしていた。その他にも母子手帳やエコー写真などを持参し、子どもを授かり出産するまでの話を涙ながらに話してくれるなど、子どもの愛おしさ、子育ての大変さなどを生徒に伝えてくださっていた。乳児や低年齢幼児との交流活動の場合、保護者の方の存在も大きいと考えらえる。<br> 「キッズボランティア」については、今回の観察対象は小学生が活動の主体であったが、継続的に乳幼児とかかわれるということで小学校低学年の児童であっても、学びの多い活動となっていた。継続的にかかわることが可能であれば学習効果は高まると考えられる。今後、中学校・高等学校の家庭科の授業としても児童館との連携、また総合的な学習の時間や他教科との連携も考えていけるとよいのではないだろうか。<br> 乳幼児と「触れ合う」という意味では、今回観察したふたつの活動ともよい交流になったと思われるが、「赤ちゃん抱っこ体験」については、一度きりの活動であり、ただ「触れ合う」という目的のみでは「もったないない」「もの足りない」と思われる。例えば、生徒が作ったおもちゃを与えて遊んでみるとか、既成のおもちゃであっても生徒自身が選択して赤ちゃんに与えられるようにするなど、他の保育分野の学びと合わせてこの活動を位置付けることが必要なのではないだろうか。中学校については、学習の対象として乳児は入っていないが、乳児や低年齢幼児との触れ合い体験も、保護者との交流、子育てや出産の生の声を聞けるという意味で有効な学習になると考えられる。
著者
蓬莱 明子
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.335, pp.62-66, 2003-11

静岡県浜松市で広島風お好み焼き店を経営しています。1989年の開店以来、経営は順調に推移し、97年には市内に2号店もオープンさせました。 しかし、4年ほど前から売り上げが落ち始め、さらに、ここ1〜2年の間には商圏内に回転寿司チェーンの「かっぱ寿司」やお好み焼きチェーンの「道とん堀」2店が相次いで開店して家族客を奪われてしまいました。
著者
渡辺 雅仁 越智 徳昌
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.50, pp.97, 2007

空中撮影及び定点回収に、動力付パラグライダー型UAV(PPG)が期待されている。PPGは、6自由度のパラグライダーに推進動力を設けた2自由度のペイロードが吊下したもので、制御入力及び風の応答性が剛体の航空機と異なり、スケール等の設計仕様に対する運動特性を解析した研究例はこれまでにない。本発表は、飛行力学の解析、制御系設計のためにPPGのモデルを構築し、その運動特性に関して考察したものである。