著者
松邑 勝治 植松 利晃 國岡 崇生 治部 眞里 堀内 美穂 山田 直史 坂内 悟 齋藤 隆行
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.61, no.9, pp.336-342, 2011-09-01

独立行政法人科学技術振興機構(JST)が提供するJ-GLOBALは,産学連携や研究課題立案における課題探索(抽出)において業種を超えた情報収集や,新たな発想を支援するサービスである。JSTは,J-GLOBALを介してJST内外のさまざまな専門的なサービス等と連携し,質の高い科学技術情報をより効果的に流通させることで,わが国のイノベーション創出に貢献することを目指している。本稿ではJ-GLOBALが実現している"統合検索"機能を中心に,サービスの現状,今後の展望について紹介する。
著者
鬼塚 史朗
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.385-388, 1988
被引用文献数
2

昨今,物理教育の危機をうったえる声は多い.昭和57年の学習指導要領改訂が高校物理を従来の必修教科目から選択科目へ移行させると,その履習者は激減した.物理教育は,将来不要のものになるのであろうか.このような状況は,アメリカにおいてはより深刻である.本稿では日本の物理教育の現状をアメリカの状況と対比させながら,その意義を(i)技術をささえる物理教育,(ii)科学の基礎としての物理教育,(iii)物理学をささえる物理教育,の3点から考察して,高等学校学習指導要領のなかでの物理の位置づけを検討する.
著者
室谷 心 水谷 雅志
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.25, pp.19-20, 2008

学生に物理が実生活に"使える"道具であり、人間の体も当然物理法則に従うものであるということを理解させるための教材として、食事、代謝、体脂肪燃焼といった事柄をエネルギーの視点から整理する。
著者
立川 貴重 目黒 公郎 永田 茂 片山 恒雄
出版者
地域安全学会
雑誌
地域安全学会論文報告集
巻号頁・発行日
no.2, pp.21-30, 1992-05

近年、都市機能や日常生活は「電力」に大きく依存しているため,電力供給機能が失われた場合には、各方面で大きな影響を受ける.特に地震をはじめとする自然災害が都市を襲った場合,程度の差こそあれ,高い確率で停電が起こることが予想され,電力の途絶が都市生活へ及ぼす影響を検討しておくことが急務となっている.ところで,1991年9月27日から28日にかけて,日本を縦断した台風19号は,広い暴風圏を持った典型的な「風台風」として,日本列島の西南部と北東部を中心に大きな被害を及ぼした.青森県のりんご被害,九州の森林被害などが台風通過後に大きな問題となったが,特に西南日本では,過去の災害でも例を見ない大規模な停電が発生した.停電の影響は710万戸に及び,これは全国の需要家の13%に当たる.一部の地域ではライフライン施設そのものにも被害が発生したが,都市機能に大きな影響を与える主因は,電力供給の停止から波及したライフラインの機能的被害である.一般に自然災害に伴うライフラインの被害は,物的被害と機能的被害のカップリングの形で発生するが,台風19号の場合は,停電が他のライフラインに与える機能的被害波及を明確に示すものである.このような事例は非常に希であり,この機に被害の状況と関係機関の対応を調査しておくことは,今後の都市防災に多くの知見を与えるものと思われる.そこで我々は,広範囲かつ長時間の停電が発生し,他のライフラインへの被害波及が顕著であった広島市周辺を対象として,現地調査を行った.調査対象は,主として電力,上水道,下水道,電気通信,都市ガス,交通,マスメディアなど,いわゆる都市のライフラインとした.広い意味での都市機能の被害に関する情報収集に努め,台風による強風,高潮,飛来物などによる施設の直接被害よりも,電気の供給がストップしたことによる影響に重点を置いて調査を実施し,関連資料を集めた.本論分は,調査結果をなるべく網羅的にまとめたものであり,広域かつ長期の停電が都市施設に与えた影響の「全体像」を示すことを目的としたものである.
著者
豊田 英司
出版者
日本流体力学会
雑誌
ながれ : 日本流体力学会誌 (ISSN:02863154)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.329-334, 1996-08-31
著者
関本 寛仙 根本 啓一 井上 智雄 重野 寛 松下 温
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.31, pp.43-48, 2002-03-22
被引用文献数
1

近年、日本は高齢化の一途をたどっており、高齢者のコンピュータ利用の増大が予想される。一方情報技術の発展により、インターネットを用いて地理的な制約から解放されたさまざまな活動を行うことが可能となってきた。高齢者の特徴としては、身体活動は衰えているがその知的、心的活動は衰えておらず、強い知的欲求を持っていることが挙げられる。よって地理的な制約のないインターネット上での活動は、高齢者の知的、心的活動の充足の場となりえる可能性があると考えられる。そこで我々は高齢者も参加して楽しめる知的な活動として連句という文芸に着目した。本稿では松尾芭蕉らが残した俳諧七部集を分析することで連句作成手法を獲得し、それを応用した連句作成支援システムを提案する。In recent years, aging of Japanese society is being enhanced and it is expected that the elderly will use computers frequently. On the other hand, People are released widely from geographical restrictions by using computers and Internet. And they can be active in various Internet communities. Although the elderly have weaker body activity than people generally, their intellectual and mental activity has not declined. Therefore, we thought that the activity on the Internet that releases us from geographical restrictions may serve the elderly as a place of satisfaction of intellectual and mental activity. So we aimed Renku community website that everyone include the elderly can have fun. Renku is old Japanese literature. In this paper, we showed results of analysis of Haikai Shichibusyu (It is old famous Renku samples.) and I proposed the Renku creation support system using knowledge from the results.
著者
谷 冬彦
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.265-273, 2001-09-30
被引用文献数
2

本研究の目的は, Erikson理論に基づいて, 第V段階における同一性の感覚を測定する多次元自我同一性尺度(MEIS)を新たに作成し, 青年期における同一性の感覚の構造を検討することである。Eriksonの記述に基づき, 「自己斉一性・連続性」「対自的同一性」「対他的同一性」「心理社会的同一性」の4つの下位概念が設定された。20項目からなるMEISを大学生390名(18-22歳)に施行し, 因子分析を行ったところ, 4つの下位概念に完全に対応する4因子が得られた。α係数, 再検査信頼係数, 2時点での因子分析における因子負荷量の一致性係数などの結果から, 高い信頼性が確認された。また, EPSIとの関連から併存的妥当性が確認され, 自尊心尺度, 充実感尺度, 基本的信頼感尺度との関連から構成概念的妥当性(収束的・弁別的妥当性)が確認された。また, 年齢が高くなるほどMEIS得点が高くなるという結果から, 発達的観点からの構成概念的妥当性も確認された。このように信頼性・妥当性の高い多次元自我同一性尺度(MEIS)が作成され, 青年期における同一性の感覚は4次元からなる構造であることが示唆された。
著者
小木曽 智信 小椋 秀樹 田中 牧郎 近藤 明日子 伝 康晴
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.4, pp.1-8, 2010-01-30

現在開発を行っている「中古和文UniDic」を紹介する.これは平安時代の仮名文学作品を典型とする和文系の資料を対象とする形態素解析辞書であり,すでに公開中の「近代文語UniDic」同様,日本語の歴史的資料の形態素解析を可能にするものである.In this paper, we present "Chuko-Wabun UniDic", which is an electrical dictionary for morphological analysis of classical Japanese. The dictionary is especially designed for the analysis of literary texts in the Heian period, and is an effective means for examining historical texts, like "Kindai-Bungo UniDic" for modern Japanese.
著者
小木曽 智信
雑誌
研究報告 人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.6, pp.1-4, 2011-10-01

国立国語研究所で計画している 「通時コーパス」 の構築には,様々な時代・文体のテキストに対する形態素解析を実現することが必要となる.本発表ではその基礎となる各種の歴史的資料を対象とした UniDic について報告する.National Institute for Japanese Language and Linguistics is planning to construct the Diachronic Corpus of Japanese. In order to compile the diachronic corpus, it is necessary to implement morphological analysis of various texts in different times and writing styles. In this paper, I report the UniDic dictionaries for various historical Japanese texts.