著者
春原 亘 稲永 忍 劉 忠民 喜多 富美治
出版者
Japanese Society of Farm Work Research
雑誌
農作業研究 (ISSN:03891763)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.25-32, 1991-03-20 (Released:2010-02-09)
参考文献数
3

The authors made the survey of usual farm works for improving the cropping system as a part of the researches on the greenification of the loess plateau in China.In this paper, we described social and natural conditions of the loess plateau and agricultural indices of the surveyed district, and then the results of the survey which was carried out on the sequence of crops at one village.It was estimated that there were two kinds of crop-rotations. One was 4 years rotation, i.e. pes→wheat→millet or flax (edible oil), and another was 5 years rotation, i.e. pea→wheat→wheat→wheat→millet or flax (edible oil).Specific characters of estimated sequence of crops were discussed from the view points of trapping and holding rain-water in soil, fertility of soil, securing of food and edible oil, and seasonal dispersion of labor force.
著者
尾畑 勝吉 前田 恵助 石野 忍
出版者
和歌山県農林水産総合技術センター
雑誌
和歌山県農林水産総合技術センター研究報告 (ISSN:13455028)
巻号頁・発行日
no.6, pp.155-158, 2005-03

リサイクル飼料である食用規格外パンクズ、チョコフレークを主原料とした飼料を用いて、豚の肉色、マーブリングヘの影響について調査した。今回の試験ではロース芯部分の脂質含量に有意な差は認められなかったが、色彩色差計で測定した結果、R飼料区は明度で有意に明るくなり、色度で有意に黄色方向に傾き、明るい色となり商品価値が高いと考えられた。
著者
吉澤 和弘
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケーション = Nikkei communications (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.642, pp.8-10, 2017-07-01

NTTドコモは新料金プランの投入で大幅な減益を記録したが、通信料収入や新領域の拡大、徹底的なコスト削減で「V字回復」を遂げた。積極的な顧客還元で守りだけでなく、攻めの姿勢も目立つ。2017年4月に打ち出した新たな中期戦略「beyond宣言」を中心に、今後の戦略…
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1352, pp.96-98, 2006-07-31

フランスの皇帝ナポレオンがワーテルローの戦いに敗れた翌年の1816年、日本で言えば英国船が浦賀港に来航した前の年のことだ。スコットランドに住むロバート・スターリング牧師が新しい構造のエンジン、その名も「スターリングエンジン」を発明した。 原理は簡単だ。水素やヘリウムなどの気体を封入したシリンダーを外部から加熱すると、気体が膨張する。
著者
深見 直美 奈良間 美保
出版者
一般社団法人 日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.140-148, 2018 (Released:2018-11-30)
参考文献数
13

本研究の目的は、学童・思春期に発症した炎症性腸疾患を抱える子どもの親の体験を明らかにすることである。炎症性腸疾患を抱える子どもの親6名に半構造化面接を行い、質的帰納的に分析した。親の体験として【子どもがこれからどうなるのだろうかと、いろいろ考えて不安に思う】、【子どものために、病気と向き合い取り組む】、【食事や生活に制限がある子どもがかわいそうに感じ、申し訳なく思う】、【子どもの思いや考えは、本人でないとわからない】、【子どもの言動や様子から、本人の心情や意向を感じる】などの13のカテゴリーが抽出された。親は、子どもの言動から思いや考えに気付き、子どもを主体として認めかかわる一方で、親自身もさまざまな気持ちを抱く主体としてある体験をしていたことが明らかになり、親をひとりの人として尊重し、自然な感覚を共有できるようにあることが、看護において重要と示唆された。
著者
掛江 直子
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.128, no.1, pp.41-49, 2018-01-20 (Released:2018-01-20)
参考文献数
7

平成26年5月に「児童福祉法の一部を改正する法律」が成立し,それまでの小児慢性特定疾患治療研究事業が,平成27年1月1日より新しい小児慢性特定疾病対策として全面施行された.この法改正及びその後の検討により,対象疾病が大幅に増え,付帯事業も充実が図られた.本稿では,これらの制度改正により,慢性疾病を有する子どもとその家族のおかれる支援の状況がどのように変わったのかについて,小児慢性特定疾病対策の変更点を概説すると共に,当該対策のこれからについて紹介する.
著者
望月 葉子 竹内 千仙 大迫 美穂 湊川 みつ子 柴田 直美
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.279-281, 2019 (Released:2019-05-28)
参考文献数
6
被引用文献数
1 1

小児期発症神経系疾患を有する患者の移行期医療における神経内科での課題を検討するために,当院内科患者の移行期医療の現状を調査した.移行例は近年増加しており,その多くは小児科医の勧めに因った.多くの患者にてんかんが合併し,また,神経難病患者もあったので,この移行期医療は神経内科医が必要とされる領域である.移行期医療には十分な診療時間が必要で,小児科と成人診療科での医学管理料が異なっていた.日本神経学会や関連学会は移行期医療改善のための対応が必要と考えられた.
著者
葛西 敦子
巻号頁・発行日
2008-12

現在通常の小・中学校では、小児慢性特定疾患児のうち約85%の児童生徒が在籍しており、医療的管理や看護的ケアを必要とする子どもが増加している。その背景には、平成14 年4 月の就学基準の見直しにより、病気により特別の配慮を必要とする子どもが、一般の小・中学校にも入学できるようになったことが挙げられる。そのため養護教諭には専門的な立場からの支援への期待が寄せられている。また「特別支援教育」が打ち出されたことから、養護教諭には今以上に慢性疾患の子どもに対して一人一人の教育的ニーズを把握したうえで、医療的管理や看護的ケアなどの健康管理支援が求められる。しかし養護教諭の現状は、いじめ、不登校、保健室登校、生活習慣病の徴候、薬物乱用、性の逸脱行動等の問題を抱えた子どもたちへの対応のために、多忙を極めている。そのため、慢性疾患の子ども一人一人の教育的ニーズを把握しての支援の展開に困難な状況が見受けられる。養護教諭が行う慢性疾患の子どもへの支援においては、疾患の種類・重症度、子どもの発育発達段階などの様々な背景を考慮した個別のニーズへの対応が重要であることはいうまでもない。しかし、第一義的には、いずれの子どもに対しても実践すべき共通の支援を実践することが必須と考える。この共通の支援については概念的に捉えた研究は見あたらず、それを構造的にモデルとして示したものも見受けられない。本研究の最終目的は、養護教諭の「慢性疾患の子どもへの支援」に共通する因果的構造モデルを構築することである。そこで、『学校における慢性疾患の子どもたち』、『「特別支援教育」における慢性疾患の子どもへの支援』、『慢性疾患の子ども支援における養護教諭の役割』、『養護教諭の「慢性疾患の子どもへの支援」に関する文献レビュー』を各章の課題とし、それぞれを概観し、その現状と課題をまとめた。その上で、仮説『養護教諭の「慢性疾患の子どもへの支援」は、直接的支援と間接的支援で構成され、その実践が養護教諭自身の支援に対する満足度に影響を及ぼす』を設定し、養護教諭への質問紙調査法を実施し、共分散構造分析した。その結果、養護教諭の「慢性疾患の子どもへの支援」に関する因果的構造モデルを構築し、以下のような知見を得た。(1)潜在変数《直接的支援》では観測変数〈健康管理支援〉、〈教育的支援〉、〈慢性疾患の子どもへの配慮〉の順に、潜在変数《間接的支援》では観測変数〈家族・その他機関との連携〉、〈学校内の連携〉、〈学校外との連携〉、〈周囲の子どもへの指導〉の順に影響を受けていた。(2)〈教育的支援〉と〈周囲の子どもへの指導〉、〈健康管理支援〉と〈学校外との連携〉との誤差変数間、および《直接的支援》と《間接的支援》との潜在変数間に、共分散関係が認められ、それぞれ関連づけて支援することが重要であることが示唆された。(3)『養護教諭の「慢性疾患の子どもへの支援」は、直接的支援と間接的支援で構成され、その実践が養護教諭自身の支援に対する満足度に影響を及ぼす』ことが検証された。以上より、本モデルは、養護教諭の「慢性疾患の子どもへの支援」の因果的構造を示すものであり、適合度指標の判定ではモデルとしての評価は高いものであった。このモデルに沿った養護実践が、有効な支援となるものである。
著者
萩野 耕司 矢治 幸夫 篠田 満 滝本 勇治 関野 幸二
出版者
[農林省東北農業試験場]
雑誌
東北農業試験場研究報告 (ISSN:04957318)
巻号頁・発行日
no.91, pp.33-44, 1996-03
被引用文献数
1

北東北地域の転換畑で飼料作物のトウモロコシ・ソルガムと麦類の周年作付体系を対象に,トウモロコシ・ソルガム等の長大型飼料作物の収穫・麦類の施肥・播種を一工程で行う同時作業機を用いて,乾物収量,安定生産性及び省力化について検討した。同時作業機を用いることにより,乾物収量は1年1作対照比136~155,同時作業機を用いない慣行体系比105(トウモロコシ・ソルガム-ライ麦体系)と増収となった。年間最多乾物収量は,トウモロコシ-ライ麦,ソルガム-大麦の2体系で得られた。同時作業機を用いることによって作付期間が延長し,増収効果が認められ,また,作物の安定多収栽培及び他作業との競合の緩和を図ることが可能である。